2022年12月5日更新

3FY1クラス
第10回:2022年12月5日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

・グループ討議(続き)
・討議結果の発表

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表
など

学習課題 予習・復習

・復習:課題6(Agora上でのケースメソッド事例に関するより深い検討)(120分)
・次回に向けた予習:教科書の精読(140分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.ギルベイン・ゴールドに関して、グループでの議論を通じて、あるいは他グループの発表を聞いて、個人で考えた時と何かが変わりましたか?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

1.変わった

34名(75.6%)

2.変わらない

11名(24.4%)

1.(ある程度)変わった(見落としていた点に気づいた、など)

・ジャクソンが、懸念を裏付ける根拠を示していない上で、問題を指摘しているということを見落としていた。
・ジャクソンが根拠もなく、意見していたこと。
・デイビットに関しても、[明確で具体的な]データを示すべきであり、非がないわけではないと思った。
・デイビットは「データを知ってる上での発言を行っている」といった印象を持っていたが、「データを所持していないうえでの発言」といった事実を知ると、デイビットが急に印象悪く見えた
・ディビッドは正当な意見を言っているわけではないことは見抜けなかった。
・デイビットは有能な人かと思っていたが、データを示すこともできない人だということを見抜くことができなかった。
・データが無いという事実が、早急に改善しなけれなばならない理由になっていない
・データの収集ができていないのにも関わらず判断をしていた点。報告をする順序をしっかりと立てなければならない点。
・ロイドさんが元々の条例を考えた人の1人だということを見落としていた。
・ロイドブレーメンについては一切考えてなかったため、落とし穴にしっかり落とされました。
・会社が潰れることで、多くの人が不幸になることを見落としていた。
・会社の損失と税収が下がるため、従業員や市としての価値も下がるということ見落としていた。そもそも、市に報告することで世間に明かさず会社の尊厳を守ることができることを考えていなかった。
・会社の立場までを考えていなかった。また、法律の改正についても具体的に考えられていなかった。
・会社をよくするためにどうすればいいのかという点までは考えられなかった。
・会社を守るという案が自分にはなくて、「3方よし」の考え方で素敵だと思いました。
・学会のことや条例の改定について考えられていなかった。また、データの有無について詳しく考えられていなかったため、見落としていた点が多くあった。
・企業の悪い部分だけを見ていたので、条約[正しくは「条例」]にも問題があるという箇所に目が入らなかった。
・規定の量[までなら]流してもよかったり、薄めることで流すことができるなど新たな観点を知ることができた
・技術者協会に駆け込むというのは抜けていまいた。
・見捨てずに告発した方が良いということ
・今は告発しないという意見があった。立場的に弱く意見が通らない可能性は考えていなかった。
・最終的な原因は何か、狙いは何か
・市の基準が悪いのではないかという点を見抜くことができなかった。
・主人公がデータ不足な状態で内部告発をしていることを見落としていた
・主人公が正義のように見えていたが、データを副社長や上司に示していないことを見落としていました。
・主人公は危ないと言っていただけで、実際はデータの提出もなくただ言っていただけだったことが分かった。
・証拠を上司に提示していない点を見落としていた
・条例について見落としていた。良い条例を作るのも大変だと感じた。
・条例を変えるという発想やデータを示していないことを見落としていた
・内部告発をしなくてもよいこと。
・排水濃度について[それを薄めることで]変更するという部分は考えていませんでした。
・班で告発するというのは意識していたが、法律の改定にまで繋がるのまでは、考えが付かなかったため、とても興味深かった。
・副社長をはじめ、会社が悪い存在であると第一印象で感じていたため、証拠を提出していないことを見落としていた。
・明確なデータがないと認識していたが、ディビッドの圧に押されて、彼の中には確実な根拠があると勘違いしていた。心理を勉強していると、データの重要性を感じている。ディビッドはきちんと根拠のあるデータを示すべきであった。 [心理学におけるデータの役割の件、まったくその通りですね]

