2020年7月2日更新
3EP2クラス
第11回:2020年7月2日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など
・予習:教科書の精読(120分)
・復習:課題6(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(次回の講義内でもご説明しますので、原則としてコメントは控えます)
1.変わった 38名(60.3%)
2.変わらない 25名(39.7%)
1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)
・すぐに内部告発するのではなく改善策を考えてからでもいいと思った。
・どうしようもないことは分かっていたが、切り捨てるという判断があったことを見落としていた。
・マスコミに情報がリークされているという前提を見落としている部分がいくつかあった。
・やはり社会全体での健康が大切である [公衆の安全、健康、福利が最優先であることに間違いはありません]
・影響はすぐに出ない、明確な根拠を提示していないということから、今すぐ何かをしなければならないということではないのだなと思った。
・会社に勤めている人にも影響が出てくると分かった
・会社内の人物ばかりに気を取られていて,市の条例や報告の具体性などには全く注意が向かわなかった.
・確かにデイビットは、具体的な排出量などのデータが不足していると分かった。
・既にマスコミにリークされていることを見落としており、リークを考慮して内部告発をしないという意見から、内部告発をするという意見に変化した。
・技術者協会のこと [この件については、次回ご説明します]
・雇用、納税を考慮していなかった。そのため、簡単に内部告発することは違うと知ることが出来た。
・告発する。という点は自分の中で出ていたが、結論は告発しない。から結論まで告発する。に変化した。
・告発することには変わりなかったが,ステークホルダーで農民のことを考えていなかった.
・市がいい加減な法[律]を制定してしまった責任に気が付いた
・市と連携することを見落としていた
・市民の健康のことしか考えていませんでしたが、会社にも今回の件に関係のない人がたくさんいるということに気が付きました。
・自分が着目出来なかった点に気づかされたことが多くあった。
・自分の意見は問題を先延ばしにしてしまう曖昧な要素があったが、グループで討議することで曖昧な部分をより具体的にどう行動するか決めることができた。
・自分の行動によって影響する範囲を過少に見ていた。会社の従業員が離職した場合にその家族や市までに被害がでる。
・社長などの更に位が上の人に相談してから、内部告発を行うという発想を見落としていた。
・社長へ直接,相談を考えていたがグループ討議で主人公は社長に相談できなかった状態ではなかったのではないかという意見がでて納得した. [この件についても、次回]
・主人公が基準を超えているという明確な証拠を上司に提示していなかったことに気づけた
・主人公が思っていたよりも仕事をしていないことがわかった [そうなんですよね。普通なら当然、指導がはいります。やはり仮想事例にはどうしても無理な設定が入ります]
・主人公よりも市が作った条例が一番の問題のように見られた。
・将来の会社の信頼を得なくてはならないということを軽視していた。
・上の立場の人に報告したところで、問題解決に繋がらないから
・人体に影響がでるのが100年あるため、市の調査方法や企業で問題を解決している間に人が死ぬことはおそらくない。
・税金や、企業が無くなることで市が及ぶ影響に関してはあまり顧慮していなかった。例えば、企業が市に払う法人税などが無くなってしまうことなどは考えていなかったと思った。だが、それでも問題を先延ばしにしているようにしか思えず、仮に市の条例が正しいとするならば、これは内部告発するしかないと思った。対して、市の条例が悪いといった考え方があるという考えがあることは考えておらず、作られた法は絶対に従わなければならないものだと思っていたため、根底をひっくり返す逆転の発想も大切なのだなと感じた。
・匿名での告発を考えとしていたが、責任を持って堂々と告発するのもありなのではないかという考えにもなった。 [この件も、次回ご説明します]
・内部告発するという回答だけになるかと思ったが、以外と意見が割れていたこと。解決策が内部告発だけではなかったこと。
・内部告発は否定派だったが意見を聞き、肯定派の意見も取り入れることができた。
・被害が出てくるのが200年後という点。
・変化した点としては内部告発さえすればいいと私は考えていたが、他にも様々な方法を考えなくてはならないという点を見落としていた
