2022年10月11日更新

3FY1クラス
第3回:2022年10月11日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

※現実に起きた事例をベースに倫理的考察や意思決定に必要な概念や用語などの解説を行う

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材の視聴
・演習
など

学習課題 予習・復習

・予習:教科書の精読(120分)
・復習:課題2(Agora上で事例分析)(60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.スペースシャトル「チャレンジャー号」事故に関するビデオを視聴した感想を...
A.(回答後にご説明しましたので、原則としてコメントは控えます)

・MT社のほとんどの人が理論の上では打ち上げが非常に危険であることは理解できていた。、しかし、トップダウン式の企業構造が形成されていた。そのため、利益や上層部からの圧力を考えると簡単には反対意見を突き通すことが出来ないという点には共感できるところがあった。追い詰められると簡単には引き返せないという心理的に逼迫した状況を非常に鮮明に感じられた。
・NASAの人達は、人の命よりも経営を大切にした酷い人達と感じた。延期というのは、日程が変わるだけであり、飛べなくなるわけではない。それでも、NASAは飛ぶ方向で強行した。これは、信じがたい出来事であるとも感じた。
・NASAやMT社だけの問題ではなく、その時のアメリカの政治背景など色々なものが原因となって起きた事件だと感じた。
・NASAや下請けの企業、国家のそれぞれの思惑と、天候などの偶然によって起こってしまった事故だが、打ち上げなければそれぞれが受ける影響も大きいと思った。どの段階からスペースシャトル計画の目的は宇宙への挑戦からビジネスになってしまったのかと悲しくなった。 [確かにそのような側面があります]
・いくら政府からの心象が悪かろうと、打ち上げるべきではないのに強行した結果引き起こされた事故だと思った。なので、根拠を持った反対意見はしっかり傾聴しなければならないと思った。
・エンジニアと経営者という二足の草鞋で板挟みにあっていた中での判断の難しさは相当なものだったと感じました。少しでも疑念があったのなら、それを貫く意志の強さを持つことも大切なのだと感じました。
・お金より、名声よりも大切なものがあると、誰か一人でも言えていたら、結末は少し違ったものだったのではないかと感じた。しかし、上からの圧力のせいで頷かざるを得ない状況があることもわかるため、一概に打ち上げを承認したことを責められない。
・サイオコール社は、NASAと経営の状況との板挟みにあっていたことを理解した。技術者の意見よりも立場を優先したことで最悪の結果を起こしてしまったことから、結局人の判断に全てが委ねられ、その判断は常に合理的ではないのだと理解した。
・スペースシャトルが落ちていく場面で、凄く悲しい気持ちになりました。警告を警告として受け取らなかった結果、挙句の果てに人が死んでしまうとは記者会見を行っている人たちには分からなかったんだと思います。ご家族にとっては謝ってすむ話ではないと思うが、謝るしかできないと思いました。それぞれ板挟みの状態もよくわかるので、一概に責められてないが、そうならないためのプロセスの構築をしておくべきだったと思いました。
・ボジョレーさんは事前に事故を分かっていたのに、 説得できなかったがばかりに防げなくて後悔しているだろうと感じました。 摂氏12度でダメだった過去があるのに、なぜ氷点下で大丈夫だという判断になるのか 根拠がないと言っていますが、それだけで十分な根拠になると思いました。 経営幹部4人の判断といっていますが、経営しかしていない人に安全は守れないと思いました。 [ボジョレーさんが説得に失敗した件については、次回ご説明します]
・モートン・サイオコール社の代表であるボジョレーさんの判断を受け、技術担当のランドさんは信頼して中止を勧告したのだが、上からの圧力に耐えることができずに事件が起きてしまったことを考えると、少しでも可能性の高い事故は意見を曲げずに主張することが大切だと感じた。
・ランドさんの立場が、賛成しても自己、反対しても契約解除&非難を浴びる、といった懸念点を抱え込んでいてとてもかわいそうだと思った
・ランドさんへ矛先が向くことが辛かったです。そもそも投票の形をとるのであれば、意見を曲げてしまうような圧力は書けるべきではないはずです。金よりも命ということが良くわかる内容でした。
