平成19年4月18日更新
第4回:平成19年4月18日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
科学技術と産業
・科学技術と産業の関係に関する検討(科学技術政策、科学技術基本法、基礎研究所モデルの成立と崩壊など)
・OHPなどを用いた講義
・ビデオを使った解説
・科学技術に関する新聞記事レポート(第1回)の提出 (60分)
・予習:科学技術の進展により大きく変化した産業の例を考えておく。 (60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.貴方/貴女は日本国内の中小企業(例えば洋食器製造業)の社長だとします。アジアの低価格商品の氾濫で、経営が厳しくなっており、経営を続けるかギリギリの判断を迫られています。状況を打開するために、どんな方策を考えますか。
A.具体的な状況がはっきりしていませんので、唯一絶対の正解はありません。
しかしちょっと考えただけでも(1)人件費を圧縮して価格を下げ、競争力を維持する、(2)他社や他国で作れない製品(付加価値の高い製品)を開発、製造して利益を維持する、(3)今までの技術力を生かして、新分野に進出する、(4)国内での製造を諦め、人件費の安い他国に工場を建て、製品を輸入する〔その場合、技術者を含めた従業員の雇用をどうするのかが問題になります〕、(5)他国で製造するにしても、製造機はその国では作れないので、それを技術力の高い国内で作り、メンテナンスもする、さらには(6)その製造機に関する特許権等で利益を上げる......など、いろいろ考えられます。広い意味での「経営」を視野に入れた技術を考えていただきたかったのです。
なお、こちらでも少しご紹介しましたが、例として挙げた新潟県の三条市・燕市の場合、技術を生かして、米アップル社のiPodの裏面を独占的に製造しています。ここでしか金属を「磨く」ことができないんだそうです。また、同社のノートパソコンの金属框体も三条市・燕市で製作しているとのことです。やはりここでしか製作できないんだそうで、同社の有名なデザイナー(副社長でもある)のジョナサン・アイブ氏が技術を確かめにこの地域の工場を訪問したのだそうです。こういう生き残り方もあるんですね。
今日の講義はやや早足だったので、次回の授業で改めてご説明します。そのため、コメントは控えます。ずいぶん面白い回答もありますよね。
・オリジナル商品を作ったりする。おまけ付きやなにかキャンペーンなどをする。営業をふやす。
・さらに品質を良くして、アピールする。
・その会社しかできない技術を身に付け、それをナイフやフォークに施す。またはすごくいいナイフやフォークをつくり世界各国の富豪に売る。
・ブランド化にする。
・もう少し人数を増やして技術をあげる
・もっといいものを開発する。
・より高度な物を作り、高級品として売り出す。
・安さでは負けてしまうから、高い製品をつくるとかデザインをかえるとかする。
・会社のオンリーワンの技術で対抗する。
・機械を導入する。
・給料なし
・給料を安くする。 [以上、この方法には限度があります]
・今使っている材料でできる他の製品を考える
・材料費などを低コストでできるようにする。
・商品
・商品の高級化
・新しいスプーンの開発(食べ[ら]れる食器など)
・新しい製品を考える。(スプーンの材料を変える)スプーンの材料で新しいものを作る。
・新商品の開発、広告
・新製品開発
・新素材の開発
・人件費が安い所で同じ製品を作る(日本で作っているのと同じもの)
・製品の質を高める。
・製品の質を重視する
・製品の品質を上げて高級品にする。
・他には、マネできない技術を作る
・東南アジアと安さで勝負しても勝てないから、良い物を作ってブランド化して輸出したり、お金をたくさん持った人に合わせる
・独自の技術を開発し、他ではマネできないようなものを作る。
・日本の技術をもっと高める。
・品質の良い物を作る。(高級品)
・品質を2分化する。良いものとまぁまぁなものをつくり、良いものを高くうりいままでのものを安くうる。給料はかえない。
・別の製品をつくる。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・つかれた
・ねむかった。 [以上、午後のせいか、ずいぶん疲れている感じの人もいらっしゃいましたね]
・はやかった [ゴメンナサイ。反省しています。次回補足させてください]
・ビデオおもしろいです。
・ビデオがおもしろかった。 [以上、貴重な映像です。センセイも動いている蒸気機関は見ていません]
・科学って私の中にあったイメージとだいぶ違ってきた。 [ありがとうございます。それだけでもう、大オッケーです]
・科学と技術のむすびつきの歴史がわかった。 [こちらも]
・科学技術の成り立ちが少し理解できた [そしてこちらも]
・科学技術の歴史が少し解った [こちらもですね。ただし、この講義では歴史を深追いするつもりはありません]
・科学者と技術者は別物であった。 [前回と今回の講義でご説明した通りだったんですね]
・楽しかった。 [ありがとうございますぅ〜]
・機関車少し興味があった。 [貴重な映像です]
・興味深かった。 [いろいろ考えてくれているようで、嬉しいです]
・午後の授業は大変です。 [そうなんだろうなぁーと思って見ています]
・今日はいつもよりねむかった。申し訳ないです。
・今日はいつもより寝むかった[正しくは[眠かった]]。
・寝てしまった。 [以上、ずいぶんお疲れの様子ですが、眠気には抵抗できないので、少し寝て起きるとずいぶん楽になります。またやはり睡眠はきちんと取りましょう]
・深い話だった [ありがとうござます。次回はもっと近い時代の話なので、興味を持っていただけるだろうと思います。ご期待ください]
・速くて疲れた [前半に関してはゴメンナサイ。次回補足いたします]
・疲れた。 [こちらもお疲れのご様子]
・話しが早く[正しくは「速く」]わかりにくかった。 [ゴメンナサイ。来週補足、確認させてください]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。