2022年6月21日更新
3ER1クラス
第10回:2022年6月21日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など
・復習:課題6(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)
1.変わった 40名(87.0%)
2.変わらない 6名(13.0%)
1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)
・あまり冷静になれていなかったと痛感した。特に主人公が熱く語っていて、根拠なしに語る主人公と根拠を求める工場長というう構図が見えなかったため、まず根拠を提出するという考えに至れなかった。
・コリンズやフィルなど上司がみな悪い人のような気がしていたが、そういうわけではなかった。
・ジャクソンが何も根拠を示していないこと
・ジャクソンが法律をあまり知らず、データも用意せずに抗議し続けていた点。 [正直なところ、かなり無理のある設定ですよね]
・ジャクソンの行動
・[会社や地域社会の]その後のことを考えていなかった。
・そもそもの一番大切なデータが無いことに気づかなかった
・ディビットは工場長にデータを見せていなかった。
・マスコミに公表するのではなく、市や専門家に報告するほうが先だと感じた。
・マスコミ以外に告発することを考えていなかった。
・会社が悪いのではなく、元をたどればロイド・ブレーメンが悪かったのではないか
・会社だけではなく、市の方にも問題がある点。
・会社への影響の大きさや会社が影響を与える範囲を見落としていた。
・会社辞めて告発するのと会社を辞めないで告発する違い
・会社全体[の見方や評価?]
・技術者協会に調査を依頼することが大切。
・見返してみると主人公が根拠を提示していないことに気づかされた。
・工場長がとっても悪い人だと考えていたが、先生の話を聞いて一番まともな人だったかもしれないと考えが変わった。
・工場長の役割や主人公の対応の甘さ
・告発した後の影響をクビになることしか考えていなかった
・告発した後まで想定すると従業員の今後について考えなければならないと感じた。
・告発する組織によって状況が変わってくること
・告発する方向だったが、第三者に確認してもらう、データを揃えるなど、告発する前にすべきことがあると思った。
・最初は告発しないつもりだったが、メンバーの意見を聞いて、告発する方が多少自分の立場危うくなっても、市民のためになるならやると思った。
・市に告発するとい選択肢を考えていなかった。また、再発防止策が明確に考えられrなかった。 [再発防止策のアイディアは評価すべきですよね]
・思っていた以上にそれぞれの立場によって善悪の形が異なっていて、各立場においては絶対的な悪意は無いように感じられ見方が変わった。
・社長や登場人物の印象はかなり変わった。
・主人公があまり[説得力のある具体的な]行動を起こしていなかったこと。
・主人公がデータを出していないと少しは考えていたが、先輩も当人もあんなに騒いでいるのにデータを出していないわけないと思っていた。
・主人公がわめいているだけだった
・主人公が基準値を超えていることを懸念するデータを出していないこと
・主人公が具体的な根拠を一度も提示していないことに気づかなかった。
・主人公が市民の健康あ安全に関わると工場長に訴えていたが、実際にデータを提出しておらず、工場長を説得させれていなかった。
・主人公目線でしか考えていなかった。
・人によって思惑や恣意的な判断があるということを見落としていた
・他の班が提案していた市民と協力するという案は自分は全く考えておらず、新しい新鮮な意見だと感じた [確かにあの意見は評価すべきですよね]
・第三者に検査を依頼するという考えが浮かばなかった。
・内部告発しても、しなくても自分に被害がでる、と書く人が多かった。
・内部告発することで市民の安全が守られ、問題ないと感じていたが、告発することで余計にその市の[雇用状況と]景気が悪くなることが分かった
・良い行いをしていたと考えていたジャクソンは、「問題となっているデータ」を示していなかった点。2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)
・この会社が費用の掛かる第三者に依頼をするかはわからないが無難な案だと思った。
・ずっと告発するべきだったという意見は変わらなかった。主人こう[公]が感情的になっていたところは見抜けれなかった
・外部に頼る方がよいと思っていた。
・規定[=条例]を作った人がもともとの原因である.
・今後の見積もりを行うこと。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・ここでこうすればよかったのにしれないと思うことが多くあるので[、]ひとつひとつの言動に気を付けていきたい。 [センセイも良くあります]
・ジレンマ問題として取り上げた2つを両方成立させる案を出すことが一番良い案で今回はそれに一番近い回答を班で導くことができた。 [素晴らしい。問題の構造がわかると、意外とジレンマではなくなることがあるんですね]
・それぞれの立場によって価値観が大きく異なる為それぞれの立場に立って考える必要があるとわかった。 [その通り]
・とても面白いビデオだと感じた。 [でしょ?]
