2021年11月30日更新
3FM1クラス
第9回:2021年11月30日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
Reflections 1
(専門分野特有の問題に関する志向倫理的検討)
・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材の聴講
・予習・復習:課題5(90分)
・予習:課題6(Agora上でのケースメッド事例の倫理的問題構造、事実関係、ステイクホルダーなどの把握)(100分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.1. 「ギルベイン・ゴールド」をご覧になって、最初に何を感じましたか?
A.1. (グループで議論をする前の反応です。次回議論しますのでコメントは控えます)
・「市の基準を守っている」[こと]を理由に、悪事を続けるのはどうかと思った。
・「塵も積もれば山となる」というように少しの量であってもしっかりと排出量を考えるべきだったと感じた。
・ギルベイン・ゴールドの映像を見て、チャレンジャー号の事例やソーラーブラインドの事例と同じようなことがあると感じた。
・こんな会社には入りたくない
・ジャクソンに降かかる理不尽が可哀想だった
・ジャクソンはとても難しい立場に立っていると思った。
・ジャクソンは可哀そうだと感じた。
・ジャクソンは正直者だと感じた。
・ジャクソン可哀想
・なんとなく内容を理解できたが、難しかった。
・バレなきゃ犯罪じゃないんですよ。とはよく言ったものだと思った。
・ビジネスとは何か。自社だけが救われればいいのか。今まで社会に貢献していたからいいのか。分からなくなった。
・また人間関係に苦しめられている。
・メディアを用いると足がついてしまう[=会社の内部情報の提供者がわかる]のではないかと思った。
・もう一回視聴したいと感じるくらいに整理が必要な内容だと感じた。
・映像が古い [約30年前に制作されたものです]
・映像が難しかった
・会社内での利益や公衆に対する考えが難しかった
・環境に配慮しすることは難しい
・環境のことを考えている人が一番損をしている気がする。
・環境汚染問題に対して何も感じていない人に対して怒りを覚えた
・企業に対してのイラつきと書類にハンコを押す人に責任がくるため可哀想だと感じた。 [アメリカですから、サインですけどね]
・危険性を指摘しただけでやめさせられる主人公が不憫だと思った
・結局誰も責任を負うことがなかったなと思いました。
・個人からの視点と社会から見た視点どちらを重要視をするのかは妥協点が難しいと思った。
・古い映像だった [前述(↑)しましたが、30年ほど前の制作です]
・公衆[の]健康福利安全
・告発すると会社やステークホルダーの収入がなくなり、告発しないと汚染によって、公衆の安全、健康に影響が生まれるというジレンマ問題があると感じた。
・市民の安全を優先して会社の内部情報を告発したのは勇気があることだと感じた。
・事実として有害物質が流れていてよくないことをしていることはわかるが、どこから悪いのか、何が問題で、誰が責任を取らないといけないのかがよくわからなかった。
・自らの意見を通すこともできないもどかしさを感じた
・自分がこんな立場だったら、病んでしまいそう。
・自分の一存で決められるようなことではないのに、責任は主人公が持たなければいけないのは理不尽だと感じた。責任があるなら相応の自由[=権限]があるべきでは?と思ってしまう。
・自分は問題だと思っているのに、テレビだと企業側の責任者として報道されて可哀想だと思った。
・自分も何かを取捨選択しなきゃいけない時期がきたら、どのように対応すればいいのだろうと感じた
・授業でよく聞くジレンマ問題というのが良く感じられる映像だった。
・少し内容が難しく、完璧に理解ができなかった
・少し難しかったです。
・状況がつかみ[掴み]づらい。
・人によって何を優先するか問われるんだなと思った
・世の中の理不尽を感じた。
・正直状況がよく分からなった。だが、企業の経営と公衆の安全、健康、福利のどちらを選ぶべきかを問われているような気がした。
・昔のドラマのようで、懐かしく感じた。 [30年前の映像です]
・息が詰まるほどの責任問題の転嫁などがあったように感じた。
・登場人物全員自分の意見にかたくなでいらいらする
・登場人物多いなーと感じました。もっと少なくても問題なさそう。 [その理由は次回の最後でお話しします]
・動画はあんまり理解できなかった
・内部告発するにしてもしないにしても傷づく人がいるから面倒くさい
・内部告発は影響を受ける人間が多すぎて、何を一番に考えなければならないか難しかった。
・内容が複雑で難しかった
・難しい話でした。
・難しくてよくわからない部分もあったが、私的には正しいことをしたと思う。
・部長が市のやり方が間違っていることをなんとなく把握したうえで誤魔化そうとしていたのが怖かった。
・副社長[兼工場長]の圧力が怖く感じた
・法[正確には「条例」]に問題がある。これを解決するには企業のみならず、市の援助がほしい。
・問題が見受けられたにもかかわらず、会社全体としては確認や対応を後回しにしたのは、他のことで手一杯とはいえ焦りすぎて判断を誤っていると感じた。
・問題をうやむやにしようとした企業やばいなと感じた
・連邦政府より厳しい規制をちょっとオーバーしただけで騒ぎすぎだと感じた
・話が複雑化していた
Q.2. 「ギルベイン・ゴールド」をご覧になって、個人的にはジャクソンのように内部告発すべきだと考えましたか? あるいはそうではないと考えましたか?
