2021年6月24日更新
3EP1クラス
第10回:2021年6月24日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など
・復習:課題6(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)
1.変わった 47名(92.2%)
2.変わらない 4名( 7.8 %)
1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)
・しっかりと周りの状況を見ることによってどうするのかをしっかりと協議することが大切であると感じた 「確かに」
・ジレンマを廃水の問題に設定していたが、就職の件に変更した
・スラッグが本当に有害か見落としていた
・スラッジが必ずしも危険とは限らない [以上、スラッジは肥料同様、もともとある程度危ない物質なんですね。どこで線を引くかがポイントです]
・そもそもジャクソンが正確なデータを副社長に提示していなかったこと
・ダイアンは副社長で、社長はまだ出ていなかった[=おそらく「まだ報告が届いていない」の意]り、市はどのように考えているかなど見落としている点があった。
・[汚染状況の]データが不明瞭な点
・ブレーメンの失態を見落としていた。 [この点は次回補足します]
・わざわざマスコミに告発する必要は無いという点 [こちらも]
・会社に問題の証拠となるデータは未だにないこと。 [存在するのかもしれませんが、副社長らにはきちんと報告が届いていないんですね]
・外部の技術者協会などに調査を頼むという発想が出てこなかった。
・確かに、内部告発したことによる被害を考えていなかったため、変化した。
・学会がそこまで役に立ちのかと分かった [まぁ、半分宣伝用のビデオですからねぇ]
・株主の人たちや、どこに告発するかということを考えていなかった。 [でしょ?]
・技術者協会の問題解決における有用性を見落としていた
・工場の存在は市民の生活を支えていて、排水の実際の被害はすぐに出るものではない
・告発した後のことをあまり考えていなかった。 [最初はそう考えるように制作されています]
・根拠の確かな事実と不確かな事実などを見ていくことで何が問題が分かることが分かった。 [素晴らしい]
・市が基準値の改正をしない理由を考えていなかった。 [簡単に改悪するのにねぇ...]
・市が適切な行動をしていないことは感じていたが、主人公が事態を混乱させていたことは見抜けなかった。
・市が誘致しているので、内部告発する前に市に相談すべきだと思った
・[情報提供先が]市という選択肢が最初はなかったが、一番丸い選択肢に見えた。また、存在しているかはわからないが、公表するのも労働組合を通せば自分を隠せそうだと思った。労働組合は多分環境汚染の当事者だし協力してくれるだろう。 [確かに]
・市との連携
・市と相談することで何のメリットがあるのか
・市にも欠点があったこと
・市にも問題があることを見落としていた [以上、根本的には市──正確には条例を定めた市議会──に問題があります]
・市に情報をまず提供しておくという点
・市に相談を持ち掛けるなどを見落としていた。
・市のシステムや立場
・市はギルベインゴールドを収入源にしている
・市を意識せずに、会社の問題として考えていた。
・自分の今後のために、PEの免許を守る選択。
・自分の利益に対してあまり考えられていなかったので、その後の身のフリかたも考えるとあまり大きな問題にしないほうが良いと感じた。
・社長が出てきていないことはあまり重要視していなかったが、重要だと考える考え方もあるのだと思った。
・[副]社長は間違ったことを言わず的確なことを言っていた。また、会社のことを決めるのは株主であると思った。 [ただし株主だけとは限りません]
・主人公がメリットを提示していない点
・主人公たちの方に目を向けすぎていた。経営者としては明確な根拠に基づく意見がなく動いてしまうのは無理な出費を招くことにつながりかねないことなど意識することが多いと思った
・主人合自身も焦って現場をかき乱してしまっているという問題点があるという発想は考え付かなかった。
・焦る必要がないということに気が付かなかった。
・内部告発しない点は変わらなかったが、社長に相談することで、会社の体制が悪いのかどうかを判断する、という考えはなかった。
・内部告発をしない方法があることを見落としていた
・排水の有害性が不確かだから問題かどうかという点
・本社という立場を想像できなかった
・問題が市にあるとは考えつかなかった
