平成20年4月28日更新

第5回:平成20年4月28日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

科学技術と国家1
・科学技術と国家に関わる事例の解説1

授業の運営方法

・OHPなどを用いた講義
・ビデオを使った解説

学習課題 予習・復習

・科学技術が国家の政策によって影響を受けた事例を考える。(提出) (60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.貴方/貴女は日本国内の中小企業(例えば洋食器製造業)の社長だとします。アジアの低価格商品の氾濫で、経営が厳しくなっており、経営を続けるかギリギリの判断を迫られています。状況を打開するために、どんな方策を考えますか。

A.具体的な状況がはっきりしていませんので、唯一絶対の正解はありません。
 しかしちょっと考えただけでも(1)人件費を圧縮して価格を下げ、競争力を維持する、(2)他社や他国で作れない製品(付加価値の高い製品)を開発、製造して利益を維持する、(3)今までの技術力を生かして、新分野に進出する、(4)国内での製造を諦め、人件費の安い他国に工場を建て、製品を輸入する〔その場合、技術者を含めた従業員の雇用をどうするのかが問題になります〕、(5)他国で製造するにしても、製造機はその国では作れないので、それを技術力の高い国内で作り、メンテナンスもする、さらには(6)その製造機に関する特許権等で利益を上げる......など、いろいろ考えられます。広い意味での「経営」を視野に入れた技術を考えていただきたかったのです。
 なお、こちらでも少しご紹介しましたが、例として挙げた新潟県の三条市・燕市の場合、技術を生かして、米アップル社のiPodの裏面を独占的に製造しています。ここでしか金属を「磨く」ことができないんだそうです。また、同社のノートパソコンの金属框体も三条市・燕市で製作しているとのことです。やはりここでしか製作できないんだそうで、同社の有名なデザイナー(副社長でもある)のジョナサン・アイブ氏が技術を確かめにこの地域の工場を訪問したのだそうです。こういう生き残り方もあるんですね。

・コストを下げ値段を下げる。
・むしろ金持用を作りだす。(注文等で質を良してブランド品級にする) [講義でご説明した「(高)付加価値」ですね]
・より性能の良い物を作る [こちらも]
・違う商売をする。
・違う製品を売る [以上についてはご説明しました]
・外国に工場を作って安くする。 [アリ、ですよね。ただしこれまでの従業員の雇用をどうするかを考えなければなりません]
・兼業で補う。
・高品質の物を作り続ける。 [上記ご参照]
・自分も外国にラインをつくる。品質を重視してアピールしてブランドにする。引き出もの用などの高級品せんもんにする。 [前半と後半はひとまず区別できますよね]
・質(コスト)を下げて、今まで以上の大量生産を心がける。
・質、安全性をアピールする(外国製、特に中国製は有害物を含んでいそう)
・新製品を考える。金を借りる。関税をかける [関税は撤廃ないしは削減の方向にあります]
・値下げをする。 [利益はどこで?]
・値段を下げずに売り続ける。(本当に良いものなら続けられると思う) [こちらも]
・中国に工場を作り、作らせる


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・[ビデオは]おもしろかった。 [う〜ん、それだけかな?]
・ビデオの英語がさっぱりだった [ちょっと難しかったかもしれませんが、とても綺麗な英語でした]
・科学技術は身近にあり、良いイメージが強かったが、今回のビデオを見て恐怖の面もあることを実感した。 [まったくその通り]
・核兵器は使ってはならない。 [そうですね]
・競争で生き残るのは大変だと思う。 [洋食器メーカーの社長さんの件ですね]
・原爆1つ作るのにかなりの手間と費用がかかっているんだなぁと思った。 [莫大なお金がかかっています]
・原爆が以外[正しくは、「意外」]に単純な仕組みなのにおどろいた [ウラン型のことですね。ご説明したように、プルトニウム型はハイテクの塊です]
・原爆はやはりひどいものだ [広島か長崎を訪問されたのでしょうか]
・原爆実験の土地に記念碑を作るところがアメリカらしいと思った。 [次回もビデオをご覧いただこうと思います]
・原爆怖い [初めて見たらショックでしょうね]
・酷すぎて言葉が出てこない。 [こちらも]
・知らないとわ[正しくは「知らないとは」]恐いことだ [こちらは、次回、改めて考察しましょう]
・当時アメリカで原子爆弾の恐ろしさをどれ位知っていたのが疑問に思った。 [こちらも]
・眠い。アメリカとの意識の違いが見れた。 [何だかお疲れのご様子]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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