2021年10月26日更新
3FM1クラス
第5回:2021年10月26日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※第5〜6回では、ケースメソッド事例に関するグループ討議を経て、第7回の「学習内容」に挙げてある事項についての考察を行う
・グループ討議
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・プリントアウトして持参:課題3(個人での検討内容を討議で活用する。持参の有無を確認する場合がある)
・復習・次回に向けた予習: 討議内容についてのさらなる検討(課外でのグループ討議)(120分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ビデオ教材「ソーラーブラインド」を視聴していただきました。「もし自分が主人公だったら」どうします?
A.(議論前の個々人の印象ですのでご注意ください。次回の講義で考察しますので、原則としてコメントは控えます)
・お客さんの安全性を第一に考えるべく開発するべき
・チームメンバーともう少しおしとやか[/淑やか]なコミュニケーションを行う
・どれだけ危険なのかをしっかりとまとめてそれを踏まえたうえ[上]で[、]延期してもらうべきだった。 [ボジョレーさんのプレゼンテーションを踏まえてのお考えでしょうか]
・ビデオの中の情報では技術的に期間内に改善する方法も見当たらないため、販売した後で対応する必要があると感じた。
・プロジェクトを中止させる。 [どうやって?]
・ユーザが使用している際に不具合が発生した場合、安全性を高めるためにプログラムの修正や電気回路の取り換えを行う。
・リーダーを押し付けられてやめ[辞め]たい。 [リーダーを?/会社を?]
・安全を考え、問題の原因を調査する。
・安全性に関わるため、納期に関して取引先と話し合うべきだと思った。
・何も真実を言わずにそのまま製品の発表を行う。
・課長だけでなく、会社の上層部に不確かでも[=「詳細までまだ確認できていないが」の意?]、問題が発生していることを伝える。
・会議では問題を発見できなかったとして上司の意見に無理やり納得する
・会社に対して上司の命令に従わざるを得ない
・会社や上司に対して、問題が起こる可能性があることを改めて警告する。
・開発チームに対して、商品の不具合を商品の発売までに会社で、実際に使用する消費者のために確認し、原因を解明し発売延期を求めることを決める。
・期日の延期をもう一度検討してもらえるように抗議する。あと何日間延期したら原因がわかるのか、何を調べるのかをちゃんと提示する。ソーラーブラインドを購入する人が安心して買えるように、何が原因だったのか突き止める。
・起きたことの原因を考えて、自分ができることですぐ動く
・公衆に対して安全を確保するため、発火のリスクがある環境下を記述した上で発売する。そうすれば、注意喚起によって安全は多少なりとも確保できるし、会社の経営や信用におけるダメージも多少なりとも軽減できる。
・[三社会議の?]最後に正直に不備があることを説明して、延期をしてもらえるようにする。
・最低限、これだけ講義の声を上げたという記録を残しておくことで自衛しておく。また、ある一定条件で問題が発生する可能性があることを先方に個人的に連絡しておくことが、問題への対処として最善だと考え、実行します。
・試作品の開発段階で一度発熱が生じていたので、そのとき[時]に対応すべきだった。
・事故があったら嫌なので[発売を]延期したいと思う。
・自分の今後の生活を死守するために会社を辞めて、出来事全てを世に出し、会社を潰す。パワハラであると訴え、賠償金を請求。
・自分は最後まで反対を主張し続け、責任を負わないようにする。
・実際に使う人のために作るのだから、使う人の安全が第一である。発売してから不具合の報告が起きる前に改良し、初期不良品との無償交換を行う。
・社長にもっと話をして、問題発見まで延期をかんがえ[考え]てもらう。
・取り引き相手に対して、納期を伸ばしてもらうことを、問題が見つかった段階で、問題の詳細を説明し、安全性の向上のために、お願いする。
・取引先に対し、バッテリーの発熱問題を、10月までに、自社に相手方を呼びつけ、法的な書面を用意し、顧客の安全のために話し合いをする。
・少しでも事故の危険性があるのなら、発表の予定日を先延ばししてもらえるように説得する。
・消費者に危険が生じる可能性があることから、説明書に注意喚起を記載する
