平成19年11月7日更新
第18回:平成19年11月7日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
「教育課程」とは何か ─これまで学んできた内容の総まとめと確認─
・講義・質疑応答
(予習)これまで学んできた内容を確認し、整理しておく。
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.1. 講義の最後では、『星の王子さま』を用いてご説明しました。その中に出てきる帽子状のものは何でしょう?
A.1. 原著によると、「ぼくのかいたのは、ぼうしではありません。ゾウをこなしているウワバミの絵でした」だそうです
・?
・UFO
・オオカミ
・オバケ
・ガンのもと [おぉ!!]
・どうくつ [図と地を逆転させるわけですね]
・へび
・ヘビが何かを飲みこんだ図 正解やったオレスゲェ!!
・ヘビが何か食べたすがた。
・ボウシ [複数]
・ぼうし [複数]
・ぼうし、丘
・ボウシ?
・ぼうしとへび
・ぼうしにしかみえません〜
・ライオン
・黄色い帽子
・恐竜が休んでいる姿
・最近知りました[たぶん受講していらっしゃるセンセイの別の講義で、です]
・自分の死体? 自分が倒れこんでいる様子?
・小さい山
・生きだおれ[正しくは「行き倒れ」]の人
・知っている。(ゾウをのみこんだヘビ)
・知ってます。
・知らなかった・・・
・虫?
・倒れている人に布をかけた物
・帽子、くつ、
・幽霊
・溶けかけのアイスクリーム [なるほど]
Q.2. では、『星の王子さま』を用いて、センセイは何を言いたかったのでしょう?
A.2. 講義の中でひとまずご説明しましたが、皆さんの回答の中に実は、皆さん自身の姿が見事に表れています(「投影」といいます)。講義開始時のアンケート結果と比較すると、皆さんの成長がよくわかりますよ。
・1つのことには、様々な物や事が影響を与えている。
・まだ、よくわからない。
・わからない
・教えるということは、一つ間違えば恐ろしいことであるということ
・教育する側・・・・大学卒業→社会でエリートとして認められる。内申重視(?)・・・・子どものことよりも親や法律重視。 保護者側・・・・子どものこと+自分→子どもの意思を無視して、独善で判断し行動している。→本当に問われているのは、お受験思考etcをつくった戦後のおかしな考え方(?) [できるだけ原文のママ]
・教育とは子供たちのためであるということ
・教育の本質 何を教え、何を育てるのかは、その時により違う部分と不変な部分があり、その部分が問われている。 [これはかなり当たっていると思います]
・教育課程は時代によって違う。昔と同じ事をやっていればいいというものではない
・結果として、生徒自身が自ら学習できるようなカリキュラムが良い。
・考えは一つではない
・子供って何だろう。自分って何だろう。人間って何だろう。 [まぁ、そういうことですね]
・子供達に教育を通して自分はたいして物事を知らないという事をわからせ、回りを知ろうとし、自分の中だけで物事を完結させないようにさせようとした。
・自分が何もわかっていないということ
・自分が無知だということを知り、いろいろなものを見て、聞いて、学ぶと物知りになれる。しかしこの場合は「知りたい」という欲求がある場合だけだと私は思う。もし、「別に、何も知らなくてもいい」、「自分に関係ない」と考えていると学ぶことはできない。私はこれからの教育はいかに子供に学びたいという欲求を出させるのかが重要だと思う。 [その点はまったくその通りです。スライドの中でちょっとしかお見せしませんでしたがこれからは“motivation”動機づけが大切になると思います。この「小カード」とWebの取り組みもその一環です]
・自分に都合の良いことだけでは無く周囲もしっかりと目を向ける。
・自分の[→自分を]とりまく環境
・自分のことを知る。
・自分の深想心理[正しくは「深層心理」]を知れ
・自分の世界に閉じこもってないで外の世界に目を向けろ。
・自分の世界を拡げるのは結局 自分しだい。
・自分の知ることがすべてではない。
・自分自身
・自分自身のことを振り返ること!
