2022年4月28日更新
3EP1クラス
第3回:2022年4月28日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※現実に起きた事例をベースに倫理的考察や意思決定に必要な概念や用語などの解説を行う
・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材の視聴
・演習
など
・予習:教科書の精読(120分)
・復習:課題2(Agora上で事例分析)(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.スペースシャトル「チャレンジャー号」事故に関するビデオを視聴した感想を...
A.(回答後にご説明しましたので、原則としてコメントは控えます)
・12度で事故ぎりぎりだったのになぜ10度も低い日に打ち上げたのか、なぜエンジニアで会[「あ」の誤変換]るボジョレーさんの意見を支持する人はいても積極的に賛成する人がいないのかとても残念だと思った。 [残念ながら後半は誤解です。社内では程度の差こそあれ、皆が反対でした。ビデオはわかりにくい表現でしたが、打ち上げに賛成する人は誰もいなかったと述べています]
・2重のOリングで安全だという結果が出ていても、氷点下という水が凍り付く温度ででゴムが今までと同じ動作をするかはさすがにわからないとは思うし、そのことを元請けや下請け含めて知っていたわけなので再考するに値するのではないかと思ってしまう。同じ立場であればやはり賛成してしまうとも思った。
・NASAがボジョレーさんの反対を無視して発射したことが許せない気持ちになった。
・NASAが二重リングの1次が突破されたことについて2次があるから大丈夫だった件については2次リングはないモノとして考えるのができなかったのは残念だった。サイオコール社の社長は圧力に屈して最後には打ち上げに同意してしまったのは仕方ないと感じた。ビデオを見てからだと、頭の中に落ちるという事がわかっている以上[、]どんなに忘れたつもりで考えても打ち上げないという判断をしてしまう。だから当時の当人の判断を責め切ることはできないんだろうなと思った。
・NASAの立場などを考慮すると気持ちはわかるが、モートン・サイオコール社に任せている以上[、]技術担当者の話は聞き入れるべきであるし、圧力をかけて打ち上げに賛成させるのは許される行為ではないと思う。また、目の前で娘の乗っているスペースシャトルが爆発しているのを見ている映像を見て非常に胸が苦しくなった。
・NASAは2回目打ち上げで出た欠点・問題点と向き合って設計見直しをするべきであった。ランド副社長は最後の会議で「経営者として判断しろ」と言われたのなら、経営者として事故での経営リスクを提示していくできだと思った。 [後者については、発想としてはまさにその通りです]
・NASAやモートン・サイオコール社の企業体質は現在の日本企業の体質と似ていると感じて少し悲しくなった。 [この通り。連日のように報道される製造業での検査不正などの不祥事は、非常に似た構造です]
・oリングの設計から氷点下では必ずといっていいほど事故が起きることをわかっていたのに、下請け会社であるという理由でNASAから圧力をかけられ、正しい判断ができなかったのは、責任者として非常によくないと思った。メイソンがランドに対していった言葉の「技術者の帽子を脱いで経営者になれ」というのは技術担当副社長に対する発言として間違っていると思った。
・このような事件を見ると改めて技術者の判断と責任は大きく影響してくると感じた。経営者は成功後のリターンを考えることもあるが、経営者に幅広い知識が必要である。 [その通り]
・スペースシャトル・チャレンジャーの爆発事故のビデオを視聴して、技術者として、安全性を強く訴えることの重要性を強く感じた。しかし、経営者として考えたらどうだなどの言葉を上からかけられてしまうと、自分もどうしても正常な判断ができなくなってしまうのではないかと感じた。
