2020年10月27日更新
3FM2クラス
第5回:2020年10月27日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※第5〜6回では、ケースメソッド事例に関するグループ討議を経て、第7回の「学習内容」に挙げてある事項についての考察を行う
・グループ討議
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・プリントアウトして持参:課題3(個人での検討内容を討議で活用する。持参の有無を確認する場合がある)
・復習・次回に向けた予習: 討議内容についてのさらなる検討(課外でのグループ討議)(120分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ビデオ教材「ソーラーブラインド」を視聴していただきました。「もし自分が主人公だったら」どうします?
A.(議論前の個々人の印象ですのでご注意ください。次回の講義で考察しますので、原則としてコメントは控えます)
・CSEと直談判 [どうやって? また直属の上司や、自分の会社の立場は?]
・あそこまで主張して話を聞いてもらえないのならどうしようもないと思うのでこれ以上どうにかするのは難しいと思う。今できる改善を発売までにし続ける。
・あの主人公と同じように上司に相談する。そして、その上司の決定に従うと思う。
・あの場で、問題が完全に解決していないことと、周波に乱れが生じることがあったということを正直に伝え、方針を検討してもらう。
・お客様のことを第一に考えて行動はするが、会社で決まったことだから延期はできないといわれ[言われ]たならば、どう説得しても無理だと思うので自分はこれ以上の責任は[正しくは「を」]とる[取る]ことができないと伝える。
・ここまで進んできたプロジェクトを止めるわけにもいかないが、事実として報告すべきだとは思う。それ以降の判断を自分より立場の高い人たちに任せることが最も良いことだと思う。
・この会社を辞める
・しっかりと考え直してもらうように周りの人達に[い]まいちど[「今一度」の意]説明する。
・とりあえず、携帯で自分はやめた[止めた]ほうが良いというのを録音しておき万が一のことがあった場合開発者側は反対していたという証拠を提示して経営者の問題にすることにする。もちろん、問題がないように製品化までの間に安全性は高めておく。
・とりあえず今手掛けている製品を会社の指示のもと出して、会社を辞める。
・どれだけ働きかけても相当な努力がなければ上は動いてくれないと思うので、仕方ないとして割り切る。
・なるべく延期するように抵抗するが多分圧されて[「圧殺されて」?]流されると思う。
・バッテリーの発熱が発生した時の環境をもっと詳しく確認し、開発している工場に赴いて原因の究明に当たる
・もう少し上司に話を聞いてほしいと感じた
・もし自分が主人公だったら、納期を延期してもらい問題を解決しようと思う。
・もっと時間をもらって発熱の原因を探るべきだと思った。ブラインド側を作っている会社と協力しよりいろんな環境で検証するべきだと感じた。
・より上の立場の人に相談する
・わからない
・圧[力]がすごすぎ[/凄すぎ]て同じ行動しかとれ[取れ]ないと感じた
・安全などの顧客第一でなく取引先との関係を大事にするような人にはなりたくないと思った。主人公ももっと上司に話を聞いてもらう時間をとるべきだと思った。
・映像の主人公と同じようにできるだけ問題を無くしてから発表すべきだと説得する
・課長に製品が今の状態では危ないことを実物を見せ訴える。
・会社の意見を取り込んだ妥協案を探る。
・会社の決定であるため従う
・会社の決定は不具合が明確にならない限り覆ることはないので、覆った場合に早急に対応できるように対応策の準備を進めておく。
・会社の立場上、製品化するのは予定通り行うしかない。そして、万が一発熱事故などがあった場合には、順次対応していく必要がある。
・会社を辞める
・危険があるなら主張する
・技術者として可能なことは怠らず行った上で報告する
・技術者は雇用されている会社に従わなければいけないと考え会社の決定に従う
・見得を張るよりも事故につながる可能性をなくすように尽力する。
・原因を追究するまで発売を延期するよう訴え、原因を究明する。原因不明でうやむやにはできない。
・今回の会議の場を借りて暗に発熱の問題について説明し、CSE側と相談して製品発表の時期を延ばせないか確認してみる。
・今後事故が起きた際に重大な責任を負わされることを考慮して、改めて原因究明のために期限を延ばしてもらうよう伝える。
・再現性がないので、結局説得できないと判断して、黙ってしまうと思う。
・再現性の低い問題だから一端無視して販売してから修正していく
・最後のシーンで始まろうとした会議で無理にでも危険性があるので、延期するべきだと主張する。 [自分の会社の立場は?]
