2021年12月7日更新

3FM1クラス
第10回:2021年12月7日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・グループ討議(続き)
・討議結果の発表

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・復習:課題6(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

1.変わった

57名(91.9%)

2.変わらない

5名( 8.1 %)

1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)

・グループで意見を交えて、内部告発して下水を直すべきだと意見が変わった。お金を分けてもらうという視点が僕にはなかった。市やクラウドファンディングなどに協力してもらことが大事だと思った。
・システムを導入する際に予算や将来得られる利益をしっかりと明示することで、説得力がある点。
・ジャクソンが副社長にデータを示していない所を見落としていた。
・ジャクソン視点だけで考えてしまっていた [そうなるように制作されています]
・ただ安全の身[=おそらく、公衆の安全、健康、福利]を考えるなら清廉潔白な意見を言えばいいが、企業と公衆のwinwin[通常は“Win-Win”]な関係を構築していかなくてはいけない。
・だれ[誰]にどのような責任があったか。 [実は市議会、あるいはその前段階の委員会が最大の問題だったんですねぇ]
・デイブが重要な証拠を出していない点 [その通りですが、やはり無理な設定です。データや条例をちゃんと調べて対応するはずですから]
・よくよく考えると不明というかあいまいな部分が多いことがあった。
・一方的に企業が悪いと決めつけていて、[市側を含めた、広義の排水管理]システムの不備などを見落としていた。
・会社が潰れた時の影響を考えてなかった
・会社が倒産した後の影響を見落としていた。
・会社だけに責任があると思っていたが、市にも責任がある。
・会社に悪いところはあまりないこと [ただし条例を破って良い、というわけではありません]
・会社の立ち位置についてよく分かった。
・会社は本当に悪いことをしていたのか、会社が倒産したときの市全体への影響
・企業が本当に悪いことをしているのか。
・企業の責任について見落としていた点があった。
・技術者協会のPR動画であることには気づかなかった。
・技術者協会のことを考えていなかった
・技術者協会の存在は見逃していた。
・現状が危険であるといえるデータが不足している点を見落としていた。
・後発[「[内部]告発」のタイプミス]することだけが正解ではなく、会社の改善や技術者協会に相談などいろんな案を理解した。
・公衆の安全だけ考えていたが、それが一番の優先順位ではないということを見落としていた。 [いえ。公衆の安全、健康、福利は最優先です。それと企業の存続や地域経済などとのバランスを取るべきだということです]
・[工場長など]工場側の発言が間違っていたものなのか [おかしなことは言っていないんですね。ただし、よく考えると無理な設定です]
・工場長がやばい人だと感じていたが、グループ討議を終えると、工場長は普通の人だと感じた。 [悪い人どころか、知的で良心的な人なんですね。次回補足します]
・告発の内容
・最初から工場が悪いと感じてしまっていたが、主人公もデータを出していなかったりなど不明な点が多かったのだと感じた。
・市がどのように規定しているかを知る必要があった。
・市が悪いと考える
・市が間違っていたこと
・市と連邦政府の基準値についての点を見落としていた
・市の基準が良くないかもしれない点
・市の基準に目を付けれていなかった。
・市の基準を変える案は思いつかなかった。
・市の基準値が良くないことを見落としていた
・市の基準値が連邦政府の基準値よりも高く、どちらが適切かが不明瞭である。 [どちらが妥当なのかは、このビデオでは判断できません]
・市の基準内容が怪しいこと
・市の廃水基準が国の10倍であり、異常に厳しいということ。また、技術者協会に相談するべきであること。 [市側の基準の妥当性については、上記(↑)ご参照]
・私の最終手段では生産量が増加しても問題がない下水システムに改善するという案を出すと書いたが、それだけでは足りず、予算案、計画書などといった相手方に納得つく資料も作成しなければならないという意見もあり、見落としていた。 [複数のグループが提案していました。初めてです。ホントに素晴らしい]
・社会的な正しさを追うのはいいが[、]冷静いに[「冷静に」のタイプミス]事態を俯瞰することも大事だと感じた。
・主人公がほぼ感情論だけでデータを示していないことを見落としていた。
・主人公が内部告発までに会社の上司に信頼できるデータを示さず問題を提示していたことに気づいていなかった。
・主人公に問題があるパターンを考えていなかった
・主人公も幹部がもつよく[強く]討論していてびっくりした [外国人、特にアメリカ人はあんな感じです]
・条例が間違っていることが見抜けなかった
・条例に穴があることを見落としていた。
・水質管理の立場を見落としていた為、それを考えることによって考えが変わった。
・転職は考えていなかった。
・内部告発した時の工場で働いている人について考えられていなかった
・内部告発するという考え方から[、]まず上司に直談判するという考え方に変わった。 [この点については次回補足します]
・内部告発で会社を辞めるだけでなく、自主体者[おそらく「自主退社」=辞職のこと]をして責任を逃れるといった考えがあるとわかった。
・本社の上層部に再度、相談すること
・本社の副社長が関与している為、それより上の立場の人に交渉するのは難しいと思っていた。 [例えば会社の社長のような立場の人からすると、まず知りたいのは都合の悪い情報です。「きちんと話しても上司が...」の場合は、この方法があります。次回補足します]
・目先の問題を解決することに注力していたため、あと[後]のことを考えていなかったと思った。 [最初はどうしてもそうなりがちなんです。広い視野、長い目で考えることが重要なんですね]
・問題の所在があやふやになっていた。確かに市にも問題があるという視点があまりなかったように思う。
・有害物質を自社で処理するという[、]告発するか否か以外の選択肢に気づくことができた。 [なるほど。でもこの提案って、板書の中にありましたっけ?]

