平成29年4月25日更新
3ER1クラス
第3回:平成29年4月25日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※現実に起きた事例をベースに倫理的考察や意思決定に必要な概念や用語などの解説を行う
・PCを用いた講義
・関連する視聴覚教材の視聴
・演習
など
・予習:教科書の精読(120分)
・復習:課題2(Agora上で事例分析)(60分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.「科学技術」を英訳(直訳)しなさい
A.正解は“science and technology”です。明治期に西欧文明を導入する際、「科学と技術」としてではなく「科学技術」として理解されたためです。教科書p.152参照
・chamical technology [これは別な意味ですね]
・science
・science and engine
・science and engineering [“engineering”については次回の講義でご説明します]
・science and technology [ご名答]
・science engine
・science engineering
・science mechanics
・science of technology [これは別な意味になりますね]
・science skiru [スキルは“skill”です]
・science technology
・science technorgy
・science technorogy
・science thecnorsy
・sciens materal
・sciense techology
・scientific technorogy
・sience and technology
・sience technology
・sience technorogy
・sience tecnorijy [以上、原文のママですが、スペルは大丈夫かなぁ?]
・technology
・technology of science [これは別な意味になりますね]
・technology of sience [こちらもスペルはどうでしょう?]
・tecnical science [スペルはどうでしょう?]
・vio technology [仰りたいことはわかるつもりです]
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[チャレンジャー号事故のビデオ視聴と解説について]
・NASAもMT社もいい[良い]立場ではなかったと思った。 [確かに。そしてその状況を客観視できず、追い込まれた不健全な状況で判断してしまったんですね]
・コミュ力とずる賢さ、そして主体性が大事。 [表現──もっと適切なものがあると思います──はともかく、追い込まれた状況を乗り切るためにはそれらの能力が必要ですよね]
・こんな問題が将来あると考えるとげんなりする。 [気持ちはわかります。ただし今回は好ましくない例の典型を見ています。実際の社会はここまで不健全ではないですよ。すでにご説明しましたが、特別講義では実際に、比較的ちゃんと取り組んでいる会社をお招きして、具体的な活動を考えます]
・だめ?な大人が上に立つとえらいことになる。人を見分ける(選ぶ)力が必要だと思った。 [その通り。ただし子が親を選べないように、部下は上司を選べません。だから、まずこのような状況に陥ったらどうすれば......を考える必要があります。そしてまだお気づきではないでしょうが、「上司の立場に立ったら」を考えられるようになると、見方は一変すると思いますよ]
・チャレンジャー号は教訓にしなければならないと思った。
・チャレンジャー爆発事故は関係ないように思えていたが、今回講義を受け、今後、自分も直面しそうな事項が多く、学ぶべきだと思った。 [以上、まったくその通りですね]
・どこまで安全性を追求すればよい[良い]かわからない。 [最後にちょっとだけ言及しましたが、倫理的問題をこのように捉えることを「線引き(問題)」と言います。次回以降の講義でその対応策を考えます]
・ボブ・ランドさんがかわいそうに思えた。
・ランドさんがかわいそう。
・ランドさんみたいな立ち位置になりたくないと思った。 [以上、その通りですね。残念ながら、要所要所で適切に対応していかないと、彼のように、いわば「押し付けられる」ことになってしまいます。だからこそそのような事態に陥らないためにどうすればいいのかをこれからの講義で考えます]
・安全が第一であることが分かった。
・安全性を考えるくらいの事は当然だと思っていたが、地位や立場を考えた際、安全性を保つ事がどれ程難しいことか学べた。
・安全性を第一に考える技術者になりたい。
・安全第一 [以上、まったくその通り。「公衆の安全、健康、福利(=幸せ)」が第一です。でもそれだけでは先に進めないので、他とのバランスが問題になります。実際の方法については次回以降の講義で考えます]
・下の立場の人間だと発言しずらい[正しくは「しづらい」]所があると思った。 [その取り。だから長い目で全体を考えることや、この状況を乗り切る具体的な工夫が必要になるんですね]
・価値の難しさを感じる1コマだった。 [そうなんです。それぞれの立場で「大切なもの」を考えているのですが、広い視野や長期的な視点がなく、追い込まれた状況で判断しているので、適切に対処できなかったんですね]
・企業と個人どちらを大事にするべきなのか。深かった。 [その通り。そしてこの問題は国や文化によって大きく異なります]
・技術者として社会に出て働いた場合、今回のようなジレンマが起こる可能性もありうる[有り/あり得る]ということを認識した。
・技術者として大事なことを聞いた。
・技術者とはやはり大変なのだと思った。
・技術者とは安全性を第一に考え、自分なんてない物だと思わなければならない。キャリアなど考えてはいけない。
・技術者の選択は大事。 [以上、まったくその通り。具体的な方策については次回以降の講義で考えましょう]
・技術者の立場が低く、経営者や社長がいばって[威張って][い]るのが残念でした。 [そうですね。この状況で現状をどう打開するかが当面の問題ですが、それに加えて、そもそも長期的な視点から組織のあり方を考える必要がありますよね]
・技術[担当]副社長が自分だったらと思うと、とても冷静な判断ができそうにないと思った。 [確かに]
・結果を知ってるだけにどうしてもそっちを思って考えてしまい[、]どうすればよかったかを考えるのに苦労した。 [こちらも別な意味で、確かに。お話ししたように、センセイの後半の説明も基本的には全て「後出しじゃんけん」ですからね]
・言わなくてはいけないことを言えるようにならなくてはならない [その通り。そのためにはどうすれば良いのか、をこれからの講義で考えましょう]
・公衆の安全、健康、福利、は大事。 [まったくその通り。その上で、他とのバランスを取ることが求められるんですね]
・最も優先すべきものは利益や評価ではなく安全であるということを知ることができてよかった[良かった]。 [その通り。公衆の安全、健康、福利を最優先した後、他とのバランスを考える必要があるんですね]
・作った人の責任は重い。 [その通り。ロボットや車、航空機のような有形のものもそうですし、それらをコントロールするソフトウェアなど無形のものもそうですね]
・事故が起きた後考えると、打ち上げはどう考えてもするべきではないが、当時の状況はそれどころではなかったということも伝わった。 [そうなんです]
・事故が起[こ]った時の状況を知ってしまうと判断をしにくくなると思った。 [その通り。逆に言うと、事件事故が発生する前に、どこまで影響を予想できるかが問われているんですね]
・自分が一番大事なので真の技術者になれそうにない。 [自分の身を守ることを「保身」といいますが、それ自身は大切なことですよ。後日、講義の中でご説明します]
・自分の考えを見直すいい機会になった。 [それは良かった]
・自分も同じようなジレンマにあったことがあるのでショックがあった。 [なるほど。それならばリアリティを持って観ていただくことができたのでは?]