・撮影の日数が、二日間と短い期間で終わったのはすごいと思う。
・仕事を辞める
・私が主人公の立場であれば、最後の会議のときに調査したときに少しの問題があったことを報告する。もし、それで会社全体がそういうこともある可能性があると言って発売する場合は止めることはない。報告することによって、次への開発に結びつけることができるからである。また、他の会社からの信頼を受けることもできると考える。
・自分が主人公だとして、やはり問題のある製品を販売するのは良くないと思い、発売を延期してもらうようお願いし、問題を特定する。
・主人公はやれることまでやったから会社の指示に任せる。
・取引先に再度問題がなかったか調べてもらう。問題が見つかっている状態では、無理にでも発売を延期してもらう。
・上司が話を聞かない場合上に報告して、さらに対応が変わらない場合会社を辞める。
・上司にわかってもらえるまで説明、相談する
・上司に従う。
・上司に相談はするが、会社の方針には従う
・上司に無理を言ってでも延期してもらう。
・上司の言う通りにする
・信頼できる上司に相談する。
・正直に現状を報告する。
・正直に問題点を伝える
・製品の不安要素が明らかになっているのならば、主人公同様にきちんと対応してから製品化する。世間に出す商品なので消費者に何かしら悪影響が出てしまってはならないと思う。
・製品発表を延期するよう訴える。(現在発生している問題とリスクについての発表も行う) [記者会見など対外的な発表?]
・説明をしても全く聞いてもらえないので会社を辞めることを考えるかもしれません「。
・徹夜までしてできることはやったと思うので、上司の判断に任せる
・逃げたくなる
・同じような結末になると思う
・同じように上司に掛け合うと思うが、結局そのまま製品化してしまうと思う
・発熱の原因が分からないのであれば、日常で使用する分には問題が無いと判断する。ただし、製品を実際に使う実験期間を設けるように進言する。
・発熱の原因を確認することができず、改善点を正確に見つけ出すことができなかったので、発売を延期させる。
・発表の日に各会社に正直に問題を解決できなかったことを告げ、自分たちで問題解決にむけ[向け]て調査を続ける姿勢を提示したうえで各会社にも異常の解決の手がかりを探してほしいと持ち掛ける
・発表延期をもう一度検討してもらう
・未完了な部分を使用として報告する [「不具合をそのまま報告する」の意?]
・問題があるのであれば製品を発表するのを止める [どうやって? 自社の立場は? またその影響は?]
・問題が再現する状況の特定までは必ずして、対処できる場合は直して、できない場合はマニュアルなどの注意事項に追記して事故の発生を防ぐ。
・問題が発生したが、原因が分からないという報告をするべき
・問題が発生していることを正直に話す。(期日が遅れることよりも問題を隠している方が信頼性が落ちると思う)
・問題点を具体的にして、解決案について相談する。
・問題点を見つけるまで、CSEに問題点を報告する期限を延ばしてもらえるように頼み込む
・問題点を証拠含めて説明しその後は会社の判断に従う
・頼み込んで納期を延期してもらう
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・グループワークで意見を交換出来てとてもためになった。 [それは良かった。ただし時間が短めでした。ゴメンなさい]
・スケジュールがぎりぎりまで詰めていると途中に発生したトラブルの影響で悲惨な過渡になるんだなと思った [まったくその通りですね]
・ソーラーブラインドのビデオを見て、ギリギリの倫理問題を考えさせられた [リアルに感じていただけたようですね]
・ソーラーブラインドの事例の映像で、エンドロールまで入っているのを見て驚きました。(笑) [そりゃそうです]
・チャーハンが上手くできて嬉しかった。 「ホントに嬉しそうですね。何よりです」
・どうにもならないけど実行しなければいけない事項があるのだと感じた [どう打開しましょう]
・とても興味深いビデオであった [若手の先生の制作です]
・ドラマでもアニメでも登場人物が3人以上でてきたらわけが分からなくなる [気持ちは、わかる。講義の最後で取り扱うビデオを最初に見た時、誰が誰だかサッパリわからなくなってしまいました]
・ビデオの最後の後が気になる。
・ビデオを見て、このような会社には入社したくないと感じた
・ビデオを見て色々考察しながら視聴することが出来て面白かった。
・ビデオを視聴してかなり製品発表の時間と安全面の時間の板挟みが大変そうでいやな気持になった。 [以上、続きは、次回]
・ひらがなで書いたら幼くなった [電子的な入力の時はあまり間違えずに漢字を使えますよね。その代わり、手書きできなくなりますが...(漢字を書けなくなる)]
・ブレークアウトセッションが楽しかった [それは良かった。次回は議論に集中します]
・やはり仕事をやるうえ[上]で上司や取引先とトラブルが起きることは精神的につらいものがあると感じた。 [ホントにその通りですよ。胃に穴が開きそうになります]
・リーダーが不憫だと思いました
・リーダーという立ち位置は色々大変だなと感じた。
・映像の主人公が色々なことに気を使わないといけなくて大変そうだった [以上、その通りですが、誰かがリーダーにならなければならない]
・会社に入るとビデオのようなことが起こるのかと思うと、働くのは大変だと思った。 [この件については、次回]
・会社の内側について、入社前にどのくらい調べられるのか気になった。 [オトナになるとわかるのですが、皆さんだと非常に難しいと思います(経験の差です。決して見下しているわけではありません)]
・会社を辞めるという選択にすごく納得した。 [この件は、次回]
・会社選びは慎重にやろうと感じた。 [ホントにその通りですよ]
・危ないものは危ないと思います。 [こちらも、別な意味でその通り。もしこのまま販売したら...]