・スペースシャトル・チャレンジャー打ち上げる前に技術担当社長などから電話で低温であるため、打ち上げに反対するなどの意見にもかかわらず最後に打ち上げすることを決断した。これは今回の事故で最も重要なポイントでした。打ち上げてでよかったかそれとも4月に延期してで良かったかは今でも分からない。この失敗が無かったとしたら今後このような失敗もしくはよりも重大な失敗が起こしたかもしれない。失敗で誰かに責任を疑うではなく、今後繰り返して失敗を起こさないように対処を見つけることが重要と考えられる。 [まったくその通り。非常に重要な点です]
・チャレンジャー爆発事故には、それぞれの企業の利害を気にしなければいけない点や、国や元請け会社の圧力によって正しい解答や意見が間違いになってしまう予兆が初期段階から見えていたため、このような計画は廃止するべきだったと改めて感じた。また、これからの社会においても起こりえることであり、未然に防ぐための対策が必要である。実際に、失敗することなどをNASAに提示したとして、NASA側の環境や状況を踏まえた上でもコミュニケーションが取れていなかったのが一番の問題点であると感じた。私たちの時代でこのようなことを防ぐためには、会議や意見交換の前に、お互いの状況や環境について理解し、意見を対等な立場として聞いてもらえるような体制を作ることが大事であると感じた。
・どんな状況でも圧力がかかってしまうと意見が変わってしまうことが分かった。予定通りにいかないこともあると思うので、その都度臨機応変に対応していくべきだったと感じました。
・やはり人は追いつめられると適切な判断ができなくなるということをこのビデオを通して改めて感じた。
・一つの事故にも,様々な背景があって起きていることを知った.当事者が判断した理由など知ることで,事故の本当の原因を知ることができると思った.今回のビデオでの事故の原因は,国内に留まるものではなかったが,ビデオだけ見てもその詳しい背景はわからなかった.そのことから,歴史上の出来事を知ることは大事であると思った.
・一度の成功によって、安全だと過信したことが大きな要因になったと感じた。それに合わせ、技術長が最後まで意見を貫き通せず、最終的に経営者として考えてしまったために起こってしまった事故なのだと分かった。
・下の立場の人が上の立場の人に問題を指摘するためには,根拠を明確にしなければ聞く耳を持ってくれないのだなと思った.また,少しでも懸念する事があった場合妥協せず,完璧にやり通すことが大切であると思った. [説得力のある根拠を示すことができれば、展開は変わっていたでしょうね]
・会社の経営を重視しすぎた結果、起こるべくして起きた事故だと感じた。今しか見えておらず失敗した時に失うものの大きさや影響まで考えられていない。しかし自分もその立場ならそこまで考えが及ばないと感じた。
・開発期間の見直しを行うことを十分に検討できなかったのは、組織内の人員配置などの体制が不適切であったことが一因であると思った。 [非常に鋭い指摘です。通常、このような意見は出ません]
・技術が巨大になるほどリスクも高まるということを改めて学んだ。また、設計のミスは防がなければいけないと感じた。
・技術者から反対の意見が出ていたのに、以前から気づいていた問題を軽視し、批判を受けたくないと、スペースシャトルに乗る人でなく、自分たちの意見を優先していたのが良くないなと思いました。スペースシャトルに乗っていた人の大切な命も失ってしまったので技術者としての判断するときは、考えて判断しなければいけないと思いました。また、実際にこのような大きな判断をするときは様々な意見が出るので難しいんだろうなとも思いました。
・技術者として危険になりうる可能性はできるだけ排除しておきたいのはとてもわかるし、その逆に会社の経営としてロケットを飛ばし注目を浴びたいという気持ちもとてもわかるのでどちらが正解でどちらが間違っているのかは判断するのは難しいと感じました。
・技術者の立場として危険などを把握し警告することの重要性が分かった。
・技術者はどんな時での自分の腕を信じて、考えを変えずに主張をするべきなのだと感じた。安全面を一番に考えてもしもを追求することが大切であると思うことが出来た。また、技術者には自分の意見を伝えるための能力も必要だと感じた。
・経営的な観念ばかりが大きくなると、技術的観念はあっさり捨てられてしまうものなのだと戦慄した。 [別な方が、日本はもっと起こりやすいだろうと指摘しています(↑)。まさにその通りです]
