2022年9月27日更新
3BB1クラス
第1回:2022年9月27日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※第1〜2回では、本科目への導入として、第2回までの「学習内容」の事項について、講義やグループ討議などを通して検討・考察する。
・科目の目的・目標、内容、課題、評価方法などに 関する解説
・本学の教育目的・目標との関連に関する解説
・既習科目との関連についての解説
・課題 1に関する解説
・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表など
・復習:初回配布資料や本科 目「学習支援計画書」などの熟読(90分)
・予習:課題1(事例分析) (60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.1. 夏の暑い時期、金沢市付近一帯が、大規模に停電してしまいました。停電はもう十数時間も続いています。コンビニはどうなってしまうでしょう?
A.1. たくさんの面白い回答を寄せていただきました。どれもその通りだと思うのですが、講義でご説明したように、電気が長時間止まると、冷房・冷凍が効かなくなるだけでなく、またレジも働かず、POSの情報もやり取りできないので、やがてお店の機能がまったく停止してしまうんですね。
「コンビニ」はこの現実の社会を指しています。細かいことはともかく、現代社会が科学技術に依存しているということ、そしてその科学技術に携わり、この社会を支えているのが(将来の皆さんを含む)科学者・技術者なのだということを考えていただきたかったのです。(講義中にかなりご説明したので、原則としてコメントは控えます)
・アイスが溶ける。
・アイスクリーム、冷凍食品が溶ける。
・アイスクリームや冷凍食品などの冷凍の状態を維持しなければならない物が溶けて駄目になり、損益がでる
・アイスなどの冷凍や冷蔵が必要な商品がだめになる。
・アイスや飲み物が冷やされなくなって売り物の品質が悪くなる場合もあるから、それの対策をし始める。
・アイスや氷などが溶け出す。食べ物が腐る。水が無くなる。
・アイスや冷凍食品などの保存が効かなくなり、地域の大勢の人が商品を求めて買いにやってくる。
・お菓子屋の飲み物の取り合い。商品が痛んだりする。
・カップヌードル等の乾物を除いて、アイスや冷凍食品など冷蔵庫が必要な食材がダメになる。自動ドアが停止して、店の中の店員や客が閉じ込められるかもしれない。食べ物などの盗難が起きる
・コンビニ内の食料品が売れて無くなる。日用品も売れて無くなる。
・モバイルバッテリーが売れる。/ 生ものがダメになる。/ 人が並んで物を買う。
・飲み物や食べ物を買いに人が集まる。
・飲料や食糧で喧嘩が起こる
・懐中電灯やラジオなどに入れるための電池を買いに多くの人が来る
・[コンビニとして]機能しなくなる [そうなんですね]
・自動ドアが開かない アイスなど商品がダメになる
・暑いので飲み物を買いうために人々が集まると思います。
・食べ物が品切れになる。アイスが溶ける。物を盗む人が出る。
・食べ物類が無くなる。レジが動かないため、レジの列が長くなる。コンビニ内が人であふれ、外まで長い列ができる。
・食料を求めて人々が集まる。また、冷凍食品が溶け店に大損害が起こる。レジが使えないため、会計が混雑する。
・真夏に停電しており暑いため、水などの食料を買いに客が殺到する。
・水やジュースなどの飲み物がなくなる
・数日間営業できるかわからない、アイスがとける
・停電しているため、アイスや冷凍食品などがとけてしまう。 防犯カメラなども機能しなくなるため、盗みが発生してしまう。
・停電で電気が止まるため、水や食料を買い求める客や暑くて涼しい場所を求めてコンビニに行く人が増え、混雑することが考えられる。
・電気が断たれているため、電池やバッテリーを求める人がコンビニに押し寄せる。
