2020年6月24日更新
3EL2クラス
第10回:2020年6月24日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※第10〜11回では、ケースメソッド事例に関するグループ討議を経て、第12回の「学習内容」に挙げてある事項についての考察を行う
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・提出:課題5
・プリントアウトして持参:課題6(個人での検討内容を討議で活用する。持参の有無を確認する場合がある)
・予習・復習:討議内容についてのさらなる検討(必要に応じて、課外でのグループ討議)(120分)
・予習:教科書の精読(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.「ギルベイン・ゴールド」をご覧になって、個人的にはジャクソンのように内部告発すべきだと考えましたか? あるいはそうではないと考えましたか?
A.(グループで議論をする前の状況です。次回議論しますのでコメントは控えます)
1.内部告発する 31名(58.4%)
2.内部告発はしない 20名(37.7%)
3.その他 2名( 3.8 %)
1.内部告発する
・Zコープ社は法律を遵守しているが毒物を輩出[正しくは「排出」]している事には変わりない。これを続けることで土壌が年々汚染され、野菜の栽培等が不可能にある可能性も考えられる。今回のビデオでは上司たちは法令さえ守って入れば、毒物を垂れ流し続けても私たちには関係のないという考えなので、これは内部告発をしてでも考えを改める必要がるように感じた。
・いずればれてしまうことになると思うので、それなら自分が告発したほうがいいと思うから。
・このままではさらに環境が汚染されることが分かっているから。また、企業からの圧力が大きいが、TVを味方につけてこの件について戦うことができれば有利になるから。
・ステークホルダーのことを考えると市民の安全が一番重要だと感じるから。
・マスコミがここまで騒いでいる中で、会社側にいても倒産を待っているだけに思える。
・もし今回の問題が環境問題ではなかったら正直かなり悩みます。ですが、今回のテーマは、小4から日本の代表として環境保全活動をして、将来の目標もクリーンな製品開発及び自然保護団体(自分が活動しているホーム)への融資ですので、告発は間違いなくすると思う。自分の将来の目標を根本的に反してしまうから。例えクビとか口止め料とかどんな条件を突き付けられたとしても絶対に告発しますし、後悔はしないだろう。 [ずいぶん立派な活動に取り組んでいらっしゃるんですね]
・確かに内部告発をすれば確実にクビになってしまうと思うが、自分の良心に忠実に従うべきだし、きっと、内部告発者でも、雇ってもらえる会社があると信じて、内部告発をする。
・危険なものが入っていると分かっているなら研究家の耳に届けるためにも告発する
・技術者及び責任者として責任を取って内部告発を行い誰かがこの問題を解決しなければならないと考えたため。また、クビになったとしても正直に重要な問題点を無視せずに責任をもって内部告発を行ったという行動に対して評価をする優良企業も必ず存在すると思うため。
・技術者としてプライドを持って仕事をしたいため、環境に良くないことであれば告発して改善するように働きかけたい。
・結局、裁判になり、いい弁護士を雇わなければならないので(市役所か会社か)、メディアに情報をある程度売り、その代わりに腕の立つ弁護士を雇ってもらう。会社にとってかなり不利になることはメディアには初めは伝えない。世間的な流れと会社が自分に対してどのような対応をするのかを考慮に入れて公開するタイミングを見計らう。
・公衆の安全が大切だと思うから。
・公衆の安全と健康を守るため。会社での立場が悪くなっても、エンジニアとして評価が上がると思う。
・告発したほうが、良いと思うから
・告発しない限り問題のある法律も変わらず、人間に影響が出る前に対応しないといけないと思うから。
・告発をしなかったとしても結局会社の汚染物の垂れ流しは露見し、会社がつぶれて、仕事がなくなると思うから。
・自身の立場よりも、公共の安全・健康・福利を優先すべきだと考えた。
・自分が告発しなければ、大多数の人が損害を受ける可能性があるから。
・自分の技術者としての倫理観に従って真実を伝えるべきであるから。また、この会社を首になったとしても、真実を伝えたという倫理観は否定されないと思うから。
・自分の決断で市民が毒物で苦しむことが耐えられないから
・自分の良心に従うべきだと感じたから
・将来的に環境に悪影響を与えると分かっていたら、見過ごすことはできないから。
・上司からの圧力もあるが住民が病気になってしまう可能性があり、自分が実際に殺人犯や犯人になるかもしれないから。
