平成15年6月16日更新
第26回:平成15年6月16日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
○技術倫理に関する事例の紹介2
第25回の講義の内容を継続して学ぶ。
・教室における講義・ディスカッション
・ビデオによる資料の提示
・パワーポイントによる資料の提示
・予習:教科書『技術倫理』の第3章および第4章を読んでおく。
☆グループ討議結果の提出
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※お断り:今学期は受講者が多いため、残念ながら全数掲載は物理的に不可能です。
Q.チャレンジャー号事故に関して、役割を決めてグループディスカッションした感想は?
A.
〜かもしれないという報告では経営責任者をなっとくさせることはできない。100%危険だと示さなければ、延期させることができない。
Morton−Thiokol社の立場はとても難しいものだなと思った。
NASAがサイオコール社に対して、危険を主張するのならば、逆にサイオコール社が、NASAに対して、発射を強行する根拠を提示させるという手段は考えつかなかった。
NASAからの重圧はかなりのものがあり、利益の大部分をNASAからもらっているので、発射に同意するしかないと思う。
NASAが悪い。
NASAとMorton−Thiokol、両社のメンツをつぶさないような発射中止のウソの理由をでっちあげる。
NASAとサイオコール社2つで話し合うのではなく、第3者的な存在の人物や企業に判断してもらう。
NASAと会社の板ばさみとなっているため、どうしようもなかったと思う。
NASAは卑怯だと思った。NASAの事情で、打ち上げさせられたのに、失敗したらすべてMorton−Thiokol社のせいにするとは、卑怯だ。
あまり意味がないと思った。でも考え方が色々あると思った。自分が経営者ならどういった行動をとったかは局面にたたないと本当にわからないと思った。
あまり参加できず。
あまり話し合いができなかった。
いろいろな意見があって勉強になった。
お金というものはとても大切だと思う。だが、まず第1に人の命を大切にすべきだと思った。
お金のことになると負けてしまう。自社のことばかり考える。
グループの人数が多く、いつもと違うメンバーと話し合うことで、思いつかない考えを聞けて興味深かった。
こういう議論会はよいと思う。チャレンジャーの時と同じく、短い時間で決断しなければならないきびしさがわかった。
ここまでがんじがらめな状況であると、いかに動きにくいかということがよく分かった。
このチャレンジャー号の事故について話し合ったことで、様々な考えがうかんできた。
サイコ・オール社はNASAにはめられたように思えた。中止する、しないにかかわらず、サイコ・オール社のイメージが崩れるからだ。
サイコオール社が他に出来たことはいろいろあるためそれぞれの立場の意見を主張したが、やはり人の命を一番に考えるべきだと思った。先のことを考えて判断することが大切だと知った。
シャトルに乗る人には悪いが、打ち上げを止めることはできないと思う。打ち上げ失敗したら、社がたたかれるのが見えているので、終止、失敗した後の責任から逃げるための工作に徹するべき。と考えた。(゜∀゜)アヒャ!経営者なら社員をまず守らなければならない。
それぞれのチームの意見に長所短所があって、正しい答えはないと思った。 [唯一の正解はないでしょうが、「より良い」解はあるのでは?]
それぞれの立場があり、難しい問題だと実感した。
それぞれの立場でそれぞれの考え方があり、まとめるのは大変なことなのだと感じた。
それぞれの立場を考えながら意見をまとめようとしても、どうどうめぐりの議論で少し難しかった。
チャレンジャーについて技術者の権限を重視しない経営者に対してどうあがけばいいかの論法が難しいことがよくわかった。
チャレンジャー号事故の話を聞いて、飛ばすべきではなかったと考えたが、打ち上げに対抗できる案がなかなか出ず、この事故の複雑さがわかりました。
ディスカッションしてみて、もす自分が経営者の立場だとどういう結論を出すのか考えた。やはり延期させて成功確率を上げるべき。より小さいリスクでロケットをとばす方がいいと思う。
どのような選択をしても、どこかに影響はでるのですが、危険性がある以上は飛ばさないように考えるべきである。すべてが納得してことが起こるということは難しく思われる。
どの価値を最重要にするか、なやましい。会社の良いイメージで存続させるのか、会社の悪いイメージで存続させるのか。安全という価値を取るのか、利益価値を取るのか。その時の立場によって、決断するポイントやなにとなにを天秤にかけるかがわかってくると実感した。
とりあえず各自意見を書いて、それから話し合うという方法を使ったが、これだと面白い意見が見れて良い。
どんな決定を下しても、必ず誰かが被害をこうむることになるので、最良の決定を考えるのはとても難しいことだと思った。
なぜこの結論には打ち上げ案が入れられないのですか?経営者としての意見が取り入れられないのではないですか?
