2022年6月23日更新
3EP1クラス
第10回:2022年6月23日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など
・復習:課題6(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)
1.変わった 39名(81.3%)
2.変わらない 9名(18.8%)
1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)
・この事態の問題点が市にあることがわかった。
・すぐに健康被害が出るわけではなく、穏便に調査を行う時間はとれ[取れ]た
・すでに会社が危機に陥っている状況であり打開する策はなかった
・そもそも精密な検査に時間がかからないうえに主人公は根拠のあるデータを示していなかった
・はじめは上司が話を聞いてくれないと思っていたが、デイビットがしっかりとしたデータを提示すれば話は変わっていたかもしれないことや、上司のほうが冷静に物事を考えられていたことがわかった。 [その通りですが、工場長は有能なので報告を受けたら「具体的なデータを出しなさい」と指示するはずです。やはり設定に無理があります]
・フィルボード[正しくは「フィル・ポート」]が無能だった
・ロイド[・ブレーメン]が事態をややこしくしていて、検査をする期間で犠牲者は出ないということを見落としていた。 [その通りなのですが、条例制定の段階で問題点は指摘されるはずです。設定に無理があります]
・会社が悪いと思っていたが、市も悪かった
・会社は現時点では基準を守っており、悪いことはしていないという点。
・会社は知己[「地域」のタイプミス]に根付くものでそう簡単には、会社がつぶれないという点を見落としていた。 [「潰れない」というより「潰すわけにはいかない」でしょうね。その指摘は非常に重要です。素晴らしい]
・規定量を超えているという根拠となるデータがないこ戸[「こと」のタイプミス]を見落としていた
・工場団地で他に企業があることを考えていなかった。また、それに関わる市民や従業員が受ける影響を考えていなかった
・告発しなくて良い方法があることを見落としていた
・告発するか告発しないかの選択肢でしか考えてなかったが、他の選択肢もあるのだと思った。
・告発することでその企業の信頼やそこで働いている従業員の職を奪ってしまうこと
・今回の問題のおおもとの原因には気づかなかった
・市の環境基準にも問題があった。
・市の条例、会社の体制の改善について
・市の条例の完全性などを見落としていた。
・市の問題について見落としていた
・事実確認の検査にそれほど時間はかからないという点
・社会的影響の視野が広がった。例えば、税金を挙げてでも基準を満たすようにするといった、国民のデメリットはあるが健康や安全を守るといった具体的意見が参考になった。
・周りにも会社があること
・新たな視点が多かった
・水質のデータを結局示していなかったことを見落としていた。
・水質基準をどう設定していくかを判断する点
・他の企業との協力という点を考えていなかった。
・他の企業もあるということ
・他企業にも協力してもらうという案が良かった。
・対策を考え提案する事実を残すことで「行動しなかった」という事はなくなり、最低限の義務は果たす子ことが出来ると考える。すべてを丸く収める為に市民やマスコミの力を利用するという点を見落としていた。 [マスコミについては次回、経験を含めてお話しします]
・動画を見た際にも、女性[=工場長]の方は知識があって冷静のい判断したうえで言っていることを知りました。
・匿名というポイントに気づくことが出来た。 [この点については、次回]
・内部告発した後に検査の改善や市の条例の改良などを考えていたが、企業の損失による市への影響などを考えていなかった。
・内部告発した後の影響をあまり考え[ら]れていなかった
・内部告発の仕方や主人公の告発後の行動などを考えていなかった。
・内部告発を最終手段にした点
・排水の問題は一企業ではなく、近隣の企業や市の問題でもある点。一番の悪は基準値を定めた人である点。
・副社長が全く聞き入れてくれないひどい人だと思っていたがかなり頭の回る人であった
・明記されている会社のみの問題点しかわからなかったが、株主などの会社に関連する立場に対する問題を理解することができた、2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)
・何も見抜けませんでした
・企業は市民を雇用していたり、税金を多く払っていたりするため、なくなることはないということはわかっていた。
・[内部告発ではなく、会社自らが]公表することが自身の身を守るのにいい手段だった。
・最初から同じ意見だった。 [素晴らしい]
・自分が主人公と同じように内部告発するという考え方が変わらなかった。グループ内では内部告発する人が多人であったため、内部告発行動案に注目して議論した。議論結果は会社の信頼以外にも市民の安全のことを考える必要がある。
・初めから見抜いていた点と合致していた
・特にない
・内部告発をした際、自分が今後どうなるかについて。
・内部告発以外にも対処できる点はあること。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・グループでの話し合いを経て自分なりに納得のいく結論にすることができた。 [素晴らしい]
・ディビッド・ジャクソンはあまり気を落とさないようにしてほしいと思う。 [なるほど]
・どういった対策を講じていくかを正確に判断していく必要がある。 [その通りですね]
・ビデオで感情的な人物が多いと感じた [吹き替えの影響が大きいと思います]
・フィルボード[正しくは「フィル・ポート」]は上司に媚びてるだけの無能上司だった [中間管理職の責務を果たしていませんよね]
・まずは内部告発以外の手段を模索し、内部告発は最後の手段にすべきだ。 [まったくその通り。次回ご説明します]
・みんなの意見を聞いて視野が広がった. [よく頑張りましたよね]
・むずかしかったです。 [だって簡単だったら教材になりませんから]
・もともと問題があるのはどこなのかを考えることが大切だと思った。 [その通りですよね]
・やはり難しい [前述したように、教材だからです]
・意見を聞いてくれない上司はとても迷惑だと思った。 [その通り。これまで非常に有能な上司と無能な上司の両方の下で働きました。後者は悲劇です。ホントに]
・意見交流をすることで一人では気づくことができなかったことを議論することができたため、新たな視点から物事を見れることができた。 [でしょ?]
