2000年5月24日更新(6月19日ページ移動)
5月24日(68名出席) 講義内容/課題の解答/今日の一言 ※本日付の質問がありました。こちらへ
全体の構図と、前回までの内容、特に境界設定問題と科学的知識の正当性の基礎付の問題を復習。
帰納・演繹の問題を時間のほとんどを使って説明。「データ(/現象/観察)->帰納->原理・原則->演繹->データ(/現象/観察)との適合性で検証」というループを例を挙げながら確認した上で、その問題点を指摘。
今日の内容は重要なことですし、まだ具体的なイメージがわかない人もいらっしゃるようなので、来週、別な例を用いて再度説明します。追加のプリントも作成・配布します。ちょっと難しいですけれど、頑張りましょう。[科学は絶対に正しいか、という質問に対して]
実は、そう考えるかどうか、また人数などはあまり問題ではなく、「なぜそういう結論に至るのか」、つまり、科学的判断の正当性の根拠を考えていただきたかったのです。
[絶対に正しい:16名]
科学は実験済みのもので明らかにされたものや調べられての結果だから正しいものであると思う。
昔の学者が調べて出た結果だから。
科学的に証明されていることがたくさんあるから。
自然には正しい理論法則が必ずあると思う。物事には必ず原因と結果がある。
何かの問題が出ても、科学的に証明されるとなるほど、と思うから。
今までの(高校まで)の授業で習ったことは本当に正しいのかということを、疑問など考えずに来てしまったから。
正しいと思うけど、科学で測りきれるものばかりではないと思う。
研究した結果、証明できることが、何でこういう結果になるのか、という過程まで理論づけた事実だけを見ているから。
その理由は、といわれても、私はよくわからない。ただ、自分が生まれてきた時から科学というものがあり、自分で正しい、正しくないと判断しなければならないということがなく、科学が正しいということを日常生活の中で知らず知らずのうちにそう思いこまされていた。
世界の中で成立していて、人間がそれを使っているから。
正しいと思ってきた。正しいか、正しくないかと改めて問われると、何を根拠に正しいと言っているのかが分からないが・・・。
答が一つしかない。哲学とか文学は人によって答が違い得るが。
科学は何でも証明することができるから。[絶対に正しいとは限らない:44名]
いつの時代でも科学者達が導き出したものがすべてにおいて絶対に正しいということはできないと思うから。
※ 先生の授業じゃなく、科学は絶対に正しいと考える先生の授業を受けていれば、西村先生みたいなおかしなことを言う人間もいると教えられるだろうし、とりあえずどちらか一方の面だけで話を聞くのはどうかと思う。 [仰る通りです。他の方の主張などもぜひ図書館で調べて、良いレポートを書いて下さい。きっと高く評価できるでしょう。]
科学に固有な絶対に正しい方法がないような気がする。
実証できず、仮説のみでも科学と言われる時もあるのではないのだろうか。それに、ある時には科学として正しいと思われていたものも、後世にはくつがえされることだってあるだろう。
科学により証明できないものもあるし、何より、自分が納得できない時があるから。
私たちが[科学で]理解できる範囲外の現象も世の中には多くあると思う。
同じ実験で同じ結果が出ても違う答を導き出すことがあるから。歴史を見ても、消えていった科学もあり、決して完全なものでないからです。
科学は人間が作り出したものだから、必ず間違いはあると思うから。
世界には科学で解明できないことが多くあるから。哲学的なことになるが、例えば人間はなぜ存在するのか、など。
科学は絶対に正しいと思うのは非常に危険な思想であり、科学という名の目隠しによって盲目になっているのではないか。
10年くらいすると科学的な説が一転することがあるから。
今は何も疑おうとはしないでただ[科学を]受け入れているだけなので、「正しくない部分」が見つけられないのだと思います。今の日本、あるいは世界は科学によって進歩してきたといえるが、現実の姿が正しいとは言えないから。環境問題などを引き起こしているため。
科学による発明の結果、たいへん便利なものができたとする。しかしダイナマイトのように、正しく使えば人々の生活にとってプラスになるものであっても、戦争では多くの人々を殺した。果たしてこれは「正しい」といえることなのだろうか。
クローン技術までいくと、倫理的には正しくないと思う。 [以上はとても興味深いお答えです。来週コメントします。][その他:8名]
講義を聴いて何となくだが、上に書いた自分の感想[=科学は絶対に正しい]がくつがえされた。びっくりした。おもしろいと思った。
[科学は]絶対正しいと思っていたが、別のループ[説明方法]がいろいろあるはずだから、それが絶対とは言えないということがわかった。しかしその別のループが見つからないかぎり、今あることが絶対といわれるのだろうと思う。 [来週解説します。]
今日の授業は、ひさびさに[!!]、理解することができた。
今日の授業はおもしろかった!!
今日の授業の内容は難しかったですが、自分なりに理解できたので先生の話もよく理解し、楽しくできました。 [今日は皆さんも頑張りましたからね。]
別な法則があ[り得]るという落とし穴のたとえ話がわかりやすかった。 [同じ結果でも複数の説明が可能という話ですね。]
高校までは科学とか大きらいだったけど今はそうでもないです。
高校で学んだ倫理の内容が、今頃になってよくわかった。
この講義を受けると、頭が柔らかくなる気がする。 [嬉しいです!!]
今日は時間がたつのが早かった。 [今日はみんなも努力しましたからね。]
欧米の[思想の]弱点を私は見つけることができていません。だから次の講義でそれが聴けるのが楽しみです。 [ご期待下さい。]
帰納・演繹をもう少しくわしく。
次回にもう少し、帰納などの説明をしてほしい。 [来週新しい資料を用意して説明します。]朝から天気が悪くて困りました。今日の授業は難しかったと思います。ちょっと気がゆるむとわけわからない話についていけませんでした。来週はしっかりついていこうと思います。
難しかった。
複雑でむずかしい。理解するまで時間がかかりそう。
理解するのが難しく、時間がかかった。
少しややこしいと思いました。
わかったような、わからないような話。 [来週新しい資料を用意して説明します。]話の語尾をもう少しはっきりしゃべって下さい。 [わかりました。気をつけます。]
大事なところの説明がまた速かったですよ。 [すみません。気をつけます。]
めずらしく雨が降った。でも室内は暑かった。 [そうでしたね。今度は換気に気をつけます。]
朝、雨が降っていて、気分があまり良くなかったけど、だんだん晴れてきて良かった。先生、ちょっと崩した優男風根津甚八に似ていると言われませんか? [初めてです]
今日もがんばります。 [来週も気合いが入ってますよ。]
体がだるい。 [実は先生も、なのです。飲み過ぎのようです。]
先生の言動の”予測不可能”なところが好ましく思います。 [......そんなに予測不可能ですか?]