2022年4月19日更新

3ER1クラス
第2回:2022年4月19日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

(続き)
・直面する可能性のある倫理的問題に関する具体例
・グループ討議と討議結果に対するコメント
・ eラーニングシステム <Agora>やグループ討議の事例分析課題に関する解説
・セブン・ステップ・ガイドの概説 他

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・復習:第1〜2回で学んだことについての考察の深化(90分)
・予習:教科書の精読(180分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)

1.(ある程度)変化した

51名(83.6%)

2.(あまり)変化しない

10名(16.4%)

1.(ある程度)変化した/見落としている点があった

・コースを作った場所が氷が張るような場所でなければという意見に驚いた。
・そもそも手遅れな状況ということに気づかなかった。 [この点が指摘されたのは初めてです]
・そもそも数回の開催中止による損害で、経営が揺らく[「揺らぐ」のタイプミス]ような仕組みになっているのが、理解できなかったが保険制度によってつり合いが撮られて[正しくは「取られて」]たという事を初めて知れた。
・まえ[前]は中止じゃなく延期とかだったらとかを考えていたが、グループ討議で赤字などがあることを考えるとそうもいかないことに気づいた。
・レースが開催できないなら、ショーを開催して観客を楽しませる意見。
・レース開催にあたっての条件について選手の命だけでなく、観客の命も大切であることを見落としていた。開催者側にも問題があることを見落としていた。
・レース自体に保険がかかっていたり、選手だけではなく観客のことも気にかけている意見があった。
・レース場の場所が適さない点、問題提起するまでが遅すぎる点、などは見落としていた。保険の件はもう適用できているものと考えていた
・レース場の立地については考えていなかったため。
・安全基準を定めるという意見は気が付かなかった。 [この意見も初めて出ました。それも複数グループからです。素晴らしい]
・意外と経済的な損害が出ないということはなんとなく想像できていたが保険については思いつかなかった。
・開催しないという意見は変わらなかった。しかし、開催しない場合の経済的損失が思っていたより大きかった。また、選手だけでなく、スリップ時に観客も危ないことを考えられていなかった。
・開催しないという意見自体は変化しなかったが、グループ討議を通して開催しないことへの違う意見がいくつかあり、中には金沢の気候上の問題としてここで開催することが間違っているというものもあった。
・開催するにあたって、開催条件が設定されていない点を見落としていた。
・開催を見送るべきだと思った。理由は薄氷の撤去が思っていた以上に大変であったり安全性が自分が思っていたより低かったから。
・観客に目を向けることや、そもそもの判断が遅いということには気が付かなかった。
・観客の安全面も考慮して考えるべきであった。
・観客まで考えが行き届いていなかった
・金銭の問題は保険が利くことに気が付かなかった。
・金銭的な利益の話や万が一事故が発生してしまった場合の保険の話を考慮する必要があることに気づくことができた。