・人命にもかかわるかもしれないこのような大問題を見過ごすような会社は、つぶれているのと同じだと思うから。
・多くの人に[被]害が出て会社がなくなると、関係のない技術やの人たちまで職を失ってしまう可能性があるから。
・毒素が危険で一般人に被害が及ぶから。ずっと垂れ流していたらその分の量が蓄積していくから。
・毒物を流して健康被害が出るのは倫理的にいけないと思うから
・内部告発しないと、大きな問題を引き起こしてしまうことになるから。
・内部告発することで、市の環境が安全に保たれるという利点がある。しかし、自分が解雇されるデメリットがビデオでは挙げられていた。内部告発が正当な場合、会社は不当解雇できないと考えるため、告発すべきであると考える。
・内部告発で職を失うことになるが、しなかった場合の技術者としての信頼を失うよりも良いと感じたから。
・法律に反しているから
・問題点は正直に告発すると後々のトラブルも防げると思うので2.内部告発はしない
・Gコープ[正しくは「Zコープ」]社がどれだけ毒素を出しているか基準値がどれだけ上回っているか分からなく、内部告発することによっいぇ、会社、主人公、市どちらも不利益を被る
・あまり大事にしてしまいたくないから
・その地域でも有力な利益を出している企業なので、内部告発による他の従業員などの雇用に深く響いてくる問題だと思うので、内部告発をするのはリスクが高すぎると感じた。動画で、下水処理の抜け穴が発生しているのは、市の問題だとして行っていたので、その条例が改正されるまでの猶予がまだ残っている。なので、条例が改正されるまでは現状の工場排水物の処理はそのままで、改正されたら新たな下水処理システムを導入するのがいいと考える。
・まだ明確に人にどのような影響が出るのかはっきりとしてないから、今後の仕事がなくなる恐れがあるから
・やはり内部告発をするとその後の人生が壊れるからだ。実際にミートホープ事件では告発者が後悔している。 [ミートホープ事件(牛ミンチ偽装事件)、良くご存じでしたね]
・会社がしていること、実際に環境を破壊していることは事実であるがそれを内部告発したことで、自分自身の人生を捨ててしまうようなことはあってはならない。他人の命や健康を守らなければいけないことは変わりはないので、上役を説得し、下水処理システムの改善に全力を尽くすべきだと考える。
・基準値を超えているかもしれないが、やはり自分の職を失ってまで、どれだけ影響がでるかもわかってない問題を告発することはできない。
・経営する以上利益が大切であり、今回の件については市の法律に問題があり、わざわざ責任を負い、会社に経済的損失になるようなことはしなくても良いと思ったから。法的に問題もなく、健康被害も出るとは現時点では限らないため、自分の立場や、会社を守るために内部告発する必要はないと思う。
・告発することで会社をクビになるなどの責任を取らされるから。
・告発することによって自分の職・立場が危うくなるため。
・事実として汚染物質が垂れ流していることに気づいている主人公は、このまま会社にいてもゆっくりと崩れる箱の中にいるだけに思える。
・自分がクビになるのが怖いから。危険とはいえ、市の規制を一応クリアしているから
・社会的にも不安をのこし、企業、技術者、雇用などの多数が被害に遭うため。
・周りの人から批判されるのが怖いので勇気が出ない。
・職を失いたくないし、法が悪いのは市の責任であるので、市の対応を待つ。
・誰に責任があるかわからないから
・内部告発の障害を乗り越えられる気がしない
・内部告発をすることで職を失うから
・内部告発をすると自分の立場がなくなるかもしれないから。
・法に違反しているわけではない。問題は法にあるので、内部告発はしない。3.その他
・マスコミに告発を行なう。結果的に首になってしまうが、正義感と勤勉な姿がうかがえる技術者は新たな職を見つけると思う。
・経費をかけずに問題解決の方法を短期間で探す(困難)
・職を失うわけにはいかないため、費用[正しくは「肥料」]の販売を中止し、市に汚染の測定の仕方を変えるようにあらゆる方面から訴える
・相談はするが告発するかしないかは自分では決定しない
・弁護士を通して内部告発を行い、その事情も包み隠さず詳細に話す。会社側に対して何度も相談しても相手をしてくれなかったという事実もありそれを証明できれば自身の保安と同時に将来次代を担う子供たちを含む市民の安全や顧客の安全も守れるため。
・問題を明確にして上司や副社長に深刻さを伝える。できれば、このままだといつ被害が出るかも調べる。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[視聴した「ギルベイン・ゴールド」について。次回議論しますので、原則としてコメントは控えます]
・このような状況になったらと想像すると少し怖い
・とても考えさせられたビデオだった。何回も見て理解を深めたいと思う。
