2021年4月22日更新
3EP1クラス
第2回:2021年4月22日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
(続き)
・直面する可能性のある倫理的問題に関する具体例
・グループ討議と討議結果に対するコメント
・ eラーニングシステム <Agora>やグループ討議の事例分析課題に関する解説
・セブン・ステップ・ガイドの概説 他
・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表
など
・復習:第1〜2回で学んだことについての考察の深化(90分)
・予習:教科書の精読(180分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)
1.(ある程度)変化した 49名(83.1%)
2.(あまり)変化しない 10名(16.9%)
1.(ある程度)変化した/見落としている点があった
・イベントに保険をかけるというのは盲点だった。
・いろんな意見があった
・お金のことについて考えていなかった
・お金の面を見落としていた。また、延期という案も思いつかなかった。
・グループでは開催するという意見だったが、保険があるという点は見落としていた。
・スタート時間[正しくは「時刻」]を延長[この場合、正しくは「延期」]して条件に合ったらレースを開催する考えがあった
・レーサーだけでなく観客の安全と信頼にも目を向けることはできていた。しかし、そのレーサーや観客とコミュニケーションをとるという意見を見落としていた。 [前半はすばらしい]
・安全性だけを考えていたため金銭面や運営としての責任を考えてなかった。
・一人の視点だけではわからないリスクや対処法があるのでコミュニケーションが大切だと思った。
・印象が変わった。0,1ではなく、他の考え方があることに気づかされた。
・会社の損害を考えると、開催しなければならない。しかし、信用や安全、選手の意思などを考量する
・開催をしないことにしても、損失を回収できる仕組みや変わり[正しくは「代わり」]の何かがあるかどうかを考えないといけないことをあまり考えていなかった。 [そうしないと提案に説得力がないんですね]
・観客のことまで考えていなかった
・観客の安全について見落としていた
・観客の安全は自分一人では考えられていなかった。
・観客の安全を考えるという意見やもっとコミュニケーションをとるべきという意見が思い浮かばなかった。 [以上、今後は公衆──すぐに説明します──の安全、健康、福利を最優先に考えるようにしましょう]
・気付かなかった意見があったから
・極端な2択ではなく、条件付けをすることができるということ。時間をずらすという選択肢。
・経済的な影響の大きさや観客の安全に関することは考えていなかった。
・午後になったら暖かくなるかもしれないという可能性、観客や組織の細かいところまで考えていなかった。 [その通りなのですが、気温が上昇しない可能性もあります]
・今すぐ開催するかどうかを決定しなければならない、という状況設定だったので関係者同士でコミュニケーションをとる[取る]という考えが抜けていた。 [もしかしたら誤解させたかもしれません。設定ではもともと3人のコミュニケーションが取れていないことが推測される、と言ったのです。「今すぐ決定」は設定にありますので、その通りです]
・今回のレースの成功だけを考えていたが、将来性や信頼性あるいは開催の有無にかかわる費用という観点
・今回の開催の利益のみしか考えらていれなく、長期的に見る利益や信頼というものを見失っていました。
・事故を起こした場合に二度と開催できない可能性があることを見落としていた。
・自分が気づかなかった点に気づくことができた。
・自分が見落としていた点をグループメンバーと話していくうちに気付く事が出来た。
・自分が考え付かなかったことがわかった
・自分では見えていなかったことがあってとても参考になった
・自分で考えたときには思いつかなかった考えがたくさん出てきたので、新しいものの見方に出会えた。
・出場選手などに自己責任として押し付けることに対しては盲点だったと思う。 [ただし講義の中で説明したように、同意書を取ったから大丈夫とは行きません]
・条件をつけるという点を見落としていた
・条件を付けて開催するという可能性があることが分かった。
・新しい視点でこの問題を見ることができた。
・人間に焦点を当てた意見が多かった。会場の設備、昨年までの開催状況など、視野を広げていきたい。
・人命のみを重視していたが、会社の利益については甘く考えていた節があった。