ますます難しい問題だと思った。
むずかしかった。ただ、打ち上げを中止するだけではだめというのはむずかしい。世の中のしがらみを思い知らされた。
メディアへの公開は、NASAからの圧力により不可能だと思う。打ち上げた場合の損失を考えると、打ち上げない方がよい。延期もよい選択だと思う。
もしも打ち上げが失敗したら、命を落とすのはパイロットなので、なんとかしてパイロットを説得し、延期を求める。
やはり自分の会社の将来もかかっているので、反対するというのにもかなりの勇気がいることがわかった。この事件では、事故がおこったので技術者達が有利な立場にたったが、もし成功していたらどうなったのかがしりたいと思った。
安全とお金を天秤にかけると、第3者としてみれば安全をとるだろうが、当事者の立場になると、お金をとりたくなるものだ。しかも、危険である理由がよくわからないならばなおされらだろう。
何かを切り捨てるしかないと思う。私がMorton−Thiokol社の責任者なら、NASAとの会議の中で、NASAが有利になるような理由をつけて打ち上げを延期する。
我々は結果論から考えてしまうが、打ち上げを中止するにあたって様々な問題が出てくるので、解決案を出すのは大変だと思った。
会社に入ったり、大きな仕事にあたると、とても難しい問題が多くあることが良く分かりました。
企業として重視すべき「価値」を考えて、うまく反対する。
危険性の実証の為にウソをでっちあげるのがNASAに対して納得させるには一番の手ではないかと思った。偽装は後にその代償が来るが、技術的な面から中止により安全性を保証できるようになるのならば、そのウソは必要になるのかもしれない。
危険要素を経営者にわかりやすく伝え、延期させる。
技術担当副社長の立場として、前日で出来ることは限られているため、NASAを説得することは困難だが、技術担当であるのだから発射に反対するべきだ。また最高責任者に「技術者としてではなく、経営者としての帽子を被れ」と言われた時に拒否するべきだ。
契約の金額がでかいだけに、どうするかがまよった。
経営の部分からの解決策が私達の班からはあまりでなかったが、他の班からは出ていたので、私達はかたよった考え方をしているのだなと思った。
経営者としての苦労も知ることができて、大変有益だったと思う。自分が技術者の立場で当たり前の考え方が、経営者の立場ではそうではないということが分かった。
経営者の帽子を脱いで、エンジニアの帽子をかぶって仕事をしようと思った。
結果がでているものに対し、どうすればよかったのかを見つけ出すことは難しいと思いました。
今回の討論で技術担当をやってみたが、板ばさみされていて嫌な気分だった。
今回はみんながあまり意見をだしてくれなかった。
最良の方法を考える事はとても難しい事だと思った。
事件に対して、データが少なかったのと忘れていた為、少してまどったし、時間が短かった。
時間がない中での打ち上げ中止は難しいと思う。やはりそれまでにその危険性をしっかりと伝え、中止をさせるべきだったと思う。先延した結果が事故につながったと考える。
時間のないなかで利害関係が真っ向からくいちがう場合、妥協的を見つけ出すのが難しいと思った。
自分とは全く違う意見が出たので討論をした甲斐があった。どのグループも同じ様な観点からしか見られてない気がする。
自分らの利益は必要だ。しかし、その利益を時には捨てる事も必要だ。
実際は゛危険だから゛というだけで中止にすることはできない。
乗組員という利害関係者を考えていなかった。
色々な考えがあって、どの考えが一番いいのかわからない。 [前述しましたが、「より良い」解はあるのでは?]