・ビデオが面白かった
・ビデオを見て判断することがとても難しいと思った。
・もう一度内容を整理して自分の考えを改めて整理したい。
・やはり告発しても会社は止められるかもしれないが、自分の将来を潰すことは変わらないと思った。
・安全性ばかり重視してきたが、今回の件は、経済性を重視した。法に問題がある以上、会社が責任をとる必要はないのかなと感じた。
・過去に似たような事案は日本でも多々あった。現在若しくは未来を考えると、もちろん目に見える環境問題は注目されるだろうが、一番怖いのは目に見えない環境問題だろう。如何に次の世代が安心して暮らせる環境を作れるかが重要である。
・改善をしようとしない会社側と基準が甘い市、この話が実話だと思うと恐ろしいと感じた。
・考えることが多く難しと感じた。
・告発するかしないかを決めることがけっこう難しいと思った。
・今回のビデオに関する問題は市の水質汚濁に関する基準が不十分だったため起こったものだと思う。上のものがしっかり基準などを定めていないとこのような事態に陥ることもあるのでしっかりと責任をもって基準などを決めてほしい。
・今回の問題は誰が明確に悪いといったことを判断することが難しかった。
・今回ビデオを視聴して、さまざまな人の事情を考えると一概に何が正しいか判断することは難しいと感じた。
・自分がどのような行動をするか考える良い機会となった
・自分が会社員になった時にできるのかどうなのか、考えさせられた。
・自分が犠牲になるかもしれないが環境に害があるなら行動するべきである
・自分や会社、公衆の問題をすべて解決させるのは難しいと思った
・実際上司と自分の価値観に挟まれたとき、正しいことを判断できる力を身につけていきたい。
・主人公が上司にも、法にも、メディアからも囲まれて行き場を失って困っているのが印象的だった。
・上司が誰も話を聞いてくれないのは大変だと思った。
・正義感と会社の利益の選択は紙一重だと思った。
・責任を負わされる立場というのはとても大変だと思った。
・前回見た動画と違って、良識ある専門家、教授がいるのにも関わらず、内部告発に至ってしまったのが、最後は自分の良心から内部告発に至ったのではないかと考えます
・大規模な工場における内部告発の影響は、内部告発者自身だけの問題ではなく、他の従業員の雇用にも関わることなんだなと改めて実感した。
・誰に責任があるのか難しいと感じた
・動画での関係性がつたわった
・動画の内容が難しいと感じた。しかし、本質的には[これまで視聴した]どの動画も同じことを言っていると感じた。
・内部告発する勇気が素晴らしいと感じた。
・内部告発をすることで自分の将来が不安定になるということがわかった。しかし、内部告発をしないことは今後の生活においてずっと心残りになるのではないかと感じた。
・分かっていても戻れないこともありますよね。
・倫理的な考えだけでは企業などで働くのは大変だと感じた。[今日の一言]
・セブンステップガイドを使えるようにしたい [ぜひぜひ]
・よくできた [頑張った、ということでしょうか]
・技術者しての責任は国際的にも非常に重要であることが分かった。
・講義を聞いて、グローバル化により国の独自性が少なくなってきたということがわかった。 [以上、前半のお話はなかなか伝わりにくかったんじゃないかと思います。でもこれからの時代を生きるためには重要なことです。チャンスを見つけて考え続けてください]
・昨今のコロナウイルスに対するそれぞれの分野での考え方の甘さから、感染がさらに拡大しているところから見ても、経済を第一にすることがどれほど愚かか反省すべきである。 [東京都の場合は、明らかに都知事選挙が関係していますよね]
・次回のグループ討議に向けて準備しておきたい。 [ぜひぜひ。テスト対策でもあります]
・世界的な倫理ややり方の違いについて学び、知らない問題が多数あることを知った。 [逆説的に感じられるかもしれませんが、それに気づいただけでも成長ですよ]
・毎週思いますが、なぜに化石officeを使うのですか?明らかに仕事の時間が掛かって仕方がないと思うのですが。まあ、大学がoffice365を導入していないことも問題と言えば問題ですけど [趣味でしょうかねぇ。MicrosoftのMultiplanから始めて、1987年頃のExcel 4.0以降を使っています。現在でも主力はExcel 98(Mac)と2000(Windows)です。前者は皆さんが生まれる前ですね]
・話が難しかった [前半も後半も意味は違いますが、難しかったと思います。でも皆さんの将来を考えると、ここが踏ん張り時です]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura -sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。