・[排水の]有害性が不確かであり,問題の元が不確かである点2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)
・やっぱり告発すべきだと思うから。
・やはり根拠、データがないことには行動できない。その通りに考えていた。 [見抜いていた、というわけですね。素晴らしい]
・主人公が明確なデータを提示せずにただただ勝手に騒いでいるだけだった [こちらも]
・密告する相手が誰なのかというところで話が変わってくるという点 [重要な点ですね。次回の講義で考えます]
・問題の発生源は市の条例にあった。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・いろいろな意見がわかって良かった [よく頑張ったと思います]
・ギルベインゴールドの討論は3回中ダントツで難しかった [そのための教材ですからねぇ]
・グループディスカッションを久しぶりにできて楽しかった [やっぱりディスカッションは対面ですよね]
・たのし[楽し]かった [知的に楽しんでいただけたようで、何よりです]
・デイビットは焦りすぎなんだ [この点は次回補足します]
・なにか大きな行動をするには根拠、データを示すことが大切。 [その通り。なお、この点も次回補足します]
・メンバーから見落としていた点を指摘されて気づかされた。 [それは素晴らしい]
・やはり対面での授業の方が良いと感じた [ですよねぇ]
・何をするにも、まずは根拠と明確な理由を提示して説明できなければ人を動かせない。主人公たちも、きちんと下調べをしたうえで上に掛け合えば話も通ると感じた。 [まったくその通り。で、よく考えると、実際にはそのように行動するでしょうから、やはり設定に無理があると言わざるを得ません]
・楽しい [もちろん、知的に、ですよね]
・簡単に内部告発はできないことを知った [そうなんですね。この点は次回考察します]
・結論を出すまでの不安要素が多すぎて、意見がまとまりにくかった。 [確かに良くわからない点が多数あります]
・見落としていた点を見つけることは楽しい。
・考えることがとても難しかった話だった
・今回も難しい課題であった。
・今日の討議はおもしろかった [以上、仰る通り難しかったものの、真相解明(?)は知的に楽しかったんじゃないかと思います]
・市に規定の見直しをすることで責任の分散が行うことはすべきだと思った [市と会社の間でコミュニケーションが取れていないんですよね]
・市に問題があることは感じていたが、それがどう言ったところに問題があるかまで話せたのでよかった。 [それは良かった]
・自分の意見が採用され気持ちよかった。 [素晴らしい]
・自分の意見を多面的にみて、考える必要がある。 [まったくその通りですね]
・自分の考えとは違う意見が聞けて良かった [驚きと新しい発見があったんじゃないでしょうか]
・新しい視点に気づけて良かった [なるほど]
・人の意見を聞いて議論するのは面白いと感じた。 [ですよね]
・正確なデータや証拠を提示しないと話がかみ合わずに対処のしようがないと思った。 [そうですね。ただし冷静に考えてみると、やはりこの設定には無理があります]
・他の人の意見を聞くことで、視野が広がることを実感できた
・他の人の意見を聞くことで視野が広がった
・他の班の深堀した意見も多く聞くことができて考えが深まった。
・短絡的な正義感に任せて行動する危険性について学ぶことができた
・討論をしてみて自分の気づかなかった事を知れて楽しかった。 [以上、他者あるいは他のグループの意見を聴くと、味方がぐっと広がりますよね]
・特になし [はい]
・内部告発するかしないかではなくなぜ、どうやって、誰にするのかが大切だと感じた [まったくその通り。内部告発はその中の、選択可能な一つの手段でしかないんですね]
・非常に良い議論ができた [それは良かった]
・副社長の前向きな行動を考えていなかったので、データをもって説得すれば動いてくれそうだと感じた。動いてくれないのなら、録音でちゃんと説得したということを証明して、クビになったら裁判を起こして、示談金だけもらって転職が良いのかなと感じた。 [そうですね]
・冷房が効きすぎて寒かった [気がつかなく、申し訳ありません。今後このような場合は申し出てください。ただし対面講義はもう1回しかありませんが...(14回は遠隔でのテスト相当の課題なので)]
・労働組合に相談すれば一発で解決では? [確かに。ただし日本の場合、労働組は企業内組合ですが、アメリカは産業別(職能別/職域別)組合であることを考慮する必要があります]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。