2020年7月1日更新
3EL2クラス
第11回:2020年7月1日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など
・予習:教科書の精読(120分)
・復習:課題6(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(次回の講義内でもご説明しますので、原則としてコメントは控えます)
1.変わった 33名(71.7%)
2.変わらない 13名(28.3%)
1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)
・ギルベイン市はギルベイン工場に頼っているため、もっといい解決策があるはずである。
・そもそもの責任はすべて市であるという点。企業が責任を問われること自体が間違っている。
・もし汚染量が基準値を上回っていたことが発覚した場合、責任は会社ではなく、市に要求されるので、わざわざリスクをもって内部告発する必要はないという意見を聞いて、その意見は見落としていた。
・悪いのはZコープ社ではなく、市の基準だということ。
・一つの告発で、様々な人や企業関係、社会に影響を与えるということ。もちろん、少なからず影響はあると踏んでいたが、さらに広い視野が必要であると[=「あることを」の意]見落としていた。
・汚染の状況が現在かなり危険な状況というわけではないということ。
・会社にすべての被[正しくは「非」]があると思っていたが、市も黙認していることから問題がある。
・会社や、環境の問題だけではなく、市のお金[=財政]のこと、市民の雇用のことを見落としていた。
・基準値を超えているが、すぐに影響は起きない。
・見落としていた点について、副社長の主人公に対する態度です。言動からこの工場の切迫した様子(汚染にかまっていられない)が改めて感じられました。変化した点については、意見は変わりませんが、内部告発をしない理由で、数100年のスパンで主人公が健康被害をみているのであれば、時期尚早であるかなと思いました。
・工場がなくなることで市の税収が減ることは考えなかった
・工場に問題はほとんどなく。実際には市の法律に問題があるということ。
・工場の従業員の家族や、株主など、考慮していない点が多かった。
・財政面や信頼関係について、見直した。
・市としても企業がつぶれる[潰れる]のは都合が良くないため、自分の保身しつつ解決や改善に向かう方法がいいのかなと思った。
・市に問題があるという意見を聞いて[、]確かに会社には問題点はないんじゃないかと思った。
・市の基準がそもそも適切でなかったと言うこと
・市の基準に問題があることを軽視していた点
・市の基準に問題があることを軽視していた点や、会社の損失によって影響することなど。
・市の責任を自分たちで負う必要がないということ。
・市の設定ミス[=市が制定して条例の測定条件や基準が曖昧]という点は見落としていた。
・市の法律が悪いことや工場が操業停止になった場合、市の収入が減ってしまう点
・市の法令には欠陥があった点を見落としていた。内部告発しなくてもよかったのではないか。
・自身の社会的立場を守るために告発しないことを選んでいたが、やはり今後の会社のことや肥料を使う農民のことも考えると勇気を出して告発した方が良いのだろうかと思うようになった。
・自分だけでなく周りを見ることができていなかった [素晴らしい]
・自分や会社、市民のことばかり考えていたが、市の責任であることやその他会社で働いている人たちまで重要視できていなかった。
・人物のイメージが少し違った
・水質は現時点ではほとんど影響がないので緊急を要する訳ではないということ。
・内部告発した際の社員やその家族についてのことを見落としていた。
・内部告発や説得をするべきだと思っていたが、その難しさや後の影響などを考えさせられた。
・報告することで自身の職を失うことなどを考慮すると考え方が変わってくる
・問題の責任が法律[自治体なので、日本の場合は「条例」となります]を決めた人にあるという考え方2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)
・どちらにしろ会社側が悪い
・なんだかんだ、自分を守りそう。
・まず、市民の安全、健康、福利が大切であるが、コロナ禍で仕事がなくなり生活困難になる人が出て来た。今回の問題でも、安全性が脅かされるか否かは、確かではないのに収入源を奪っていいのかという話。(ブラジルのようにしてもいいのかという問題もある) 。市の規制を厳しくすることにより、会社の利益が下がる。この市はこの企業から多くの雇用と税収を得ており、市としての大きな打撃となりうる。(沖縄に存在する米軍基地のような状態)。
・もし、告発しなくてもいつかバレてしまうので時間の問題であり、このまま会社にいても自分が精神的にきつい状態が続いてしまうということ。
・やはり、動画内のような上司の下には着きたくないという意見が多かった。不備を認めない上司は悪い上司の例である。 [この件については、次回]
・やはり自分の保身に走ってしまうと思う。
・結局公衆の安全衛生福利[=「安全、健康、福利」のこと]
・告発すること
・告発する必要は感じない
・市が悪いという点
・市の基準に問題がある中で無理に内部告発をして人生を棒に振るよりは上司の言うことをきいていた方がいい。
・問題は企業にあるのではなく、市の法律[自治体ですので「条例」]に問題があり、問題が発生した際は市の法律[同左]に焦点が当たるということは見抜いてた点である。そのため、責任を問われるリスクを負ってまで内部告発しないという点は変わらなかった。 [素晴らしい]
・役所の基準に問題があることが分かっていた。 [こちらも。ただし条例を制定したのは市議会です]
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・いい上司が部下を育てれば、部下もやがていい上司になるのだと思う。 [素晴らしい。まったくその通りです。良く考えつきましたね]
・オンラインも少しだけ慣れてきました。 [そうですね。ただしあと1ヶ月で終わりですが]
・ギルベインゴールドによって、様々な視点から見ることが大切だと思った。 [広い視点から考えると、ずいぶん印象が違ったんじゃないかと思いまs]
・グループワークにおいて、大した意見は述べられなかったですが、自分個人の意見を言えたのでまあまあできたのかなと思います [今回は条件が良くないので、焦らずに]
・グループ三―ティング[原文のママ。多悪しくは「ミーティング」]は自分の考えないような発想がでてくる
・グループ討議がしっかりできたのでよかった。
・グループ討議が楽しかった。
・グループ討議で意見を交わし、理解を深められた。
・グループ討議で色々な人の意見を聞くことができたのでとても楽しかった。
・グループ発表を行ってみて前回は途中までしか進まなかったが今回は時間内に話し合いが終わったことが良かったと感じる。 [以上、2回目となるとずいぶん違ったんじゃないかと思います]
・ジレンマ問題や線引き問題を表現することが難しく、自分の思っていることをうまく伝えることができなかった。内容についてもう少し深く理解するべきであった。 [逆説的に感じられるかもしれませんが、それは、以前よりずっと理解が進んだということを示しているんですよ。前だったら「簡単さ」くらいだったんじゃないかと思います。過信はいけませんが、自信は持ちましょう]
・セブンステップに慣れてきた。 [素晴らしい。センセイよりずっと理解が早いですよ]
・どこに本当の問題があるのかということを明確に発見する必要がある。 [視野が狭いままだと問題の解決にならないんですね]
・ふぃ [疲れたのかな?]