・ランドさんやボジョレーさんにとってつらい状況だったと思う。組織に対して違和感を感じるどころの話ではないなと思った。
・ロケットの打ち上げ前夜、製造者はNASAの意見に流されてしまったことで、重大事故が発生してしまった。判断を間違えると危険性のあることについては、他人の意見に流されてはいけないと思う。
・ロジャーボジョレーさんは開発担当のエンジニアであり打ち上げに反対していたが,上層部に圧をかけられ打ち上げ案に賛成してしまった.このことから私は上層部に対して意見をいえるような会社体系[「会社の体制」の方が、より適切です]が大切だと考える.
・何事も失敗してしまうことが付き物だと改めて思ったので、大きなことでも小さなことでも関係なく、何度も繰り返し行い失敗を防ぐことが大事だと感じた。
・回りからの期待に応えたいがために正確な判断ができなかったことは致し方ないことであると感じた。技術者になる場合はそういった業績よりも安全面を考慮しなけらばならないことを知った
・危険だと分かっていて防げたはずの事故だったと思いました。上からの圧力などで追い詰められてしまうと、正常な判断が出来なくなってしまうのだと思いました。
・危険性があると技術者たちは言うのに圧力に負けて実行させてしまったのは一生悔いに残ると思う。
・起こるべくして起こってしまった事故だと感じた。現場の技術者たちの声をNASAがしっかりと聴いていれば、このような結果にはならなかったと思った。
・技術者が事故の前例を証拠に必ず失敗すると忠告したのに、サイコオール社やNASAの思惑などが重なり、失敗してしまうことがあるなら、技術者の立場や技術担当副社長がいる意味がないと感じた。また、会社の評判などを気にして人の命を軽んじるような考え方の経営は倫理的にも成り立っていないと感じた。
・技術者たちは反対していたがNASAの恐慌によって、発射されて事故が起こるというのは怖いと思った。
・技術者としてのランドさんの意志を変えるような、経営理念自体に問題があり、起こるべくして起こってしまった事故だったのではないかと感じた。このため、技術者は、どんなことがあっても安全性を第一に考え、仕事をする必要があることを改めて確認することが出来た。私自身、今後一技術者として働くことを考えた上で、非常にためになったビデオであった。
・技術者としての判断を従うべきだと思うが、経営者側の立場からとしても打ち上げなければならないことから、正解はないと感じた。ビデオでは見られなかったが、その後誰の責任になったかは知りたかった。
・技術者としても責任者としても、どちらも言い分があって悩ましい中、決断を迫られていたランドさんがとても可哀そうだなと感じました。
・金銭的利益のために、大きなリスクを無視するのは本末転倒だと思った。打ち上げ延期よりも失敗の方が痛手であるはずなのに、そう考えられない点で圧力は恐ろしいと感じた。 [その通り。「長い目で見たら...」ということが考えられなくなっています。次回補足します]
・個人の意思ではなく、組織の傾向などによってミスが引き起こされたという点が一番印象的だった。自分が登場人物のどの立場でも、打ち上げを予定通りに実行するかどうかについてとても悩んだと思った。
・個人の判断と組織や上の判断の板挟みはつらいものだと感じた。私が技術者になった時、技術者としての判断を曲げないで思いを伝えられるようにありたい。
・今の自分でも信じられない出来事であるのに、当時リアルタイムで見た人たちは今の自分では想像することができないほどの驚愕をしたのではないかと思う。インタビューを受けた人からも、深刻な事態であるということを伝えるだけの気迫や言葉の圧力があった
・最終決定をするにあたりサイオコール社の技術部門が一人もいないことに違和感を感じた。
・最終的には4人中4人が打ち上げに賛成していて、様々な側面での圧力の影響の強さが分かりました。お金がどうにかなったらまだ正常な判断ができたのかなと思いました。
・資金も収入も無ければ、次の研究や実験、日々の生活すらも危うくなってしまう、と考えてしまうことは誰でも同じだと思う。自身に責任があれば尚更のこと。たとえ状況を正確に理解していても、判断が苦しいものは、あると感じた。
・自分の上の立場の人からあれほど圧力をかけられたら、自分は納得していなくても肯定する気持ちはわかると思いました。