・見栄を張らず、報連相をしっかりと行うことが大事だと改めて思いました。今後コミュニケーションエラーには気を付けたいと思った。
・元請け会社であるNASAと下請け会社であるサイオコール社の間で、コミュニケーションが十分に取れていないことが問題であると感じた。
・元請け会社と下請け会社で連携が取れていなく、結局は上からの圧力でスペースシャトルを発射してしまった。あまりにも乗員の命を軽く見すぎていると感じた。
・元請け会社と下請け会社の間でリスクに対する価値観の違いがあったこと、NASAが一方的に圧力をかけたことによるコミュニケーション不足が原因で起こった事故に感じた。副社長や元請け会社が最終的な判断を下すが、こういった技術面でのリスクに対するエンジニアの言葉は最も大切にするべきだと感じた。 [以上、コミュニケーションは、これからの講義の中でお繰り返し登場する重要なポイントです]
・現場の意見をしっかりと聞き入れなかったNASAに責任があるように感じた。元請けから圧力がかかっていてMT社ではどうしようもなかったと思う。
・現場の技術者の意見を大切にすることが、安全性を考える上では重要だと思った。
・個人の意見ではなく、グループによって最終意見が決定してしまう恐ろしさを改めて感じた。また、自分達のせいで打ち上げが延期になったと言われても、やはり中止するべきだったと思う。しかし私もこの状況に置かれてしまったらどうすることもできなかっただろう。前提として安全を第一に考えるという全員の共通認識があり、リスクにしっかりと目を向ける環境が整っていれば何か違ったのかなと思った。
・公聴会での質疑が最初から結論が決まっているような流れの印象を受けた [まだ事情を説明していない時の反応です。鋭いですね。お話ししたように公聴会開催の目的の一つは、アメリカ政府の責任回避です。つまりある意味、最初から結論は決まっていたのです]
・今回の状況では、同調圧力や上層部からの圧力でかなり判断が難しく、同じ状況に自分が置かれたら同じ判断をしてしまっていたと思う。経営者として考えるか技術者として考えるかがとても難しいところだと思った。小さな意見をどう表現したら伝わるのかがとても難しいところだと思った。
・今回視聴したこの映像はとても残酷なものである。会社の威信のために自分たちは事故が起きると分かっていながら7人もの人を犠牲にした。このことはこれ以降のロケット発射のみならず大規模の会社を絡んだプロジェクトの教訓となったであろうことは疑う余地はない。自分たちがもし技術者になった時は、会社の利益と成功も大事であるがまず初めに安全性を確認してから人を乗せるなどといった人身的な実験をしたいと考える。
・最終的に打ち上げることになったのは残念であるが、それ以上にその事態にせざるを得ないアメリカの政治的な問題が大きいと感じた。最終決断の前まで反対していた副社長も会社の経営的判断から賛成せざるを得なくなり、また、その会社だけでなくNASAも政府によって間接的にではあるが確実に打ち上げろという指示があったために誤った判断をしてしまった。立場の強弱によって誤った選択を強制させられる状況がとてもかわいそうであると感じた。
・事前に合った事故の気温よりも10度も低いんだからほぼ間違いなく事故になってしまうため危険であったのに、もう仕事を受けてしまって、強く反対できないような立場なのでできなかったと思う。
・事前のテストで分かっていたものの、政府という大きな圧力の存在で強行せざるを得ない状況にはあった。事故の防止のためにも全体の意見に流されない、現場の人間の意見というものがいかに重要であるかが分かった。
・時に人命の危険性を考慮することもできないほどのプレッシャーが生まれることを学んだ。また、危険性をわかっていながらも打ち上げに同意しないといけなかった副社長の気持ちも容易に想像できるビデオだった。
・実際に見てみるとすごく悲しい映像だった。NASAとMT社の判断ミスでもあるが、講義の話も合わせると当時の社会が生んでしまった事故でもあると思った。 [確かにそういう面がありmす]
・集団において意見を述べるときは、他人に惑わされることのない確固たる自分を持っておく必要があると感じた。