・考えれば考えるほど前提条件が悲惨だった。保険は完全に見落としていた[。]保険はあの環境できくのだろうか? [興行は保険なしではすぐに破綻します]
・今後どうするかを考えてばかりで、すでに手遅れになっていることを見落としていた。 [あの指摘は初めてです]
・最初は開催したいと考えていた。なぜなら、関係者などの期待があったのでやったほうがいいかとかんがえていた。開催する場所がもとからダメだとか、設問が手遅れだとかいうことに気づくことができなかった。
・私は開催しないという意見でしたが、グループワークをして開催すると意見に変わった。
・視野を狭めさせれるようになってしまう状況を改善すべきだと感じた。 [今回はわざとそうしています。焦る必要はありませんよ]
・時間帯を変更するのは思いつかなかった。安全基準も思いつかなかった。
・自身の考え方が見えてる問題点のどちらを重視するかもしくはどちらも解決しうるのかという視点で考えていたのに対して、なぜこの様な問題に発展したのかという根本を考えていなかった。
・自分が考えていたものとはかなり違う考えが出てきて面白いと感じた
・自分たちは開催時刻を引き延ばすという案にして、開催するための条件などはしっかりと見えていたが、どのタイミングで決断するかなどの点をグループで討論して決定した。
・実行委員会の意志だけでなく、周囲の圧力や保険などの書かれていない条件が多く、見落としていた点が大量にあった。
・初めに思っていた以上に開催しなかったときのデメリットが多くあった。
・条件付きの開催という選択が浮かばなかったので、そんな方法があるんだなと思った
・人命を優先して開催しないと考えていたが、一方でその時の損害賠償はどうしようかと不安に思っていた点もあった。しかし、実際には保険というものが存在し、一部ないし大半を保証できることに気づかなかった。
・世の中の制度を利用することが頭になかった。
・選手と観客の保証の違い。
・選手や観客、お金のことばかり考えていたが、そもそものサーキットの建設場所や長い目で見たときどうなるかなどは見落としてした。
・選手意外[「以外」の変換ミス]にも事故の場合は色々な人が危険にさらされ、問題の状況になった場合は開催すべきではないと思った
・損害は自分たちだけで補償しきれないという点
・他の班でショーなどで補填するという方法があったことに驚いた。
・長期的な視点で今後の安全基準を定めるという考えを新しく考えることが出来た。また、選手やチームの人命ばかり考えて、観客の命についてまで視野を広げることが出来なかった。
・天候やお金等により開催しないという考えていたが、今後の大会の誘致や人命などは見落としている場合があった。
・討論していくにつれ、開催より未開催の場合のほうがデメリットが大きいと感じた。開催を選んだ。
・二者択一で損失のことを考えたときに、やらざるを得ないと思ってしまった。 [そもそも二者択一が、他の可能性を排除しがちな思考なんですね]
・氷ができるような立地にレース場を作ったり保険をかけるというところを見落としていた
・文章の情報にばかり気を取られていて、自分の決断によって出た損害の対処まで深く考えられていなかった
・保険がかかることを知らなかった。
・保険で補填をできるというところをみをとしていたため築けるようになっていきたい。
・保険などの社会システムを利用することなど視野をグランプリの外まで広げられれば良かったと思う。
・保険に関しては自分の知識不足でそんな保険があるのかと感心した。
・保険制度や時間をずらすアイディアは出てこなかった。
・問題そのものが手遅れだという点を見落としていた。