2.(あまり)変わらない(「落とし穴」の多くを見抜いた、など)

・グループのみんなと共有したが特に変わったことは考えていなかった
・この時点では、誰も決定的に悪いことはしていないと感じて、会社と市と市民の全員にとって納得できる条例改正の機会だと前向きに考えられると良いと思った。
・この話は告発が完了した後の話であること
・会社、市、市民の3つの関係について考えることでより良い案を考えることができた。
・元々の班員の意見が似通っていたため。条例についての問題は考えられていたが、班の意見に反映できなかった。 [最後の部分はちょっと残念でしたね]
・告発したところで自他ともに利益が無いことがわかっていた。
・根本的にやらかしているのがロイド(市議会側)であること
・最終的には内部告発をすることが一番だということは見抜いていた。 [次回改めてご説明しますが、最後の手段としてですね]
・自分だけ助かるのではなく、全員が良い結果になるような考え方をする必要があるということを見抜いていた。
・上層部に相談すべきであるし、データは必ず示すべき。
・話し方だけではないなと思った。 [これは副社長兼工場長の話し方のことでしょうか?]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・いろんな視点かの意見を出すことが苦手であることに気づいた。もう少し理性的に状況を見れるようになりたい [確かに。でも非常に難しいです。焦らず、着実に進みましょう]
・いろんな人の意見を聞いて自分の意見の幅を広げられた。 [それは良かった]
・ギルベイン市の問題であるとも考えられた。 [まさにその通りで、工場はむしろ被害者なんですね]
・グループで討論することで新しい発見をすることができた。
・グループの話し合いで考えつかなかった案が出てきて内容を深めることができた。
・こういう内容について考えることは楽しいです。 [以上、お役に立てたようで何よりです]
・ダイアン・コリンズは正しいことを言っていたことが分かりました。 [お話ししましたが、微妙な演じ方だと思います。ましてや日本人が観ると...]
・データを示すことの重要性を再認した。 [そうなんですね]
・まんまと乗せられた感じがして悔しい [二重、三重に引っ掛けられたんですね。センセイもそうでしたから、決してい偉そうなことは言いません]
・案を考えるのには時間がかかったが、良い案が作れてよかった。 [今回は、短時間では無理です。時間をかけた甲斐がありましたね]
・一つの会社がつぶれることでいろんな人に影響が出ると分かりました。 [他の方も述べていますが、市や市民にも悪影響を与えてしまうんですね]
・映画などで字幕版と吹替版でニュアンスが違うと感じることがよく合ったが、今回は特にその違いを感じた。 [でしょ?]
・演習をするたびに視野が広がっていくのが分かって面白いです。 [ありがとうございます。古い──30年くらい前の制作──ですが、良くできていますよね。ただし無理な設定も見られますが]
・楽しかった [頑張って議論した甲斐がありましたね]
・議論の時間が長かったため、良い議論が出来た [さすがに今回は時間をかけないと無理ですよね]
・嫌な印象を持っているものに対しては正しいことを示していても、判断を鈍らせてしまうと感じた。 [その通り。まさに心理学的な問題ですよね]
・見抜いていたことを褒められてうれしかったです。 [本当に見抜いていたのですから、当然です。特別扱いしているわけではありません]
・講義を通して、今回の事例の重要性やどのような意図があったかについて知ることができたので良かった。 [よく考えられたビデオですよね]
・告発という言い方をすると良くないですが、 意見が握りつぶされて、最悪の場合辞めさせられるといったように 議論ができない会社では働きたくないなと思いました。 その中でも、会社も守る手段を提案した班があって勉強になるなと思いました。 [前半はまさにその通り。会社選びは慎重に。後半も、別な意味でその通りですよね]
・今回は、様々な班の意見を聞くことが出来て、自分が考えつかなかった意見も知ることが出来て興味深かったです。 [それは良かった。一人だとどうしても見落としが出てしまうんですよね]