2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)

・見落としている点についてはしっかり把握することができた。 [素晴らしい]
・[ただし]市の基準を変えるということは考えられていなかった。 [市の基準の妥当性については、ビデオだけでは判断できません]
・毒を垂れ流しているといっても基準や量について明言されていなかった点 [その通り。でも現実を考えると、無理な設定ですよね]
・内部告発しても、後々自分の人生に影響が出てくること
・問題の焦点が市の基準にあることがわかっていたので、それなりに見抜けていたと思った。 [素晴らしい]
・[グループメンバーが?]優秀な人ばかりでした。 [こちらの解釈で良ければ、ですが、それは良かったんじゃないでしょうか]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・うまく動画内の術中にはまってしまった感が否めない。一番は公衆の安全などの思考だが、企業と公衆のwinwin[通常は“Win-Win”]な関係になるような事柄を考えていきたい。 [まったくその通りですね]
・グループで話した事で視野が広がった。
・グループによって、それぞれ考えが異なるので、聴いていて面白かった。
・グループワークをすることで多角的に議論できた。
・グループワークをとおして意見が変化した
・グループ活動がうまくいったのでとてもよかった。見落としていたところも見つけ出すことができた。
・グループ討議が良く出来た [以上、一人で考えていた時とはまるで違ったのでは?]
・このような企業があることは好ましくないと感じた。 [一般的は、もちろん。ただし今日説明し損ねましたが、Zコープは良い会社であろうとしているのです。それなのにジャクソンが暴走して...という構図です。次回補足します]
・ジャクソンもジャクソンで悪いところがあったんだと感じた。 [こちらも次回補足します]
・だいたいは理解していたが、他の人のアイデアでハッとさせられる。大人数で議論する利点があった。 [前半は素晴らしい。後半についてはそう言う時って、ありますよね]
・ためになった
・チームでの討議が多く、とても楽しかった。 [以上、それは良かった]
・ディスカッションが楽しかった。 [もちろん、知的にですよね]
・どこの会社でも問題が起きると感じた。問題が起きない会社に入って普通の生活を送りたいと思う [気持ちはわかりますが、問題のない会社なんてありません。やはりこの授業で考えるような内容は重要なんですね]
・どんな問題も、見方を変えることで解答が変わるということが分かった [ジャクソン以外の視点から考えると、まるで違って見えたんじゃないでしょうか]
・なし [はい]
・ビデオがアメリカの技術者協会のPRと知って、うまいことビデオが作られているなと思った。 [やられたー、という感じですよね]
・ビデオの勢いや登場人物の演技に惑わされていたことがわかった。 [日本人には違和感がありますが、やはり非常に上手く演技していると思います]
・もっと広い視野で物事を見る必要があると感じた。 [まったくその通りなんですね]
・やはり、グループワークは面白いと感じた。 [でしょ?]
・会社が悪いことをしている前提で考えていたが、冷静に考えると市にも問題があると分かった。
・会社に関する問題だけでなく市が絡んでいて難しかった。 [以上、市については意図的に存在感を薄くしています。もちろん市側の問題を気づかせないためです]
・楽しんで取り組んでよいのかはわからないが、楽しく取り組めた [知的に楽しんでいただけたようで、嬉しいです]
・技術者協会が作成したビデオであると聞いて納得した [ネタをバラされて、得心がいったのでは?]
・議論後で登場人物の印象が変わった。 [特に工場長ですよね。今回説明し損ねましたが、工場長は知的な女性という位置づけです。まぁ、そうだったらジャクソンらに「具体的なデータを出しなさい」と指示を出しますけどね。この点についても次回補足します]
