2022年11月1日更新

3BB1クラス
第5回:2022年11月1日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

※第5〜6回では、ケースメソッド事例に関するグループ討議を経て、第7回の「学習内容」に挙げてある事項についての考察を行う
・グループ討議

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議

学習課題 予習・復習

・プリントアウトして持参:課題3(個人での検討内容を討議で活用する。持参の有無を確認する場合がある)
・復習・次回に向けた予習: 討議内容についてのさらなる検討(課外でのグループ討議)(120分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

○ビデオ教材「ソーラーブラインド」を視聴していただきました。

Q.1. 最初に感じたことは何ですか?
A.1. (議論前の個々人の印象ですのでご注意ください。次回の講義で考察しますので、原則としてコメントは控えます)

・コミュニケーションが上手くいっていないと感じた。
・チームリーダーや会社として成果を上げなけらえばならないが技術者として問題を直さなければならない葛藤がつらいなと感じた。
・[真田さんが]とても大変そうでかわいそうに感じた
・リーダーであることから担当外のプログラミングまで責任を持たされるのは理不尽に感じた
・下請け企業は、意見を通すにしても立場がとても弱いと感じた
・何故か胃がキリキリした。 [貴重な意見です]
・課長が延期か納期を間に合わせるかという意見に板挟みされていたと感じた。
・会社の人間関係は難しいなと思いました。
・会社の長[=管理職]と技術者[の間で]で反発する[=意見の相違が発生し、対立関係になる]のは辛い
・技術者の立場としての考え方が会社では聞き入れられないことが多くある
・仕事の人間関係はとても難しいんだなと思った
・試作のものから製品発表までの期間が短すぎると感じた。 [なるほど]
・自分の考え通りにはいかないんだなと感じた。
・自分もバイトの時に経験があったが、真ん中くらいの立場でリーダーやまとめ役を任せられた時の上司に気を使わないといけない、後輩にも気を付けてなければいけない立場の大変さを感じた。 [貴重な経験でしたね]
・社員の考えというのは、会社にとっては存在感がかなり薄いもののように感じた。利益重視の会社にとっては、その利益を手放そうとする社員の意見は好まないのだなと思った。
・社会に出てこういう責任を負いたくないと感じた。
・主人公は自身の立場と技術者としてなすべきことの板挟みになっており、辛そうに感じた。
・出来るだけ対応しようとする姿勢はあったが、立場による状況の違いや差によって最終的には対応に変化があったものに見えた。
・上司が怖い。全然なんでも話せる会社じゃない。
・上司が話にならない。責任を人に押し付ける人が職場に2人以上いることが困る。
・真田さんが一生懸命に対応を考えているにも関わらず、上司は全員否定的で任せきりな態度がひどいと感じた。
・真田さんの意見がどれだけ言っても通らない所が可哀想だった。
・真田さんの意見が先輩や上司に取り入れてもらえず、かわいそうだった。
・真田さんは問題点と上から挟まれていて難しい問題だなと感じた。
・正しいことを明らかにできないのが大変だと思った。
・製品が作られる裏側はこんな感じなのか
・製品開発の難しさを感じた。 [以上、続きは次回]
・石川さんも細谷さんも、チームリーダーに何もかも責任を負わせすぎ。真田さんが可哀想だと思った。
・責任の押し付け合いだと思った。
・中間管理職って大変
・[この会社で?/現実の社会で?]働きたくない [貴重な意見です]
・年齢が上の人がいるチームのリーダーになると、そのチームの関係がとても重要でうまくいかなくなることがあると思った。
・必死になって止めているのに聞いてもらえないものなんだなと感じた。
・複数の問題が対立している。しかし、ジレンマ問題なのか?
・方針を変更するのはとても難しいことだと感じた
・明らかな問題が起こっているわけではないが、市場に出てから問題が起こった場合大変なことになる。
・[ソーラーブラインドは?]面白いアイデアだと思った。製品を作るのは大変だと感じた。
・問題に対して、対応する人が2人は少なすぎるのではないだろうか、また、問題がないのをハードの原因があると決めつけてることに対して疑問を感じる。個別に調べるのではなく2つがそろった時の挙動を確認するべきだと思う。


Q.2 「もし自分が主人公だったら」どうします?
A.2. (議論前の個々人の印象ですのでご注意ください。次回の講義で考察しますので、原則としてコメントは控えます)

