2021年9月29日更新

3FY1クラス
第1回:2021年9月29日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

※第1〜2回では、本科目への導入として、第2回までの「学習内容」の事項について、講義やグループ討議などを通して検討・考察する。
・科目の目的・目標、内容、課題、評価方法などに 関する解説
・本学の教育目的・目標との関連に関する解説
・既習科目との関連についての解説
・課題 1に関する解説

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表など

学習課題 予習・復習

・復習:初回配布資料や本科 目「学習支援計画書」などの熟読(90分)
・予習:課題1(事例分析) (60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.1. 夏の暑い時期、金沢市付近一帯が、大規模に停電してしまいました。停電はもう十数時間も続いています。コンビニはどうなってしまうでしょう?
A.1. たくさんの面白い回答を寄せていただきました。どれもその通りだと思うのですが、講義でご説明したように、電気が長時間止まると、冷房・冷凍が効かなくなるだけでなく、またレジも働かず、POSの情報もやり取りできないので、やがてお店の機能がまったく停止してしまうんですね。
 「コンビニ」はこの現実の社会を指しています。細かいことはともかく、現代社会が科学技術に依存しているということ、そしてその科学技術に携わり、この社会を支えているのが(将来の皆さんを含む)科学者・技術者なのだということを考えていただきたかったのです。(講義中にかなりご説明したので、原則としてコメントは控えます)

・アイスの売り上げが増える。
・コンビニには発電機があり、停電しても大丈夫なので、人が集まる。
・コンビニに多くの人が集中し、品薄になると考えられる。
・コンビニに売られている電池や水などを買いに大量の人が来店する。 [以上、人々が殺到して、あっという間に食品や水、電池の類は売り切れます]
・コンビニの中では、冷凍や冷蔵の商品に予備電源を使い、最低限商品を長持ちさせる。食料を求めた人で行列ができる。
・コンビニ自体は店用の電力で機能し続けられると思う。商品は、買い占めでほとんど商品がなくなると思う。
・ボディーシートなどの汗拭きシートが売れる。電池で動くハンディ扇風機が売れる。
・レジが使えなくなる。冷蔵庫が止まって、アイスが解けたり、飲み物が常温に戻る。ライトが消える。
・レジが動かなくなる、冷凍・冷蔵が機能しなくなり、冷凍商品は使い物にならなくなる、ホットスナックを温められない、自動ドアがあかない[開かない]、そもそも電気が付かない、トイレが使えない、営業が難しくなる
・飲み物や氷など冷たいものや食料が売り切れる。
・客がいっぱい来る、コンビニ側も、冷蔵庫が機能しなくなるため商品をいっぱいさばく
・客が殺到、冷凍・冷蔵が必要な商品がダメになることが予想される。
・近隣住民がたくさん押し寄せる。
・自動ドアはあかなく[開かなく]なる。光らないからコンビニがどこにあるかわからなくなる。
・食べものがなくなる
・食べ物とかの配給
・食べ物や飲み物の買い占めが起こる。
・食べ物を買いにくる学生であふれる。コンビニから食べ物がなくなる。懐中電灯などのために乾電池がなくなる。
・食品の冷凍冷蔵保存ができなくなる。モノが売れる。
・食料が売り切れる
・食料が品薄状態になると思います。
・食料を求めて人が殺到する。
・食料を求める人が多く訪れ大混乱を招く
・人がたくさん押し寄せ、特に冷たい飲み物、食べ物などが売り切れる。
・人が溢れ、全ての商品がなくなる
・人が殺到する。
・水がなくなる
・水や食料、衛生的な製品などがなくなる。
・生鮮食品の値下げ、常温保存、長期保存が可能な食品の買い占め
・調理不要の食料品と飲み物が品切れ状態になる。
・停電した時用の緊急復旧電源みたいな、一時的に電気の供給を自立して行う装置が作動する。
・停電してすぐだと、調理をしなくてもいい料理が売れる。それ以降は腐ったりし始めるかもしれないので、買い物客は減る。
・電気が使えないので料理ができない。そのため食料を求めて人が集まる。
・電子レンジを使わなくても食べられるものや、非常用の水などが無くなる
・買いだめをしようとする客で溢れる
・買い物(アイス)などを買う人が増える。冷凍食品やアイスなどの商品が溶ける。
・氷を買いに行く人が増える
・品切れ
・要冷蔵、要冷凍が必要な食料品がある程度廃棄処分になる。 [最後はそうなるのですが、商品は資産なので、それを廃棄する「減損」という会計上の措置が必要になります。捨てれば良いというものではないんですね]
・冷えたドリンクや弁当などを保存できなくなるため、提供できる物資が限られている。また停電の影響で人が集まりづらいため、多くの物を用意することは適切でないと考えられる。
・冷蔵、冷凍が必要な食べ物の保存ができずに腐る。自動ドアがあるコンビニでは常に開けっ放しになる。窓がほとんどないため、熱気がこもる。
・冷蔵・冷凍で保管している商品が、割引で販売される。
・冷蔵機能が停止するためそのまま戻らないとアイスが溶けたり食べ物が腐ってしまうかもしれない。
・冷蔵系統の機材が故障し、一部の商品が販売できなくなる。それに加え来客が激増し、商品が足りなくなると予測される。
・冷蔵保存が必要のない商品が売り切れる
・冷凍や冷蔵していた商品の管理、からあげやポテトなどのサイドメニューの管理をしなければならない。
・冷凍食品など、常温保存以外の食品がダメになる。また、商品が盗まれる可能性もある。 [最後の部分は、防犯カメラ等が機能しませんからね]

