2021年10月5日更新

3FM1クラス
第2回:2021年10月5日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

(続き)
・直面する可能性のある倫理的問題に関する具体例
・グループ討議と討議結果に対するコメント
・ eラーニングシステム <Agora>やグループ討議の事例分析課題に関する解説
・セブン・ステップ・ガイドの概説 他

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・復習:第1〜2回で学んだことについての考察の深化(90分)
・予習:教科書の精読(180分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)

1.(ある程度)変化した

56名(84.8%)

2.(あまり)変化しない

10名(15.2%)

1.(ある程度)変化した/見落としている点があった

・1台のみのタイムアタックや試乗体験,車の閲覧会など開催するとしても[=「するなど」の意]様々な方法があることに気づいた
・イベントの損益について見落としていて、開催する開催しないにかかわらず、別の方法を考えるという考え方になるほどと思った。
・いろんな立場で考える人がいたこと
・グループメンバーの意見を聴く事によって見落としている部分を見つけることができた。
・グループ活動を通して、自分では思いつかなかったアイディアが出てきたので面白いと思った。スタジアムを売りに出すなど面白い意見も聞けた。
・グループ討議で問題点をいろんな視点から探せるようになり、考え方が変化した。 [以上、素晴らしい]
・ステークホルダーの利益に関しては見落としていた。
・デメリットしかないと考えてしかいなかったが、プラスの面が分かった。
・ドライバーの命を考えるばっかりで、観客[の安全]のことを考えられていなかった。
・ひっかけ問題な気がしていたが、見事に引っかかっていた [そのように設計してあります。過度に気にする必要はありませn]
・みんないい意味でよくしゃべる。 [いや、ホントに。びっくりしました。「隣の人と情報を交換...」だけであのお祭り騒ぎですからね]
・もし開催して出た[正しくは「開催を延期ないしは中止した際に発生する」]損失を補填するために、保険金を利用することを見落としていた。
・レーサーとの同意をして開催することが大切であるが、第一に観客のことを考えることが大切であるとわかった。
・レースの開催を「する」か「しない」かという決定は、メンバー全員が「する」となっていたが、自分以外の意見に耳を傾けることで、異なった意見から別の視野を広げることができた。
・レースを開催するための条件を薄氷を取り除くなど、明確にしていくとリスクは減っていくことが分かった。 [その通りなのですが、それで安全を確保できるかどうかは別です]
・安全面の考え方
・開催されない場面のデメリットは大きいが、安全面がやっぱり第一
・開催する、しないではなくもっと他の選択肢を考えることが出来ず、視野が狭くなっていたように思う。
・開催するかしないかでしか考えれていなかった。いろいろな考え方があると感じた。
・開催するしないの差はないのかと疑問はあったがわざとだとは思わなかった。
・確かに、今回の事例ではレースを行うか、行わないかの二者択一で考えなければいけないと思っていたが、広く考えていく必要があるかと思った。
・確かに、状況が状況なだけに視野が狭まっていつも考えるようなことができていなかったかもしれない
・観客のことを考えるなど自分にはない考え方があった。
・観客の安全について見落としていた
・観客の安全は考えていたが、その日展示会をするなどの対策については考えられていなかったから。
・観客の安全や延期にした際の費用をどうするかを見落としていた。 [この状態で経費面に関して圧力を掛けられると、コロッといきそうですよね]
