2020年6月25日更新
3EP3クラス
第10回:2020年6月25日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※第10〜11回では、ケースメソッド事例に関するグループ討議を経て、第12回の「学習内容」に挙げてある事項についての考察を行う
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・提出:課題5
・プリントアウトして持参:課題6(個人での検討内容を討議で活用する。持参の有無を確認する場合がある)
・予習・復習:討議内容についてのさらなる検討(必要に応じて、課外でのグループ討議)(120分)
・予習:教科書の精読(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.「ギルベイン・ゴールド」をご覧になって、個人的にはジャクソンのように内部告発すべきだと考えましたか? あるいはそうではないと考えましたか?
A.(グループで議論をする前の状況です。次回議論しますのでコメントは控えます)
1.内部告発する 41名(71.9%)
2.内部告発はしない 9名(15.8%)
3.その他 7名(12.3%)
1.内部告発する
・このままひた隠しにしていると市民の健康面だけでなく金銭面にも影響が及ぶ可能性があるから
・この事実から、法律改訂のきっかけになることで、環境への配慮が国レベルで高まることになるから
・サインなどをするのは自分なので、問題が起きた時に責任を問われかつ世間から批判されてしまうため
・スレッジの責任は市にあるのだから、その点を強調して告発する。
・ヒ素や鉛は有害物質の中でも害が大きいものだと思うので、それを規制量以上を垂れ流しにしておくのはさすがに見過ごせない。
・ポートなどの上司が全く話を聞き入れてくれず、このまま重金属が基準値以上含んだ廃水をそのままにしておくことはできないため。
・もうすでに自分はくびになることが分かっており、弁護士を雇う準備だったり、肥料の使用者・自分の地位を考えた場合1の方が良いと思ったから
・隠していてもいつかはばれて責任を取らされるから。
・会社に頼れる人はおらず、被害者がでてからではもっと状況が悪くなるから
・会社の上司や上層部の対応を見て、仮に倫理に関する部門に相談してもその案件を上から隠ぺいされそうなので解決するには内部告発を行い、会社の考え方そのものを変えなければならないと思うから。
・会社の人が話を聞かず、この件に関して人が解雇されているから。
・会社の責任者が汚染物の排出をやめない方針をとっており、このままだと被害者が出てしまうから。
・会社の不正などをきちんと知らせることが大事であり、隠しておくことはだめだと思うから。
・会社は、クビになるけれどもそもそもそのような会社は、遅かれ早かれ潰れてしまうので、被害者を増やさないためにも内部告発を行う。
・会社は社会的責任を果たさず、利益のみを考えているため告発し市民のために安全を確保する。
・環境のことを考えて基準値異常のものを流すのはよくないため。
・基準を超えた値が大きかろうが小さかろうがその問題を上司が自分たちのせいではないと無視し続けていることに問題があると思うから。
・基準を超えた排出をしているのは事実で経営陣はそれを解決しようとしないのでこれを打開するために内部告発も有効だと考えたから。
・公衆の福利、健康、安全を考えなければならないから。
・市民の健康に悪影響を与え続けるわけにはいかないため
・自分が失脚することと引き換えに、環境が救われると思うと内部告発をする。
・自分に責任を押し付けられたから
・将来のことを考えると、今、問題を解決しなければならないから。今はまだ、人間に害を及ぼす程の影響は出てないかもしれないが、5年後、10年後には、手を付けられないほどの事態になってしまう。このように考えたときに、解決できるうちに、解決しておく必要があると思う。
・上司に相談しても圧力で隠蔽されるならば、内部告発すべきだと思う。ただ、内部告発しても自分の責任が軽くなるわけではないので、マスコミなdの殻の授罪[おそらく「マスコミなどからの断罪/追及」]によって精神的に追い詰められることは覚悟しなければならない。
・人体に影響があるレベルの毒物を排出するわけにはいかないから。
・多くの人の命を救うことができるため。そんな重大な問題に経費を裂けない[正しくは「割けない」]会社にいる必要がないから。
・直属の上司や副社長に相談しても解決しない状況にあると思われるから
・匿名で内部告発をして出来るだけ自分の被害が最小限になるようにする
・内部告発したとしてもしなかったとしても良い方向にはいかないと思ったため
・内部告発して、国民の安全を確保するため。内部告発がばれクビになったとしても、ほかの仕事を探せばいい。危険を見て見ぬ振りするよりはいいと思った。
・内部告発してしまうと、自分だけでなく、会社の従業員も職を失うことになる。 [この方は2あるいは3かも]
・内部告発しないと大きな問題を引き起こしてしまうことになるから。
・内部告発せずに、大ごとになった時この会社の損害だけでなく黙秘をしていた事実が主人公の将来に影を差してしまう恐れがあるためや、人々の生活に対して払うべき責任があるから
・内部告発をしたとしても職を失うとは限らないから。不正を見逃さない公正さを評価する会社はいると考えられる。
・内部告発をしても自分は何も得るものはなく、失うものばかりだから(会社の解雇、信頼など) [この方も、2あるいは3の可能性があります]
・内部告発をすることで、自分のかなにある正義感や技術者としての責任感を全うすることができる。またPEの免許も保持することができる。
・内部告発をせず嘘の証言をした場合は、エンジニアの免許を失ってしまい、クビになってしまった場合に完全に立て直しが効かなくなってしまうから