[以上、札幌の例でご説明したように事実上、閉店するしかありません。自家用発電機の件はその通りですし実際に、ごく稀に用意しているお店もあります。ただしコンビニ業界は生存競争が激しいので、ほとんどのお店は発電機を用意できないのです。ただしPOSシステムは生命線なので、一晩くらい稼働可能なポータブル型を用意しているそうです]


Q.2. 仮想事例「百万石F1グランプリ」を読んで、貴方/貴女個人としてはレースを開催すべきだと思いますか?
A.2. 次回の講義の中で議論しましすので、コメントは控えます

1.開催する

6名(13.3%)

2.開催しない

39名(86.7%)

1.開催するべき

[以下、単純開催ではなく、路面整備など条件付開催の意見があることにご注意ください。こちらの場合は、「もし事故が発生したら...」を考える必要があります]

・やりたい人が集っており、開催する準備が出来ているため。しかし、[そもそもF1レースは]危険性が伴うものではあるので、開催するが危険性の説明を行う了承した人から参加してもらうシステムをつくれば[作れば]よい[良い]と考えたから。
・他の人も頑張っているという境遇を踏まえると、開催しようと思う。
・多くの人が開催すると思っているから。できない可能性があることを先に説明しておくべきだった。
・大会に不備があるとはいえ、事前に連絡しておらず、当日キャンセルは批判の的になるため。大会の不備に対して文句は出るだろうが、次につなげる[繋げる]改善点として甘んじて受け止めるべきだ。
・費用の問題があるから。

2.開催するべきではない

[この場合は、「では、いつになったら開催できるんですか」あるいは「損害はどうするんですか」等が問題になります]