・「私は全力で反対しました。」という書類を作っておき、責任逃れを試みる。
・ある条件下で発熱する可能性があることを示唆し、今の段階では加熱に注意するよう説明書に書く。
・チームリーダーの立場が嫌になって仕事を投げてそう
・チームリーダーや技術者として問題があればしっかりと報告し、上司が隠せといわれても何かしらで報告する。
・データを集めて不安要素の問題点を見つける。
・ハードウェアとソフトウェアそれぞれにリーダーを取って両方の面から説得を行う
・もし事故が起きたときに、責任を取らされるのは自分であるため、上司との会話をできるだけ録音して、証拠として取っておくと考える。
・下請け会社のCSEさんに相談する。 [CSEは元請です]
・何度言っても自分の意見が通らないのなら途中であきらめると思う
・会議の途中に、自分の意見・失敗した原因になりそうなことを入れる。
・会社がそう判断するなら、それに従ってしまうと思う。
・会社で意見が通らないのであれば、元請け会社に文書でここが危険であった、もしくは不具合が起きる可能性があると報告する。
・会社の上司だけではなく、社員全員に意見を求めてから判断する。上司は反対していても、会社全体の意見を出せると思ったため。
・会社の方針に従い、問題点を抱えたまま製品を出す。
・開発を延期するよう説得して、問題点をはっきりさせる。
・完成発表の時の最後にもう少し点検する時間をほしいと誠心誠意伝える。
・技術者としてふさわしい行動 [具体的には?]
・結局は、会社が決めたことに従うしかないと思う。問題発覚から、原因究明までに与えられた時間が短すぎるのでどうしようもないと思う。
・原因に根拠がないため延期を強くは言い出せないが、一応原因の可能性を全員とは共有しておき、判断は上司に任せる。
・最終局面で独自でやっていた調査の中で電圧の異常が見られたことを報告し、発売を延期してもらうようにする
・自分が主人公であったら上司の命令に逆らえないため、そのまま製品化を進めてしまい、問題点を解決しないままにしてしまうと考えた。
・自分だったら上司の意見に割と早めに従ってしまうと感じた。
・社内会議に乗り込んで、自分の言葉で問題を説明する。
・主人公と同じになると思う。少なくとも上司の石川さんは話を聞き、納得し、社内会議に提案をした。その時点で石川さんにできる範囲のことはしたし、その上でさらに上の立場の人間は問題なしと判断した。
・[石川課長のさらに]上に報告する。
・上司に言われた通りに行動していると思う。
・上司に不備があったと伝える
・新製品のリーダーを任されたので、できることを精いっぱい頑張り、安全で良い商品を作りたい。上司に問題点を正確に伝える。
・製品の不備についてチームメンバーに相談後、上司に報告する。最後まで問題の原因を追究する。
・石川さんに、もしなにか起こったら石川さんの責任となることを言ってみる。
・説明書の「使用上の注意」の欄に今回起こった不良の原因を追加することを石川さんに申し立てる。
・途中でいやになったりして投げ出したりしてしまいそう
・発売を遅らせてもらえるよう説明する。問題点があるということを素直に伝える。
・部長[=今回は課長]の言いなりになってしまいそう
・無視して[問題は起き]なかったことにする
・問題がユーザー側で発見してネットにでも書き込まれたら売れなくなると考えるので、問題点を元請け企業に報告して損害を最小限にする。
・問題が発覚した時、担当者のみに伝えるのではなく全体に周知させるように行動する(異常なオシロスコープ波形が出たとき細谷さんにだけ伝えるのではなくプロジェクトメンバー全員に伝える)
・問題が発覚した時に上司に報告するが、最終的に会社の方針に従うと思う。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・ソーラーブラインドの話はなかなかもやもやしてしまう部分がある [そりゃそうです。正常な反応です。続きは、次回]
・それぞれの立場で、考えると今回の事例は難しい状況であると感じた。 [確かに]
・チームで活動したとき、1人に力がかかってしまうのは仕方ないのだろうか [さて、どうでしょう。こちらも続きは、次回]
・ビデオを見て、自分より立場が上の人がいるのにリーダー任せるのは成長のためとは言われても、やりずらい[正しくは「やりづらい」(←「辛い」なので)]から正直やめてほしいと改めて思った [気持ちは、わかる]
・リーダーであることや先輩とのコミュニケーションによって問題点を伝えることが難しくなっているように感じた [なるほど]