・もう少し深く考えることができるはず [それに気づいたってことは、進歩したってことですよ。実は。決して嫌味ではありません]
・よくできた [ご苦労様でした]
・悪いのはジャクソンの意見に耳を貸さないZコープ社だと決めつけて、市の基準に問題があることに気づかなかった。 [それに気づいたってことは、理解が進んだってことを示しているんですよ]
・改めて今回の議題について考えて、自分の意見をまとめられるようにしたい。 [ぜひぜひ]
・告発が正しいと考えていたが、本当にそうなのか考えさせられる時間だった。 [でしょ? それを自分で考えさせるような構成になっているんですね]
・今まで、安全第一に考えていたけど、視野を広くして、いろいろな観点から物事を考えることができるようになったと思う。 [こちらも素晴らしい]
・今回の事例を人や会社という括りを重要視して考えていたが、それ以外にも目を向けるポイントも多くあると改めて学んだ。 [そして、こちらも]
・今日も討議するには時間が足りなかった。 [そうなんです。通常は1コマ半くらい使っています。でも今回はこのような状況なので勘弁してください]
・時間が少し足りない部分があったが、話し合いについては時間ギリギリまで順序立てて行うことが出来たので良かった。 [よく頑張りました]
・自分では気づかなかった事実があり、様々な視点から物事を見ることが大切だと感じた。 [素晴らしい]
・自分の考えていた意見とは違った回答が聞けて良かった。 [そうなんですよね]
・主人公はどちらに転んでも職を失う状況であると感じた。 [告発するにせよ、黙っているにせよ、過激な対応を取ればね。どうすべきだったのかは次回お話しします]
・授業に遅れてしまって参加できなかった。先週もだったので気を付けたい。 [ぜひ。一応出席扱いにしておきましたがグループ活動に参加していないので、その分の評価は下がります。悪しからず]
・授業をうけるなかで問題はいつも会社にあると思いがちだが見落としていることがあった。 [そう感じるように制作されています。センセイも「落とし穴」に落ちたので、決して偉そうなことは言いません]
・初めてzoomで発表を行ったため緊張した。 [ご苦労様でした]
・他のグループの意見や先生の話を聞いて、自分たちが見落としていたものがあり、それらに対してどのような影響が出るのか、今回の問題の本質を理解することができたと思う。 [素晴らしい]
・他の班の発表を聞いて、自分たちでは気づかなかったところを気づいていてすごいなと思った。 [誰でも最初はそうなんです。焦らずに、しかし着実に進みましょう]
・他人の意見を参考にすることができてよかった [自分だけ、あるいは少数だと見落としている点がありますよね]
・判断を下すためにはもっと情報が必要だと思った。 [まったくその通り。広い視点、そして社会との繋がり(財政とか経営、保険、法令など)を考える必要があるんですね]
・反対意見など言いたいが、対面と違いZOOMだと説明が難しいなと実感した。 [済みません。決して反対意見を排除しているわけではありません。ただしやはりZoomだとこの点は難しいです]
・班員との話し合いや他の班の意見を聞いて見落としていると感じたことが非常に多いと感じた。意見を交換することの大切さを改めて実感した。 [素晴らしい]
・班活動を通じて、自分と意見が異なることが聞けてよかった [なるほど、と思うことがたくさんありますよね]
・複数の観点から物事を見なければならないと感じた。他人の意見に耳を傾けるのはかなり重要だと感じた。 [非常に重要な点です。他人の話をちゃんと聴くって、とても難しいことなんですよ。一般論ですが、先生や医師、警察官はそれができにくいと言われています]
・良い討論ができたと思います。 [よく頑張りました]
・話し合いの中で部分的に考えるのではなく、もっと広く考えられるようにしたい。 [その通りですね。それに気づいたってことは、貴方が成長していることを示しているんですよ]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。