平成27年12月22日更新

3FS1クラス
第12回:平成27年12月22日 学習内容授業の運営方法学習課題(予習、復習)課題の解答今日の一言

学習内容

高度技術社会における技術者の新しい役割
・科学技術とリスク
・リスク評価の難しさ
・リスクと公共性
・社会的合意形成
・トランス・サイエンス
・科学技術社会論 
・科学技術コミュニケーション
・科学技術の研究開発と倫理
・Grand Challengesに関する解説

授業の運営方法

・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材を視聴することもある

学習課題 予習・復習

・提出:課題6(電子的提出)
・復習:教科書第15章の精読(60分)
・予習:課題7(事例分析)(120分)
・予習:課題8(Grand Challenge for Engineering)(60分)


課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)

Q.飛行機と自動車、お客さんとして乗車(搭乗)する場合、どちらが「怖い」?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)

1.飛行機

22名(42.3%)

2.自動車

29名(55.8%)

3.無回答

1名( 1.9 %)

1.飛行機

・もしかしたら、テロや、ついらく[墜落]してまう可能性があるため。[万一、]事故が起きたら助からない。
・一度に行ける距離は大きいが事故にあって[遭って]しまうと死んでしまう。
・一度離陸すると、なかなか降りられないから。
・何%の各りつ[正しくは「確率」]っで確実に落ちるという話をいたから。人に安全を任せるのが怖い。 [前半の「確実に落ちる」は真実でしょうか。確率論の問題です。後半については、訓練を受けたプロが操縦していますよ]
・空からおちた[落ちた]ら一瞬で死ぬから。
・空から落ちる可能性があるから。
・空の気候は変わりやすいし怖い。
・空を飛ぶのに慣れていないから。
・空中にいるため、万が一、何かあれば対処の仕様もないから。落ちるか運しか残されていないため。
・高所恐怖症だから。 [複数]
・事故が起きたときのリスクが高いから。
・事故が起きた場合の規模が大きいから。
・事故にあった[遭った]ら死ぬから。
・事故にあった[遭った]場合[、]危険度が高いから。
・自分では事故が起こりそうだとか把握できなくて、事故る[←普通の表現方法を使いましょう]と死ぬ確率が高そうだから。
・乗る回数が高くないにもかかわらず、事故率が高い。また、離着陸が一番危険である。 [離着陸時の件はその通り。ただし前半の「事故率」は非常に低く抑えられています]
・飛行機だと落雷に当たる可能性もあり、自分の目で安全を直接確認できないから。もしくは、飛行機だと[万一の際に]助かる可能性が低いと思うから。
・飛行機はあまり乗ったことがないため。
・飛行中に事故が起きたら、ほぼ助からないから。
・普段空にいることが少ないから。
・落ちたら助からなさそうだから。

2.自動車

・移動距離が長いぶん、事故が起きるリスクも高くなる。
・運転する時間が長い。また、事故の発生率は自動車の方が高い。 [最後にご説明したように、事故の発生率はまったく比較になりません]
・[走行]距離が長いため、運転手のつかれ[疲れ]具合で事故率が上がってしまう。
・[万一事故が起きても、被害の程度は]軽いと思う。
・事故がよくおきて[起きて]いるから。
・事故が起きるひんど[頻度]が多いし、飛行機は落ちる可能性が低いから。
・事故の起きる可能性が高いから。 [複数。以上、事故の頻度については飛行機と比較にならないほど高いです]
・自動車が恐い。場合によっては事故を起こしたり、巻き込まれたりするから。 [センセイも何度か車に轢かれそうになったり、正面衝突させられそうになったりしました]
・自動車の方が他から影響を受けるリスクが高いため。(すれ違う車の数、人)
・自動車は交通量が多く、毎日、交通事故が起きているため。
・自分あるいは運転者が100%正しい運転をしていても事故が起こらない可能性は0ではない。車のほう[方]がその可能性の方が高い。個人的には死ぬときは死ぬと思うが・・・。
・自分があまり運転に慣れていないから。距離は関係ない。
・自分の乗る自動車だけでなく、他者の乗る自動車の事故に巻き込まれる可能性もある。 [センセイも交差点で停車時に、本学学生にぶつけられました]
・乗っている人(運転している人)の質がバラバラであるから。 [確かに]
・乗る回数が多い分、事故にあい[遭い]そうだから。 [その通り]
・乗る機会が多く、小いさな[正しくは「小さな」]事故でもおこる[起こる]可能性が大きい。 [こちらも、その通り]
・乗車時間が極めて長い。その間[=乗車している間]の危険のひんど[頻度]も高い。 [確かに]
・人を轢く可能性がある。 [その通り。それを想像できるって、かなり良いセンスをお持ちだと思いますよ]
・多くの車とすれ違うため、事故の原因が多いと思うため。
・知らない道に出るとどう行けばいいか分からなくなる。交通量によって変わってくる。
・長時間運転するので、疲れのせいで集中力がなくなり、事故に遭う可能性が高い。
・飛行機が落ちる確率よりも自動車で事故にあう確率の方が高いため。飛行機に乗って死ぬ確率は低い。
・飛行機は一度に何人も乗せる命をより多く運んでいるため[パイロットの]責任感とかが強そう。 [確かに。それに厳しい訓練を受けていますしね]
・飛行機は毎度技術者が何重ものチェックを行い飛んでいるから。
・飛行機より自動車の方が事故率が高いから。
・不測の事態が発生するバリエーションが、自動車の方が多いのではと考えた。 [なるほど]


