2021年12月8日更新

3FY1クラス
第10回:2021年12月8日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・グループ討議(続き)
・討議結果の発表

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・復習:課題6(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

1.変わった

44名(95.7%)

2.変わらない

2名(4.3%)

1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)

・この中で誰が問題であったのか、告発した後の考えも足りていなかった。
・ジャクソンが危険性を訴えているだけで根拠をとなるものがないということを見落としていた。
・ジャクソンが具体的な数値を報告していないということを見落としていた。
・ジャクソンが些細なことを問題にしていることが分かった。
・ジャクソンが良い人で頑張っている人だと思っていたが、実は口だけで実際に行動していない人だと知った。
・ジャクソンに最も感情移入したけど、他の人にも他の人なりの考えがあるということ。当たり前だけど忘れがちになります。
・ステークホルダーを公衆の安全・健康・福利やディビッドのことにしか目を向けていなかったが、学会もステークホルダーになるという点を見落としていた。また、SNSを使うという点が今の時代ならではのことだと思った。 [SNSの件は、まったくその通りですね]
・そもそも主人公の行動が良くないということに気づいた。
・ディビットの見る視点が変わりました。
・デイビットはとても良く行動していると思っていたが、実際は裏付ける証拠やデータを呈示していない状態で、危ない!と言っているだけだ知り、確かにそうだなと感じた。シナリオにまんまと騙されたなと思った。
・データ[が]集まってない感じするから調べたほうがいいんじゃないかなとは思っていたけど、主人公が法律もわからなくてあんなに焦っているとはわからなかったので主人公を諭してくれる内部事情に通じた人はいたらよかったのかなという意見になった。
・デビッドが、なんにも証拠を持ってきていないことに気が付かなかった。
・ブレーメンが環境保護委員会のメンバーだったこと。内部告発した後、特に会社が倒産したことによる影響。
・英語バージョンで見ると主人公がとても感情的で日本語版ととても印象が変わった。企業を呼んで急に基準をきつくしてって感じで自分勝手な行動しているロイドはなかなかいやらしい奴だと思った
・会社が無くなって得をする人は誰もいないのに、デイビッドは個人の正義感だけで動いて潰してしまったんだなと理解できた。
・会社と主人公間のみの問題だと誤認していた。
・見落としていた点がとても多かったことです。
・言われてみればジャクソンの行動には問題が多いことが分かった。告発する前に取れる手段が多くあったのに全部すっ飛ばしているのは中々やばいと思った。
・公衆の安全、健康、福利を考えていたつもりだったが、違う考え方をすると、それではだめだということに気づいた。
・工場が悪いと感じていたが、よくよく考えると法律・条例がおかしいのではないかと考えた。
・告発したら実はその方が市民への悪影響が大きい [今回のような状況下で、ビデオの中のような方法ではね]
・根拠のあることをジャクソンが言っているのかと思っていた。
・最後に仰っていた、ロイドが適当な決まりを作ったことが原因であることは気づかなかった。どうしてもマスコミや内部の上司であったりのような、主人公と直接的な関係の人が悪いと思ってしまっていた。
・最後の解説から、この物語には明確な悪人がいないということが分かり、その部分を見落としていた。
・市民を助けるために告発しなければならないわけではない点
・思い込みによって不確かな事実を確かな事実であると誤認してしまい、自分自身を追い込んでしまったという事
・事実関係の欠陥、実際のデータなど
・時間的猶予など
・主人公が慌て過ぎていたり、トム・リチャーズが味方ではなかったところは気づかなかった。
・主人公が根拠を呈示せずに、主張のみをしていること
・主人公が思っていたよりせっかちだった。視野が狭くなっていた。
・主人公であるし、ジャクソンの意見が正しいと思っていたが、ジャクソンは無能ということ。副社長は割とまともなことを言っており、落ち着いていたということ。
・主人公の意見が、根拠の提示がされていないものだと気づいていなかった。
・主人公の行っていたことを詳細に分析したら、以外と無能だった
・主人公の視点に立つと内部告発が話の中で良く見えるが、内部告発をすることで会社が倒産等の背景を考えられていなかった。
・主人公を正義のヒーローのように見ていたが、あまり後先を考えずに内部告発をした人という印象に変わった。。
・[関係条例を含めたギルベイン市の排水]処理システム[全体]に問題があったかもしれないこと
・証拠となるデータがないこと。会社が悪いとは限らないこと。
・人物の考え方が興味深い [俳優は皆、上手く演技していると思います]
・吹き替えと字幕で主人公の印象が変わった。[主人公は]思ったより無能だった。
・吹替えと字幕で見方が異なった。 [印象がずいぶん違ったでしょ? この件に関しては次回補足します]
・法律の確認や測定方法が正しかを見落としていた。
・法律の基準がおかしいということはわかっていたが、その法律に物申すことで様々なことが上手くいくという発想が無かった。また、ジャクソンの言い分にそもそも正当性がないことにも気づい。
・良くもも悪くも会社側は冷静な対応をしていた

2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)