・観客の安全面を考えるといった意見は自分一人では考えつかなかった。考えついた人は非常にやさしい心を持った人だと感じた。 [あのグループは凄かったですよね]
・危険性の少ないイベントに変更するなどの方法があるという視点や、関係する人数、金銭の大きさなどを適切に見積もれていないという視点が足りなかった。
・金銭面での損失は考えていたが、いざ言われると意見が開催する方に変わった。また、車のように保険があることを思いつかなかった。 [このように変化するのが普通です。過度に気になさる必要はありません]
・金銭面や責任が大変になるのが嫌でしたが、選手の命のほうが大切だということ。
・最後の方になるほど、このグランプリの今後のために損失分をどう抑えるかだけになっていたが、観客に対しても注意を配ることまでは頭が回らなかった。 [そのように設計しています。悪しからず]
・始め[正しくは「初め」]はやるかやらないかというものだけ考えていたが、延期することやその時におきる[起きる]メリットやデメリットなどを考え、厳重な管理のもとで開催する方法や延期して万全な状況でできる方法があることを感じた。
・私の場合、規模の大きさを考えずに、選手、観客、スタッフの命を優先に考えていた。しかし、討論を通して何万人の観客がいてどれくらいの損失があるかを知ることができたという変化があった。
・視野が狭く柔軟な意見が出せなかった。
・自身が気付かなかった意見などがあり、最初の個人的な印象と変化があった。
・自分では気づくことができなかったこと気づくことができたから。
・自分の考えや視点を大きく見ることで変わった考えができた [以上、一人だとどうしても視野が狭くなってしまうんですね]
・車に詳しい班員がいたため、レース開催した際に過去の事例を交えて新たなデメリットを知ることができた。 [なるほど。それなら説得力がありそうですよね]
・条件が完璧でなかったため気が付かなかった意見があった [わざと完璧にはしていません。というか、穴だらけです。その穴を見つけて、調べるなどすることが必要です。だって、現実の社会ならそうですよね]
・責任の所在ばかり考えていたが、金銭的な面での問題に気付かされた
・選手の安全だけが大切だと思っていたが、全体の利益や損失など見落としていた点が多くあった。
・選手の命だけを見ており、観客の命にも着目することを知れた。
・選手の命は大切だが、実際中止した時の損失をどうするのかという点
・選択肢を自ら絞っていることがあった。 [「視野狭窄」という意味ですね]
・他の人のことを考える意識を見落としていた。
・他の人の意見を聞いて気づかなかったことがある
・大会の利益について見落としていた。
・中止と開催以外の選択肢が見えていなかった。
・長期的な利益を見越した判断ができていなかった。
・班員にもお客さんについて考察していた人がいて、自分にはない考え方[に]出会ったため、新しい見方ができました。と、こう書くのも視野狭窄かもしれませんが。 [最後の部分は、違うと思います。ちゃんと成長しているってことですよ]
・別御[「別の」の打ち間違い?]目線から物事をとらえることができた。
・変わった、[他の方は]自分には無かった視点で同じ問題を考えていた
・保険がおりるという可能性を考えられていなかった。はじめは選手の安全しか考えらら[打ち間違い]ていなかったが、損害の話が出たときにグループのほとんどの人の意見が変わった。 [それが普通です。過度に気になさる必要はありません]
・保険がきく[利く]ことや観客の安全を確保することを見落としていた。また、前提自体が間違っていることには中々気付くことが出来なかった。
・保険に入っておくなど[、]自分だけで考えただけででは出なかった意見があって面白かった。 [最初はそんなものです。過度に気になさる必要はありません]
・利益の面やお客様の安全面、そもそも開催する場所などをしっかり選ぶ必要があることが分かった