・将来を良くする。
・情報の共有
・真実を知る能力
・世界は広かった
・生涯において勉強することは重要かどうか。
・誰も何もしらないのだから、知ろうと思うことによって人は多くのことを学べる。
・物を見る目をやしなう
・無知の知
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[返却された臨時テストについて]
・さいあくの点数だった
・テストダメやったぁ〜(>Δ<;) [できるだけ原文のママ。以上、レポートをがんばって、挽回しましょう!!]
・テストの点が意外とよかった↑↑
・なかなかの点数だった!! [以上、こちらは気を緩めず、レポート「も」がんばりましょう][今日の一言]
・うぬぼれ屋でした。ごめんなさい。 [貴方はそうじゃないですよ]
・おもしろかった。 [ありがとうございます]
・これからも教育について学んでいきます。星の王子様が何を伝えたかったのかが少し理解できて良かったです。 [『星の王子さま』は読めば読むほど謎が湧き出てくる本です。読み手の能力を試しているんですね。時代を超えて生き残る名著ってそういう部分があります]
・つかれた。けど「星の王子様」の話は心引かれた。自我同一性は考えさせられた。 [それを正面から考えることができるのは、今だけ(20歳前後)だと思いますよ]
・なるほどと思うことが多くあった。 [うれしいです]
・よく考えさせられました! [こちらも]
・レポート月曜でスゴク助かりました。ソクラテスは知ってたけど、何度聞いても気をひき しめ(←?)させられる。 [できるだけ原文のママ。貴女は才能をお持ちなので、ぜひそれを生かしてください]
・レポート提出日が月ようと聞いて安心した。 [配付済の指示文書を読んでください]
・王子[さま]のもっている件はタイガージェットシンのレイピアですか? [手元に資料がない――電車の中でこれを打っている――のですが、1940年頃の作品なので、「レイピア」ではないと思います]
・絵本を読みたくなった [誤解させてしまったかもしれませんが、絵本ではありません]
・金曜に製図を提出しなければならないので今日と明日は寝る暇もないので大変だ。[それを終えた]土日で何とかレポートを仕上げたい。 [都市デザイン学科学生。大変だと思いますが、ぜひ頑張ってください]
・[この科目に?]合格したいなぁー [ぜひレポートで良い点を取ってください]
・今週のりきれば楽になるから頑張ります。 [じゃあ、週末に頭を切り替えてレポートに専念してください]
・今日の授業が一番良かったです。 [ありがとうございます・・・・・・でも、じゃぁ、今までのは・・・・・・(冗談です)]
・今日の内容は難しかったが、その分、考えることが楽しかった。 [ありがとうございます。最後にちょっとだけお見せしましたが、自分から勉強すること、つまり考えることって、ホントは楽しいんですよね]
・自分は引き出される教育をされていたかが気になる [そうですね。でも、これから自分がそういう教育を次の世代に提供する、って考え直してみませんか?]
・秋学期終わって、落ち着いたら[『星の王子さま』を]読んでみます。 [ぜひぜひ]
・星の王子様の絵をぼうしでなくゾウ[を飲みこんだウワバミ]だと理解するのはどう考えても無理がある [その点は、まったくその通りです。問題は、ではなぜ著者サン=テグ・ジュペリがそんな無理な設定をしたかです]
・星の王子様の本をよみたくなった。 [ぜひぜひ]
・長い間おつかれ様でした。レポートがんばります。 [こちらこそいろいろ考える機会を与えていただきました]
・哲学っぽいな。 [哲学そのものです。はい]
・勉強は熱中できるものとできないものがある。 [それはそうですよね。センセイだって「全てに熱意を」といっているわけではありません]
・面白いスライドでした。 [ありがとうございます]
・来週15日木曜の自己点検授業は、ゼミの関係で遅れる可能性があります。 [了解しました。講義が終わっていたら、研究室へお越しください。点数等をお知らせします]
・来週で最後だ [学生さんは楽しみな秋休みですね。でも、センセイらはずっと仕事――国際会議を含む――です。トホホ]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。