・社会的立場により正しい判断ができなくなり起こしてしまった悲しい事故だった。 [その通り。別な言い方をすると、他の人の立場で考えることができなくなっていたんですね]
・周りの状況から人の考えは変わっていくと感じた。
・集団は怖い。
・集団思考の危険性について思い知らされました。
・集団思考は怖いと思った。
・条件と環境でかわる。 [以上、集団思考はかなり危険性が高いんですね]
・責任の所在は誰にあるのかは、実際には誰に有るのかはわからない問題だと感じた。 [文章がやや混乱していますが、察するに、最初の印象とは違って、背景や事情を知ると、実態はかなり違ったものである、ということでしょうね]
・他人のために自分を犠牲にすることはとても難しい。 [確かに]
・大人になると考えることがふえる[増える]んだなと思った。 [そりゃそうです。何も考えずに求め、そして与えられるのは子ども時代だけです]
・難しい問題だと感じた。
・難しい問題だと思った [以上、まったくその通り。「じゃぁ、どうすれば...」を次回以降、「セブン・ステップ・ガイド」を用いながら考えます]
・反断[正しくは「判断」]が難しい。 [まったくその通り。いろいろなことを考える必要があるのですね]
・副社長の立場が一番つらい[辛い]。 [確かに。後から考えると、ですが、要所で適切な判断と行動ができなかったため、全てのしわ寄せを被っているという面があります。しばらく、なぜそうなったのか、そうならないためにはどうすれば...を考えてみましょう]
・物を制作[有形のものの場合は「製作」]していくなか[中]で改めて[科学技術者倫理の重要性を?]学べた。 [[ ]内の解釈で正しければですが、まったくその通りですね]
・夢考[房]でもチャレンジャー問題と同じようなことがあったので[、]非常に興味ぶかかった[深かった]です。 [なるほど。そんなことがあったんですね][今日の一言]
・#include <math.h> [調べてみたらC言語の命令のようですね]
・[原文ママ] [論文の中で引用する場合、引用された元著者ではなく、その論文の著者が補足する場合に[ ]を用います。「原文ママ」というのはもちろん「お母さん」ではなく「元の文章のままですよ」という意味です。原文に誤り等があった場合に用います]
・Agora失敗して申し訳ございませんorz [いえいえ、どういたしまして]
・GWにはアルパカさんを見に行きたいと思う。 [羨ましい...]
・Technologyが書けなかったのでもう少し英語をがんばりたい。 [ぜひぜひ]
・アゴラがんばります。 [こちらも別な意味で、ぜひ]
・アゴラを使うのが楽しみです。 [そしてこちらも]
・がんばった[/頑張った]。 [今までと違って今日はグループなどのワークが少なかったので、皆さんにとっては運動不足気味でした。食後ということもあり、眠くなって当然の状況だったのですが、よく頑張ったと思いますよ]
・セーターを着るべき温度じゃないですね... [気持ちはわかります。でも今日は気温の変動が非常に大きいですし、場所によってもずいぶん寒さ/暑さが違います。今朝は自転車で出勤したのですが、未明に少しだけ雨が降ったこともあってとても寒かったです。状況に応じてセーターを羽織るなどして、体調管理に気をつけましょう]
・英語を勉強する。 [ぜひぜひ]
・気温が上がって朝起きるのが楽。 [確かに、布団から抜け出すのは楽になりましたが、その反面、とても早い時間から明るくなっているので少なくともセンセイは睡眠不足君です]
・先生の声が聞き取りやすいです。ただ、ページ数が稀に分からなくなる。 [実は教科書を執筆したばかりなので、スライドと教科書の順番がずれている場所があります。基本的には、授業中はスライドに集中して教科書を検索し、復習の時は教科書を通して読むとより良くわかっていただけると思います]
・早口で聞きづらいです。 [すみません。上(↑)の意見とも関連しますが、新しい教科書なので進度がまだ良くわからず、少し早めに講義を進めています。そのせいで早口になってしまいました。次回からは気をつけます]
・天気がいいので散歩したい。 [気持ちは、わかる。そこで今日の話題は天気の良い話にしました]
・利害関係を考えるだけで面倒くさそう。 [その気持ちをわからなくはないのですが、そこをしっかり押さえないと後の議論があやふやになってしまいますよ]
・倫理は体力が必要です。 [確かに、その通り。でも貴方/貴女の将来のためです。この講義で肉体的・知的体力をつけましょう]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。