2.(あまり)変化しない/見落としている点はあまりなかった

・以前から[議]題の条件が議論するためには足りないと感じていた。 [意図的に情報不足で設定しています。不足分はご自分で調べるなりする必要があります。学生時代を含めて、現実の社会はそうなのですから]
・経済的損失が発生する考えは、最初から変化はなかった。
・結局命に勝る価値のものは存在しないし、代替できるものも存在しない。
・見落としはほとんどなかったが、車の展覧会など、驚かされるような意見も他の班から聞き取れた。 [前半は、素晴らしい。バレていたということですね]
・将来については班でかなり議論したが、競技場そのものに対する視点までは広げられなかった。
・条件設定がインチキであると感じたが狙っていたものだということが分かって印象は変わったが、特に考えることは変わらないと思った。人は利益に目がくらむ[眩む]。
・前提がおかしい点は気づいていたが[、]それも踏まえての事後処理がテーマだと思っていた [ある意味、完全に見抜いていたということではないでしょうか]
・補償についても気づいていたし、長期的に見た場合の視点も持っていた。 [素晴らしい]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・1つのテーマに向けみんなと話し合うのが楽しかった [みんな、知的に楽しそうでしたよね。センセイの出番はありませんでした]
・1つの出来事においてもやるかやらないかの2択ではなくどのようにしたらできるのかやらないにしてもどのように対応すれば信用を損なわずに済むかを考えるきっかけとなった。 [そうなんですね]
・4人グループでも様々な意見が出てきて楽しかった。 [でしょ?]
・アイドルがお好きなのですか?例えがコアだなという印象を抱きました。ユニークな発想は好きです。 [「コア」がどういう意味かはわかりませんが、個人的にはテレビでニュースか映画しか観ません]
・あまり意見は変わらなかった。 [見抜いていた、ということですね。素晴らしい]
・いろんな人の意見を聞くことは、とても勉強になると分かった。 [そうなんです。今日は申し上げませんでしたが、「ちゃんと聴くことができる」というのは大切な能力なのです。オトナの中でどれだけの人が貴方/貴女の話を聴いてくれるでしょう。「あ、この人、オレ/私の話なんか聴いていないんだ。理解するつもりなんて、これっぽっちもないんだ」と気がついてしまった瞬間って、あるんじゃないでしょうか。残念乍ら]
・グループでの討議は楽しかった。
・グループで面白い意見が多数出て、議論が盛り上がってよかった。
・グループのそれぞれの意見を聞くと、自身が1つのことにとらわれ過ぎていることが、理解できた。そのため、他者の意見を聞くことの大切さを再確認できた。
・グループの人のたくさんの意見を聞くことができた良かった。
・グループワークで新たに知ることがいろいろあった。
・グループワーク楽しいです
・グループ活動が楽しかった。
・グループ活動を円滑に行うことができた。
・グループ全員が積極的に意見を出せる流れになっていて、議論が円滑に展開した。
・グループ討議を通して、お金のことを考えたときにほとんどの人が意見が変わったのが面白かった。
・グループ討議を通して、それぞれ違った視点の考え方があって面白かった。 [以上、一部前述しましたが、情緒、感情面だけでなく、知的にも本当に楽しそうでした]
・とても分かりやすい講義で[、]グループでも討議がやりやすかったです。 [ありがとうございます〜♪]
・どんな時も冷静な判断が下せるようになりたい [もちろん]
・なし [はい]
・もっと柔軟な考え方をしたい。 [その通り。ちょっとネガティブに表現されていますが、これってたぶん「そうしないといけないな」と気づかれたってことだと思います。何を言いたいかというと、これは、それだけちゃんと成長しているということです。ただしとてもゆっくりだし、そしておそらくご自身は気づいていないでしょうが。]
・よく考え、色々な意見を聞いて自分の意見を出すことが少し楽しいと思った。
・一人での考えよりグループで考えることの方が視野を広く持つことができ、話し合いの幅も広がることがわかった [以上、でしょ?]
・過去の事例を考慮して開催、延期を考えることが大切であると感じた。また観客といった直接関係してない人の安全を第一に考えることが大切とわかった。 [「延期=正解」かどうかはわかりません──状況によります──が、時間や空間、そして関係性の観点から広く考えるとかなり適切に考えることができるようになるんですよね。後半も同様です]
・楽しい講義でした
・楽しかったです。
・議論が面白い
・議論をしっかりできて良かった。
・久しぶりの討論でかなり楽しかった。 [以上、ありがとうございます。もちろん「知的に」ですよね]
・久々に対面でグループ討議を行い、様々な意見を円滑に聞くことができたことで、ようやく以前のような日常に戻ってきたと感じることができた。 [まったくその通り。やはりある意味、生で身体をぶつけ合うことの現実感が大切ですよね]
・考えられる視野が広がった感覚があるので、忘れないようにしたいです。 [素晴らしい。そしてありがとうございます]
・今回のグループ討議では、開催「する」か「しない」かを判断したが、倫理というものは、「する」か「しない」というように曖昧模糊としたもので良いのかどうかが分からなくなった。今後の授業を通して、倫理というものに対する自分の1つの答えを導いていきたい。 [「解は決して一つではない」とお話しすると、最初はどうしても「みんな正解ですよね」となりがちです。でも良く考えると良い解や劣った解、そして絶対に良くない解もあります。ご安心ください。次の講義から理論面を考えますので、焦る必要はありません。]
