2020年11月12日更新

3EV2クラス
第7回:2020年11月12日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・グループ討議(続き)
・討議結果の発表

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・復習:課題3(Agora上での ケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)

1.(ある程度)変化した

33名(75.0%)

2.(あまり)変化しない

11名(25.0%)

1.(ある程度)変化した。あるいは見落としている点があった

・[自分は]そのまま製品を発売する側だったので、さまざま反対意見を聞くことができた [謙虚な態度は評価できます]
・タカタの様子を知って驚いた。安易に事後処理と言うわけにはいかず[、]事実関係をしっかりと確認することが大切だと思った。 [そうなんですね]
・どのようにすれば上の人に意見が通るのかについての考えが浅かった。
・安全を考えて製品を開発するための具体的な案を提示できていなかった。 [以上、その通りで、例えば単純に講義するとか、「ちゃぶ台返しをする」などは賢明な方法ではありません。かえって相手の態度を硬化させます。相手の性格にもよりますが、理詰めでいくとか、損得に訴えるとか、万一の場合をはっきり示すなどの工夫が必要です]
・延期することで会社の立場を考えることが必要だと思った [「○○する方がこれだけメリットがありますよ」という方が効果的なんですね]
・課長を見限って直接元請け会社に訴える手があった。 [ただしこれは最終手段です]
・会社は問題が起きたらリコールなど素早い対応が重要 [そうなんですね]
・会社間の連携や責任問題の大切さを考える重要性に変化があった。
・会社同士の連家[正しくは「連携」]がとれて[取れて]いないことがおおきな[大きな]問題になってきていることが理解することができた [以上、実際の社会ではあり得ないと思います]
・改めて技術者のあるべき姿を学ぶことが出来た。 [ありがとうございます]
・見落としていた
・元々は中止一択だったが、自社の主張も理解できるし主人公の意見も理解できるため中止の判断を他社に仰ぐというように変化した。 [特に元請け会社に何らかの方法で正確な情報を提供し、指示を仰ぐべきですよね]
・事実関係の確認や元受け[正しくは「元請」]との関係性を見落としていた
・社長が出てきていないのは気づかなかった
・社長の存在を見落としていた [以上、映像に社長が出るかどうかというより、会社の方針がわからないんですね。この点は次回ご説明します]
・消費者の安全についてもっと重要視すべきであった。 [義務論的にそうだし、広い意味で損得を考える功利主義的にもそうなんですね]
・上に立つ人はそれ相応の責任を終える[正しくは「負える」]人でないといけないと感じた [その通り。ただし能力がないにもかかわらず、威張ってばかりいる人っていますよ。しかも残念ながら、少なくない...。残念ながらそのような状況が続くと、その組織は必ず崩壊します]
・上司とのコミュニケーションを取れていない会社に問題があるということが分かる。 [主人公にも非はありますが、主に上司、会社上層部、そして元請け会社の方が問題なんですね]
・製造の立場においては多くの責任問題が生じることに気づいた。
・製造物には大きい責任が伴っている [以上、予想以上に影響が大きかったのでは?]
・製造物責任法やリコールについて見落としていた。 [法律の知識は大切ですよ]
・製品に保証をつけて注意事項に問題点を掲載する [それはその通りなのですが、それで問題を回避できるかどうかがポイントです]
・他者のことも考えなければならないと感じた [まったくその通りですね]
・発売を延期させない方の意見も知ることができた
・発売を延期しない場合にはリコールなどの制度を完備して対策する必要があると理解することができた。
・販売中にも問題が発生した場合はすぐにリコールなどの対応を行うこと [以上、その通りなのですが、リコールさえすればOKではありません。次回ご説明します]
・部署間、元受け[正しくは「元請」]と下請けなど、いろんなところでコミュニケーションをとれて[取れて]いなかった点 [あちこちでコミュニケーションが取れていないんですね]
・法令があり、法には従うしかないとあrため[原文のママ。「改めて」のタイプミス]て思った。 [もちろんその通り]
・様々な意見があり、自分の中で考え方が変わった。
・理由と対策を明確にさせてはいなかった [具体的な提案方法がポイントですよね]

2.(あまり)変化しない。あるいは見落としている点はあまりなかった

・あきらかに従業員が少ないため、他の技術者の助けが必要だという事
・何を重視するか 等
・会社単位での仕事であり、欠陥を元請けに告発した場合、会社の今後につながって[繋がって]しまう。
・危険性を指摘する文言を説明書に書き込んだところで意味はない点。 [意味がないとはいいませんが、それで問題を回避できるかどうかです]
・虚偽の報告をした場合、ミスが起こった場合の損害や不信はより大きくなる。 [これはもう、比較にならないほどです]
・自分の中ではあまり変化はなかった。最終的な意見は変わらなかった
・商品の問題によって、実際に事故になった際にはとんでもない賠償責任、信用問題となり会社にとって大きな不利益となる。
・信用を心配して、期限を延長させようとすることは不可能ということ。 [いえ。製品発表の延期はよくありますよ。ゲームなんかでは特に]
・製品の発表を延期させるという点。
・他の専門家の意見をもらうこと