・失敗は成功の母といわれるが、失敗が一度も許されない物事もあることを知れた。よくよく考えて見ると、サーカスの演技など失敗が許されない物はリハーサルを多くやっていることに気が付いた。何事も準備は大切にした方がよいと感じた。就活に活かしていきたい。 [なるほど。サーカスの話は勉強になりました]
・乗組員の危険性よりも、会社の今後の経営が重要視されていたことに驚いた。追い詰められた状況で判断を下すことの恐ろしさが分かった。
・人の命を第一に優先し、計画することがとても大事だと思った
・責められたくないという感情は捨ててでも、危険だとわかっていたなら止めるべきだったと感じた。
・専門的な知恵の上で警告を出しても、組織としては安全性よりも実施の有無に優先度が上がり、本来ならば安定的な判断も、組織となれば個人の意思も何一つ通らなくなる辛さを感じた。
・早く打ち上げたい理由が多くあったことは分かったが、人の命を犠牲にしてまで優先すべきものだったのか、そこに関しては全く理解できなかった。打ち上げることを賛成した人たちは、もしも自分がスペースシャトルに乗る立場だったら賛成したのか、自分の立場に置き換えて考えるべきだと思った。
・打ち上げによる事故の可能性があるかも、と心のどこかで思っていながらも、会社の利益を考えなければならない立場や周りからの圧力によって、決断を誤ってしまうことがあるのはとてもつらいことだと思った。NASAは、このチャレンジャー爆発事故が起きたことで、条件に満たない打ち上げがどんなに恐ろしいことかを経験できたから、この事故の症例を無駄にしてはいけないと思った。ボジョレーさんは、NASAにしっかりと警告したのにもかかわらず、警告を聞いてもらえず、最終的な決定に参加することもできなかったのは、とても歯がゆい思いだったと感じた。 [ボジョレーさんの件は、次回補足します]
・打ち上げはよくないと分かっていても周囲の人間から会社のことを考えるように強く言われた場合、下すべき判断が難しいなと思った。しかし、命が一番大切であるため、今後はこのようなことが二度と起きて欲しくないと思った。
・中止を勧告した人から寒さに弱い特徴を持つゴムのo-リングで固定したロケットを用いて前年に気温が12℃という基準値よりも低い温度で打ち上げて事故を起こしているのに、その翌年に前年と同じ素材のo-リングを2重にして、打ち上げを気温が氷点下の時に行ったため、事故が起きた。なぜ、中止を勧告した人がいたのに打ち上げ賛成の方向にもっていかれたのかと思った。
・追い詰められていくと視野がどんどん狭くなっているが、政治的圧力下にあるならなおさら失敗が許されない慎重な状況だったと思う。
・同調圧力は強くて恐ろしいと感じた。決定に時間が掛かっている時点で最終的には発射と決断する道を歩んでいたように思えた。少数派で安全への道を突き通すのは難しいと感じた。全員が安全第一を頭に叩き込んで、常に意識しかない限り、安全は守られにくいと感じた。
・発言の責任がすごく重いものだなと感じました。考えることを放棄してはいけないと思いました。
・判断しなけらばならない人が、周りの人の圧力により板挟みになってまともな判断ができないような環境になってしまっているのが何とも言えない。NASAのような上の立場の人が圧力をかけて、下請けの会社が反発したとしてもどうにもならない可能性も考えられるところが、責任の所在についての難しさと闇を考えさせられた。
・副社長が公聴会での追求の際に言葉に詰まっていたのが印象的でした。かなりの確率で起こるであろう打ち上げ失敗でも会社の経営には間違いなく大打撃なのに、打ち上げなかったときの打撃しか考えられなくなっているのが中々視野が狭くなってしまっているなと強く感じる場面でした。「NASAからの圧力が強く断念する選択を取らせてくれなかった!」みたいな責任の分散の気持ちが全員の心の根底にあるのではないかと思いました。
・本来防げる事故であったため、最初は反対していたランドは事故後、自分の判断に後悔するだろうなと思いました。技術(Oリング)の過信も事故の原因に繋がったと思うので、技術を過信するのも良くないことだなと思いました。
・問題があるにもかかわらず、ロケット打ち上げを強く勧めたNASAに問題があると感じた。さらに、事故が起こることがほぼ確定しているにも関わらず、ロケットを打ち上げてしまうほどの力が同調圧力にはあるという怖さを感じた。
・立場の強いサイドから圧力をかけられると正しい判断を行えなくなる場合があるという教訓を得た。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

