平成18年5月17日更新
第10回:平成18年5月15日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
科学技術と環境1
・環境思想の高まり(公害問題、『沈黙の春』、『成長の限界』などに関する解説)
・パワーポイントやOHPを用いた講義
・ビデオを使った解説
・科学技術と価値に関するクラス・ディスカッション
・予習:レイチェル・カーソン:『沈黙の春』の冒頭部分を読んでおく。(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです)
Q.仮の話ですが,1956年頃,水俣病の存在が明らかになりつつある時代に,水俣市で漁師をしていたとします.どうも最近フラフラするので,医者へ行くと「栄養不足ではないか」と診断されました.栄養をつけるためにあなたは何を食べますか?
A.
・肉や卵などのタンパク質を食べる.
・卵
・肉
・魚を食べると思う.水俣病を知っていても食べてしまうと思う.
・ワカメ(複数)
・魚の骨
・野菜(複数)
・魚(複数)
・米,魚,野菜をバランス良く食べる.(複数)
・牛肉とかの魚以外の肉.
・普段は魚を食べると思うので,野菜,果物,肉等を適当に.魚も食べるかも.
・緑黄野菜を食べる.
・漁師ということもあり,魚を食べて活力をつけたいと思う.
・カツオのたたき,ニンニクたっぷり.
・バランス良く食べる.
・鮫の肝油
・米
・魚と野菜.
・海の幸
・米,肉,魚.
・漁師で魚ばかり食べているから,栄養をつけるとしたら焼き肉を食べる.
・果物,野菜.↑実際のところは「魚」を食べたそうです.漁民は所得も少なく,日常の食卓には自分たちで取った魚が並ぶのが常でした.水俣病の原因の一つには,都市部の人々にくらべて圧倒的に多かった,漁民たちの魚の摂取が挙げられます.(本田)
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は本田の補足ないしはコメントです)
・水俣病の真実と,科学者の見方がわかった.
・ゴミばっかり.
・水俣病については良くしらなかったので勉強になった.
・結局,資源があってもなくても,人口は減少する.
・西田工場長の保身が根底にある倫理にの展開に共感が抱けてしょうがない.
・もっと映像を見たかった.
・水俣病の当時の状況について把握できた.
・科学者が出した判断の理屈はわかった.
・「今までも何もなかったからそれに問題はない」という考えは間違っている.
・水俣棒は怖い.
・水俣病について詳しく理解できたので良かったです.
・ネコ400号とか初めて知ることも多かった.
・最初に工場長がウチじゃないと言ったとき,それは工場長の主観でなんのデータも見ていなかったから駄目だと思う.
・現在水俣市に住んでいる人は,水俣市で取れる魚を食べているのか?水俣市で取れる魚はまだ汚染されているのか気になった.
・原因の一つがものすごい問題を起こしてしまうことを知り,考えさせられた.
・水俣病の人は凄い動きをしていた.
・水俣病は現在だったら治せるのだろうか.
・何でマウスじゃなくてネコなんだろうか.
・一例でもかもくして見なければいけない事もあると感じた.
・ネコかわいそう.
・水俣病がとても恐ろしく感じました.
・科学者は良くも悪くも科学者だ.
・水俣病は酷い.
・化学物質は自然では分解されずに体に残るので怖いものであると思った.
・猫400号実験などを見て,水俣病は恐ろしい病気なんだと感じた.
・いたいたしいです.
・疲れた.↑少し驚かせてしまったようですね.ただ,水俣病という名前だけ知っていてもあまり意味がないので映像を使って被害の実態を知ってもらおうと考えました.誰がいいか,悪いかという点を強調したいのではありません,教訓から何を得るべきか考えてみてほしいと思います.(本田)
授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。