・冷たいものがぬるくなる ・アイス、冷凍食品が溶けてしまう ・おにぎりや弁当が傷んでしまう
・冷たい飲み物とアイスがなくなる。
・冷蔵、冷房機能が使えなくなり、生ものや冷凍のモノがだめになる。自動ドアの場合、機能が使えなくなり、手であける。アルソックなどの警備会社やレジなどが機能しない。
・冷蔵庫・冷凍庫が使えなくなるため、商品の保存ができなくなる。また消費者側も火が使えなくなるため、飲み物や食べ物を買いに来る人が増える。
・冷蔵庫が使えなくなるため、アイスが解け、弁当の品質が悪くなる。トイレが使えなくなる。乾麺が良く売れる。
・冷凍コーナーなどの冷えた状態で保存されている商品が売れる状態では無くなる
・冷凍食品が傷む
・冷凍食品が溶け、廃棄される レジが使えず販売が難しくなる 防犯システムが利用できなくなるので万引きされやすくなる
・冷凍食品などの電気を用いて維持管理する標品が全て廃棄になり、コンビニには大きな損失になる。
・冷凍保存していた食品が全て無駄になる。冷房がついていないのでコンビニの氷が売れる。レジも動かないので会計業務がはかどらない。 [会計機能は麻痺するでしょうね]
・冷凍保存のものはダメになり、そうでないものは買占めが起きると思われる。
Q.2. 仮想事例「百万石F1グランプリ」を読んで、貴方/貴女個人としてはレースを開催すべきだと思いますか?
A.2. 次回の講義の中で議論しましすので、コメントは控えます
1.開催する 8名(21.6%)
2.開催しない 29名(78.4%)
1.開催するべき
[以下、単純開催ではなく、路面整備など条件付開催の意見があることにご注意ください。こちらの場合は、「もし事故が発生したら...」を考える必要があります]
・マスコミや関係者、周りの人がやる気満々で延期と言いにくい状況まで追い込まれているため。
・レースの開催時間が早い状態での気温のため、開催時刻を気温が最も上がる時間からの開始にすれば開催は出来ると考えられる。
・一度中止をしているのと中止をした時の損害が大きいため
・開催を待っている人が大勢いるため。薄氷が溶ける最高気温の時間帯に開催するなどの工夫をしてF1レーサーの安全を確保する。
・開催中止をすると、今後同じように協力してもらえなくなる可能性がある。
・危険なのは承知の上で、需要にこたえる[応える]べきだと考えたから。
・危険はあるが後戻りできないので、強行する
・百万石F1グランプリは様々な業者が協力して開催しており、二度目の中止は協力してくれた人たちに大きな損害が出ると考えたため。2.開催するべきではない
[この場合は、「では、いつになったら開催できるんですか」あるいは「損害はどうするんですか」等が問題になります]
・[開催]しなかった場合、確実に批判がされる。しかし、理由をはっきり説明し、人命にかかわる事例であることも言う。逆に開催した場合、もしものことがあった際の責任問題が大きすぎると感じた。先週の中止の意味がなくなってしまうことや、最悪人命を失うことになってしまう。この場合副委員長の勝手な行動や、せっかく「やめたほうがいい」という感じの説明をした小松さんの意見も無駄にすることがある。デメリットが多すぎると感じたうえでの判断です。
・スリップによる事故によって、最悪の場合死人が出る可能性がある。逮捕されたくはないため、レースの開催はしない。その代わり別のイベントを即興で開催する。
・もし何かあった場合のリスクがでかすぎる。
・もし開催して事故が起こった時のほうが開催中止にするよりも大変なことになるし、レーサーの命を考慮するべきだと考えたため。
・もし重大な事故が起きたら、その被害額の方が大きくなり、また強い責任も担うことになる。状況をきちんと説明すればファンの方も納得してくれるだろう。再延期をすればよいと思う。
・開催し、万が一事故や事件が起こった場合、一生その責任や罪悪感を自身が背負うことになり、その重さに耐えれないから。