[特別にお話しした、科学と技術の関係について]

・メインの内容以外にも多くの雑学を知ることが出来て興味深かった。 [実はいろいろな事柄が繋がっているんですね]
・科学・技術、どちらも扱う立場の視点に立ち、新たな選択肢を考案して被害を最小限にすることが必要であると考えた
・科学や技術という学問の生い立ちを知ることができた。 [以上、最初にお話しした「違和感」の原因を、少しでも納得できたでしょうか]
・今日の講義を通して、自分は世界の歴史をあまり知らないということが分かった。 [高校ではあまり教えない内容です。気にする必要はありません]

[今日の一言]

・4月にならないと打ち上げられないといった内容がちゃんと見抜けていれば失敗しなかったかも [ムロイ氏個人とNASAという組織の保身に走っているんですね]
・アメリカ社会の実態についても触れられており、事故の問題点についても、立場の違いで責任などが大きく変わってい来ることが分かったので、自分だけの立場だけでなく、多くの人の立場になって見て、考え方を深めていく必要があると感じた。 [まったくその通りです。嬉しいです]
・こういう状況で効果的な心理効果を知りたいと思いました。 [この件は次回も続きます]
・スペースシャトルの事故映像も衝撃だったが、ランドさんの辛そうな表情も見ていられなかった。 [ホントにその通りでしたよね]
・それぞれが立ち位置に振り回された結果がこの悲惨な事故なのだと思った。しかし、関係者を批判するのは事故が起こった後だからであって、事故前の関係者の立ち位置で見ると苦しいと思った。 [確かに。今回の説明も、どうしても後出しジャンケンという面があります]
・チャレンジャー号の事故でNASAがどのような教訓を得て、どのように改革することを決めたのか、NASA側のその後を知りたいと思いました。 [詳細はご自分で調べていただきたいのですが、例えばチャレンジャー本体とSRBの番号の付け方が違うなど、組織的な問題が指摘されています]
・チャレンジャー爆発事故は、恐ろしいものであると学んだ。 [爆発するとわかっていても、やはりグッと来るものがありますね]
・どんなことも行うばかりではなく、失敗を恐れて中止することも大切であると感じた。 [そうですね。延期その他の方法も可能ですし]
・ばれてしまった場合の責任はさらに大きくなるのに何故隠し通そうとしてしまうのかが心理ですね。 [そうですね。心理学の知見を使って、冷静に考えることができていたら、結果はずいぶん違ったものになっていたでしょうね]
・ボジョレーさんからすると難しい立場であり,事故が起きた後も大変な苦労をしたんだろうなと思うと心が痛かったです. [ボジョレーさんはその後、社内の内部資料を用いて事実関係を明らかにしています]
・ロケット事故も、5418M[講義の最初でご紹介した福知山線脱線事故の列車]も、重要な判断を間違えたり、根本について徹底できていなかったりで発生した事故であると思った。しっかりとした判断を下せるトップは必要であると思った。 [まったくその通り]
・下請けや孫請けの企業にとってはただただ悲しい話に見えた。
・下請け会社であるという圧力から判断を誤ってしまうことがあるため、その時は足を止めて回りを見ることが大切だと感じた。 [以上、基本的にはその通り。出も講義の最後で少しお話しした通り、実は下請孫請けの方が強いという面もあります]
・何故正当な判断ができなくなっていたのか気になる [基本的には講義の最初からお話ししてきた、皆が追い詰められたことによる視野狭窄でしょうね]
・確かに追い詰められた状況で判断を迫られると正常な判断はできないなと思いました。経営者は技術者の声も大事にする必要があるし[、]お互い、信頼しあって、自分のことだけを考えるのは良くないなと思いました。何があっても人の安全を大事にする必要があるのではないかなと思いました。 [その通りですね]
・客観的にビデオを見ていれば、超えてはいけない線が分かりやすいが、実際にその立場に立ったら決断を迫られるにつれ周りが見えなくなりそうだと思った。 [まったくその通り]
・決行か中止かの判断はとても難しいものだと思います。 安全第一は当然のことですが、経営を考えるのであれば関係各署との関係性や、 利益損失のことも考えなくてはいけません。 結局タラレバになってしまい、すべての状況における最適解というのはないのかなと思いました。 [その通り。前述(↑)しましたが、この種の説明はどうしても後出しジャンケンになってしまいます]
・結局、全員責任を取りたくないというエゴであると感じた。しかし、責任の板挟みである状況の判断と組織的な心理は今後も考えていくべきだと感じた。 [前者は、確かに。アメリカ政府まで責任を押し付けているのですから。後者についてはぜひこれから考えましょう]