色々な考え方がある。
色々な立場があり、それぞれにその立場での主張があると思った。
人命がかかっていることは簡単に決定できない。その点をふまえてとばすべき。
他の人の考えが聞けていいと思った。
打ち上げても打ち上げなくても会社には損害があるので、難しい問題だと思った。
打ち上げは、危険性が高くなってくるのは分かっているのに、会社のためだけを考えると必ず被害は大きくなる。
打ち上げを止めるにはどういう手があったのかと思った。今日は、色々なアイディアがあったけど本当にそれで打ち上げを止めて、自社を守ることができたのだろうか。
打ち上げを中止させることは容易ではないが、どうにかしてNASAに中止を訴えるかを考えるのが難しいと思った。NASAの考えもわかるが、ここは人命が大事であるはずだと思った。
打ち上げを中止しても、多くの問題点が出てくることがわかった。
答えを統一させる事は倫理的にどうなるのか。別に打ち上げても良いと思う。今回の課題は適切なものではない。
討論時間が短く、うまくまとまらなかったように感じた。
非協力的なメンバーであった。 [う〜ん、困った]
複数の会社の意見や考え方をまとめて、1つの答えを出すのは難しい。しかも、その答えはかならずしも正しいというわけではないのがやっかいだ。
様々な意見が出た。他の専門家などに意見を求めて、納得できるようにする。どの価値を優先させていくべきかを考えて、なるべく害が少ないようにしていくべきだ。
落ちると犠牲者が必ずでるとわかっているのに、自社のイメージを考えて打ち上げるのは、逆に損害が大きいと思う。
利益が一番大切なんですね。
利益と責任の板ばさみである。
立場としては、やはり打ち上げなかった時点でイメージが悪くなるのでNASAに最後まで、反対するのがよいと思った。実際本気で反対するならクビになってでも全てを公開すべきであったと思う。
立場によっていろいろ価値感が違うのがよくわかった。
両者の関係や収益を考えて案を出すことは簡単ではないと思った。
良い経験になった。
話が難しい。解決法が分からない。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※お断り:今学期は受講者が多いため、残念ながら全数掲載は物理的に不可能です。
↑に書くこと何でした? [だからぁー......]
LCのレポートに使えそうな本がずっと貸し出し中でコマル。 [困ったものだ]
あさってからテスト週間です。頑張って勉強しよう。 [ぜひぜひ]
あと一回で終わるからうれしい。
あまり多くの意見は出ないものだと感じた。
アメリカは恐い!
アンダーソン君。 [?]
うまくいく確率が30%あればOKを出すとどこぞの社長はいっていた。 [直接人命がかかるわけではないのでしょうね]
おもしろかった。
グループによる話し合いは、第一声が大切です。 [スルドイ......]
グループ討議をすることでより理解できると思った。
グループ討議をまたしたい。
この1週間はのりきるところです。
この授業はトラウマになりそうだ。 [う〜ん......]
この忙しい時期に課題なんてだすな。 [簡単な課題ですよ]
さむい。
しつこい。 [?]
だいたい同じ案だけでたのですぐにまとまった。
チームでディスカッションをすると、多くの考え方が得られるのでいいと思う。
チャレンジャー号事件は誰が悪かったのでしょうか。 [難しい]
つかれた。
つらい。
ディスカッションするには情報が少ないと思った。(例:一回天候が悪いと予想して中止したにもかかわらず、天気になった。)あと、結果がわかっているといい方向ばかりに意見がいってしまうので、結果がわからない方がよいと思った。
ディスカッションにもっと時間がほしかった。
ディスカッションはそのことについての興味がわいてくる。
ディスカッションはやりがいがある。
ディスカッションは難しい。何か一つでも捨てられる物が最初から決まっていれば、スムーズに進むだろう。
テストが近いのでたいへんだ。
テストできるかなぁ…。
テストやばい。
テストを頑張る。
テスト前に課題はヤメテ。
テスト前に課題をかすのが、人気があまりでないのではと思った。
テスト直前に課題を出すのはやめてほしい。 [以上、簡単な課題ですよ]
なかなかうまくいかないものだと思った。
みんないろんな考えをもっていた。
むしあつい。
むずかしい。
むずかしいの一言に尽きる。
むずかしい問題です。
もうすぐテスト。
もっと強引な方法じゃないとNASAも納得しなかったかも。 [そういう解決方法もあったでしょうが、NASAに対してもっと合理的にプレゼンテーションをすれば......と考えるのは後知恵でしょうか?]