・最近のBMWはフロントグリルが大きすぎてダサいと思います。320iとは良いセンスしてますね。 [まったくその通り。しかもセンセイのモデル(F30)は国内で流通する最後のMT車です(超高級モデルにはまだMTあり)。ドイツ本国では7シリーズでも7:3くらいでMT車の方が多いのですが...]
・思った以上にグループ活動に参加出来てよかった。
・思っていたよりも活発に討議できてよかった。 [以上、あの盛り上がりは凄かったですよね。一つの理由は、2年に及ぶコロナ禍で、この種の活動がどうしても制限されていたからだと思います]
・視野を広く持つことが重要だという事が身に染みた。多くの人が議論すると様々な意見が出る事が分かった。
・視野を広く持つことで気づかないことにも気付くことができるのだと感じた。
・視野狭窄になっていた。
・視野狭窄になっていた。 [以上、それに気づいていただけるように設計したつもりです。ですから決して過度に反省する必要はありませn]
・自分だけでは考えることができないような考えをグループで話す中で見つけ出すことができたのでとてもよかった。
・自分のクラスには色々な考えを持っている人たちが多いと気づいた。そのためにはアイデアを出す会話・議論が大切と気づいた
・自分の意見が固まっていると、逆の意見の基本を見落としていることに気がついた。
・自分の中の意見では、参加者の危険を配慮して開催しないことを考えていたが、経済面の配慮がなっておらず延期という発想はなかったのでいい経験できたと思った。 [以上、やっぱり他者の話を聴いて気づかされるってことありますよね]
・実際に対面でグループ討議してみて、オンラインのZoomで会議するよりも活発に会議ができて、自分にない意見を取り入れることができて、とても有益な時間だった。 [ありがとうございます。それとともに、一部前述(↑)しましたが、約2年間にわたり、この種の活動が制約を受けていたという反動があるんだろうと思います]
・色んな考えを知ることができ、より深く、様々な視点で考えることができた。
・色々な人の意見が聞けて良かった
・人によって様々な意見があることや少し話を聞いただけで意見が変わることに気づいた。 [以上、でしょ? ちょっと辛い時もあるけど、やっぱり得るものの方が大きいですよね]
・正解がないため[、]考え甲斐がある。 [「唯一の」という意味です。良い解もあれば、劣った解、そして問題外の解もあります。この点は次回以降考えます]
・他の場所でもできることを、わざわざ実行しにくい地域でする必要はないと感じた。 [そりゃ、そうですよねぇ。特に多数の人を集めるとなれば]
・対面になると、直接顔を見合わせて討論できるので楽しかった。 [いや、ホントにそうでしたね]
・誰の何かを第一に考えることで、大切な判断ができると感じた。 [ありがとうございます。でも他にも大切なことがあります。次の議論ではそれを説明して、ある程度こちらで用意した手順で議論していただきます]
・追いつめら[詰め]れると人はときにとんでもない行動をとることがある [視野狭窄、ですよね]
・討議というよりも話し合いに近かったが、考え方の共有ができたので良かった。 [それだけで十分です]
・討論を通していろいろな考えを得られた。 [ちょっと辛い時もあるけど、後から考えるとやっぱり役に立ったなぁということ、ありますよね]
・特にない [はい]
・二択のどちらかを選ぶということで正解はないということ。 [前述(↑)しましたが、この件は次回以降説明します]
・[先生が学生の行動案を全]否定しない姿勢が好印象だった。 [ひとまず、ありがとうございます。でも、だって、多少の問題点──講義の中でも指摘しました──があっても、評価すべき点は確実に存在しますからね]
・物事の捉え方は様々ある中で、人は焦ってしまうと視野が狭くなってしまうのだとかんじ[感じ]た。 [重要な指摘です。最初のうちは「○○になってしまったら..」ですが、理解が進むと「じゃぁ、そのような状況に陥らないようにするには」へ変化していきます。こちらの方がはるかに重要だし、役に立ちます]
・命、安全が一番だと感じた。 [もちろん]
・命と金を天秤にかけた際に人は目はくらむ[眩む]と感じた。 [残念ながら、それもまた、事実です]
・面白かったです。 [ありがとうございます〜]
・面白かったです。条件が少なすぎるのは意見をまとめるのに難しかった。 [条件の件は前述(↑)したように、わざと不足させています。ご自分(たち)でどうにかして対処していただくためです。「まとめる」に関しては、確かに発表内容をひとまずまとめる必要はありますが、最も重要なのは多様な意見を出し合い、そして交換することです。その意味ではちゃんとやっていらっしゃいますよ]
・問題文外に意識を向けることは、数学や国語をやってきた身としては驚いたが、実際の現場では答えなど一つではないと言う事を改めて理解させられた。 [素晴らしい]
・様々な意見に触れることができて、大変刺激的だった。 [ありがとうございます]
・話し合いが久しぶりで楽しかったです。 [ホントにそんな感じでしたよね]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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