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・1兆円の負債という現実の、しかし実感がわかないほどの金額に圧倒された。 [製造業では戦後最大...ですからねぇ]
・TAKATAの企業破綻までの経緯、チームで協力し合って一つの意見を導き出すことは楽しかった。 [知的に楽しんでいただけたようですね]
・お褒めの言葉。ありがとうございます。 [ここは評価できる、という点のことだと思います。授業でもお話ししましたが、このクラスは割と現実的な感覚に秀でていると思います]
・グループでしっかり考えることができた
・グループ活動で班の人に助けられました。 [以上、久しぶりの他面授業、しかもディスカッションだったので、気合いを入れていた人が多かったですね]
・タカタの経営破綻の動画を見て現実を思い知った。
・タカタの例から考えて、一つのミスが大きな事故につながらないようにしたい。 [以上、想像できる範囲を超えていますよね]
・たくさん考えた
・ためになった。 [以上、偉い]
・ディスカッションはいい [ホントに楽しそうでしたよね]
・まず、発表の延期を求めるところからはじめるグループが多かった。 [その通りなのですが、視聴直後の個人的な意見は、「仕方なく指示に従う...」という人が多かったんですよ]
・リコールを行う、行わないにしても、消費者への真摯な態度を示さなければ、破滅してしまう。 [まったくその通りなんですね]
・会社としての在り方を知ることができた
・会社に入ることは大変だと感じた。
・会社の対応の重要さが重要だと言うことが分かった。 [以上、現実のニュースを見ると、とんでもないことだと実感していただけたのでは?]
・楽しかった
・久しぶりの対面で疲れた。
・久しぶりの対面授業でzoomよりも受けやすく、楽しく行えた。
・久々となる学校での授業だった [以上、ホントに楽しそうでしたね。活動も充実していたし]
・広い視野で周りを見ながら判断を決めることができた [とても重要な点ですよね]
・今日のお昼はかつ丼です [なるほど。学食でしょうか、「かつや」でしょうか...]
・最近晴れていて寒いが気持ちよい [ずっと雨の日が続いていたので、今日のような天気は嬉しいですよね。ただし朝晩は相当冷え込みます。朝、布団の中から出るのが辛いです(金沢では安普請のアパート住まいなので)]
・事故が発生してしてしまうと、会社の信用が落ち、結果として破綻に陥るので、公衆の安全は最優先すべきであると考えた。 [基本的にはその通り。ただしバランスも大切です]
・自分で上司を取捨選択する必要もあると感じた。 [子供が親を選べない──実は親も子供を選べない──ように、上司は選べません。どうしてもうまく行かなかったら、組織を出るしかありません(と、リアルに語る西村センセイ)]
・将来、役に立ちそうな討論をすることができた。 [それは良かった]
・消費者の安全性を第一に考えなければ、経営破綻まで陥ることがわかった。
・消費者の立場を考えなければならない [以上、最悪の場合は破綻してしまうんですね]
・色々な討議ができたので充実していた [それは良かった]
・製品を開発する中で、最も重要視することは消費者の安全であり、会社間で問題を連携させて行くことが重要になってくるとわかった [実際の社会ではそうなんですね]
・責任者にはあまりなりたくないと感じた [気持ちはわかりますが、やがていつかはそのような立場になります。誰かがやらなければならないので。それがオトナになるということです(オトナになっていない年寄りも多いけど)]
・朝寒い。 [そうなんですよぉ。布団から抜け出るのが辛い...]
・途中参加ではあったが、自分になかった意見を知ることができて良かった。 [遅刻した、ということでしょうか]
・答えが無さ過ぎて難しかった [唯一絶対の解がなくて、という意味でしょうね]
・討議の際、話の内容を忘れていて、あまり集中できなかった。 [2週間空くと、どうしてもそうなります。YouTubeで動画を確かめているグループも複数ありましたよ]
・班ごとの多彩な意見が見られたので 非常に興味深かったです。 [その通りで、かなり活発に活動できたと思います]
・部屋の中に暖房器具がほしくなってきた [先月末から、ガスストーブを使い始めました。金沢では安アパートに住んでいるので]
・問題が発覚してもその後の対応の仕方によってはリスクを低減することができることを知った。 [完全な製品はできませんから、程度の差こそあれ、その後も対応していく必要があるんですね]
・問題解決をするために双方の立場を考える方法を考えることが必要だと感じた。 [重要な点です。相手の立場を理解できるようになると、説得力のある意見を出せるんですね。例えば、「課長、ここで○○すると、長期的に見てこれだけのメリット(損得だけではない)がありますよ...など]
・友達がビーガンを目指しているのでやめさせたいです [タンパク質が不足気味になるので、健康管理にだけは気をつけてください]
・様々な意見があり勉強になった [このクラスは割とホンネで語る人が多かったです。面白かったですよ]
・天気が良くて気持ちいい一日ですね [雨が続いた後なので、晴れの日は嬉しくなりますよね]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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