・上の立場の者からの圧力に対して自分の意見を通すのが難しい場合に対して、上の立場の圧力に負け、打ち上げを決行してしまったのにも関わらず、公聴会で記者がなぜ反対の意見を貫かなかったのか理解に苦しむと発言したことに対してきちんと説明できなかったのを見て、自分の意見を曲げるにも理由が必要なのだと感じました。 [確かに]
・昔、同じような題材のテレビ番組を見たことがあり、その時以上に状況をよく理解できたと思う。このような事態を引き起こさないために勉強に励みたい。
・前回の百万石F1グランプリと今回の事象を比較すると、前者では低温による薄氷や立地の観点から、スリップや事故発生の可能性が挙げられていた。後者ではO-リングの明確な欠陥があり、起こるべくして起きた事故であり、技術者が強く反対しているが、それを押し切って打ち上げを強行した。利益や名誉と人命、どちらが大切なのか、また自分や自分の家族が搭乗していたら等の考え方次第では、意見は異なるだろうし、このような悲惨な事故は起きなかったと思う。どんなに謝罪や責任をとっても、亡くなった人は帰ってこない。事象は異なるが講義で出た福知山線車両事故と同様なもので、余部鉄道転落事故(強風)や信楽鉄道衝突事故(このときは信号の誤作動もあったが)も人的な判断により、多くの死傷者を出した。追い詰められている状況で適切な判断をするのは難しいことで、そこに重役の圧力や期待が重なれば考える余地もなくなる。今の私は「こうすれば良かったのでは?」と容易に思えるが、当時の状況ではどの判断が正しく、最善かを考える余裕は無いだろう。 長文失礼しました。 [まだお話ししていない鉄道事故など、良くご存じでしたね(残念ながらこの講義では取り上げません)。素晴らしい]
・前回取り上げた「百万石レース」の件では規模感等の理由もあるが、私は技術者として安全を考慮し、開催中止という反対の意見を持っていた。しかし、今回の「スペースシャトル爆発事故」では上からかけられる圧力や予算の規模もかなり大きいというところから、もし自分が技術者として現場にいたとしても安全を考慮した判断ができたどうか怪しく、このビデオと同じような結末になっていたんじゃないかと感じた。
・前々から問題点が確認されていたが、NASAとMT社での認識が違っていたので事故が起きてしまった。そのため、報連相を密に行うことが大切だと感じた。また、副社長は技術者と経営者の意見に板挟みになり、判断を下すのがとても難しい立ち位置だったと感じた。 [前述しましたが、コミュニケーションは非常に重要です]
・組織で物事を強行するほど怖い物はないと感じた。明らかに打ち上げに反対している人間がいて、理も通っているのにもかかわらず、押し通してしまうというのは非常に危ないことである。
・組織間の認識の違いにより引き起こされていた事故だと感じるのでコミュニケーションを綿密にしていくべきだと考える。 [こちらも]
・打ち上げなければならないという考えがこのような大事故を引き起こしたのだと思った。追い詰められてしまうと正しい判断や選択ができなくなってしまうことを改めて感じた。
・打ち上げをするリスクが大きすぎるが、その立場になって打ち上げないという選択が取れるという自信はない。
・打ち上げ賛成と言わざるを得ない状況にさせられるのが怖かった。集団心理の恐ろしさを学んだ
・中止することができたタイミングがあったのにも関わらず会社のことを優先した結果大事故につながってしまったことからなにが重要なのかをよく考えなければならないと感じた。
・副社長のランドさんが下と上の意見の板挟みになっていて、可哀想に感じた。
・命よりも責任や立場を優先しているということが分かった。技術者の意見が聞けないなら会議に意味はあったのか分からない。
・立場が違えば意見が変わる。だれも責任を取りたくなく成功したらラッキーくらいのノリでロケットを打ち上げていた。上の人間はまともな人がなるべき。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・MT社のように追い詰められて悪者にされないよう、重大な事案に関わる際は証拠を持っておきたいと思った。 [説得力のある根拠と合わせて、ね]
・アメリカの平均的な労働環境は、現在と数十年前でかなり大きな差があると感じた [その通りなのですが、どのような意味で仰っているのでしょうか?]