・方法を討論している間に、自分とは違う意見があり影響がどのようなところに出るのかというところで、新しいことを知った。
・問題が生じるのは100年後であった点や、市はギルベイン・ゴールドより税収を得ているためにステークホルダーに市の利益があった点を見落としていた。
・問題の責任は工場ではなく、市側にあるということ。
・問題の本質が、誰の決定によって、もたらされているのか確認することが重要だと感じた
・問題を公表する、黙認することだけではなく、Zコープに基準を下回るような設備の追加を頼むといった行動案を見落としていた。
・問題を資料まとめて上に掲示[正しくは「提示」]すること2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)
・Zコープに基準を下回るような設備の追加を頼む
・この状況からでは打開は難しい。 [その通りで、仮に内部告発する前だったとしても、ここまで追い込まれると身動きが取れません。汚染に気づいた時点などで適切に対処すべきでした。市や会社全体を含めた視点から考えると、条例制定の段階でもっと議論すべきでした。条例を定めた本人が後から「抜け道があるんだけど..」といわれても困ります。やはり仮想事例にはどうしても設定上の無理が入ります]
・ステークホルダーと価値や事実関係,行動案などが変わらなかった.
・ほとんど変わらないが、しかしメンバーと違って匿名で告発を行うつもりだったことが少し恥ずかしくなった
・もともと所長[=社長]などの上司に言って聞き入れてくれなかったら警察に通報ということは最初から変わりなし。
・やはり、公衆の安全を守るためには最終的に内部告発をするしかないと分かったので、自分の意見は変化しなかった。
・会社のために尽くすこと
・企業だけでなく、主人公や市役所、市にも責任があるという点
・結局は、内部告発をしようと思っている点。
・結局同じ立場になったら,ほかの人のことを考えるより内部告発をしてしまうと考えた.
・古い方法による検査では重金属の割合基準を下回っているが,より精度の高い新しい方法による検査では上回っていることが判明しており,Zコープは抜け道のある条例の「抜け道を利用」するのではなく,真摯に廃棄物の重金属割合を減少させるよう努めるべきであるという考え方は変化しなかった. [この件については、次回ご説明します]
・工場長を含め会社全体が汚染物質の基準値が超えている問題について理解していない点 [どの程度超えているのか、について、ね]
・市の規制を超えていたことを、解雇されたトム・リチャーズから報告を受けたにも関わらず、それを深刻視しなかったダイアン・コリンズが理性的な人物とは思えなかった。 [次回補足しますが、あの場面でも具体的な数値は報告していないという設定と解釈されます。ただし実際にはあり得ない──上司だったら具体的なデータを求める──状況です。やはり設定に無理があります]
・主人公がしっかりと報告をしていなかったこと
・水質調査の基準は正しいのかが怪しいという考えは全員共通していた。
・誰かに相談するという点は見落としていたが行動自体は変化しなかった。
・内部告発した場合のZコープで働いている従業員について失念していたが,公衆の安全に危険がある可能性があるなら内部告発をすべきだろうという点は変わらなかった.
・内部告発することが問題解決するには大事であると思った。
・内部告発するということには変わりはないが、内部告発をした際のリスクは自分が考えていた以上に大きいものだった
・内部告発するということは変わらなかった
・内部告発するという点
・内部告発するという点は変わらなかった。会社内でのコミュニケーションが取れていないことが問題だと思った。。
・内部告発するにせよ市内にせよ、報告を偽造できるような制度のままにしておくん[=「おくのは」]は危ないと思うので、基準値だけではなく調査の方法から見直したほうが良いと感じた。 [次回ご説明しますが、偽造はしていません]
・内部告発をするということは特に変わらなかった。
・内部告発を行うということに変わりはなかった。話し合いの中で上司との今後の関係などについて考えることを見落としていた。
・内部告発以外の方法だと問題の解決が難しい。
・変わらなかった点として、内部告発をするものであった点である。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[討議および発表について]
・2度目のグループワークだったため、スムーズに進めることができた。 [それは良かった]
・Zoomでの討議は改めて難しいと感じた [技術的な面でしょうか...]