・消費者の求める製作物にするために延期に延期を重ねるといった作品は珍しくない。私個人としての考えは、頭を下げて会社のプライドを多少下げても延期するべきだと考える。綺麗事だが引き返せない事案の発覚は付き物であるから。相手会社に対して納期、または製品の見直しなどを密な連絡を取りながら。
・上司だけでなく、開発に関わる人やソーラーブラインドの販売に関わる人などといった多くの人に、販売を延期するようにと伝える。利用者の安全と販売後のクレームから会社の損失の可能性もあると考えて、納得させるまで言い続ける。
・上司との会話を録音して、自身の意思と責任を世間に分かるように用意しておく。
・上司に取引先に問題を言えないと言われた際に代案として、推奨環境の注意書きを明記してもらうようにしてもらう。
・上司に利用者の安全と今後起きるクレーム、損害の大きさを説いて販売はやはり今はすべきではないという事を訴える。
・上司の命令に従う。
・上司よりも上の立場の人に直談判をする
・製品化することに問題があると感じた時に、作成書には、問題の不明について詳しく記載したほうが良いと感じた
・石川課長にソーラーブラインドの被害を抑えるため、発熱の原因を調べ続けられるように申請する。
・説明書に高温多湿の環境下では発熱が生じる恐れがあるため、取り扱いには注意するように記入する。
・先方に対して、今の現状を会社会議の時に使用者の安全のために自分の口で報告する。
・早急にCSEの渡辺氏に連絡し、問題点の存在を伝える。
・提携会社の人に直接相談するか会社の状況をSNSで拡散する。
・渡辺さんに、会議の時に発生している問題について話し、開発担当だけでなく、「ソーラーブラインド」に関わっている人全員で確認をすることをお願いする。
・渡辺さんに上司を通さずに自分の考えを話し説得する。
・渡辺さんに直接、問題があることを伝え、ユーザの安全を考え発表発売を延期してもらう。 [以上、上司に報告せずに、ということでしょうが、その場合、自社という組織はどうなるでしょう]
・逃げる
・発熱の原因が見つからないため、発売を延期しても意味がないと思う。また、それが原因で火事などの事故になる可能性があるため発売自体を禁止したほうが良いと思う。
・発熱事故のあった現場に連絡をとり、設置位置や気温、湿度などの環境の詳細を報告してもらい、同じ環境下でどのように動作するのかを調査し報告する。
・不具合があることを公にする
・不具合についての資料を上に提出して危険性を問う。
・不在モードであればそもそも触る人がいないと割り切って、予定通り発表することにする。
・部長ではなく会社の役員に問題のことを納期前に事故が起きないように報告する。
・報告書の提出の後で問題があることを伝え、顧客の安全が確保できていないことを最後まで伝え続ける。
・本当のことを言いたい
・迷惑がかかるかもしれないが、安全性を優先して行動する。
・問題が見つかってからでも発表する
・問題が発生するまで特に何もしないと思う。
・問題についてもう一度話し、それでも計画を進めるのであれば、録音をとり責任の所在について明確にする。
・問題は解決すべきだと発言する。
・理不尽だと感じる。やる気がなくなってしまうと思う。協力している会社に安全の保証されていない製品を出すのはいけないと念を押す
・立場的に上司に従うしかない
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[視聴したビデオについて。「課題の解答」同様、次回議論しますので、内容に関するコメントは控えます]
・ずいぶん古い映像だと感じた。 [2008年の制作です。古さは衣類その他によるものでしょうか]
・だんだんつらく[辛く]なった
・どうしようもないとも思える状況が社会に出ると良くあるのかなと思った。
・どう考えても間違っていることが正されないのがもどかしい
・ブラインドをテーマにしているだけあってブラインドを映すシーンが意図的に多くしていると感じた。
・みんないろいろあって大変だと思った。
・もし自分が真田の立場だったら不安だと思った。
・リーダーは責められる立場である。部活の部長をやってた時を思い出して嫌になった。
・リーダーや責任者は頭を下げるためにあるのであって、自分の保身のために真実を隠してもいいのだろうか、と思った。
・[内容が?]暗いと感じた。
・映像がきれいだった。 [この方はたぶん、恵まれた環境でご覧になったんでしょうね]
・何故期限ギリギリまで回路に問題がないかもう一度調べないんだろうと思った。材料の変更を提案を駄目だと言われていたが、1人に聞くのではなく会議を開いて相談するべきだと思った。
・画質がわる[悪]かった [こちらは上の方(↑)と逆です。おそらくWiFi等の通信環境が良くなかったものと考えられます]