・F1で死亡事故が出たら、開催しないことよりも問題になるので、開催しない。 [どのような意味で「問題」なのですか?]
・F1は、世界各地でしているため、今回ので事故を起こし、これからの試合に参加できなくなる可能性を無くすため
・もし無理に開催してレーサーが大きなケガを負ってしまったら、今後のレースに参加できない恐れがあるから。
・レーサーが天候上の問題で、事故を起こす可能性があるため。
・レーサーだけの事故ではなく、観客にも被害が及ぶ可能性があり、危険であるため。
・レーサーの命の安全性が保障[この場合は「保証」]されていないため
・レーサーの命を見捨てるようなことはできない。流石に危険なので中止にする。
・安全が確認できない限り開催するつもりはないが、一応選手たちにアンケートを取り、どうしても開催したいという声が多かったら開催を検討する。
・安全に開催できないと思われるため
・安全性が保障[「保証」]されていないなら開催すべきではないと思うので。
・安全性が保障[「保証」]できない以上、いくら批判されても開催することはできない。もし開催して、事故が起こったら[判断を下した大会実行委員長の自分は]罪悪感で立ち直れないし自殺すると思う。それよりかは、批判された方がいいし、批判されて最悪、自分1人が自分が死んでも死ぬいのちは最小限で済むと思うから。
・安全性についての懸念があるから。
・安全面を考え、また批判よりも人の命の方が大切なので基本は開催しない方向で考える。今後の天気の回復状況によっては、開催するかもしれない。
・何かあった場合の責任が、副委員長ではなく自分にくる[来る]ため。副委員長が最高責任者の場合は開催する [仰ることはわかりますが、委員長より副委員長の方が偉いということはありません]
・開催して、事故が起こった後では取返しが付かなくなるから。事故が起こってしまったら、今後開催できなくなる可能性もあるため、事故が起こる可能性がある場合は開催しない方が適切であると思うから。
・開催して、人が死ぬような事故になったらそれこそクレームがくるから。 [誰からのクレームですか?]
・開催して事故が起こってしまえば一番最悪の事態になってしまう。また、周りの圧[力]や期待などから開催を決定してしまい、事故が起こってしまうと、周りで開催してほしいと声をあげた[上げた]人ではなく、開催を決定した実行委員長に責任が及ぶ。そのため、私だったら開催しない。
・開催して事故が起これば一生の汚点だが、開催せずにたたかれても一瞬の申し訳なさで立て直せる可能性があるから。それに、むしろ、ビルの安全性を公表した人と同じように称えられるものだと考えられるから。
・開催しない場合よりも、事故を起こした場合の方が面倒くさそうだから。事故を起こした場合に、会社側がどのようなデメリットをこうむる[被る]のかは、あまり数が思いつかないが。
・開催するリスクが高いから。
・開催責任者として大会の安全確保を最優先する責任があるから。
・危ないから
・技術担当者の発言から、安全に実施できるものではないと判断でき、開催して事故が多発するよりかは、開催しないで関係者への説明をしっかりとして、安全を最優先すべきであると考えるから。
・興行面を考えるとやった方がいいかもしれないが、乗っているレーサーのことや後々のことを考えるとずらずらす[「・・・考えると[開催日時を]ずらす」の打ち間違い]などの方がいいと考える
・経済的な損失は補填がある程度できるが、命の補填はできない。事故が起きた場合のバッシングは開催しなかった場合のバッシングよりも大きいことが考えられ、弁明ができないから。
・再延期しない限り開催しない
・事故が起きる可能性が高く延期にしたほうが良いと思ったため
・事故が起こったら普通に利益だけでなく、信頼性を失うから。
・事故が起こりやすい状況が重なっている他、人命に関わる可能性も危惧したから。
・十分な安全性が確保されていないから。
・少しでも大事故になる可能性があるならば、安全性が低いため開催はしない。事故が起こった時の責任は全て実施責任者が持つ[責任ですので、「負う」の方がより適切です]ことになるからである。
・人命が掛かっているため一時の感情で開催しない。(ただし、負債が補えない場合は開催するかもしれない。)
・責任が自分にかかるので安牌を選ぶ
・氷が張っているなら安全性のために開催しないです。
・氷が張っている状態でレースをすればもしスリップしたらけが人どころか死人が出る可能性がある。そのため、誰一人犠牲者を出さないように安全性を最優先に考えるならば開催しない方が良い。
・万が一事故が起こった際の責任は取りきれないことに加え、[大会実行委員長である自分への]批判は免れないため
・様々な協力者などの要因があっても、人の命に関わることは見逃せないため
・利益も少なくなり、顧客も落胆させることになるが、事故が起きた際の損害を考えると日を改めた方が良いと感じた。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・1限からめんどくさそう〜と考えていたが、受講してみると楽しくてとてもよかった[良かった] [ありがとうございます。次回以降もご期待を裏切らないように頑張ります]
・Q2が、主催側も観客側もそれぞれの思惑があるため、どっちを尊重するか少し悩んでしまった。 [そうなんですよね。それぞれの事情を考えると、簡単に決められるようなものではありませんよね。じゃぁ...については次回、グループで考えましょう]