・開催して事故が起きた場合のことを考えると、その時の損害の方が開催しない場合の損害より大きいと思ったから。何かあってからでは遅く、安全が保障[この場合は「保証」]されてから行うべき。
・開催して大事故が起こった場合、人の命に係わる問題で取り返しのつかないことになるため。それならばレースは開催せずに観客も楽しめるような他のイベントを提案する。
・開催して万が一事故が起きても、開催しないとしても問題になって言われてしまう。だとすると起きない方に賭けて開催しなければ多くの問題が発生してしまうので、開催するべきである。事故がなければ大成功で終わるので良いと思う。 [この方は「1.開催する」ですね]
・開催しなくて払う損害賠償よりも、事故が起きてしまった損害賠償の方が高く責任が重いと思うから。
・開催すれば事故が起きて、人の命が脅かされることを考えると開催しない方が良いと考えた。クレームとかお金とか以前に人命第一。
・確実に安全にレースを行うことが出来るわけではないから。
・観客や各関係者からのクレームは来ると思うが、F1カーの使用前提から外れた規格外の使用といったことで事故を起こしたときにより大きな責任が問われる可能性があるため。・F1レーサーの人命第一
・再延期ができる状態だから。また、開催して事故が起きたら信頼が落ち、金銭的負担も大きいから。
・最終決定権は自分にあり、レースの中で事故が起きた時におそらく自分が最大の責任を負わねばならなくなるため。
・事故が起きた方が、開催しなかったよりも問題になるから。
・事故が起きる可能性があり、事故が起きた場合のほうが問題が大きいから。また、事故が起きた場合の損害のほうが大きそうだから。
・事故が起きる確率をなるべく減らしたいから。
・事故が起きれば開催しなかったときよりも批判などが殺到して悪者扱いをされるから。事故を起こした方が開催せずに余ったお弁当の補償よりも車の修理代の方が高くなると考えたから。
・事故が起こったら面倒だから。
・事故が起こってしまった場合、開催しないことで起こる問題よりも大きな問題が発生してしまうため。利益よりも人命や安全性が最優先である。
・事故が起こり、死傷者が出てしまったら責任を負いきれないから
・事故の危険性が高いため
・時間を改めて気温の上がった時間に開催したほうが安全を確保できるため
・選手の安全が保障[この場合は「保証」]できないから。
・大事故になって死傷者や怪我人がもし出たりしたときのことを考えると開催しないと決断する。自分が開催の最終決定権があるのだから、委員長としての責任をもって第一に人々の安全を守るべきだと考える。
・天候条件から考えて事故が起きやすい状況で開催してもし事故が起きたときの責任を取ることと、中止して払戻等々の処理やクレーム対応、資金面などを考えると、開催せず平和に終わった方がいいとおもったから。
・無理に開催して自己[「事故」の誤変換]が起こってしまったら先週以上の批判や金銭的損失も来てしまうため。また、事故が起こってしまった場合、金沢さんやレーサーの将来も閉ざされてしまうため。
・路面の状況が悪く、最高気温も10度前後と路面の状況が良くなることはないと考えられる。そのため、事故の可能性が高いと考えられるため開催しない
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・JR西日本の事故写真を初めてみました。車両がつぶれてて写真に乗って[=「写って」の意]いない先頭車両も悲惨なことになっているとのことで、ヒェッってなりました。 [列車は非常に頑丈に造られています。1両目は文字通りぺちゃんこでした]
・グループワークなど普段できない内容で楽しみです。
・グループ討議頑張ります。これからの授業楽しみ [以上、次回は可能な限り討議の時間を持ちます]
・これから自身が持つべき「提供側」としての視点をもっていかなければいけないことを感じた。 [言われてみると、確かに...という感じだったのでは?]