やっぱりディスカッションは難しい。
やはり、人の安全が出てくるので話し合いが大切だと思う。
よくわかった。
よし。
レポ死んでマス。
安全性を重視するべきだと思った。
一番ベストなのは経営者、技術者両方の顔を持った人だと思った。自分的には技術者の方がすきなのだが。 [そうですね]
何書くかわかんねー!!
会社という大きな組織の中で、大きな流れの中で、逆流するときのリスクを考えてしまいがちだけど、正しい判断に沿って判断すべきだ。
会社にとってどうする事が1番有益なのかという問題は、結局やってみないとわからないと思う。
会社の上に立つ人はいろいろな立場から考えなくてはいけないので責任が大きい。
会社をまとめることは難しいと思った。
技術者だからといって技術の事だけしているのではなく、発表の技もみがくべき。
技術者としては無期限で打ち上げ中止です。
技術者と経営者の立場で考えることが一致しなすぎて難しいと思った。
技術者の立場は難しかった。
技術者側と経営者側から考えると複雑で難しい。 [以上、相手の立場に立ってみると難しいものでしょ?]
議題がなかなか難しい。
議論は時間がある限り続くんだと思った。
狭い。時間が短い。討議をするには、この事件について知らない部分が多々あるので、話し合いにくい。
金が…。
経営と、事実を考えることはむずかしいと思った。
経営と技術の両方を組み合わせることは大変だと感じました。
経営は困難。
経営責任者になって話をまとめられなかったのが残念。 [以上、経営者は大変なのです]
現実では、利害関係がからみ合っているので、簡単に解決できないことが多い。 [まったくその通りです。これが現実の社会ですね]
個人的にはNASAの上層部と接待! [うまく行くかなぁ?]
考えるのは大変です。
考えるのは難しいぞいやー
今回のディスカッションは討議の内容が難しかった。
今日、加工の最終レポート提出。明日はこの授業のレポート提出。あさってから期末で、ねむかった。 [それが終われば夏休み!!]
今日はすっきりしないです。
今日は勉強になった。
今晩リサーチペーパーづめです。
左目が痛い。
最後のレポートがんばります。
財務担当はキツイ。 [縁の下の力持ちなのです]
試験が始まるよ。 [がんばってください]
時間が少なかったです。
実際にこの立場になったら難しいと思います。 [ですね]
社長になりたい。 [偉いなぁー。センセイは無理です]
充実した授業だった。 [ありがとうございます]
宿題が多い。 [今日の課題は簡単ですよ]
条件をはっきりと理解していなかったので、良い討論ができなかった。
色々と意見を出せた。
色々なしがらみはときとして、大きなまちがいをひきおこす。
数人で考えているのに案が少ないということはとても寂しいものだと思う。 [......確かに]
正しいことをしたければえらくなれって言葉が思い出された。技術者としての立場では出来ないことでも、会社で上の立場ならばそれに大して意思決定を下すことが可能になる。技術者は倫理を考えるのならば、一技術者にとどまってはならない。 [技術者であっても、より広い立場で考えて、NASAを説得することができるのでは?]
席が悪かったかな…。 [盛り上がらなかったようですね]
設計図から作り直しをすると、試作機の段階まで戻ることになるので、財政的に不可能であろう…。 [何よりも、時間がありません。明日の打ち上げです]
前と班が違ったが、それも面白かった。 [それは良かった]
打ち上げはどちらが悪いとはいちがいに言えない。
遅刻しとるようではダメダメっぽい。 [反省の弁?]
討論は、とても意義があった。
頭が痛くなる討論であった。
難しかった。
梅雨が近いと感じた。
忙しすぎ。
明日で授業が最後なので、気をぬかずしっかりうけようと思います。 [いよいよ最後ですね]
明日のレポート提出がんばる。
明日までにレポート…。終わるかな〜。 [最後の修正は比較的簡単ですよ]
問題があるとわかっていてどうにもならないということは難しいことだと思った。 [でもより良い対処を考えましょう]
予定外の課題はやめてほしい。 [自分の考えをまとめるためのアンケートみたいなものです]
様々な意見がでてよかった。それにしても眠かった。
様々な立場でものを考えることは大切である。 [まったくその通りですね]
倫理はむずかしい。 [そうかもしれません。でも人間が生きていくためには必要なものなのです]
話し合いはむずかしい。
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。