・技術者として安全性を重視すべきであるが、一人の技術者には解決するのが難しい事例も多くあると実感した。
・技術者の立場は大変だなと思った
・技術者は大変だと思った
・技術者は難しい立場に立たされることが多いのだろうかと思った。
・技術者間でも分野が変わったり、立場が変わることによって、問題の押し付け合いや責任の取り方が変わって考えることが難しいと思った。 [以上、正直なところちょっと技術者の仕事がネガティブに描かれ気味だと思います。この点については次回補足します]
・金沢工大の製作だとは思わなかった [びっくりしたようですね。ちなみに映像や音楽は形があるわけではないので、「制作」を使うことが多いです。ただし「製作」を用いることもありますので、間違いとは言えません]
・結局は視野狭窄にならないことが大切だと思う。あ、あと自分のでも漢字が反映されませんでした。 [前半は、まさにその通り(続きは次回)。後半はAdobe Readerを使うと回避できるようです]
・工大すごい[凄い]なっておもい[思い]ました [ビデオ制作ですね。前述(↑)しましたが、若手の先生が制作しました]
・今回の動画を見て、ブラック企業などはより部下の話を聞いてはくれないと思った。もし、自分が主人公の立場であれば、自分が正しいと思う行動を行いたいと思っている。 [この意見については、次回]
・今日の問題も難しい問題だった。 [こちらは、別な意味で次回一緒に考えましょう]
・撮影、2日でおわったのか [撮影はたくさんの人が関係するので。対照的に、編集は10日程かけて少数で行いました]
・私生活で使用されているソーラーブラインドについての詳細を知ることが出来た。 [最初にお話ししましたが、ソーラーブラインドそのものは実用化が難しいです(実用例はある)]
・自分と会社との価値観の違いが生まれることで互いがストレスを抱えると感じた。
・実際に同じような場面に遭遇したら理想通りに動くのは難しそうだと感じた [以上、じゃぁどうすれば...については、次回一緒に考えましょう]
・少し難しかった [どう行動したら、という意味でしょうね]
・上も下も立場があると大変だなと思った [確かに]
・上司からの圧[力]がすごい[凄い]と感じ、これからが心配になった [こちらについては、次回]
・上司に忘れず確認をいれて[入れて]いるのは間違いないとおもい[思い]ました。 [きちんと報告している、という意味でしょうね。確かにその通り]
・上司の立場になって考えたとき[時]に、確かに取引先と問題は起こしたくないなと感じた。 [なるほど。この点については、次回]
・真田さんの部下である金田[正しくは「金城」]さんも同じ仕事をしていたのに原因を発見できなかったので悔しかっただろうなと思った。 [確かに。彼女については次回あるいは次々回で考えます]
・製品がその後どうなったか気になった。 [気持ちはわかるのですが、架空の話なので続きはありません]
・前回まで体調が悪かったためお休みしていました(今日から頑張ります!!) [ぜひぜひ]
・誰が悪いのかやどのような行動に移すのかを考えるのは想像以上に難しいと感じた。 [なるほど]
・動画の続きが気になるような終わり方だった。 [気持ちはわかりますが、皆さんに考えていただくためのビデオなので、途中で切っています。続きはもちろんありません]
・内定を頂いた企業がブラックでなければいいなと思った。 [内定、おめでとうございます]
・難しい問題
・難しい問題だと思った [複数]
・難しかった。 [以上、どう行動するかが、という意味でしょうね。次回、皆で考えましょう]
・納期と原因究明、優先順位が分からない。 [最優先すべきは、何でしたっけ]
・部下の話を良く聞いて意見を尊重してくれる上司の下で働きたいと思った。 [もちろんその通り。無能な上司の下で働くのは、本当に大変ですよ(なぜか実感を込めて語る西村センセイ)]
・複数の会社が係わって作っている製品なので納期を延期することで会社の信用を失うことにはなるが、安全を確保することが最優先であるため関係者には申し訳ないが延期するべきだと感じた。 [このご意見については、次回]
・問題が原因かもしれないという調査結果を隠して製品を発表することは隠蔽に含まれるのかと疑問が生まれた。 [こちらも。たぶん実例をご紹介すると思います]
・友達としゃべることができて良かった [遠隔ばかりだと、お互い、疲れますよね]
・良い演技でした [そりゃ、プロですから]
・倫理は難しい [そうです。だって簡単だったらこの講義なんて要らないでしょ?]
・倫理観と現実の食い違いのすり合わせは難しいと感じた。 [そうなんです。この点は次回、皆で考えましょう]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。