A.2.(グループで議論をする前の状況です。次回議論しますのでコメントは控えます)
1.内部告発する 40名(67.8%)
2.内部告発はしない 12名(20.3%)
3.その他 7名(11.9%)
1.内部告発する
・ジャクソンは積極的に問題に向き合って行動していたが、聞き入れてくれない人もいた。問題がどれくらい危険なのかを思い知らせるために、内部告発する。
・そのほう[方]がためになるとおもったから。
・どちらを選んでも自分に不利益があるので、まだましな方だと思う内部告発にする。
・どのみち職を失いそうな時だったら、自分が納得できる選択をしたいから。
・まず、公衆への福利、安全、などを考えるため。
・悪いことは悪いと言える人になりたいから
・一般市民など関係のない人まで巻き込まれてしまう可能性があるため。
・影響の出る人のこともそうだが、自分の身を案じて
・会社が取り合ってくれないなら、会社を辞めるリスクを背負ってでも環境汚染のリスクを公表しないと、公衆に被害が出てしまうと判断したから。
・会社のクビを覚悟しこれ以上の被害を止める
・会社や自分の立場より環境に影響を及ぼす方が良くないと思うから。
・言わない方が自分として嫌だから。
・公共の安全が第一だから
・公衆の安全を守るためだから
・公衆[の]健康福利安全
・告発することで市民への信頼を得ることができるから
・今の時代ならメディアに取り上げられて味方が多くなるから [確かに。現代ならSNSでしょうね]
・市民の安全をの守るために必要な事だと感じるから
・市民の健康が大切だから
・市民の健康を害するものだから
・市民権を守りたいから。
・[会社や上層部が?]自己中なため、自身の考えを通すべきだと考えるから。
・自分の立場よりも大事なことだと思うため。
・職を失うにせよ、公共の安全を優先すべきだし、それができる立場が自分しかいない。正義感で動く。
・真実を隠すことは自分を苦しめることにつながるから。
・責任を上に押し付ける。
・早めに手を打たないと後々損害賠償などの被害はどんどん大きくなるため
・相談したところで無駄なら告発して分からせた方がよいと感じたから。
・内部告発しない限りずっと汚染し続けることになりそうだから。
・内部告発する。
・内部告発することで、会社を首になり、他者で雇われにくくなるが、事実を隠蔽することで、毒を垂れ流すことの方が悪質だと考えたから。
・内部告発するとしても市や技術組合[=ビデオの中では「技術者協会」]にする。結局は市や国の条例が変わらなければ企業は動かない。
・悩んでても自分が苦しいだけだから。
・被害が出たら自分の人生に大きな損害が出るから。
・問題をそのままにして世間に知られてしまえば、内部告発するにしろしないにしろ、自分のみならず会社全体に影響を及ぼすため。
・良心が傷まない[正しくは「痛まない」]行動をとりたい、職は探せばまたあるので2.内部告発はしない
・かわいそうだから
・すると自分の信用が落ちてしまうためしない
・会社をクビになりたくないから
・国[=「クビ」のタイプミス?]にされるのが怖くてできない
・市との話し合いの場を設けられるかもしれないから
・市の基準は遵守しており、どれだけの毒物によって危険が起こるかが、不明瞭であるため。
・自分の立場が危ぶまれるから。もし家庭など見返るものがなければするかもしれないが・・・。
・主人公のように解雇されると考えるから
・州(市)[=この場合はギルベイン市です]の不備を市に報告して変える。
・内部告発したら、自分が生きていけなくなるから。
・内部告発をしたときに被る自分、会社、市のリスクが大きすぎる3.その他
・あくまで悪いのは市の基準であるため、会社が悪いという方向にならないようにする。ただし、その方法についてはまだわかりません。
・まず、事の重大さを示すために詳細データを関係者に見せる
・恨まれるのは嫌だから、会社を辞める。
・市議会に規制を緩めるよう申し出る。
・事実を整理すれば、内部告発をしない手段をとることができると思ったため。匿名で可能な行動をとる?