・考えることが多くて大変でした。 [今日は特別編だったので、かなり疲れた方もいらっしゃったと思います。次回はベースダウンします]
・今回は前回などと比べ、意見交換が少なかったと思いました。 [やはり議論などの演習だけというわけにはいかないので、講義だとどうしてもこんな感じになります。悪しからず]
・今後何かするときに1つでも異変を感じたらやめようと思った。 [やはり注意力と、いざという時の判断力は必要ですよね]
・事故が起こってからしかやってはいけないことに気づけないのは悲しいと思いました。 [確かに]
・自分が気付かなかった裏が沢山あり学びになった。
・社会の闇を感じたし、これから社会に出るの怖いと感じた。 [以上、ありがとうございます。でも人間の負の面ばかりなので、話している方は辛くなってきます。それと、社会は非常に健全な面もありますよ]
・将来こういう判断を迫られる立場にはなりたくないなと思いましたが、既になってました。 [最後の部分、何か責任者など判断を求められる立場になったということでしょうか]
・上からの圧力が高すぎると、結果的にすべてが壊れてしまうことの良い例でした。
・上の立場に逆らえないある種の弱者と強者の関係が、難しと感じた。
・上層部からの圧力により、低温下での打ち上げというリスクを無視しなければいけない状況が惨いと感じた。
・上層部の圧による適切な判断が取れない場合に、反論する意見があるにも関わらず上層部の意見を最終的に賛同するのか、最後まで反論する人はなぜいない。人の命を甘く見過ぎている。 [以上、圧力をまともに受けて、正常に判断できなくなっているんですね]
・情報量が多くて頭がついていかなかった。 [すみません。今回はスペシャル編だったので。次回からはもう少しゆっくりです]
・色々な立場の人がいて、最終的に決断を下すことの難しさを感じた。 [まったくその通りですね]
・人の判断[が]他人の命を落としてしまうことにつながるかもしれないとわかった。 [責任者とは、そのような想像力を使うことができるかどうかで決まります。センセイも部長などの責任ある立場の時はできるだけそのように考えるようにしていました]
・政府が圧力掛けたのに自分は何も悪くないよと言ったスタンスにむかついた。 [政府もNASAも責任を末端に押し付けようとしているんですね。逆に言うと、現場の人間はそれに反論できるだけの能力を持つ必要があります]
・政府の方針に逆らうこと自体が厳しいのは理解できるが[、]NOという勇気も持ち合わせていないと危ないなと思います。 [この点についてはこれからの講義で考えましょう]
・責任のなすりつけ合いって、何にでも起こるものですね。 [政府もNASAも、酷いですよね]
・責任の怖さを知ることができた。 [それが責任者の立場です。広く言えば、働くってそういうことです]
・打ち上げが成功してしまっても反対していたことを責められ、打ち上げが失敗してもO-リングについて技術者として責められる立場にあったサイオコール社がいたたまれなかったです。 [確かに]
・誰でも責任は押し付けたいものですよね、できるだけ大人数に分散させたくなってしまいます [気持ちは、わかる]
・中止を勧告した人がいたのになぜ賛成側の意見が押し通された。あるいは、賛成側に流されたのかと思った。 [前者の解釈が適当だと思います]
・追い詰められた状況で、正常な判断をすることがどんなに難しいかを学んだ。 [その通りで、一番大切なのことは、危険を察知してそのような状態に陥らないことです。この点についてはこれからの講義で考えます]
・表だけでなくて、裏も見抜けなくてはいけないことを知りました。昔の政府の頭の良さを感じました。 [自分(たち)の身を守ることに汲々
(きゅうきゅう)としているんですね]
・裏がいっぱいあるんだなと思った。 [残念ながら、これが社会の一面です。ただしすべてではなく、非常に健全な面もあります]
・冷静な判断をして、物事の裏側や個人の思惑まで考えて動けるようにならないとトラブルを起こしたり、巻き込まれたりすると思いました。 [そうなんです。危険予知が最も重要なんですね]
・話の裏を読むことができないので、裏を読むことができる人はすごいなと思いました。 [徐々にわかるようになります。焦る必要はありません]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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