2021年4月22日更新

3EP3クラス
第2回:2021年4月22日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

(続き)
・直面する可能性のある倫理的問題に関する具体例
・グループ討議と討議結果に対するコメント
・ eラーニングシステム <Agora>やグループ討議の事例分析課題に関する解説
・セブン・ステップ・ガイドの概説 他

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・復習:第1〜2回で学んだことについての考察の深化(90分)
・予習:教科書の精読(180分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)

1.(ある程度)変化した

4名(7.3%)

2.(あまり)変化しない

51名(92.7%)

1.(ある程度)変化した/見落としている点があった

・F1で延期はよくあるということを知らなかった。開催しなくても保険があるのであれば、わざわざリスクを負ってまで開催する必要はないと思った。
・グループ討議を終えて、印象に変化があった。というのも、レースを開催する、しない以外に、代替案を出すなど、とれる選択肢は多くあることを実感したからである。また、目先の安全や経済活動以外にも、観客の安全や万一に備え保険をかけるなど、実際には目に見えていない情報や二次的な影響も考慮することが求められると感じたからである。 [まったくその通り。すでにツボをご理解いただけたようですね]
・コースの整備をするという考えはあったが、選手の意思を考慮する点を忘れていた。
・レーサや観客の安全ばかり考えていて、大会委員長のキャリアのことを見落としていた。 [たとえばここで大事故を起こすと、これから先の仕事がなくなるかも、ということですね]
・レースの全体像があまり見えていなかったが意見を聞いて見えてきた [素晴らしい]
・安全面や経済面以外にも信用などの変数があることを見落としていた。
・延期した際に、保険を掛けることができるということを見落としていたと感じた。
・延期や中止しかないと思っていたがそこ時か見えていなくてほかの可能性を自分で無くしていた [思考停止あるいは視野狭窄
(きょうさく)ですね。今回はそれに気づいていただくためのものです。悪しからず]
・開催しないことによっての損害等を考えられていなかったが話し合いのおかげで気づくことが出来た。
・開催しないという意見だったが、開催するという意見の人との討論で開催する際にはどうするかという考えを聞くことができた。
・開催しなかった場合のお金の問題が気になっていたが、保険会社に入ってればさほど気にならないことと、レースの順延は起こりうる問題だということが分かり自分の意見が変わった。
・観客、選手の安全面についての考えはあったが、サーキット[場]の件は全く考えていなかった。
・観客のためにエキシビションでイベントを行うのは、思いついたが、開催する/しない場合の資金問題や責任問題などを解決するための策(クラウドファンディングなど)は考え付かないものだった。 [クラウドファンディングは初めてです]
・観客の安全、刑事罰、長い目で見てどうするかなど気づかないことが多くあった。
・観客の安全についてあまり意識していなかった。
・観客の安全はあまり考えてなかった
・観客の安全や資金問題の解決案など興味深い意見が多くあった。
・観客の安全を確保する点を見落としていた。
・観客や保険など考慮していたが大きな問題ではないと見逃して、利益を重大視してしまった [以上、もうすぐ説明しますが、これからは「公衆の安全、健康、福利」を最優先にしてください]
・気付かなかった点として、もし開催しなかった場合のレースが意のイベントを考えている班があった。
・考えるほど見落としていた点が出てきた。
・根本的な問題や安全性や損失の補填の手段の多さに気づけた。
・最初にお金の話を聞いたので、お金の面にしか頭が回らなかった 
・最初は安全面を重視していたが、利益が重要という周りの意見にもある程度納得できから。また、イベント開催の保険問題については見落としていた。[以上、すみません。今回は意図的に追い込みました]
・最初は直感的な考えだったが、様々な意見を見たことで考慮できる点に気づき、考えが変わってきた。
・事故によって簡単に人の命はなくならないため開催しても大丈夫 [ホント?]
・自分で考えていたことがグループの人たちと違いいろいろな意見を聞けて良かった。 [自分が見落としていることって、ありますよね]
・条件付きで開催するという中間的な選択肢も可能なことを見落としていた
・人命の重さ、お金の補償方法について
・先週は開催に否定的な意見が多かったが条件付きで賛成的な意見が増えた。
・先生の話に惑わされて自分の意見を変更してしまった。自分の責任と経済利益に目線がいってしまった。
・選手との交流や保険、クラウドファンディングなど気づかなかった
・選手の安全だけではなく観客の安全も考えることや開催しない場合に選手と観客が交流するためのイベントを催すという意見が自分が気付けなかったことでとても合理的だと思った
・選手の安全を考えていたが観客の安全は見落としていた。また、資金面に関しても保険があることを見落としていた。
・選手の参加意思の確認
・中間意見があることに気が付いた
・中止(延期)という意見は変わらなかったが、考慮するべき点が思いもよらないところに視野が狭くなっていることに気づけた。
・討議シートに記入しているうちに、条件付きで開催するといった考えに気づかなかったことに気づかされた。
・討議の途中で費用に目が行きがちで延期を考えていたはずなのにいつの間にか開催に決まっていた。保険や交流会などの考えも浮かんだが流されていた。
・討論を進めていく中で他者の意見に引っ張られてしまう点が見受けられ、私もその様になっていたため。 [こういうことって、ありますよね。次回の講義の最初でお話します]
・変わった。時間や路面の整備などを考えることもできることに気が付いた
・保険があることを見落としていた
・保険によって損害を減らすことができることに気が付かなかった。
・保険に加入していることや責任者に頼りすぎな点
・保険や観客の安全という視点は思いつかなかった。
・保険会社への相談
・保険会社へ連絡することや、開催時刻を遅らせる点を見落としていた [以上、保険制度については、広く社会制度の一部と考えてください。つまり「社会の仕組み」です]
・目の前の問題に気を取られすぎている自分に気づいた. 「どうしてもそうなりやすいですよね」
・誘導的な部分や、法律、経済的な部分を重視し、人命の重視や、規格[?]外の解決策を見落としていた。
・利益や安全、責任に気を取られて、保険や会場の立地まで頭が回らなかった。
・話し合うことで違う意見が出てきた