・一見詰んでいる盤面に見えても、解決に向けた行動案は色々あるものだなぁと感じた。 [まったくその通りなんですね]
・会社が複数の組織と関連しているので、問題に対する最適な対処を考えるのが難しい。つまり、優先度が高いものを守るために何か犠牲しなければならない。 [素晴らしい。その通り]
・会社には社会に対する大きな責任とともに、自社の雇っている社員や自社の利益が影響を与えるものもたくさんあると感じた。 [それがまさにステイクホルダーです]
・皆の様々な意見を聞いて、いろいろな考え方があるんだなとわかりました。 [そうでしたね]
・感情的な意見はあまりいい方向には進まないのではないかと思った。もっと慎重に物事を考えるべきだ。 [その通り。あのビデオを最初に観た時は、十分チェックしないまま進むように制作されています]
・企業と地域の関わりが強いことを実感した。 [あの指摘は素晴らしかったですよね]
・基準を定める際にも、無理のない範囲をしっかりと検討したうえで定めていく事が大切だと分かった。全体を丸くおまめる為に、様々な手段を講じていく事も必要だと感じた。 [その通りなんですね]
・議論するために必要な資料が圧倒的に足りないと思った。 [以前ご説明しましたが、わざとそのようにしています。不足分は自分で調べるなどする必要があります]
・見えないことを考えることが大事だとおもった [まったくその通りです。重要な点に気づきましたね]
・講義の解説でなるほどと思うところがたくさんあって学びになった。 [それは良かった]
・告発するかしないか、排水するかしないかだけでなく、もっと考えるべきことがあったなと感じた。 [まったくその通りなんですね]
・今回の議題を初めて聞いたときに最初に思いだした事は中国の事例である。工場排水や処理場廃水が原因で、河川の異常変色(上流と下流で水質状態が正反対ということも)、川に住む魚などの生物の奇形化、有機物大量流出による藻や水草の異常繁殖などの問題が起き、該当河川周辺住民は悪臭の影響を受けて冷風機が無い中、窓を開けずに生活指令たこともあったそうだ。中には問題が発覚して企業が対策を行なったとの発表後でも、改良せずに排水し続けたケースも。これらの事例は「七色の川」としてネットの記事で紹介されているが、奇抜な色の川や奇形魚、またサイトによっては凄惨な画像が載ってる場合があるので、この一言を見て検索される場合は要注意である(気分を害したら、すぐに見るのを止めてください)。長文後に講義の感想を言うのは回りくどいかもしれないが、完全悪だと思っていたZコープ社が、意外とホワイト系の企業に感じ、むしろ主人公の方が感情的に物事を言っており、それを工場長が冷静に判断しているように思えた。 [Zコープがブラックかどうかについては、次回]
・今日の講義でチームごとの意見を聞き、自分の見落としていた点に気付くことが出来たので良かった。事実や可能性を考慮していくにつれて、感情的な意見とはまた違った視点で物事を考えられることに気づけた。 [それは良かった]
・作品の作り方に落とし穴があった [あくまでも教材用のビデオなんですね]
・市民の健康も大事であるが、法治国家である以上[、]法律[この場合は「条例」]で定められた基準以下で有れば内部告発まですることでもなかったのかも知れない。 [その通りで、例えばこれでも健康被害の可能性がある等の指摘は問題ありませんが、違法あるいは条例違反でなければ告発の必要性はなかったんですね]
・市民の健康や安全を守ることと会社の経営を守ることのどちらも考えないといけない責任者は、どちらを優先事項にすることが責任者としての責務であるのかを考えることが難しいと感じた。 [まったくその通り。今回は触れていませんが、工場長としては採算の問題を考える必要があります]
・自治体によって制定された条約によって企業の負担が増えてしまい、最終的には社会問題の原因となってしまうことは本末転倒であると感じた [その通りですよね]
・自分にない意見が多数あり、参考になった。 [でしょ?]
・就職先の上司は信頼できる人間が良いなと感じた。 [前述(↑)しましたが、個人的には有能/無能な上司の両方の下で働いています。後者に当たると悲惨です]
・焦りは禁物であると感じた。 [その通りですね]
・上司への対応などを社会人になった時に考えていかないといけないと思いました。 [重要な点です。前述(↑)しましたが、実際に無能な上司の下で働かざるを得ない場合もあります]
・新メンバーと討論できてよかった [他の方と上手くいったようで、何より]
・吹き替えと字幕の映像を見比べてだいぶ工場長の印象が変わった [でしょ? 机「ドン!」なんてしていないんですよね]
・他の班の意見を聞くことで全く考え出せなかったような案があることを知れた。 [それは良かった]
・特に無し [はい]
・内部告発するのは会社にとって不利益になるが、自分の立場も守るために必要である。 [保身そのものは重要です]
・内部告発を行う前に、自分に対してどのようなリスクが発生するかを考える必要がある。 [そうなんですね]
・疲れました
・疲れました。書記をするとペンを動かす回数が増える [以上、今日は一生懸命活動しましたからね。ご苦労様でした]
・副社長が実は頭の切れる人だということに気が付かなかった。どう思わせるかが考えられているものは、本当にそう思ってしまってすごいなと感じた。 [非常に良く設計、制作されています。演技(発音を含む)も上手です]
・複雑に見える問題ほど原因はシンプルであるものだと思った [実はそうだったんです。わざと複雑に見えるようにしています]
・問題に対して色々な視点で考察することができた。 [素晴らしい]
・様々な意見が面白かった [意見の広がりが良かったですよね]
・抑揚や表情も1つの情報である [そうなんです。吹き替え版ではそこが一部損なわれています]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。