・他の人の意見を聞いたり、時間を書けて[正しくは「掛ける」/「かける」]考えたりすると、見落としていた点見えてきた。
・他の人の考えを知って納得した
・大前提レース場の立地が悪い
・長期的に見る目や責任の押し付けがあること。
・判断時の状況だけなく、長期的に見るという点
・保険のことは全く頭になかったため非常に驚いた
・保険のことを忘れてた
・保険は見落としていた。
・保険を考慮していなかった。 [以上、保険制度は一つの例です。大きく見ると「社会の仕組み」ということです]
・目先のことばかり気にしてた。長い目で見る事も大切だと感じた。
・問題に対して不可解な部分はあったがグループ討議の時に意見をすることはなかった。論点と違う気がしたため言わなかったが、この行動自体が実際の現場に立った時も起こるのではないかと考えることができた。 [まったくその通りです。この点は次回の講義の最初で説明します]
・利益や信頼を中心とした考え方が薄いと思った
・話を聞いていると延期という道などが理解できて意見が変わった2.(あまり)変化しない/見落としている点はあまりなかった
・ある程度全ての可能性は考えられたかなと思う。 [すばらしい]
・何かしらの企画を開催するときには様々な所に気を配らなければならないという事を再認識できた [まったくその通りですね]
・観客の安全は見落としていた。 [前述(↑)しましたが、今後はまず、「公衆の安全、健康、福利」を考えましょう]
・見落としているポイントなどはなかったが、結局どうしたらいいのかが決め切れなく、この状況で圧をかけられたら流される可能性があるなと感じた。 [まったくその通り。今回開催しても事故は起きないかもしれません。ただし大切なのは、欠陥があるシステムをこのまま運用した場合、いつかは必ず大事故に至ってしまうということです。チャレンジャー号の事故は残念ながら、それがすぐに出てしまったんですね]
・自分が考えていた意見とほとんど同じ考えがグループ全体の意見と名なったので見落としはほとんどなかった。 [すばらしい]
・自分自身が見落としていた点はあまりなかったが、気づけていただけで伝えることができていなかった。 [次回説明しますが、それは重要な問題ですよね。貴方/貴女を批判しているわけではありませんので、誤解なきよう]
・情報が少なかったので、会社の意向に沿えば何かあっても会社を巻き込むことができるという魂胆で開催するといったが、長いスパンで考えるなら正解ないんだなと思った。 [保険がなかったら、事故で会社は倒産してしまいます。元も子もなくなってしまうんですね]
・他者の意見を聞くのは面白かった。しかし、自分の意見は変わらなかった。 [見抜いていた、ということですね]
・長期的な目で見据えることを考慮することを忘れてしまっていた [大切なことです]
・班員との意見の差異が特になかった。全体的にも開催しないという意見が多く意見は特に変わらなかった。 [ポイントを概ね理解していたということでしょうね]
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・いろいろな方々の意見を聞けたので見聞を広めることが出来たと思う。 [それは良かった]
・お金よりも信用と人命が大切であると感じた [気持ちはわかる。でもお金も大切です。この点はこれからの講義で考えます]
・グループディスカッションを久しぶりにできて楽しかった
・グループで討議をすることで自分とは違う意見を知ることができたのでよかった
・グループで討議をすることで自分にはなかった意見や今まで考えられなかった考えが浮かんだ。
・グループ活動でしかえ[得][ら]れないものがあった
・グループ討議で自分が気づけなかったことに気づけた。
・グループ討議で色々な意見を聞けたのでので楽しかった
・グループ討議の後に、他のグループの意見も聞けてとても楽しかった。
・グループ討議をすることでその議題に対する考え方や理解が深まった [以上、今週は久しぶりにみんなが集まったということもあって、内容はもちろん、実に楽しそうに議論していました]
・この問いに対して操作されているなと感じられる部分はあった気がする。 [何となくおかしい...と気づいていたんでしょうね]
・ディスかションは視野が広がるからいいですね [まったくその通り。ホントに楽しそうでしたよ]
・どんな時でも客観視できる人が上に立つべきだと思った [もちろん。センセイはこれまで、何人もの非常に優秀な人の下で働く機会に恵まれました。だから残念ながら能力がないにもかかわらず...という人はすぐにわかるようになりました。能力のない人って、多いですよ(ただし、センセイ自身がそうかも)]
・どんな問題も長い目で見ると考えたも変わってくることに気づいた。 [でしょ?]