・自分への責任が及ばないように対策をとる。
・社内の人間をどうにかして説得する。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[視聴したギルベイン・ゴールドについて:こちらも議論に影響しますので、原則としてコメントは控えます]
・ギルベイン・ゴールドの話はソーラーブラインドの話とあまり変わりがないように感じた。
・こんな状況には立たされたくないと思った。
・シナリオを更に読み込んで、グループ討議に参加したいと思った。 [ぜひぜひ。正直なところ、ビデオを1回見ただけでは十分に理解できません]
・どんな行動を取っても誰かが傷ついてしまうと思った。
・ビデオの後の解説がもう少しあったらよかったなと思いました。 [実は意図的に避けています(時間も不足していましたが)。その理由については次回お話しします]
・ビデオの内容が少し難しかったが、とても考えさせられる良いビデオだった。
・ビデオを見て自分がどのような行動をとるべきかを考え、難しい問題だと感じた。
・やってはいけない物事によって生まれた利益などのツケが回ってきているように感じた。思い返す場面にある怒号にも似た叱咤は、結果論ではあるものの醜いものであるようにも感じた。
・映像が難しかった
・映像の音が少し大きかった [すみません。動画はこれが最後ですら、他クラスについては気をつけます。原因は素材により音量が異なるためです]
・映像を見て、その状況に自身を置き換えることが難しいと感じた。 [確かに。今回は化学系ですしねぇ]
・何度も感じたことだが、技術者というのはリスクがあることをわかったうえで行動の範囲を絞られやすい立場なのだと感じた。重苦しい。
・会社の上司は汚い人が多いと感じた。
・会社より環境のことを優先すべきだと思った。
・会社内で内部告発を行う場合の立場やそれに対する考えが難しかった。
・環境に配慮して利益を出すことは難しい
・企業は表向きにはまともに振る舞っているが裏では悪事を働いていることがよく分かった
・企業を告発するかしないかによって、どちらの方が最善かを判断する能力は必要になると感じた。
・技術だけでなく、法律や条例も世代によって更新していくべきだと思った。
・技術者であることが更に難しいことだと感じた。
・公衆の安全はいつどんな時に脅かされるのか分からないことを感じた
・考えさせられるテーマであった
・今の感覚だと嘘みたいに感じるが、昔に実際に似た事件があったことを考えると驚いた。 [こちらはビデオの内容についてだと判断して掲載しました]
・今回はドラマのようなストーリーではなく、次々と話が出てくる形の内容だったので、整理するのに難しいと感じた。
・次回のディベートで様々な意見が出そうで楽しみです。
・自分が正しいと感じていることも証拠などがなければ社会では通用しないことをあらためて学んだ。
・自分で内部告発なんて絶対にできないと感じた
・自分の立場によって線引きのラインが変わっている
・社会の闇を感じた
・[登場人物?]全員が自身の思惑に固執していて話がややこしくなっていると感じた
・動画の雰囲気が暗かった。
・内部告発するかしないかの問題が難しいと思った
・内部告発するとしてもマスコミに直ぐにするのではなく、役所ともっと話し合って行うべきだと思う。
・難しい内容でした
・難しい話ではあったが、行動の取り方をよく考えるべきだと感じさせられた。
・難しかったためグループの人と理解を深めていきたい。 [ぜひぜひ]
・否定的な言葉ばかりが飛び交っていると、視野狭窄になりやすいのかと感じました。[今日の一言]
・グローバル化の話など難しいと思った。 [そうだろうと思います。でもご自身の将来に直結しているということはある程度お分かりいただけたんじゃないかと思います]
・たのしい[楽しい]授業でした。 [ありがとうございます〜]
・むずかし[難し]かった。 [グローバル化その他を含めてだと判断して、こちらに掲載しました]
・私は地球温暖化懐疑派なので講義で扱っていただけてうれしいです。 [国内では反対意見が目立ちません。でも、これって、本当に考えた結果なのでしょうか...]
・集中できました [ありがとうございます。午後でお腹が一杯だったでしょうに。嬉しいです]
・少し難しいお話でした。 [講義全体を指してだと判断してこちらに掲載しました。確かに難しいです。焦る必要はありません]
・常識や一般論にも一度疑問を抱こうと思った。 [前提、もっと言うと「問いの立て方」なんですよね。これこそ大学でしか学べない教養です。この点については講義の最終回で改めてお話しします]
・地球温暖化の実情を知ることができて面白かった。 [ありがたいのですが、「センセイが言ったから信じる」では何の解決にもなっていませんので、ご注意ください]
・特に無し。 [はい]
・面白い
・面白かったです。
・良かったです [以上、ありがとうございます。次回は対面での討議です。ぜひ有益なものにしてください]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。