今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載

・「スターウォーズ エピソード7」は正直あまり面白くなかったです。○○・○○[原文は登場人物名。ネタバレ防止のため伏せ字にします。バレバレではありますが...]が死んだときは悲しかったですけど、今後の期待が持てないです。 [ふ〜ん。出回っている評とはずいぶん違いますね。いつか自分でも観てみたいと思います。○○・○○って死んでしまうんですか。まぁ、前話から30年後という設定ですからねぇ]
・1年[は]とても早かった。 [こちらも別な意味で、ふ〜ん。大きな変化があったんでしょうか。来年は就職/進学の年。良い年にしてください]
・Agoraは提出しても、ちゃんと自分が提出済になっているか分かりずらい。 [なるほど。来年2月にオランダから関係者が来るので、改善点を要望しておきます]
・CSRは覚えておきたい。 [「企業の社会的責任」ですね。後できっと役に立ちますよ]
・アゴラの提出が間に合って良かった。 [アゴラのトラブルの件、申し訳ありません]
・アゴラ以外のものを使ってほしい。 [実は次年度から、センセイのクラス(の一部)のみ、別なソフトを使おうと考えています]
・あと数日授業頑張る。 [ぜひぜひ。その後はお正月休みです]
・いいクイズだと思った。 [ありがとうございます。次回も関連した、しかし別なクイズを考えています]
・うで[腕]がいたい[痛い]。 [どうしたのかな?]
・くりすますぼっち[原文のママ]なので技術者倫理の勉強します(笑) [センセイもクリスマスイブは「ぼっち」です]
・コンプライアンス型と価値共有型についてくわしく[詳しく]知ることができた。 [ありがとうございます。かなり強調して対照的に説明していますので、念のため]
・とにかく眠かった。 [どうしたのかな?]
・よいお年を。 [皆さんこそ]
・リスク評価がよくわからなかった。 [そりゃそうです。説明は次回に回したので]
・安心が日本だけの言葉というのはおもしろい[/面白い]。
・安心という概念が日本特有のものだと知って驚いた。
・安心という概念については知らなかった。勉強になった。 [以上、日本語は論理的な記述には向いていませんが、逆に、「安心」のように情緒感情を含むものの表現には強いんですね]
・安全・安心は大切だと思った。
・安全が安心につながるし、安心できるということは安全であるという事になるため、大事だと思った。
・安全と安心は同じような意味だと思っていたが、英語のことを考えると違うものなんだと認識できた。 [以上、安全/安心の件はこれからのキーワードですよ]
・安全運転しよう。
・安全第一。 [以上、まったくその通り]
・楽しかった。 [ありがとうございます〜]
・技術ができることは、[公衆/市民/ユーザーの安全、健康、福利のために事故が発生する]確率を下げることだと思う。 [その通り。ただしコストや利潤などその他の価値とのバランスを考える必要がありますが]
・交通事故ってこわい[恐い/怖い]。 [いや、本当に恐いです。起こしたり起こされたりしましたので]
・今日は集中して話がきけ[聴け/聞け]ました。 [それは素晴らしい。内容に興味を持っていただけたのでしょうね]
・最後のリスク・アセスメントの話が興味深かった。 [ありがとうございます。ただし申し訳ありませんが、説明は次回が本番です]
・事故の大変さが改めて分かった。 [いや、もう、大変ですよ。できるだけ遭わないようにしてください]
・事実は数値をもって示す事が大切だが、それが安心につながる[/繋がる]とは限らない。 [そうなんです。お客さん(ユーザー/市民/公衆)から見て、納得できるかどうかがポイントなんですね。次回ご説明します]
・自分のことしかかんがえ[考え]ないと、失敗するんだと分かった。 [そうなんです。広い視野、あるいは異なった視点を持つことが重要なんですね。講義の最終回でご説明します]
・先生は心理学かなにかの知識を持っていますか? [センセイは大学──学部──に8年いました。この間、心理学はかなり勉強しました]
・冬休みー!! [楽しんでください。今年と来年でもう長い休みはありませんよ]
・日本人の「安心」という概念は難しい。 [確かに。ただし他の国にはない要素を含んでいるので、その差異と、それが持つ意味を考えることは有用だと思います]
・疲れた。 [複数。課題か何かで大変なようですね]
・飛行機の落ちる確率は0.00009%です!! [ふ〜ん。どうやって算出したのでしょうか(疑っているわけではありませんよ)]
・飛行機事故の起こる確率の低さにおどろいた。 [ただし、「それでも恐くないですか?(=やっぱり恐いですよね) なぜそう感じるのでしょうか。それを一緒に考えましょう」がオチなのです]
・眠かった。 [お疲れのご様子]
・夜のフットサルたのしむ[楽しむ]よ。 [ぜひ]
・来年もがんばりたい。 [こちらは、ぜひぜひ]
・良かった。 [ありがとうございます。来年も良い講義を目指します]


西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。


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