2.(あまり)変化しない/見落としている点はあまりなかった

・クラウドファンディングという意見を見て、ジェネレーションギャップを感じた。 [センセイもびっくりしました]
・開催中止の保険について気付いたが、明記されておらず延期した時に損害が出るような書かれ方をしていたので、保険をかけていないと判断した。 [明確でなければ、確かめる必要があるんですね。次々回くらいの講義で考えます]
・観客と選手の安全は考えていたが、開催しなかったときの対応(保険会社に相談するなど)が思いつかなかった。
・観客や選手の安全面までは考えれたが保険や資金問題のことまでは考えられなかった。 [以上、観客の安全に気づいていた点は素晴らしいです]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・いい刺激をもらえた [ありがとうございます]
・いざ自分も今回のような現場に居合わせた際に、果たして冷静な判断ができるか不安になった。 [もちろんその通り。だからこそこの講義があるんですね]
・グループで討論すると自[分]が思いつかなかった意見が聞けてとても面白かった。
・グループやクラスで討議を行うことによって考えられたものもあったため、有意義な時間であったと感じた。
・グループ討議のやることや、時間が明確で受講しやすかった。 [ありがとうございます]
・グループ討議を通して自分に新しい発想が出なかったことで、まだまだ世の中のことを知らないのだと感じた。 [以上、こんかいはいろいろな意味でグループ討議を楽しんでいただけたようですね]
・こういった状況では開催するかの判断は責任問題もありとても難しいと感じた [その通り。難しいです。実際、今回事故は起きないかもしれません。ただしこういう仕事の仕方を続けていると、いつかは必ず...。でも前回お話ししたように、いつの間にか感覚が鈍麻してしまうんですね]
・コロナ化[禍]であるにもかかわらず、討議に近い体験ができてよかった。社会に出た際にも対面でのミーティング能力は必要になるので強化したいと思った。 [後者についてはまったくその通りです]
・やはり対面のほうがやりやすいと感じた [そうですよね。遠隔も画面は綺麗だったりするのですが...]
・意見は割と同じ意見で固まるのかと思っていたが、色々な意見があって面白かった。 [見ていてもそんな感じでしたね]
・会社同士の利権なども絡んでくるため、開催されそうだと思った。 [まさにその様子を、次回ご覧いただきます]
・開催する、しないに関わらず、自分が良いと思った意見を、他人(討論でいう実行委員長)に伝えて実行する能力が最も必要だと感じた。 [確かに。特に日本人には。次回視聴するビデオでも、日本人とアメリカ人の違いがよく表れています]
・開催の難しさ [確かに。でも(中止、延期を含めて)それを行うのがオトナです。やり甲斐があると同時に責任もあり、そして難しい...]
・学生の昼食のことを考えてくれるのは助かります。大好きです [お昼前の講義は、ね]
・観客の安全も考えたが、サーキット場の観客席は高いところにあるため安全であると決めつけてしまっていた [揚げ足取りをするわけではないのですが、割と高低差の低いサーキット場もありますし。広い駐車場を用いることもあります。後者では実際に事故が発生しました]
・議論を通して自分が気付いていない意見が出てきて勉強になった。実際に問題が起きたときも、話し合うことが大切なのではないかと思った。 [その通り。それによってお互いに見落としていた点に気づき、視野が広がるんですね]
・緊迫した状態が続くと、見えている視野が狭くなり、思考の幅が固まってしまうことが実感できた。 [でしょ?]
・講義が終わった後の,新たな視点を知ることが出来てよかった. [それは良かった]
・今回の講義で感じたことは、一人では不十分であった意見も複数人で考えることが出来たのであるならば、様々な視点から考えられることが分かった。 [そうですね。今回の事例でも、当事者3人がちゃんとフランクに話し合える状態だったらずいぶん違ったと思います]
・今回の討議1で、自分でレスポンスシートを書いた段階では、経済をとるか選手の安全をとるかの二択だと思っていた。しかし、その資料に書かれていた情報だけで判断する場合、その二択しかないように見えるだけであって、実際はもっと広範囲にわたる影響を考えなければいけないと感じた。また、レースを開催して、もしくは中止して終わりというのではなく、その後どうなるかを念頭に置いて判断を下せるようにしたいと思った。 [まったくその通りです。趣旨をご理解いただけたようで嬉しいです]
