2021年5月25日更新
3ER1クラス
第6回:2021年5月25日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など
・復習:課題3(Agora上での ケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(次回も解説しますので、原則としてコメントは控えます)
1.(ある程度)変化した 27名(79.4%)
2.(あまり)変化しない 7名(20.6%)
1.(ある程度)変化した。あるいは見落としている点があった
・iPhone[正しくはiPod nano]の事例などを聞き、ほんの少しの問題でも起きてしまったら、結果として大きな損失になってきてしまうのだと改めて考えることができた。
・ただ条件付きにしたらよく[良く]なると思っていたけどそうではないのかなと感じた
・ブラインド10個もつなげる[繋げる]場合は少ないということ
・ブラインドを何個連結すると発熱する恐れがあるか明記していても、一人暮らしの人などはブラインドを使用する個数が少ないことを見落としていた。
・メリットを考えすぎてデメリットの部分がおろそかになった。
・リコールなどのて[手]があることに気が付いた [ただしリコールした場合費用が発生しますし、信頼もそのなわれる可能性もあります]
・リコールの損害などをあまり考えられていなかった。
・一般家庭が10台も連結して使うはずないというのを聞いて、「百理ある!」と思いました。電気代ちょっと安くするために80万円も出せないよね
・温度が上がるなら、一定以上の温度で機能を強制停止させる機能を組み込むことを見落としていた。 [温度上昇が不具合の原因とは確定されていません]
・会社がリコールをした際の損害利益を見落としていた。
・会社の利益と経営状態
・勘違いしていたところがあり、そこを知ることが出来た。
・企業の知らないことなどお金って難しいと感じた
・元受け会社の立ち場を考えていなかった。
・考え方の視点が変わった
・最初は販売を延期する意向であったが、製品を世に出すうえ[上]で製品の欠陥のデータが得られるということに気づき、問題に対して対策を提示した上での条件付きでの販売をするという結論に至った。
・自分自身で考えた結果そうなった。
・社会では、品質が完璧に近いものでないと販売されていないという点
・社会のことを詳しくなればなるほど変化する
・社内評判や具体的な対策など
・消費者の安全を二の次に考えていたので、その点を変更した。
・上司が前に出て対応することが、一番大事である
・条件付きにすることで、よりよく[良く]なること
・信頼できる企業に売って確かめてみるという考えがなかった。
・損害の規模の大きさを見誤っていた
・発熱の原因
・問題があればリコールすると討論の報告書には書いたが、かかる費用については考えていなかった。2.(あまり)変化しない。あるいは見落としている点はあまりなかった
・安全性を人の命にまで結びつけて考えていなかったため考える必要があると考えた。
・株主のあたりに気づいていたからこそ、決められなかった [株主の件は、素晴らしい。思いつかないのが普通です]
・結果的に延期したほうが不利益は少ない点
・事故が起きた場合の大きなリスクは理解したうえ[上]で販売しようという結論に至った。責任逃れになるが再現性の低い不具合は一企業もしくは一技術者だけが集中的に責められる問題ではないと思った。
・事故が起こった場合とどちらがより損失が少ないかという点
・責任をどれだけ回避するかが重要だと感じた
・問題が発生した時の損害
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・zoomでの話し合いはやりにくい [気持ちは良くわかる。最後の部分も予想以上に時間がかかり、予定していた内容をこなすことができませんでした。最後の議論はぜひ対面で...]
・お金って奥が深いと思った [でしょ?]
・グループで活動することで自分の見えなかったものが見えた。
・グループ討議で自分の考えた意見や他社の意見を聞くことができ、有意義な時間になったと思う。 [自分一人で考えていると、どうしても限界があるんですね]
・そのまま販売して事故が起こった場合、会社側は本当に責任を取れるかどうかをよく考える必要があると思う。 [この件は、次回も続きます]
・マツダ車とか壊れやすいですけど、回収沙汰とかはあんまりありませんよね。問題がある製品の中でもリコールされるものとされないものがあるのはなぜでしょう??(マツダを批判したいわけじゃありません、むしろRXシリーズ大好きです) [問題の程度によります。重要なものが「リコール」ですが、より軽い「改善対策」や「サービスキャンペーン」もあります]
・やはりどのようなことがあったとしても何より消費者の安全を考えなくてはいけないと改めて思った。 [でしょ?]
・以前同じ件のニュースを見ていたが、今見るとまた違った印象を受けた [将来の技術者として見ているからでしょうね]
・一流企業でも経営破綻することがあると初めて知った [簡単に破綻します。はい]
・学生と社会の基準の違いに驚いた [やはり桁が違うでしょ?]