・web上なのでワンテンポ遅れている感じがした。 [特に画像はかなりデジタル処理をするので、レスポンスが遅れます。こちらでモニタを見ていてもそう感じます]
・YouTuberの配信みたいで面白かったです。オンラインの時はこの形式でやっていってほしいです。 [ありがとうございます。概ねこの調子でやります。ただしさすがに今日は、はしゃぎすぎましたが(反省)]
・カスタマイズされた授業で時間が過ぎるのがとても早かったです。 [ありがとうございます。次回は心理学的なネタをバラします。ご期待ください]
・この科目では知識を付けることより考えることを重視しているのかなと思いました。 [まったくその通りです。覚えていただきたいことは唯一、「公衆の安全、健康、福利」だけです]
・これからよろしくお願いします。 [こちらこそ、ぜひぜひ]
・チャットでの参加型で自分で考えながらできるので面白かった。
・トークが面白かったので退屈しなかった [以上、予想外の授業だったのでは?]
・ペット飼ってますか? [いえ。ただし考え方によっては、大きな雌猫を2匹飼っています。手間がかかります(カミさんと娘に怒られるかも...)]
・遠隔でも非常に良い授業だった。 [ありがとうございます。次回以降はもう少し落ち着いてやります]
・学科のことを考えて授業が進行されていたため、自分にとって必要な授業であるということが分かった。技術者がつく授業は、工学系のことを押し付けられると思っていたが、この授業は違いそうで安心した。 [今日はまだイントロですが、位階は心理学がバンバン出てきます]
・学生は旅先で停電があっても大丈夫そう [カミさんもそう言っていました。はい]
・楽しい授業でした。本科目をきちんと受けようという気持ちになりました。
・楽しく、意味のある授業を受けられそうだと思えた。
・楽しんで講義を受講することが出来ました。 [以上、心理学や精神医学についてはかなり勉強しました。そこで学んだことをこの授業で生かせればと願っています]
・頑張りたい。 [ぜひぜひ]
・技術者と科学者で、考え方が違ってよく、その違いがむしろ強みになることを学んだ。
・技術者と社会や技術マネジメントが専門を無視した技術者向けの内容だったので、技術者という単語にアレルギーになっていました。ですが、本講義では専門を交えたお話をしていただけたので、前向きに受講できそうです。
・工学ゴリゴリの先生かと思ったら、心理学に精通している先生で勝手に親近感を感じました。 [以上、当方の専門は科学史、つまり科学の歴史です(学位は教育学)。歴史的には科学と技術はまったく別物だったんですね。機会があればお話しします]
・考えることも多く、参加型で気軽に意見を発することができ、楽しかった。頑張ります。
・今回の授業はとても楽しかった。今後の授業も楽しみです。
・今学期よろしくお願いします。 [以上、こちらも気合いが入っています。まぁ、今日はちょっとその思い入れが先走りすぎましたが...]
・最後バタバタしていたし、余裕を持って考える時間をとってほしい。 [いや、まったくその通りです(ペコリ)。次回からはもっと落ち着いてやりますので、お許しを...]
・参加型の授業で授業の時間があっという間に感じた。
・自分達に考えさせてくれる時間を作ってくれたので、常に授業に参加しているなと感じることができた。 [以上、物理的な時間と、心理学的な時間は相当異なります。長〜〜〜く感じる授業って、あるでしょ? 皆さんのご期待を裏切らないように頑張ります。ただし今日ははしゃぎすぎましたが]
・実際の事例等を多く取り扱っていたため理解の手助けになった [例えばコンビニという割と具体的な空間や、現場を見ると、リアリティを持てるようになったのでは?]
・授業が始まる前までは、科目からつまんなそうな科目だなと思っていたが、今日実際に授業を受けてみて、とても楽しかった。 [ありがとうございます。でも本当は、「つまんない科目」なのかも]
・授業楽しかったです。 [ありがとうございます]
・焦っていても視野を広く持てるようになりたいと思った。
・心理学での位置づけやいろんな内容があり、面白かった。 [以上、今日の最後のネタは心理学そのものです。ネタは次回の最後の方でバラします]
・先生のハイテンションぶりに驚きました。 [皆さんの反応が良いので、ちょっとこちらもはしゃぎました。いつもはもっと普通です。ご安心を]
・聴講型ではなく参加型で授業が進むのでやりやすく考えながら学ぶことが出来た。 [別な方も仰っていました(↑)が、この科目は「考える」科目です。間違えても失敗しても怖くはありません]
・内容を理解することが出来た [今日は「この講義ではこんなことをやるんだなぁ」くらいで結構です]
・頻繁にクイズを出してもらえるため、オンライン授業でも積極的に授業に参加することができた。 [次回は対面でのグループ討議です。楽しんでいただけると思います。最後のネタバラシもお楽しみに]
・面白そうな講義です。 [ありがとうございます。ご期待を裏切らないように頑張ります]
・倫理の重要性などについて学ぶことができた。 [ご自身の将来と結び付いているらしい、ということを理解していただければ、今日のところは十分です]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>上で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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