・ビデオの作り方もあるが、今回の講義のストーリーにおいて重要なのは毒物が人体に与える被害についてのデータであって、これを自身で判断するよりも専門家に委ねるのが賢明だと思った。 [その通りですね。ただし主人公も大学院を出ているでしょうから、本来ならば自分からデータその他を提示すべきなんですね]
・ビデオの本当の目的に対してあんな感じのセールスはかえって悪印象を与えそう。自分がやられたらバカにされていると感じる [特別な売り込みではありません]
・マスコミや会社を頼らない方法を考えていなかったので、次回から2択以外の解決方法を考えたいと思います。 [その通りで、これがジレンマ状況から抜け出すポイントなんですね]
・むずかった [誰でもそうです。アメリカ人が見ても難しいと思います]
・もし実際に自分が討論の内容に出くわした時に今回出した案通りに行動できるか自信はない。 [そりゃ、誰だってそうです。でもあらかじめ備えておくかどうかは大きな違いになると思います]
・やはり、廃水を出さないようにすることが大前提ではないのかと思った。 [気持ちはわかりますが、そのためには膨大な費用がかかり、企業が倒産してしまうかもしれませんよ]
・演技の仕方でその人の見方が変わってしまうのだと感じた [その通りで、工場長は特に微妙な演じ方をしていると思います]
・会社の問題を告発すれば、従業員だけでなく、地域や関連企業にも影響を与えてしまうので、問題が生まれるような体制が悪いと感じた。 [まったくその通り。(この場合は市を含めた)システム全体の問題なんですね]
・改めて話が複雑だと感じた [正直、日本人には難しいと思います]
・確かに、工場長が悪いと決めつけていたため、してやられたと思った。 [そう思い込むように制作されています。センセイも最初はそう考えました]
・技術者協会に調査依頼をすることで問題があるか、ないかを判断できるため、重要だと知った。 [おそらく最も適切な行動案でしょうね]
・技術者協会の姑息な宣伝だと感じました。 [前述(↑)しましたが、特に宣伝しているわけではありません]
・技術者倫理の教材で専門家に頼ることを奨励するとういことは、実際の企業ではあまり専門家が頼られていないのかと考えた。 [通常なら企業内にも専門家はいます。でもそれだけでは対応できない場合もあるということです]
・見方によって誰が原因かが変化するのだと感じた [そうなんですね]
・元からありえない設定の問題について考えてためになるのか疑問。 [何度もお伝えしましたが、仮想事例はどうしても無理な設定が入ります。でも役に立たないということはありません]
・考えていたよりも複雑な事情が多くよくわからなくなった。 [アメリカ人でも難しいと思いますよ]
・考え方は少し変わりみんなで告発することにする [それはそれで、アリだと思います。もちろん影響を考慮する必要がありますが]
・告発後の会社の成り行きを考えなければならないのが盲点だった。 [地域社会への影響もですよね]
・今までで一番内容が凝った意見を、書くことが出来た。(グループでしっかりと意見を出し合いより良いものを選べた) [素晴らしい]
・今まで何個か事例を考えてきたが、どの事例も毎回設定に無理がある事例ばかりで答えを出すのが難しい。 [前述(↑)しましたが、仮想事例はどうしても無理な設定がはいります。かといって役に立たないということはないと考えます]
・今回の演習では見落としている点も多くあり、驚いた。 [びっくりしたでしょ?]
・今回の内容は今までで一番難しく感じた。あのような会社には就職したくない。 [次回ご説明しますが、実はZコープ、ブラック企業の真逆なんですね]
・今回の話し合いの後にもう一度ビデオの一部を見たら、かなり印象が変わりました。 [でしょ?]
・今日の講義で、ジャクソンの行動は十分じゃないことが分かった。 [そうなんですね]
・市民のことを考えると怖いと思った。 [健康被害も怖いですが、個人および市の財政への影響を考える必要がありますよね]
・市役所側にも責任はあるのに会社側のみが責任を取るのが理不尽に思った。 [その通りで、実は最も責任を負うべきは条例を制定した市議会なんですね]
・時間内に意見をまとめることが難しかった [50分近く討議しましたが、あっという間だったのでは?]
・主人公が終始基準値を超えていることを懸念するデータを出していなか[誤字]いことを着目するべきだった。 [わざと気づかない、あるいは見落とすように制作されています]
・主人公が正義の視点で見ていたが工場長も別に悪ではなかったと気づけた [こちらも、「そう思わない」ように制作されています]
・主人公はデータを使って説得している前提で見ていたので資料もないのはさすがに説得できないと思った。 [設定としてはちょっと無理ですよねぇ]
・証拠を用いて説明したうえ[上]での話だと思っていた。 [そう思い込んでしまうように作られています]
・積極的に討論に参加できて良かった。 [それは良かった。今日は皆さん、楽しそうに議論していましたよね]
・前回のブラインド問題は主人公に頼れる人がほとんどおらず、今回の問題は協力してくれる人はいたが、有効策を打てる人がいなかったという点で似ていた。 [そうでしたね。なお次回ご説明しますが、会社のあり方は対照的です]
・他の班の意見で自身の視野の狭さを実感しました。 [それに気づいて頂くための教材です。センセイも最初は、見事に騙されました]
・難しい内容のビデオだったが、先生が解説してくれるとちょっとわかりやすく感じた。演技によって見え方が変わるので、俳優や声優などの職はすごいものだと思った。 [字幕版の印象、ずいぶん違ったのでは?]
・難しかった [簡単だったら教材になりませんからね]
・班によって内部告発や辞職してでも問題に取り組むという考えがあって興味深かった。 [今日の発表はアスペクトが広かったですよね]
・問題が状況のみならず、人間側にも多く存在していて考えさせられた。 [実は前のソーラーブラインドもそうだったんですね]
・問題に対しる問が一つ出るとそれに固執して広い考え方ができなくなってしまうので、他の班の人の意見を聞いて感心した [前半はまったくその通りですよね。後半に関して、それに気づいたってことはそれだけ成長しているってことですよ]
・問題解決は非常に難しい [そりゃそうです。現実の社会だったらもっと大変です]
・唯々暑くて集中できない [廊下には冷房が入っていましたが、教室内はまだでした]
・冷静になって考える大切さを改めて認識させられた。 [それに気づいていただくためのビデオなんですね]
・冷静に見て考えたら女上司のほうがまともだった。 [アメリカ人が見ても、最初は工場長にあまり良い印象は持たないと思います]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。