・関係性から自社のみの問題人[「に」?]ならないことがわかった
・企業と顧客に対する線引きが難しいなと感じた
・顧客から信頼を失ったら取り戻すことは困難だと感じた。
・顧客の安全より元請け会社の信頼や会社の存続を考えなくてはならない社会、難しい [以上については、次回の講義で引き続き考えます]
・考えをグループで交換し議論したことで売ること売らないことへの意見をより広い範囲で考えることができた。 [一人だとどうしても限界があるんですよね]
・講義の中で、リスクを無視して、無理やり押し通したことによる失敗例について多く学んできているのに、それでもわざわざ危険を冒してまで製品を販売しようとしている人がいて怖いと思った。 [まだ学生の発想だからです。立場が変われば見え方もがらっと変化しますよ]
・高校でロボットの大会時、100回に一回失敗する程度の制精度[?]のものを作れと先生に言われたことがある。社会はかなり精度の高いものなのだと初めて知った。 [ロボットの件はいわば試作機だからです。量産品だと使用する環境や個体差を考える必要があるので、どうしても基準は高くなります]
・最後に見たビデオにあったように、万が一が起きてしまった後の対応は間違えないようにしなければならないと感じた。 [タカタの件は、ほぼ最悪の対応です]
・最後の動画を見て損害や信頼性などどっちに転んでも大きく関係してくると実感した。 [だからよく考える必要があるんですね]
・思ったより意見が多く出て面白かった。 [それは良かった]
・自分が思っていた以上に製品の問題に対する損害、影響の規模が大きいことに気付かされた [それだけ影響力が多いんですね。前向きに考えるとやり甲斐があり、逆に考えると責任の重さを実感するはず]
・実際にあった事例を聞きながらだとかなりショックが大きく,実感した.経営破産が東京地裁によって認められたあと,リコールに対応するお金はどこから湧いて出てくるのか疑問に思った. [ホンダなどメーカーが肩代わりしています]
・社会での企業が求められている完成度が想像しているよりも高く驚きだった。
・社会は厳しい [以上、徐々にで結構ですが、社会で求められているものを考えられるようになる必要があるんですね]
・商品の外見や持ちやすさ、プログラムの処理速度などの持ち味目当てに購入した人の立場的には、商品を買った後に変化するのはあまり好まない為に、発表の時期も悪かったと考える。また、プロジェクトのチームでの主人公の立ち位置があやふやな点が原因と考えることができた。 [最後の部分は次回の講義で考えます]
・小さな異変も対応しなければ経営破綻に結び付くことになる恐ろしさを知った。
・小さな声も無視をすれば大きな声に変化するのでどんな声にも耳を傾けていきたいと感じました。 [以上、まったくその通りなんですね]
・条件付きにすることで、よりよい解決策ができることが学習できた。 [なるほど]
・人身事故はものすごい損害になるのだと学んだ [そうなんです。特にタカタの場合は世界規模でした]
・製品が世の中に出されるうえ[上]で、どこで線引きをするかという重要性を理解できた。そして、そのうえ[上]で販売後の対応というのも重要であるということが分かった。 [ユーザー対応で何でもできるわけではないんですね]
・前回の動画の会社にはつとめ[勤め]たくない [この件は次回考えます]
・大企業の破産は歴史が大きく変わることなのでこんなことで歴史を変えてほしくない [事態に適切に対応しなかったが故に、なんですね]
・第3者の立場からどの視点を重視するかを決めるのは難しい [もちろん。だからこそこの科目があるんです]
・長い目で物事を考えることが大事だと思った。 [そうですね。広い視野とともに]
・討議は楽しくできたが対面でする方がよりやりやすく深めることができると思った。 [気持ちは、良くわかる。じかいはぜひぜひ対面で...]
・難しいと感じた [そりゃそうですよ。だからこの科目があるんです]
・日本製品は慎重に検査をするため値段は高いが、その分信用性が高いと感じている。 [基本的にはその通り。ただしご説明したように、ユーザーが求めている水準に合致しているかどうかは別です。世界的に見た場合は多機能すぎる状態が多いです]
・売っても売らなくても問題がある。 [その通り。でもそこを何とかしなければなりません]
・保身と問題の先送りは確実に自分の首を絞めると感じた。 [確かに]
・問題を早期発見してもそれを解決しないと何も意味がないことがわかった。 [まったくその通り]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。