・下請け会社と元請け会社の関係がやはり重要で、下請け会社は元請け会社のいう事を聞きざる負えないのだという事が分かった。
・下請け会社の苦悩が感じられた。 [以上、さてどうでしょう? チャレンジャー号事故を後から考えた時のことを思い出してください]
・会社で働く事の難しさを感じることが出来ました。 [さて、現実の社会や会社は...は、次回]
・会社の言いたいことも社員の言いたいことも分かる。でも世間の”信頼”を大切にしようと思ったら、社員の言うことを優先するなぁ。 [なるほど]
・技術者としての責任と会社としての製品開発の責任の両方を果たすことは難しいと感じた。 [こちらも]
・最後のビデオがおもしろかった [ありがとうございます。若手の先生の制作です]
・細かいことを気にしすぎるとキリがないと感じた [この点についても、次回]
・細谷さんの演技が違和感があった。 [確かに]
・試作品が出来上がってから製品発表までが短すぎると感じた。 [実はその通りです。お話ししたように試作品の製造と量産はまったく別です]
・自分だったら上司にあれだけ言われたら反論できないため、上司に思ったことを伝えられる真田さんは凄いと思った。 [確かに頑張りましたよね]
・自分の意見が全く通らないことがあるのだなとわかった
・自分一人が必死になっていても、周囲の人間が協力してくれなければこういった問題は解決しないまま流されてしまうことが分かった。
・社会って難しいなぁ [以上、一般論では確かにその通りです。センセイもこれまで何度も理不尽な場面に出くわしました。でもそれはそれとして、今回はどうなのでしょう。次回、皆で考えましょう]
・社会に出ればこういうことばかりになると考えると、一生大学生でいたいと考えた。 [気持ちはわかる。お話ししたように、センセイも学部に8年もいたので。でもいつかはオトナになる日が来ます]
・上司に取り合ってもらえない時はもどかしい。 [確かに]
・職場に責任を負いたくなくて人に押し付けるような人や、面倒くさがって話し合いをしなかったり、取引先と交渉しようとしなかったりする人がいたら迷惑だと感じた。 [重要な点ですね。続きは次回]
・色々の人の立場や考えにより、自分の考え通りにはいかないんだなと感じた。
・正しいことを明らかにできないのが大変だと思った。 [前述(↑)したように、現実の社会には理不尽な面があります。でも今回はどうなんでしょう?]
・正しい意見でも、会社は利益を優先してしまうため技術者の意見は聞いてもらえないことが多いと思った。 [こちらも、次回]
・線引き問題を考えることは難しいが、ジレンマ問題も場合によっては問題でないことがあるので考えることは難しいと思った [今日の教室の花瓶の例、ちょっとびっくりしたのでは?]
・前回の復習を通して内容をしっかりと理解することができた [ありがとうございます。この辺は本当に難しいので、さっと説明するだけでは理解不能です(皆さんを見下しているわけではありません)]
・大変なことだらけだなと感じた。 [確かに実社会は、大変です]
・電圧に問題が生じたことをなぜ報告書で知らせなかったのか疑問に思った。解決していなくても報告するべきだと思う。 [この意見についても、次回]
・働く環境があまりよくないと思った。辞めたくなりそう。 [気持ちはわかる。では、なぜそう感じるのでしょう? その背後にあるのは?]
・動画を見て、自分の立場ならこう考えるなどの意見を考えていたが、実際にその立場になった時実行できるかどうかわからないと思った。 [確かにその通りです。でも現段階では「何をどのように為すべきなのか」という理想像を一緒に考えましょう]
・八万円という価格設定ではあまり売れないんじゃないかと感じた [確かに微妙ですよね。こちらも続きがあります]
・板挟みがきつい [確かに]
・問題点があったときこのような感じで今発売したらSNSで相当炎上しそうだと思った [なるほど。新しい感覚の意見ですね]
・問題発覚から原因究明までに主人公たちに与えられた時間が短すぎる。立場や状況も相まって、ここから主人公の打開が難しいと感じた。 [その通り。ではなぜここまで追い詰められているんでしょう? こちらも、次回]
・倫理観の問題だけでなく会社などの様々な所の問題が多くあることが分かった。 [その通りです]
・倫理的問題の見方、考え方が変わりました。 [この方は理論についてでしょうね。ありがとうございます]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


「授業に関するご連絡」に戻る

トップページに戻る