・今回の討論を通じて前回のことがあったにも関わらず、その対応を怠った委員会の運営体制に問題がありその部分を解決しない限り問題は解決しないのではないかと感じた。 [おそらく、組織のあり方に問題があって、それを委員長やレーサーに押し付けるのはおかしい、ということだと思います。当方の解釈で間違いがなければですが、まったくその通りです]
・視野を狭くされると自分の意見が貫けなくなることや、責任についてどのように自分が回避できるかを優先して考えてしまった。
・視野を広くすることの大切さを学んだ。 [以上、今回は意図的に誘導していますので、悪しからず]
・自分では思いつかなかった意見も出ており様々な考え方を知ることができた
・自分と違う意見の人との討論はいつも楽しいと感じる。
・自分にはない考えを知れて楽しかった
・自分の意見を持ち続けることができなかったのである程度は自分の意見を尊重していきたい。
・自分の意見意外にも多様な意見があることがわかった
・自分の知識だけでは保険の事などを見落としていた。クラウドファンディングなどの面白い意見があって驚いた [以上、自分一人では必ず見落としが発生します。情報や意見を交換することでそれを防ぎ、広い視野から考えることができるようになるんですね]
・自分の直感的な考えを大切にする。 [実はまったくその通りです。おそらくこの方は、最初にかなりの部分を見抜かれたんでしょうね。4回目で、一見するとそれと違う思考方法を取り上げますが、実はそこでも最初の印象は大切です]
・質問のされかた一つで視野が狭くなることを実感した。 [でしょ? なお今回はかなり誘導していました。悪しからず]
・周りが見えなくなって適切な意見が考えられないような状況においても、冷静に考える必要があると感じた。
・条件や情報を限定されるとかなり偏った結論になると改めて感じた。 [以上、講義の中でもご説明しましたが、追いつめられるともう、正常な判断は難しくなるんですね]
・絶対的な正解はないので、妥協案をいかにして考えるかが重要であるかが分かった。 [その通り。ただしその中身の程度が重要です。よく練られた判断なのか、雑で見落としの多い妥協案なのか...]
・先生が金銭面の話を振ったときに、自分の考えがぶれてしまったように感じた。 [今回は、わざとですので、悪しからず]
・他のグループの意見を聞いてまだまだ考えが甘かったなと感じた
・他のグループの視点が様々で見てて楽しかった。
・他の人の話し合ってみることで自分の考え方の幅が広がった。
・他の班の意見を聞いてみると自分が絶対に気づけないような意見があってとても面白かったし参考になった
・多くの人のいろんな意見や考え方に触れることが出来た。 [以上、誰だって一人だと見落としがあります。それをできるだけ防ぐために意見交換は重要なんですね。それに気づいたってことは大きな成長ですよ]
・対面で実際に討議してみて、自分とは違った意見を聞くことができ、とても面白かった。 [少なくとも議論する際は、やっぱり対面ですよね]
・第3者の視点とはよく言うものの[、]具体的な視点は説明できないことのほうが多いと感じた。 [誰でも最初はそうです。それを自覚し、どれだけ前に進むかがポイントです。気づいただけでも偉いですよ]
・注意深く生活しているつもりでも気づかずに誘導されていることに気づいた。仕方ないかもしれないけれど、誘導されるのは悔しいのでもっと注意深く生活したい。
・追いつめられることでこんなにも視野が狭くなってしまうことに驚いた。前回目線を変えることが大切と気づいたのに、まだまだだと感じた。
・追いつめられると考える範囲が狭くなってしまうことに気づけなかったのが良い経験だと思った。
・追い詰められた時に視野が狭くなり、まともな判断ができなくなることがあることが分かった。 [以上、今回は意図的な誘導ですので、悪しからず。次回はその生々しい様子をご覧いただきます]
・提示されている問題に隠されている、本当の意図を見抜く力が欲しいと思った。 [もちろんそうですよね。でもそのためには観察と思考能力が必要です。いろいろな勉強もしなければなりません]
・討議をして自分では気づけなかった点が多かった。安全面や何が起こるかなどの視野の幅が広いと感じた。
・討議をして全く考えていない意見がでたので面白かった [以上、自分の見落としにびっくりしたんじゃないでしょうか]
・特になし。 [はい]
・物事の判断は与えられた表面上の理由だけでは判断しきれないことと実感した。 [与えられた情報の奥に何があるのか(/ないのか)を見抜くことは、重要な能力なんですね]
・物事をもっと柔軟に考える必要性があると感じた。 [確かに。でも今回の目的はそれに気づいていただくことです。ですから今日は十分合格点ですよ]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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