・休みの人がいたので二人のグループになり、いつもより意見が少なくなったと感じた。 [ご本人たちにはお伝えしたのですが、気づくのが遅れました。すみません]
・広い視野で物事を見ることが大事と感じた。 [まったくその通り]
・告発するしない以外にも多くの意見を知ることができた。 [いろいろ、しかもかなり具体的に考えていましたよね。素晴らしい]
・今回の議論は前回のものと比べて難しかった。 [そりゃそうです。PE、つまり日本の「技術士」に相当する人を教育するためのビデオなので]
・今回の講義ではみんなの色々なはなし[話]を聞けて良かった。
・今回の事例が少しだけ理解できたような気がする
・今回の授業で責任問題について理解を深められた。
・今回の討議は今まで以上に内容が濃かったが、一番盛り上がった討議だと感じた。 [以上、倫理の内容を理解するためにも、そしてお互いが持つ潜在的能力という良さを認め合うためにも、今回の議論は有益だったと思いますよ。ホントに]
・今回は、下水システムだけでなく経費の使い方や、市の規制が厳しいなどといった多くの問題が起きているので、討論はかなり盛り上がった。 [問題はむしろ市側にあるんですね]
・今回も集中できました [見ていてもそんな感じでした。素晴らしい]
・自分にない視点の意見が出てきて、刺激的だった。 [なかなか鋭い意見や提案がありました。それもたくさん。ホントびっくりしました]
・就活が忙しくなってきましたが。この科目は楽しいので続けたいと思います。(必修ですし) [ぜひぜひ。残り少なくなってきましたが...]
・重大な問題のように感じるが、このような事例が多くあるということに驚いた。 [この事例はまったくの架空ですので、念のため]
・条例が欠陥であることを知っていながら放置した場合であれば話は変わったかもしれない [市側に問題があるんですね]
・深く考えてみると見えていなかったものがたくさん見えるようになった。 [そうなると、まるで印象が違ったのでは?]
・人の行動に変化を与えるためには、言葉だけじゃなくて証拠やデータがカギになると思った。 [まったくその通り]
・責任のありかがいろいろなところにあると思った。 [こちらも別な意味でその通り]
・専門家がデータを集めて出した結論が一番丸く収まると思った
・素人が無理に考えるよりも、プロの意見をもらう方が正しい判断を出来るのだろうと思った。 [日本の技術士会に相当する全米PE協会の制作ですからねぇ]
・多方面の視点から物事を考える重要さを知った [見えるものがまるで違ったんじゃないでしょうか]
・対面授業は必要であると感じた。 [でしょ?]
・直接の上司が無能なことは見抜いていた。 [ソーラーブラインドに引き続き、でしたね]
・特になし
・特に無し。 [以上、はい]
・内部告発をしないというグループが思っていたよりも少なかった。 [それだけ良く、しかも具体的に考えて議論したということだと思います]
・難易度の高い講義であったが、興味深い話だった。 [ありがとうございます。確かに難しかったですよね]
・不確かな点を調べ上げると、行動案が明確にできることが今回の経験から理解することができた。 [まったくその通り。非常に重要な点です。ステップの2がポイントだったんですね]
・法律がすべてではないと感じた。 [法令を破って良いということではなく、その妥当性ですよね]
・落とし穴の真相に気付けてよかったです [なるほど、という感じだったのでは?]
・良い議論が出来た [見ていてもそんな感じでした。良くやりましたね]
・話し合いが大事 [でしょ?]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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