・最後「誰が一番悪かったか」でロイドで手をあげようとしたらあまりにも誰も手をあげていなくて日和ってしまいました、 [そうなんですよぉ。もっと手が挙がると思っていました]
・市が国よりも厳しい条例を設けたことが主にぐちゃぐちゃになった原因だとわかった。 [どちらが適切なのかは不明ですが、少なくとも市側は明確な根拠を示していないようです]
・市も企業も穴があるのでどっちもどっちで腑に落ちないものが多いと思いました。 [そうなんです。こんな雑な条例が市議会を通過するとは思えません。次回お話しします]
・市議会で決めた基準が適切でなかったために起こったものだと後から気づいた [すぐには気づかれないように取り扱われています。ただしよく考えると、かなり早い段階でマッシン博士がこの問題を指摘しています]
・市民の健康や自分の地位だけではなく、会社の立場も守る案を考える事が大切であると学んだ。 [そうなんですね]
・視野広く考えることができた。 [その通り。会社が倒産した時の影響などは、社会に関する知識がないとできないんですね]
・事例について議論することに慣れを感じた。 [そうだろうと思います。ただし幸か不幸か議論は今回が最終回です]
・事例を1つ1つ紐解いていくと、本当の原因は何か分かってきて面白いと感じた。 [そうなんです。本当の原因──雑な条例──は一番奥に隠してあったんですね]
・自分には思い浮かばなかった案が多く出ていたので、考え方は人それぞれだということがわかった。 [今日も幅広い意見が出ましたよね]
・実際に自分も主人公の立場になったらなんもできないように思う [そりゃそうだろうと思います]
・社会に出る前に上手な議論ができるような人になりたい [確かに]
・主人公が正義という固定観念に囚われすぎてしまった。 [気持ちは、良くわかる]
・主人公が全然証拠を呈示していなかったことに気づけなかった。工場長が思ったよりかは冷静な人で驚いた。 [そうなんです。ただし彼女はかなり微妙な演じ方をしています]
・証拠集めてからなんでも始めるべきです。 [その通り]
・色んな意見が出てきて楽しかった。先生が仰っていた「穴」は、結局技術協会に話した方が良かったということだったのでしょうか…? [穴はいろいろです。今回の場合拙速かつマスコミへの内部告発は危険で負の影響が大きすぎたり...。次回お話しします]
・慎重に考えて行動する重要性を改めて学んだ。 [そうなんですね]
・新しい知見を知ることができた [ちょっと予想外の展開だったのでは?]
・他の班の意見を聞いて、自分では思いつかないような良い意見があったので、この問題について深く考えることができて良かったです。 [皆さん非常に広い角度から問題を捉えていましたよね。このクラスの良い面だろうと思います]
・内部告発をする有無に関する現場に立つことが無いと、実感がわかない。 [まぁ、そりゃそうでしょうねぇ]
・内部告発を行う以外にもやりようがあるということをほかの人の意見を聞くことにより気づくことができた。 [素晴らしい]
・内容が難しい [確かに。いろいろな要素を盛り込みすぎていますよね]
・疲れたなと思った。 [まぁ、4限ですからねぇ]
・問題を喚起する主人公が必ずしも有能であるとは限らないんだと思った。できたやつだと勘違いしてた。 [そう思い込ませるように作られています]
・問題を告発する際に限らず、自身の意見を述べる際には、きちんとしたデータを持ち込んで意見を発しようと考えた。 [まったくその通りですね]
・様々な要因が巡り巡って影響をもたらしていた。まるでバタフライエフェクトだと思った。 [よく考えられたビデオですよね]
・曖昧な基準を設定することは、後で様々な問題を生むのだと感じた。 [しかもどうやら、制定当時はきちんと測定できなかったらしい...。やはり設定に無理がありますよね]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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