・ガバガバな基準の変更など見抜けていた。
・工場内での人たちでしか話し合いをしておらず、外の人達との意見交換を行っていない。 [以上、素晴らしい]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・いろんな事柄の基準が決まっていないことに疑問を感じた。 [そうなんです。実際は法案審議やその前段階でチェックがかかります]
・グループ討議でいろいろな意見が交換でき良かった。
・グループ討議で視野が広まった。 [以上、よく頑張ったと思いますよ]
・グループ討議をしたことで、登場人物の印象がかなり変わった。 [でしょ?]
・この物語には明確な悪人がいないということが分かったが、強いて言うなら制度や法律をほったらかしにした市に問題があるように感じた。 [その通りです。安易な条例を制定した市議会と、それを運用していた市当局ですね]
・シナリオに何が隠されているのかを考えながら討議するのが楽しかった。結局答え合わせまで隠されていたものが分からなかったですが… [普通は気づきません。制作する側になると別ですが]
・ステークホルダーを考えると悩む [まず公衆の安全、健康、福利(あるいはそれらを具体化したもの)。次はいろいろですよ]
・すべてのチームの行動案を合わせると、さまざまな視点があるので問題すべてにアタックできるのではと思った [すべてかどうかは別ですが、自分達でよく考え、しかも広い分野をカバーしていたことは確実ですよね]
・なかなか最初見た時は、誰が誰だか分からなかったが、ようやく分かるようになった。 [日本人が観ると、たいていそうなります。過度に期にする必要はありませんよ]
・ビデオそのものに落とし穴があったとは思わなかったです。 [あちこちに掘られていたんですね]
・ブレーメンが黒幕が面白かったです。 [黒幕かどうかは別として、もともとはあそこで雑な条例を制定したことが原因なんですね]
・やっぱり吹替だと実際と違う印象になると改めて思った。洋画を見るときは字幕の方が良い。 [でしょ?]
・よく聞いてみることで見えてくることがあると知った。 [独力、しかも短時間で全部見抜くのは無理です。センセイも繰り返し講義していたやっと見えるものがあります]
・わからないことが多すぎてお題を疑っていたが、合っていた。10倍に引き上げること自体が無茶で、しかも無視を決め込んでいるのはおかしいと感じた。 [そうなんです。ただし国側の基準が緩すぎる可能性もありますが...]
・違う人の視点で見ると結果が全く違うので難しい問題だなと思った。 [そこに気づくことが大切なんです]
・一応上司は無能な人もいたんだとおもった [当方の経験だと、「悪い上司」はいませんでした。でも無能な上司はたくさんいます]
・何やってくれてんだロイド・ブレーメン [そうなんですが、よく考えるとちょっと無理な設定ですよねぇ]
・何をするにも、データや証拠など確実なものが必要であるとわかった。 [まったくその通り]
・学会のPRも含まれているのは全く分かりませんでした。 [予想もできなかったのでは?]
・環境という錦の旗を立てて全てが解決するわけではない。 [まったくその通り]
・議論することで問題の見方が変わった。 「「わかったつもり」になっていても、実は...というのは非常に貴重な経験です」
・見え方の重要性を再認識しました。 [そうなんです]
・言い分に対するデータなどの正当性や、法律に物申すとどうなるかなど、全ての情報と可能性を考えて判断するべきだと改めて感じた。 [こちらも、その通り]
・言語の壁の大きさを感じた。 [吹き替え版にはかなり問題があります。その点とそうなった理由については次回補足します]
・行動力のある無能が1番厄介と聞いたことがあるが[、]そうだなと思いました。 [確かに]
・今回は見落としてしまった部分が多かった気がした。 [そうなっていただくように制作されたビデオですから、過度に反省する必要はありませんよ]
・今日のグループ活動は少し核心に迫ることができたので良かった。 [素晴らしい]
・市の法令・条例の[中の基準に関する]線引きを明確にすべきだと感じた。 [あまりにも大雑把すぎますよね]
・視野が広がりました [それは良かった]
・自分には思いつかないような意見を他の班の人が出していたのですごいと感じたし、色々な考え方があるのだと思った。 [このクラスは各グループとも、自分達でよく話し合い、よく考えていたと思います]
・自分の行動が周囲にどんな影響を与えるかを、客観的な視点で慎重に考えることは大事だと思った。 [そうなんですね]
・自分の視野の狭さがつらい。でも、逆にいろんな意見を取り入れる脳柔軟さが成人したのちでも体験できて、良かった。何が本当で、何が分かってないことかしっかり把握でき、名探偵コナンバリの推理ができるようになりたいです。 [ぜひぜひ]
・主人公(?)も正義感からの行動だから[、]話堆[「悪い」のタイプミス]やつではないと思う。思うけど、実際関わるとめんどくさそうだなと思った。 [確かに]
・主人公に助言をする人は全員良い人だという先入観があったことに気づいた。 [トム・リチャーズも、本当はそんなに悪い人物ではないのでしょうけどね]
・主人公はまっとうに行動しているように見えて、その後問題が起こす人になるのだと感じた。 [結果的に、ね]
・取れる選択肢がかなり少ないように感じた [その通り。実はもっと早い段階で周囲にきちんと相談すべきです。次回お話ししますが、ここまできたら選択肢は限られます]
・初めはジャクソンが頑張っていて、かわいそうな存在であると感じたが、よく考えたら先入観に囚われていたことに気が付いた。 [そう考えるように制作されています。過度に考える必要はありませんよ]
・少しややこしかった。 [白状すると、今でもややこしいです]
・情報が少ないと焦る気持ちはわかるので[、]主人公に最後の最後で共感できた。 [確かにそうですね]
・色々と話し合いができて色々な視点を学べた [自分は見落としていたことがかなりあったのでは?]
・吹き替えと字幕で訳が変わると大きく印象が変わることから、翻訳の仕事の重要性を感じた。
・吹き替えと字幕を聴き比べたときの印象の違いが結構大きかった。 [以上、そうなった事情については次回ご説明します]
・石川では雨が続いて憂鬱です [当地は冬の初め、ずっとこのようになります。でも明日から数日は天気が回復しますよ]
・班で話し合うことで違う意見も出てくるが、他の班の意見もみるといろいろ考えがあると感じさせられる。 [今回は全体の幅が広かったです。]
・部長以外は印象や評価がかなり変わりました。 [でしょ?]
・来週も頑張りたい。 [ぜひぜひ。前半は今回の解説の続き]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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