・ただ手を上げるだけなのに、他人の意見を気にしてしまう癖を直したいと思った [誰だってそうです]
・テンポが少し早いと感じた。 [正直なところ、初回なのでクラス固有のリズムをまだ掴み切れていません。他にも同様の意見(↓)がありましたので、次回以降はもう少しゆっくり話すようにします]
・どのような質問も究極の2択のような内容で面白かった。 [二者択一の件、理由は次回ご説明します]
・どの立場で考えるかによって、意見が変わってくるので自分からの視点と客観的な視点、両方から考えることが重要であると思った。 [決して学生の立場が間違っているというわけではないのですが、今後はそれ以外の立場も考える必要があるんですね]
・まだ最初なのでよくわからない [そりゃそうです。焦る必要はありません]
・ゆでガエルの話が面白かったし、いろいろ考えさせられた。 [ゆでがえるの件、決して笑えませんよね(反省)]
・過去に実際に起きた事例を参考にして責任の所在を考えたり、身近に起きそうな出来事を仮定して考えていたので、想像しやすかった。 [一般論ではなく、様子が目に見えたり、あるいは具体的な話だとずいぶん印象が違うんじゃないでしょうか]
・堅い授業として始まるのかと思っていましたが、ある程度緩い雰囲気があったので良かったと感じる [たいていこんな感じです。悪しからず]
・考えたりペアワークが多くて眠くならないし、面白かった。 [それは良かった]
・私は大規模な停電に出くわしたことがなかったので、このような議題で考えることができて良かった。 [講義の最後で、また大きな災害に遭った話をします]
・視点を変えて考えて見ることで、考え方にも違いがあることが興味深かった。
・自転車の問において、同じ質問でも消費者側と提供する側で回答が異なるのが興味深いと思いました。 [以上、でしょ?]
・自分の意見が必要になる授業だと思った。考え方がそれぞれ違うので、人の意見を聞くのが面白いと感じた。 [その通り。ご自身の考えが重要です。間違いなんて気にしないでください]
・自分目線ではなく、企業や作り手目線で物事を考えることはいい練習になった。 [徐々にそちら側への理解も必要になるんですね]
・実行委員長と副委員長の考えはどちらとも共感できるため、お互いの妥協点を探すことが大切だと考えた。 [そうなんです。そして単純に足して二で割るというわけにもいきません]
・実際に起こった出来事をグループのみんなで討論し合うことが楽しかった。 [次回は時間をかけて話し合っていただきます]
・授業の雰囲気の確認とチームメンバーの確認ができた [次回は討議本番です。頑張ってください]
・正解がない二択は考えれば考えるほどモヤモヤするものだった。 [気持ちは、わかる。でも人生で出くわす事柄の大半はモヤモヤしていますよ]
・正解のない問題をみんなで考えるのがとても面白かった。 [それは良かった]
・想像してた授業とは少し違[っ]て、思ったよりも楽しい授業だった。実体験を含めた話が良かったと思う。 [ありがとうございます〜]
・相談を交えながらの講義だったため内容が頭に入りやすかった。 [こちらも]
・停電こわい
・電力ストップするの想像して怖くなった。 [以上、怖いです。ただしセンセイが子供の頃はしょっちゅう停電していました。蝋燭などその備えも用意していました(今では実家でも備えていません)]
・討論の内容が面白かった [今日は練習。次回が本番です。頑張ってください]
・同じ質問でもう深く考えるといろいろな答えが出ていて面白かった。 [それは良かった]
・発想の転換の必要性を感じた。 [それがオトナになるということなんですね]
・百万石F1グランプリはとても悩ましい。 [確かに。続きは次回。そして元ネタは?]
・物事に対する考えが少し変わった。 [なるほど。ありがとうございます]
・様々な視点で物事考えなければならないと改めて思った。
・様々な立場の人間になって考えると、それぞれのメリットデメリットが見えてきて面白かった。いろんな出来事が起きる可能性を考えることは大切だと思った。 [以上、最初の方でお話ししましたが、皆さんはちょうど転換点に立っているんですね。学生の立場が誤っているというわけではありませんが、それ以外の世界についても知ることが求められます]
・話が早い [確かにそうだったかもしれません。前述(↑)しましたが、次回はもう少しゆっくり進めます]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>上で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。