・あまり被らない意見だと思っていたものが被ることが数回あり、意外だと感じた [そのように制作されています。良くできていると思いますよ]
・ギルベイン・ゴールドの動画の最後で腕のいい弁護士を探さなきゃというマッシン博士の言動は、zコープに対しての発言なのかがきになってきました。 [ジャクソンに対して、訴訟になる──アメリカは訴訟社会──から弁護士をつける必要がある、という意味です]
・ギルベイン・ゴールドの話自体への理解が足りず、グループ討議でついていくのに必死だった。 [もともとそのように制作されています。ましてや国情が違い、語学の問題が日本人には濃すぎる内容です]
・グループでもっと議論したかった [気持ちは、わかる。でも今学期はこれが限度です]
・グループワークはいいです
・グループ討議をスムーズに行うことができた。
・グループ討議をすると自分の思っていたことをみんなが思っているとは限らないことが感じられた。
・グループ討議をすると様々な価値観や考えを持っている人と話せて面白かった。
・グループ討議を行うことでいろんな意見を知ることができるのでいいと思います。
・グループ討議を通して今回の話の問題が少しずつわっかってきました。
・グループ討議を良いペースで進めることができた [以上、知的にグループ討議を楽しんでいただけたようで、何よりです]
・このような問題が起こったときは、公衆の安全を守るための方法として内部告発以外に技術者として専門的な方法で解決したいと思った。 [まったくその通り。ジャクソンの場合も、本当は関係する法律などを含めて、専門知識を持っており、適切な対処方法も知っていなければなりません。でもビデオの中ではそれらは取り扱われません。実際にはあり得ない状況で、やはり設定に無理があります]
・この講義では2回目となるZoomでのグループ討議だったが,話し合う時間も十分に取れ,書記としてもある程度は記述する時間が取れたので,とても助かる時間配分であった.新型コロナの影響で,大学における授業形態や出席確認の様式はガラリと変わったが,新型コロナが収束し普通の生活に戻ったときに,今の自粛期間で行われたネットを大いに利用する授業形態や試験の実施方法は,教員としても学生としても,これからの情報社会において大いに役に立つ経験になるのではないかと感じる. [ありがとうございます〜(涙)]
・この授業はずっとオンラインでやるのかな、と思った。 [6日(月)に科目担当者が集まって最終決定します。次回の講義でお伝えします]
・ジャクソンは一人の力で問題の証拠を挙げることができたのか疑問に思った。 [水質のデータくらいは取得できると思います。もっともそれだったら、もっと具体的な改善策を提示できるはず。やはり設定に無理がありますね]
・すみません。遅刻でグループ討議に参加できませんでした。 [今後は気をつけましょう]
・とても有意義な時間だった.