・ほか[他]の班の意見を聞くことで、広い視野を持つことができると思った [自分が見落としていることって多いんですよね]
・メンバーを言いくるめることができなかった [説得に失敗した、ということですね]
・もっと世界を知る必要があると感じた。 [まったくその通り。世界は広く、深い。日本だってそうですよ(センセイは全都道府県を訪れています)]
・レースサーキットという競技を見たことがないので、少し興味がわいた。 [個人的にはやはり外からしか見たことがありません]
・レースはよく順延されることに驚いた。 [実はそうなんですね。条件が悪いことによって事故が起きると計り知れない損害が発生してしまうからです]
・圧力をかけられると、選択肢が狭まる事を実感できたため、ためになった。 [次回、その例をご覧いただきます]
・一人で決めるのではなく一度冷静になって決定することが重要だと分かった。
・開催する上で今後のことを考えて開催するかを決めることも必要だと感じた [以上、まったくその通り]
・楽しかったです。
・楽しく討議ができた。 [以上、みんながホントに楽しそうに議論していらっしゃいました]
・完全にはいかいいえの2択で絞るのではなく、いかに広く長い目で見るかが大切だとわかった。 [まったくその通り]
・久しぶりのグループ討議は大変だった。
・久々に頭を使って楽しかった。
・久々の議論で楽しかった。 [以上、少なくとも議論については遠隔より対面の方がいいですよね]
・現場の判断は大きな判断材料の1つだと感じた。 [次回はそれが無視された例を視聴します]
・広い視野で見ることの大切さが分かった。
・広い視野で物事を考えたい。 [以上、まったくその通りですね]
・今回のテーマについてよく討論できたと思う。
・今回の講義では、グループ活動を行い、自分たちが思っていることを話し合った。いろいろな意見があり、面白かった。
・今回の講義を通して、条件が重なり選択肢が狭まることがあった時はその場の判断をせずに長期的な視点で考えることが重要だということが分かった。 [以上、知的に議論を楽しんでいただけたようですね]
・今日の討議では自分のダメな部分がわかった。 [見落としは誰にでもあります。それをいかに補うか、あるいはそれによる問題を顕在化させないことが重要です]
・時間をずらすという選択肢は自分の中にはなかったのでいい考えだなと感じた。 [誰にでも気づかないことはありますよ]
・自身の主張を述べることに重視すると、他人の意見を引き出すことが難しくなる
・自分が周りの意見に流されやすいと感じた [以上、この点については次回講義の最初でお話しします]
・実際のロケットの動画を見て、やるせない気持ちになりました。 [同感です。しかも事前に警告されていたとなれば、さらに...]
・社会の仕組みにもっと目を向けて知っていきたいと思った。 [まったくその通りですね]
・授業が面白かった [ありがとうございます]
・条件設定について考えることの重要性を再確認した [そうなんです。むしろ「書かれていないこと」の方が重要なんですね]
・正解がなくて難しかったけど、この後風呂屋に行くので楽しみだ。 [センセイの世代だと銭湯──学生時代の6年ほど利用していた──ですが、皆さんだとスーパー銭湯でしょうね]
・責任の押し付けがないようにするにはどうしたらいいのか [まさにそれをこれからの講義で考えます]
・設問の外側から突っ込む視点を持ちたいと思った。
・選択肢を狭めすぎず、長期的な思考を持つことも大切だと感じた。 [以上、まったくその通り]
・多くの視点から議題を考えられて良かった。 [それは良かった]
・多様性のある意見が多く、条件やプレッシャーによっても意見が変わっていた。 [視点を変えるとずいぶん風景が変わったんじゃないでしょうか]
・知らないうちに開催するかしないかの2択の考え方になっていたことに驚いた。 [一種の思考停止に追いつめられていたんですね]
・討議が円滑に進んでよかった。 [素晴らしい]
・討論を続けていく中で最初とは意見の異なってくる人がおり、環境によって人の意見が変わっていく場合があることを実感した [こちらも別な意味で素晴らしい。しかもちゃんとそれに気づき、受け入れることができたのですから、もっと素晴らしいです]
・同じ意見でもさまざまな理由があって話し合いの大切さがわかった。 [視点の大切さですよね]
・保険すげぇ。でもコロナは適用外なのか・・・ [ちょっと誤解させたかもしれません。コロナウイルスが契約の条件に入っていれば保険金は支払われます。昨年度の場合、想定外で契約書に書いてなかった(はず)なので、支払われなかったのです]
・目の前のことだけでなく、長い目で物事を見つめることが大事なんだと思った。 [まったくその通りですね]
・誘導に見事に引っかかってしまった。 [これからは引っ掛からないないようにしましょう]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。