・この事故はいずれ起きる事故だった。しかし自分がこのプロジェクトに携わっていたら同じ失敗をしていたと思う。日本でも同じことがどこかで起きているのかもしれないので調べてみようと思った。 [残念ながらたくさん発生しています。というか他の方(上(↑)の問い)でも指摘されていますが、今回のようなタイプの問題は、日本の方がはるかに発生しやすいです。アメリカは日本と違い、個人主義の国なので]
・この授業の本質がわかった気がした [ありがとうございます]
・コミュニケーションや計画の見直しなど組織間でしっかりと連携をとっていかなければならないと感じました。 [まったくその通りですね]
・チャレンジャー爆発事故について詳しく知り、責任問題について具体的に学んだことによってより身近に感じることができた。 [それは良かった]
・どのような組織でも上からの圧力には逃げることができず、それに屈してしまう取返しなつかない事態が発生する。しかし、圧力をかけた上の組織はあの手この手で責任を下請けにかぶせようとしてくるのが分かった。 [だからこそ、どうやって危険を感知し、適切に対応するかが必要なんですね。これからの貴方/貴女がやりたいことを実現し、充実した人生を送るために]
・プレゼンテーション力は現代の技術者には必須の能力であると思った。
・ボジョレーのプレゼンテーションを見て、プレゼンテーションのときに出したデータもよくないと思いました。自分たちもプレゼンテーションをする際気を付けないといけないなと思いました。また、この事件はNASAもMT社にも非があるなとも思いました。 [以上、プレゼンテーションの件は仰る通りですね。まぁ、今回の指摘は完全な後出しジャンケンですが]
・安全の確保と会社の経営を両立させることは難しいときがある。 [そうです。それに責任を負うのが管理職や上層部です]
・安全性を第一にして考えていかないと自分に責任が来てしまうということを知った。 [その通り]
・何がダメで何が良いかの線引きを自分の中できちんと持つ必要がある。 [確かに。しかも説得力のある根拠を持った上で、ね]
・会社が潰れずに名前を変えて存在しているということに驚いたが、理由を聞いて納得した。競合他社がいればそちらが優位になったかもしれないが、たしかになかなかこのような会社はないと思う。世の中にはこのような会社が少なくないのかなと考えた。 [発想を変えると、下請けの方が強かったんですね]
・近代のヨーロッパ史が好きなので、先生の話がとてもおもしろく感じました。 [ありがとうございます。かなり雑な説明だったということはお分かりだと思います]
・経営者と現場で働く人では当然意見が異なることがあると思うが、重要なプロジェクト等では特にバランスが重要であると思った。試験を行う段階で、様々な状況を想定したテストの実施・証拠が肝要であると感じた。 [その通り]
・権力に飲まれて揺らぐ灯り [まったくその通り。この世の灯りは揺らいでばかりです...]
・今回の内容はとても難しく、頭が痛くなるような難しい判断が必要だった。より良い行動をするために何をしたらいいかがとても難しかった。 [そうですよね。今回は完全な後出しジャンケンなので好きなことを言えますが、自分が当事者だったら...。偉そうなことは言えませんよね]
・今回取り上げた事件は、上からの圧力によって本来聞くべき人の声が届かないということが原因で起こった事件だと思うので、それぞれの立場というものがあるがそれよりも優先する項目をあらかじめ決めておかないと、また何かの圧力、経済状態によって判断が鈍ってしまうと思う。 [違う立場の人の視点で多面的に考えることが大切なんですね]
・仕事においてどの役職も責任というものがついてくるのにその責任を他の人に押し付けることはよくないと思った。 [確かに]
・事情を事前に説明されてるかどうかで印象が変わるなと感じた。 [最初は、前半の説明の部分は不要に思えたのではないかと思います。でもいきなりビデオを視聴しても...ということがわかっていただけたようですね]
・自己[「事故」のタイプミス]の映像やマスコミが加害者や被害者を追い詰める場面は、どんなものを見ても何度見てもなれない[慣れない]です。 [気持ちは、わかる]
・自分がもし技術者の立場だったら、上からの圧力や周囲の意見に流されずに自分の意見を通せるか考えた結果、無理だと思った。 [そうですね。前述(↑)しましたが、今回の講義内容は完全な後出しジャンケンです]
・社会には裏の隠ぺいがたくさんある
・社会の悪い部分を少し感じることができた。
・社会の黒い面を見て,恐ろしいと思った.