・会社の良くない状勢を知ることができた
・会社や上司に対してうんざりした。
・会社全体のことを考えるのが難しいと感じた。
・眼鏡かけた人[=ソフト担当の細谷さん]めっちゃ感じ悪い。同じ制作[今回は機器なので「製作」が適切]者の立場なのに。
・技術者として、会社側が責任を負うことを覚悟するのは、やはり難しいのかなと感じた。
・技術者としての責任感と会社の意見との相違で、どうにもできない無力感を感じました。
・技術者と経営者では見ている範囲や視点が全く違うため、相手のことについてよく知ることが重要だと思った。
・技術者の意見は尊重されないことが多いのかと疑問に感じた。
・苦しかった。技術者としての無力感がより重くのしかかったように感じた。
・嫌な気持ちにはなったが、集団の中で働くということはこんなものだろうと感じた。
・合理的に判断して、あきらめる選択を取るのではなく、相手の感情を動かすプレゼンを行う。
・今回のビデオを見て初めに感じたことは、主人公がリーダに選出され「成長してくれれば」みたいなことを上司の人が言っていたが、その成長を手助けするようなことを周りの人が行っているところが映像後半に全くなく無責任だなと感じた。
・今後事故が起こらなかった場合、主人公がこれから物を作る上で安全第一という信念が崩れないかが不安。
・再現実験ができないのか。
・細谷は真田に対して、自分がリーダーになるはずであったが、実質的に奪われてしまったため、高圧的な態度を取っているように感じた。
・細谷先輩はもう少し真田をサポートする姿勢があってもよかった[良かった]んじゃないかと思う。
・試作品の問題を、こちらで早めに見つけられなかったのが辛い。
・自身の意見が通らずに、もみ消されていく感じが嫌な気分になった。
・社会において上下関係というものはつらいと思った
・社会の闇を見た気がして、沈んだ気分になった。
・社会の怖さを感じた
・初めの印象としては、社会の理不尽さを感じた。
・上司からの圧[力]には対抗できないと感じた。
・上司から凄い任務を任せられたとき、すぐに引き受けるのではなく、将来性を考えてから返事をしなければならないと学んだ。 [なるほど]
・上司との関係、同じチーム内の人間関係など技術者には難しい問題がたくさんあると分かった。
・上司に対して「お前が俺にリーダーを任せたんだろが」って思った。
・上司も成長してほしいと思っているなら、問題を隠すようなやり方を教えてはいけないと思った。
・真田さんに対するプレッシャーが大きい分[、]何度か[おそらく「何とか」のタイプミス]しようとしている意思が見えたがなかなか聞き入れてもらえない状況。他社に相談できる人が必要だったのではないかと感じた。
・真田さんは、技術者の立場として行動していたが原因を究明しきれず会社の方針に飲まれてしまったことがやりきれない気持ちになった。
・人任せが過ぎると思った
・息が詰まりそうな環境だと素直に思った。問題点として持ち上がる事柄は社会人にとって当然の「壁」なのではないだろうか。解決に向かって業務や物事に取り組んでいく事が社会人なのではと改めて考えた。
・動画とテキストで印象が違うと感じた。 [でしょ?]
・動画を見て、登場人物全員に事情があり、板挟みにされているような感じがした。
・難しいと感じる
・難しい立場だと感じた。
・問題が発生してももみ消される予感がした。
・問題は問題にしない限り問題にならないってどこかで聞いた
・利益に目がくらむ[眩む]ことはのちの不利益につながるのではと感じた
・立場の弱い人間の意見が尊重されないことから、上下関係の厳しさを改めて感じた。
・立場の低い人が、どれだけもがいても意味がないのかなと悲しい気持ちになった。
・和気あいあいとできない職場はやはり働きづらいと感じた。[今日の一言]
・なし [はい]
・討議シートの書き方について理解することができた。 [今回初めて、かなり時間をかけて書き方を実践しました。それはそれで良かったのですが、後半が急ぎ足になってしまいました。すみません]
・特になし
・特になし。 [以上、はい]
・冒頭で走り出してすぐに壊れる車は無いと仰っていましたが、イタリアの自動車メーカーアルファロメオは新車で買うとその日のうちに絶対にどこかしら壊れる、という都市伝説があります。次の車にどうでしょうか? [今はそんなことはありません。週末にFIATのPANDA──センセイもイギリスで運転した──のMT車を運転する方と飲んだのですが、特別な不具合はないとのことでした]
・話が聞きやすいです。 [ありがとうございます]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。