・副社長であるダイアン・コリンズの主張はあまりにも主人公の立場を脅かすもんであり、経営概念しか考えていない。
・報告しなければ自分も訴えられてしまい、最悪の場合職を失うことに加え、賠償金も支払わなければならなくなるため。
・法律や条例を破っていないとはいえ、社会やユーザに悪影響を与えるような技術を使い続けることは技術者として間違っていることだと思うから。
・問題を認識しているにも関わらず無視するような企業であればいずれ大きな問題を起こすだろうから。
・問題を放置していることがばれると内部告発したときよりも問題が大きく扱われる可能性が高いから。
・理由は組織の信用にかかわるため、隠し事は基本バレてしまうから
・倫理的に反しているようなことをしている以上内部告発をするべきだと思うから。2.内部告発はしない
・ゴタゴタに巻き込まれたくないから
・このまま企業にいても[、また]ここまで問題を訴えたにもかかわらず、相手にしてくれない上司なら自分を干す可能性もあるから。
・すでにマスコミに問題を取り上げられているので内部告発は意味がないと感じる。
・告発することで職を失い、告発者として他の企業に取られなくなったとしても、リチャーズのもとで働くことができるはず。
・市から検査方法が変われば相対的に会社が変わらざるを得ないから
・市の基準値を超えていた場合、市に提出する書類をサインをしない。そして、会社を辞める。
・次の就職先にも影響が出るから。
・自身の身の安全と今後が保障されていない。社会的信用を失ったまま終わる可能性もあり今の段階で動くのは不安
・上司が自分の提案を聴いてくれないから。
・生産量が多くなり、金属などの有害物質の排出量が多くなるがすぐにではない。
・内部告発をすることで首になったり訴えられたりすると困るから
・内部告発後に自分に内部告発をした人間というレッテルが張られるのが嫌なので、内部告発はしない。3.その他
・ピラミッド組織である以上、上司から与えられた仕事を100%こなすのが原則だと思う。(仕事内容を否定しない)ただ、今回のケースでは、ピラミッドの上の人が総じて環境より利益という考えなので、簡単ではないと思うが、前の段階で仕事から逃げる。最悪、音声データ等で証拠をゲットして告発するのもありだと思う。
・もう少し、会社側に原因の重要性を説明し、下水処理の新しいフィルター方法を模索し、実施するように促す
・より地位の高い者に相談し,取り合ってもらえなければ内部告発する.
・工場長は、主人公の主張に対する根拠が不十分であるため、対策を取らないという姿勢だった。そのため、工場長に、主張に対する十分な根拠が示されていれば、工場長の姿勢が変化して主人公がおかれている板挟みの問題を解決できた可能性がある。それ故に、行動案としては、「工場長を説得し得る証拠を集め、工場長に示す」というものを私は提案する。
・市に新型の検査方法を提供して有害物質を検出させる
・市の検査方法に問題があると報告する。
・自分が声をあげても何も変わらないため、リポーターのレナートの会社に情報を流し、市や会社に問題を重要視してもらう。またそれによって、今後の警戒や他の企業にも環境問題に対して意識を持ってもらう。また、弁護士を付け会社との裁判に備えたり、リチャーズのもとで働けるようにお願いをする。
・上司に相談してもダメだったため社内のもっと上の社長や部長などに相談する。また市役所などとも相談する必要がある。
・内部告発を行った上で会社を辞める。職を失ったとしても、探せば仕事なんていくらでもあるから。
・内部資料や証拠を集めて、マスコミに渡す。
・排水処理にかける資金に余裕がないことが問題なので、資金に余裕が出るまで問題を保留とし、資金に余裕が出たら改善する。
・物語には出てこなかったが、Zコープの社長に直接話に行って聞き入れてもらえなかったら内部告発をすればよいと思った。
・報道番組に情報をリークする。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[視聴した「ギルベイン・ゴールド」について。次回議論しますので、原則としてコメントは控えます]
・Zoomが途中で落ちてしまい、最初から最後まで全て見ることはできなかったが、何となく本質は理解できた。 [それは悲惨だ。Box上でビデオを視聴できるようにしています]
・エンジニアの資格と、職を失うのは、今後を考えた時に、生きていけないと感じた。
・ギルベイン・ゴールドの問題は、前までの問題より、多くの人の立場を考えることとなり、とても難しい問題だと感じた。
・ギルベイン・ゴールドは作り話であるが、ポートたちのようにこういった環境問題を軽視するようなことはしてはならないと思った。
・こういったジレンマを考えるのは興味深かった
・こういった動画を見ているとほんとに社会に出てやっていけるのか不安になりそう
・このようなビデオを見ていると社会に出ることが怖くなってしまう。
・コリンズやフィルのような上司は持ちたくないと思った。
・これまで続けてきたことに問題があるとわかった場合改善しようとすることは何かを新しく始めるより難しいと思った
・デイビットがやったことは間違っていないと思う。デイビットの再就職先が見つかればいいなと最後の方で思いました。
・ビデオにおけるブレーメンの必要性を感じなかった。
・ビデオの問題は難しい問題だった。
・ビデオを見てリアルな倫理問題を学べた。
・ヒ素はどんな味がするのか気になった
・まずは様々ことを調べ状況を把握することが大切だと思った
・会社との摩擦は面倒だな。
・外国と日本では環境が違い過ぎて、日本の場合はもっと社内の環境がちゃんとしているのではないかと感じた
・企業だけでなく、市や国などのすべての組織において社会的責任を意識する必要があると改めて感じた
・企業の環境への配慮は直接利益にはつながらないので,難しい問題だと思った.