2.(あまり)変化しない/見落としている点はあまりなかった

・おおむね班員との意見が一致していた
・どっちが経済的損失が少ないのだろうかの話 [これは後で説明する「功利主義」という考え方の中の一部です。それ以外の考え方もあります]
・見落としていた点はない。 [素晴らしい]
・元々あまり開催する気はなかったから
・考えは変わらないが妥協案を見つけることも大切だと感じた。
・使えるかどうかわ[「は」のタイプミス]別として保険と言う手があった。
・場所と時期がすでに悪いということは、理解できていて共有したのでやはりとなった。そもそも利益前提で考えるべきではないので、今回の場合問答無用で開催休止。追加で安全基準の決定と明示は班員が出してくれていたが、確かにとてもいいと思う。
・前提条件の曖昧さが多くて後付けにも感じるところがあった
・班員がみなほぼ同じ意見だったのであまり変わらなかった


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・あんなに反対意見が多かったのに最終的に賛成が多いのは恐ろしかった(自分は最初から賛成だからなおさら恐ろしいと感じた) [でしょ? 大切なことは「では、どうしたらそうならないのか。そうなりかけている時にできるだけ早く気づき、適切に対応できるか」です。それをこれからの講義で考えます]
・いじわるなことを検討させる授業だと考えた。しかし、実際にいじわるな状況になるかもしれないので、仮想でも経験できてよかった。 [初回、今回と引っ掛け問題でした。これ以降は通常の形式に戻ります]
・いろいろな考えがあって面白かった
・グループで議論することで自分が考えなかった問題を発見できた。 [以上、ホントにそんな感じでしたね]
・グループ討議を通して感じたことは、このグループ討議のゴールが黒板にて発表を行うことであるはずなのに、配られた紙に書かれている項目を埋めることに注力して意見がまとまらなかったことが残念だったことです。 [最初はどうしてもそうなりがちです。この反省を次回以降に生かしましょう]
・なんでこんな面倒な話をしないといけないのだろうと考えればよかったか。 [察するに、「何か別の、もっと根本的な問題がありそうだぞ」という意味でしょうか]
・メンバーの「天気予報見ろよ」に納得した。 [まったくその通り]
・やるかやらないかなど伏線に全く気付かなかった。 [そりゃそうです。最初から見抜かれたら授業になりませんから]
・やるかやらないかの2択ではなく、どちら側の人間も納得できる折衷案を出すことが大事だということが分かりました。 [そうなんですね]
・ルールや条件が定まっていない時に、自分たちで判断するのは難しいと感じた。 [前提を疑うことが大切なんですね]
・レースを中止した際、どう損害を補償するかあまり考えず、人命だけを優先して考えていた。しかし、この講義で保険の存在を知り、本当の損害と利益の天秤の掛け方を間違っていたことに気づいた。 [現時点ではあまり知らなくて不思議ではありません。焦る必要はありません]
・レース開催においてグループでの意見が変化していることに気が付いた。 [でしょ? 人間って流されやすいんですね]
・レース開催に保険をかけられることを始めて[この場合は「初めて」]知った。 [前述(↑)しましたが、これから学習すればよいことです。焦る必要はありません]
・一つの視点にこだわりすぎず様々な角度から問題点を見ることの重要性を感じた。 [まったくその通り]
・課題がない週は素晴らしいです。 [気持ちは、わかる。ただし進行の関係で、後半は課題が続きます]
・会場が悪かったりいろいろなところに視野を向けなければならないと感じた。 [そうなんです。それをこれからの講義で考えます]
・開催するかどうかを判断する際に利益を重視している人と、人の命を重視している人でその人の人間性がわかると思った。 [ただしどちらも大切ですよ]
・確かに出された文章がおかしいと思った [根本的な前提がおかしかったんですね]
・楽しかった [ありがとうございます]
・金は命より重い [単純にどちらかが絶対、というわけではありません]
・結構考えをいい感じにゆうどう[誘導]された。強行して一番こまる[困る]人が強行を一番進めるのはなぜだろう [非常に重要な点です。しばしばそうなりがちなんです]
・建設的な話できて面白かった。 [ありがとうございます]
・広い視野でもって物事を考える必要があると感じた。
・広い視野を持つことが大事だと考えた。 [以上、まったくその通りですね]
・今回の抗議[正しくは「講義」]では、自分とは全く違う意見や同じような意見といったいろいろな考え方が見れて面白かった [コロナ禍ということもあり2年間、あまりこのような活動ができなかったようですね]
・今回観客の命の安全という点や保険の制度というものまで目を向けることができていなかったので細かいところまで思いつけるようになっていきたい。 [その通り。それをこれからの講義で系統的に考えましょう]
・今日の討論でそれは違うのではないかと思ったことは単刀直入には言えなかったが、自分の意見をちゃんと話しグループでまとまるまで討論することができた。 [それは素晴らしい]
・事故が起きた場合、起きなかった場合に何が起こるかいろいろな意見が出てきて興味深かった。 [なるほど]
・次回の講義で見ることのできそうなスペースシャトルの事故が非常に楽しみ [なかなかヘビーですよ。覚悟しておいてください]