・社会の仕組みの全貌を知らないといけないということが分かった。
・社会の怖さ、立ち回りの凄さを知れた。
・社会の理不尽な構造についてりかいできた [以上、講義の中でもご説明しましたが、これも現実の社会の一面です。残念ながら]
・社会や組織で取り組む事柄には、いつでも圧力やりがいによる歪曲した正解が存在している可能性があることを理解した。また、その一端として組織が行った不始末を誰かの責任としようとする考え方は、人間的でしょうがない部分もあるため、どのように変えていくかは考えないといけないと感じた。 [その通り。だからこそ危険性を予知して適切に評価し、対処する能力をこの講義で伸ばしましょう]
・集団において正しい判断を下すことの難しさを感じた [こちらもその通り。冗談抜きで、難しいです]
・上からの圧力には人に意見を簡単に捻じ曲げてしまうことが再認識できた。 [「・・・しまうことがある」ということですよね。その線引きが難しい]
・上の者は何かあったときに下の者に罪を擦り付けるという社会の構図が出来上がっていることが残念に感じた。 [誤解させてしまったかもしれませんが、皆が皆そうだという意味ではありません。お話しするかどうかはわかりませんが、当方は立派な上司の下で働いています。ちゃんとした組織も存在します]
・色々と考えさせられる授業だと思った。 [予想に反して(?)、いろいろな意味で役立つ科目でありたいと考えています]
・昔ビデオのようなことがあったのを知らなかったので驚いた。 [昔の話なので、事故そのものを知らなくても不思議ではありません]
・責任とそれを負う覚悟みたいなものが必要になると感じた。 [その通り。でも誰かがその役割をしなくてはならないのです]
・責任の所在や、何をもとに判断を下すのかの考えが難しいと感じました。 [その通り。しっかりした根拠を持って判断し、説明する必要があるんですね]
・責任や立場、周りからの圧力に弱いのは、人の性なのかなと思った。 [そうなんでしょうねぇ。その弱点をちゃんと認識することで初めて、ちゃんと判断、行動できるようになるんだと思います]
・先述(アンケートQ)したが、切羽詰まった状態での意見変更は難しいし、MT社はNASAから、NASAは政府から、圧力を受けていた。その中の立場によって優先事項が異なるだろうし、意見も変わってくる。今後の講義でより深く議論していきたい。 [まったくその通り。違った立場で考えると、見方がずいぶん違うんですね。それを理解できるようになると、行動の幅も広がります]
・前半の歴史の話が面白かった [ありがとうございます]
・大きな事業になればなるほどリスクも大きくなると思った。 [その通り。スペースシャトルの件は、大きく見ると自由主義陣営が勝つか、共産主義・社会主義陣営が勝つかという冷戦下での戦いそのものでした。どうしてもリスクは大きくなります]
・追いつめられる前から危険性などの話を常に入念に進めていかなければ、その時に考えられるであろう適切な判断を行うことができなくなってしまうのだと感じた。
・追い詰められたことで、圧力が掛かったり判断を急かされたりと悪循環している。
・追い詰められた状況での判断力の欠如に伴うミスは,人間だれしも起こしてしまうものだが,事が大きければ大きいほど落ち着いて判断する必要があると思った. [以上、その通りですね。だからこそ、できるだけ早い段階で危険を察知し、できれば回避を、だめでも負の影響を少なくすることが大切なんですね。それをこれからの講義で考えましょう]
・秘密や裏が多いなと思った [びっくししたのでは?]
・毎度毎度のことであるが隣と顔を見合わせて意見を言っただけで終了するくらいならほかにいい方法がありそう。次回からも授業を楽しみにしています。 [実はそうなんです。今日はちょっとした情報交換が多い回だったのですが、そればかりを繰り返していると飽きてきます。後半がそうだったでしょ? 本当は意見を聴いたりしたいのですが、今日は内容が多かったので無理でした。かといってすべての小さな質問で意見を記入していただくわけにもいきません(時間がない)。なかなか難しいところです。良いアイディアがあったら教えて下さい]
・様々な立場から考えるのが良いと思った。
・立場によって決断するが変わることが学べた。 [以上、立場によって物事の見え方がずいぶん違うことに驚いたと思います。でもそれができるようになると、物事をもっと広く、深く考えることができるようになるんですよね]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。