・とても良い討議ができたと思う [以上、グループ討議を有効に活用していただけたようで、何よりです]
・ビデオの掌の上で遊ばれているような気がした. [そのように制作されたビデオなので。最初に見た時は、センセイもスッポリ落とし穴に落ちました]
・ビデオ会議に少し抵抗を感じました。 [う〜ん、これは内容でしょうか、技術面などでしょうか]
・もっと広い視野で物事を考えられるようにしたい [ぜひぜひ。広い視点から考えると、印象も認識も、そして対策も相当変わるんですよね]
・もっと進行が上手くやれていたら、全部報告書を埋められた。 [今回は時間がなかったので、無理しない範囲で報告書をまとめてください]
・よくみると主人公[が]間違った認識をしていることに気が付かなかった。 [間違った、というか不十分な認識と確認ですよね。現実問題として考えると、やはり設定に無理があります]
・意見が割れて楽しかった [なるほど]
・固定概念や、見た目の問題だけにとらわれていることがあったため、もっと柔軟な発想が必要だと感じた。 [それに気づいたわけですから、成長ですよ]
・考えなければならない範囲が広いと思った。 [その通りで、視野狭窄(きょうさく)に陥るとちゃんと認識、判断、そして対応ができなくなってしまうんですよね]
・今回のグループ活動は前回よりもスムーズに進めることができた。 [素晴らしい]
・今回のグループ討議を通じて,様々な意見が出た.また、最後の話を聞いて,予想以上に問題の規模が大きく複雑であることがわかった. [そのためのビデオです。どう考えても設定に無理がありますが、基本的には良くできていますよね]
・今回の事例での対策案を考えるのが難しかった。 [そりゃそうです。簡単だったら勉強に、つまり教材にならないので]
・今日は書記も行ったうえで、少しだけ進行のようなこともできて自身の成長を感じれてうれしかった [それは素晴らしい。過信はダメですが、自信は持ちましょう]
・自分がメモしていた討論シートのデータが行方不明になって焦りました。 [まぁ、そういうこともありますよ。記憶の範囲で構いませんよ]
・自分の意見がほとんど通ったので議論することがなくつまらなかった [なるほど。そういう場合もあるんですねぇ]
・情報量が多く、単純なものでも見落としていた点が多かったため読解力を上げたい [その通りですが、お話ししたように、もともと内容過多です。しかも我々の文化とは違うので、非常に難しかったと思います]
・色々意見が聞けた。そこまで変わった意見は無いけれど、目新しいものもあってよく意見を出し合えたと思う。 [それは良かった]
・親の声がZOOMに乗りそうになり冷や冷やした。 [Zoomで会議をしていると、奥さんの家事の音が入ったりします。仕方ありませんよ]
・人として恥ずかしくない行為をしていくことが大事だと改めて思った。しかし、お金のことなども確かに大事であるので、上手く生きることが大事だと感じた。 [その通り]
・前回のグループ討議よりもスムーズに行えた。
・滞りなく討論できた。 [以上、2回目だったので、以前よりずっと円滑に行うことができたようですね]
・遅れて入ってしまったがなんとかついていけた。 [次回は遅刻しないようにしましょう]
・遅刻した人に気づかなかった. [議論に夢中になっていた、ということでしょうか]
・内部告発する考えは変わらなかったが、内部告発した後に影響する範囲が大きいことを考慮してはいたものの、その考えが甘かったことに気が付いた。
・内部告発によって市に影響が出てしまいそっちでも問題が起きてしまうことも考慮しないといけないということを理解した。 [以上、公衆の安全、健康、福利が二の次と言っているわけではありませんので、念のため]
・二回目のためzoomのグループ活動を前回の問題を円滑に進めることが出来た。
・二度目のグループ討議だったので、前回よりもスムーズに進行できた。 [以上、それは良かった]
・別の視点からの意見によっていろいろな考えを持つことができた。 [やはり自分一人や少数だと、どうしても視野が狭くなってしまうんですね]
・問題なく視聴できた[が]時間がなかった [気持ちは、わかる。でも今学期は仕方ありません]
・有意義なグループ討議となった。
・様々な意見が出てよかった [以上、内容のある議論ができたようですね]
・冷静に考えることの重要さを感じた [まったくその通りなんですね][今日の一言]
・今日は涼しかった [そうですね。ただし実際の気温はそれなりでした。暑いのか寒いのか良くわからない部分があります。お互い、体調には気をつけましょう]
・最近は雨ばかり続いているので、気分もそこまで上がらない。 [気持ちは、わかる]
・体調管理が大変です [その通りですね。気をつけましょう]
・昼ごはんを食べているときに討論のことを知って焦った [...オイオイ]
・腹減った [食後なのでは?]
・眠たかった。 [こちらは「食後だから...」でしょうね。お昼を頂いて15分くらい横になると、たとえ眠らなくてもずいぶん楽になります。試してみてください]
・夜更かしはほどほどにします… [ぜひぜひ]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。