・次回も頑張る! [ぜひぜひ]
・自分が思いつかない意見が何個かあった。
・自分が思いつかない考えや、個人的にそればダメだろと言う考えすら、場合によって正しい可能性がある
・自分では一生出なかった意見が多かった。 [以上、他者の意見には考えさせられるもの、自分にはないものがありますよね]
・自分はこの仮想事例にたいして、当て得られている情報だけで判断しようとしていたが、明確な安全基準がなかったり、レース場の設置場所などの前提条件などが見えておらず他の人の意見を聞いてそのような見方もあるんだなと思ったので、参考にしていきたい。 [まったくその通りですね。過去あるいは将来のための基準というのは初めて出ました。それも複数のグループからですので、びっくりです]
・実行委員などのレースを開催する立場ではなく、レース場事態に問題がある点は気づくことができなかった。物事の見方が足りないと感じた。 [そのような舞台設定ですので、焦る必要はありません。最初から全部見抜かれてたら講義になりませんよ]
・出された問題のまま答えを出そうと視野が狭くなっていた。 [前提部分を考え、場合によっては疑う必要があるんですね]
・条件を付けても開催はできないと思っていてグループ活動をしてもそこの意見は変わらなかった。保険の有無や選手以外の命を考えられていなかったのでもっと広く考えられるようになりたいと思った。 [後半については、ぜひ]
・真剣に話し合いに取り組むことができた。 [それは良かった]
・正直、保険のことは全く知らなかったのでとても勉強になったとともに、そのような保険のシステムがどのように成り立っているのか興味がわいた。 [保険制度については講義の後半で取り上げますが、興味があったr自分でも調べてみてください]
・積極的に討論に参加できて良かった。 [それは良かった]
・責任者はとても大変だと感じた。 [そうです。責任者は大変です]
・前回で自分は代案を出していたが、チームメンバーの意見でさらに良い意見になりました。このことから他社[「他者」の変換ミス]の意見の重要性を再認識できました。
・前回の意見で開催は絶対にないと自分では思っていたのですが、討論するにつれ未開催のほうがデメリットが多いのではないかと感じ開催するを選んだ。
・全く違う意見の人がいたり、自分と同じ結論を出していても違う視点から物事を考えている人がいたりしたため、グループ討議の重要性を学ぶことができた [以上、グループ討議は役に立つでしょ?]
・答えがない教科だと思いました。 [開催する/しないには唯一絶対の解はありません。でも「どうやってその結論に至ったか」という道筋はかなり合理的です。それをこれからの講義で考えます]
・班のメンバー全員が話し合いに参加してくれた。視野を広げることの重要性を感じた。 [前半は素晴らしい。後半はまったくその通りですね]
・保険を掛けられる条件をあまり知らなかったため、調べる必要があると感じた。
・保険制度にまで視野を広げられず、損益や選手の人命などについて深く考えすぎたように感じた。他の班の意見を見ると条件付きで開催する、延期する、開催しないなどの意見があり面白かった。また、チャレンジャー号の映像が流れており次回への意欲が高まった。
・保険制度の件は知らなかった。
・保険制度や建てた地域など広い範囲で物事を考えていくことも大事だと思った。 [以上、学生の皆さんが保険制度を知らなかったとしても不思議ではありません。重要なことは、そのような社会の仕組みがあること、それを知らないと、これから皆さんがの適切な判断や行動ができないことに気づいていただくことです。現時点では焦る必要はありません。勉強すればいいだけのことなので]
・保証の度合いや、運営するものとして何を重んじるのか。 [その通り。指示しましたが、「誰」の「何」が大切かで、結論はどんどん変わってくるんですね]
・明記されていない前提条件が多く、一度特定の考えを持つと気づけないものが多かった。 [その通り。広く、あるいは深く考えないとそこに気づくことができないんですね]
・問題がもう手遅れなところまで来ていて委員長の判断が遅いのは確かにとおも[思]った. [上(↑)の意見にありましたが、普通だったら天気予報を見ますよねぇ]
・問題が起きたときは熟考するのもいいが、手遅れになる前に結論を出すべきだと思った。
・問題が発生した時、直接的な要因と間接的な要因とあり、直接的な要因を解決することはその場しのぎであることがあり、間接的な要因を見つけて解決する必要がある場合もあるのだと思った。 [以上、まったくその通り。非常に重要な点です。今日の皆さんがそうであったように、追い込まれたら正常、適切な判断や行動は難しくなります。それ以前に気づき、可能ならば回避することの方がはるかに重要なんですね]
・様々な視点で問題について考える必要があるため、多くの議論が求められることを学んだ。 [広い視野で、多角的、多面的に考えることが必要なんですね]
・冷静に考えれば判断がつくことも周りの影響などによりだんだんと間違った方向に考えが及んでしまう怖さを知った。 [そうなんです。私たちはそのような弱点を持っているんですね]
・腑に落ちる点もあったが同じく腑に落ちない点もあった。 [仮想事例なので、どうしても設定におかしな部分が残ります]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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