・技術の発展と環境保護は、自分が当事者であるかないかで考えが大きく変わると思う。
・健康と利益の両立は難しいものだと感じた
・今回の議題も難しそうだと感じた。
・今日も講義ありがとうございます。ギルベイン・ゴールドは、なかなか考えさせられる映画だった。デビットは、どっちへいっても失うものはあるので、デビットの立場になったときに、内部告発という手段も苦渋の決断だと思った。
・市の検査精度に問題があることはよくありそうな話だと感じた。
・事前に資料を読んでおいたが、資料の名前と呼び名が苗字と名前で違っていてわかりにくかった。 [すみません。実はチャレンジャー号の時も発生していました。外国人の表記ではどうしてもこういう問題が起きます]
・自分が同じ立場ならジャクソンのような勇敢な行動ができるかどうかわからないと思った
・取り上げられる事例を見るたびに何が正しいのかわからなくなってきた。
・人は追い込まれると、信じられない行動をとると思った。
・前回より、セブンステップガイド書くの難しそうだと思った。
・組織を運営する立場の人間が問題に対して取り組まないと内部告発の可能性が出てくるのだと思った。
・動画の主人公の立場で考えるとどういった行動をすべきかをきちんと考えることは大事だと思った。
・動画を見ているときに人物の関係や人の判断がつかなくなってしまった。 [そうなんです。必要に応じてビデオを視聴したり、資料を読み直してください]
・内部告発をしたことでかえって自分の立場が厳しくなってしまう人がいる世の中で、利益とステークホルダーの安全の線引き問題が非常に難しいと感じた。
・内部告発をした人を雇ってくれる企業がないという事を聞き、内部告発のリスクを知ることができた。
・板挟み状態は、心にくる。
・問題を先送りにすると、大きな事故に繋がることは自明の理であるにもかかわらず、目の前の利益に目がくらみ無視するなんて愚かだと思った。
・理解できました
・良いことをしているはずなのにクビになってしまうので何が正解なのかわからない[今日の一言]
・あと少し [講義も終盤に近づいています]
・グローバル化ああ、おそロシア [今起きていることは、地殻変動なんですね]
・コロナがまた石川県に上陸しましたね [帰省客のようですね]
・はい [?]
・害虫とは環境にとっての害虫ではなく、人間にとっての害虫であるということに講義のなかで触れられるまで気が付かなかった。 [でしょ?]
・学習支援システムの日付表記がわかりにくかった [疑似対面方式では実施しない第9回があるため、どうしてもこうなってしまいます]
・今までの国のあり方と、現在とは変わってきていることに、ものすごく驚いたし、今後そのことを考えていく必要があると感じました。 [ありがとうございます。これを理解している人は少ないですよ。ぜひ、世界地図を頭の中で広げながら、それに飲み込まれないようにして生きてください]
・今回の授業で興味がわいた点はグローバル社会になるにつれてアメリカ指向になるという考えだ。先生の話を聞いて確かに納得をしたが、自分はこれからの社会は中国指向になると感じた。 [今日はお話ししませんでしたが、確かにそういう面はあります。まさに現在起きている、鬩ぎ合いですよね]
・今日は、天気がよい [その通りだったのですが、今日の午後から下り坂です]
・今日は遅刻せずに参加できたが、最近恐ろしいほどに疲れがたまっているように感じる。 [どうしてもこの時期はそうなりがちです。課題類が集中しているんじゃないでしょうか。時間配分に気をつけてください]
・最近咳が多いですが大丈夫でしょうか [もともとは胃の最上部にある「噴門」という部分が緩いためです。それがああなって、こうなって、そうなると、喉を痛めてしまうのです。できるだけ注意はしているのですが...]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura -sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。