2022年12月20日更新

3BB1クラス
第12回:2022年12月20日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

※高度技術社会における技術者の新しい役割

授業の運営方法

・PCを用いた講義・演習
・関連する視聴覚教材の聴講など

学習課題 予習・復習

・提出:課題6(電子的提出)
・復習:教科書の精読(60分)
・次回に向けた予習:課題7(科学技術の専門家として求められる価値観)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.技術者と地域住民とでは、問題に対する見方が変わりましたか?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

1.変わった

7名(20.6%)

2.変わらない

27名(79.4%)

1.変わった

・[ただし理由は?]わからない
・自分の住んでいる地域に置かれるのは少し怖いかもと感じた
・住民は危険性をあまり知らなかったと思うが[、東日本大震災で?]改めて危険性を知ったと思うから。
・地域住民の視点で考えると、今まであった事故のイメージが強いため、身近に作ってほしくないと思ってしまう。
・地元には原発を置いてほしくないが、原発は日本に不可欠だと思う。
・地元のほう[方]が何かやりたいと思ってしまう

2.変わらない

・これからのエネルギー問題を簡単に解決できるならということで賛成から変わらなかった
・どこに立ててもメリットとデメリットがあると思う。自分が必要とするし、やらなければならない人がいるなら、否定したくない。
・安全性が国の規定通りであれば意見は変わらない。
・[自分は]技術者ではないのでどちらも客観的な意見となった
・技術者と地域住民のどちらの立場でも安全が最も重要であるから
・近くにあると電気代安くなるかなともともと考えていたから、初めから家の近くにあってほしいと思っていた。
・原子電力発電所が危険であるから。
・原子力が爆発したときのリスクを知っているが、電力が不足している現実があるため、原子力発電を行うべきだと考える。
・原子力発電にはよい[良い]イメージがないから。
・原子力発電に関わる人としては確実に賛成である。地域に出来るとしては出来ることで地域が栄えると思い賛成した。
・原子力発電のメリットがあることはわかっているが、危害の面を考えた場合、原子力発電を手放しで賛成することはできないと思ったため。
・原子力発電の危険性が排除できないので、反対の意見から変わらなかった。
・原子力発電の事故が怖いからどちらも反対だった。
・原子力発電は人体に被害が起こるものであるため、お金が関わっていても賛成派できないから。
・原子力発電事故の印象が強く、一つ目の質問から反対意見だった。原子力発電の安全性は守られていないと感じる。
・原発によるメリットの方が大きいと考えた
・原発に対して良いイメージが持てない上に、事故の危険性もある。
・原発は事故が起こると大変危険なので、技術者としても地域住民としても反対だから。
・自分が技術者であるならメリットとデメリットが大きくは変わらないため
・自分の家族も関わる問題だという意識の仕方(明日は我が身精神)の有無で変化は出てくると思う。
・自分の地域でもそれ以外でもあまり原発は置いてほしくないが、自分の住んでる地域に置かれるといなるとさらにおかない[置かない]でという気持ちが強くなった
・自分の地元には原子力ほど危険ではないが水力があるのであまり変わらない [水力発電も実は環境負荷が高い発電方法です]
・身近でもそうでなくてもリスクのあるものを避けたかった。
・東日本[大震災]の事故を知ってしまっていたため、あまり変化しなかった
・東日本大震災で大変な思いをしている住民を多く見てきたから。
・東日本大震災によって原発が良くない危ないものというイメージがある。また、自分だったら原発に将来性が感じられないため技術者にならないだろうし、事業も推進したいと思わない。
・放射性物質の危険性もあって賛成できない。その考えがあり反対の考えに変化はなかった。


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・STAP細胞が懐かしかった。 [2014年1月に大ニュースとなりました。皆さんは小学生でしょうか]
・クリスマス終わった後にすぐレポート提出があります。大変です。死 [来週月曜、ということでしょうね。最後の宿題、頑張ってください]
・ケンブリッジ大学など、世界中の有名大学に行ってみたいと思った。 [いずれも綺麗な所で、歴史と風格を感じます。日本やアメリカとは全然違います。チャンスを創って、ぜひ]
・コミュニケーション能力を高めるために、サイエンス・カフェを日本でも導入してほしいと感じた。 [そうなんです。でも国民性の違いは大きい...。貴方/貴女もビデオをご覧になってお感じになったのでは?]
・さむい[寒い] [気持ちは、わかる。センセイも金沢では安アパートに住んでいます。一昨日と昨日は本当に寒かったです]
・バイアスによって考え方がこんなに変わってきてしまうのはやり気を付けなければいけないと感じた [そうなんですね]
・メリットとデメリットを判断する際に合理的な数値だけでなく、心理的な側面も考えることが必要だと感じた
・安全や安心の価値観は人によって異なるため、難しいと思った [以上、そうなんです。心理的要因、つまり情緒感情も大切なんですね]
・一般の人が、技術者を身近に感じていないということで技術を理解して貰うのは難しいと感じた。 [ビデオをご覧になってお気づきになったかもしれませんが、イギリスでは「自分は専門ではないけれども、知りたい」というスタンスです。他方、これまでの経験からして、日本だと「自分の専門じゃないから知らなくて良い」という方が多いと感じています]
・一般人が参加して専門家の人たちと意見を交わせる機会があるのは面白そうな取り組みだと思った。何なら自分も、自分の専門と違う分野のそういうイベントに参加してみたい [ぜひぜひ]
・何をしてもリスクはついてくるからそこをよく考えなければならないと思った。 [そうなんですね]
・科学と技術が初めは別の分野として存在していたことに驚いた。
・科学と技術の混同など非常に難しかった。
・科学技術の違いが分かった
・科学技術の専門家と本来の私では価値観が違いすぎて難しいと思った。
・科学技術を直訳する言葉は存在せず、科学と技術は別々に誕生したという歴史をしり、驚いた。 [以上、BBクラスの皆さんが入学以来どこかで感じていた違和感の原因です]
・科学者が社会に及ぼす影響が大きいと思った。 [まったくその通り。育毛剤ならたいした被害ではない──費やした金銭は別──ですが]
・科学者だけで物事を決めるのではなく、市民の声も反映していかなくてはならない。 [そうなんです。日本ではこのような考え方が弱いのです]
・外部から資金を得ていることによって、技術者や科学者の立場が少しずつ弱くなっていると感じた。 [特にいわゆる理系は研究に資金が必要なので、そうなる傾向があります]
・技術者として論文を書く際に剽窃を行ったりしないようにしたいと思った。
・技術者の立場には責任を持って行動しないといけないと思った。 [以上、まったくその通りですね]
・研究データなどの不正は「まれ」な事ではなく、バレていないだけで割と世の中に存在することに驚いた。 [残念ながら、これが現実の一部です(決して全部ではありません)]
・研究への考え方が探求心ではなく、金儲けになっていると感じた。 [そういう面があるんですね]
・自分も技術者になるかもしれないということを改めて思った。 [BBクラスの皆さんの場合、これからの働き方によって、科学者的あるいは技術者的な働き方に別れていくと思います]
・社会について考えて、学びを深めるということが大切だと思いました。 [まったくその通り。この講義でお伝えしたいことをご理解いただけたようで嬉しいです]
・世の中はお金で動き、お金によって生まれることを再認識した。 [良し悪しは別にして──両面あるので──確かにそのような面があります]
・生物学・薬学分野で捏造改ざん、剽窃を行う人が年々日本が増えてきていることに驚いた。 [残念ながら、ね]
・電気代があがるのは嫌なので、原子力発電を稼働させてほしい [この件は意見が分かれると思います。ドイツでも原発廃止を先送りしようとしています]
・面白かった。 [ありがとうございます。貴方/貴女はおそらく、技術者肌ではなく科学者寄りなんでしょうね]
・論文の不正が多くなっているのが驚いた。
・論文の捏造って思ったよりも多いんだなと感じた [以上、ちょっとびっくりしたのではないでしょうか]
・捏造だけではしないでおこうと思った。
・捏造は改めてだめだな思った [以上、義務論的にも目的論的にも良くないんですねぇ]


西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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