2022年6月30日更新
3EP1クラス
第11回:2022年6月30日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
※高度技術社会における技術者の新しい役割
・PCを用いた講義・演習
・関連する視聴覚教材の聴講など
・提出:課題6(電子的提出)
・復習:教科書の精読(60分)
・次回に向けた予習:課題7(科学技術の専門家として求められる価値観)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.飛行機と自動車、お客さんとして乗車(搭乗)する場合、どちらが「怖い」?
A.(講義内でご説明したので、原則としてコメントは控えます)
1.飛行機 25名(49.0%)
2.自動車 26名(51.0%)
1.飛行機
・エンジンの停止や操縦システムの故障がおこった場合、助かる確率が自動車よりも低いから。
・パニック映画などの印象が強く、事故が起きた場合はほぼ亡くなるイメージがあるため。
・空の上に飛行するから、緊急着陸が大変だと思います。
・講義内では飛行機と解答したが、どんな機械であっても表裏は存在し、便利な面も危険な面もある。自動車は利用頻度が高くて自分で速度を調整できる反面、普段の慣れから速度が出がちになり事故の可能性が高くなる。飛行機は国内や海外に移動ができるが、エンジン部に鳥が侵入したり部分凍結が起こったりするとエンジン停止や火災が発生する可能性がある。いくら事故の可能性低く安全性が高いと言われていても、果たして完全に安心できるのだろうか。 [バードストライクは非常に危険です。興味があったら映画「ハドソン川の奇跡」をご覧ください。なお映画は史実をかなり脚色しています]
・高い場所が苦手だから
・事故が起きたときに絶対に助からないから。事故が起きてから墜落するまでに時間が掛かるから。
・事故が起きた際、死ぬ可能性が高いから。
・事故が起きた場合、助かる可能性が低いと思ったから
・事故が起きる確率は自動車より低いが飛行機は事故を起こした時の死亡確率が高いと思うから
・事故が起こった時の重症になる可能性が高いから。
・自動車の方が事故の件数は多く、身近ではあるけれど、飛行機の事故は件数は自動車に比べて少ないが、大きな規模のものが多く怖いと思うから。
・自動車は、環境にもよるが、運転する自分や家族などによって安全が確保されるが、飛行機は全く知らない、運転技術もわからない誰かによって安全が確保されるため。また、途中で非常事態が起きてもある程度の対応しか飛行機はできないため。
・自動車は自分も乗るため,何が危険で何が安全かを把握しているが,飛行機に関しては[飛行の]仕組みも何も分からないため,未知ゆえの恐怖がある.
・自動車は小さいころから何度も乗っていたことと、今でもよく乗っているためあまり怖くは感じないが、飛行機はまだ一度しか乗ったことがないため、どちらかと言えば飛行機の方が怖いと感じた。
・自動車は乗り始めて2年たち慣れているのであまり心配はないが、飛行機は乗ったことがないことに加え、私は高所恐怖症なので圧倒的に飛行機の方が怖く感じる。
・自動車は乗る回数が多く状態がわかるのに対し、飛行機に乗ったことがないうえに事故が起きたなどのニュースに目が行きがちだから。
・自動車は飛行機よりも乗り慣れていて、恐怖心も薄れているから。飛行機は自動車に比べて未知だから。
・自分で運転することが出来ないから
・乗ったことがなく、自動車より安全と聞くが怖さを感じるため
・乗ったことがなくて想像できないから。
・逃げ場がなく助からない可能性が高いから
・飛行機は、上空を飛んでいるためトラブルがあった場合、自動車よりも大けがを負う可能性が高い。そのため、自動車よりも飛行機の方が載る際のリスクがあることから怖いと感じた。
・飛行機は自分が知っているものの乗り物の中で未知のものであるから、信頼性が確立されていない。
・普段あまり乗らないため自動車に比べて慣れていないため
・落ちた時に、助からない可能性が高いから。仮に助かったとしても、救助を待つのが面倒そう。2.自動車
・よく空港に車で行くまでの方が事故の確率が高いと聞くため。
・軽い事故が起こりやすいし煽り運転なども存在するから
・現在の交通事故の統計結果により、年間の自動車交通事故が航空交通事故よりも何十倍であるため、飛行機の方が安全でしょう。
・事故が発生する確率が圧倒的に高いうえに自動車は飛行機よりも簡単に運転できるためヤバい人がたくさんいるから
・事故の原因となるものが多く、事故の割合としても自動車の方が大きそうに感じたから。
・事故の発生確率が飛行機に比べて多く、死亡者数も多いため。
・事故を起こす確率が飛行機に比べて高いから
・自働車の方が事故にあう確率が高く、重篤な障害が残ることがあるが、飛行機は事故の回数が少なく、死ぬときは一瞬で死ねることが多いから。
・自動車のほうが事故の発生回数が圧倒的に多いから。
・自動車の方が事故での年間死者数が多い
・自動車の方が事故率が高いから。
・自動車事故のニュースがよく目に入るから.飛行機の方が乗員数が多くの,パイロットも責任のある運転をしてくれると思うから.
・自動車事故の発生率と飛行機でのトラブルでは、発生する確率が異なる。飛行機と比較して自動車は事故に遭う可能性が高く、怪我を負うかもしれない。自動車・飛行機ともに最悪の場合、命を失うというところは変わらない為、トラブルに巻き込まれる可能性の高い方が怖いと思う。
・自動車事故の方が確率でいうと高いから。
・自分がいつも運転している自動車のほうが身近で、危ない場面があることも知っているので怖いと感じるから。飛行機は乗る頻度が少ないこともあり、危ないと思ったことがないから。
・自分がどれだけ気を付けて運転したとしても、歩行者であったり、対向車であったりといった他の人の行動によって危険度が左右されてしまうから。
・自分で操縦しなくてはいけないし、歩行者や、ルールを守らない人など、自分が原因となること以外の外的要素が多いから
・乗る頻度が多い上、他の自動車も走る中で運転するため。
・身近な故に、危険だと感じる。
・人や車など事故の可能性が高いと感じる。また、自分以外の車などの危険性も考えると圧倒的に自動車の方に危機感を感じる。
・数が非常に多く、運転する際に人、車、バイクなどの多くの注意点や死角など人間の欠陥を多く突いてくるから。
・飛行機はあまり乗ったことがないので自動車と比較すると身近に運転したり乗ったりしている自動車の方が怖さの想像がしやすいから。
・飛行機はプロが運転しており一般人は運転をしてはいないけど自動車の場合は誰でも運転でき、その分事故のリスクも増えるため自動車のほうが怖い。
・飛行機はプロの人が運転するけど、自動車はほとんどの人が運転できるので信頼性が低い。
・飛行機は厳しい試験をくぐった一部の人しか乗れないうえに、厳しいチェックを受けてようやく飛行できるため、事故が起こることはほぼない。しかし、自動車の場合、簡単に取れてしまう免許と車があれば動かせてしまう。飛行機よりも明らかに母数が多いうえに、中には法定速度などの基準を守ろうとしない人もいる。その分交通事故件数は多いし死亡事故も多発してしまっているため。
・免許があればだれでも運転できるので事故に巻き込まれやすい。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・「人間は間違うことがある」ことを前提として設計することが重要であると分かった。航空機の事故発生率が如何に低いものであるかがわかった。自動車と比較してもリスクは低いが、規模としては大きい(自動車の最悪の場合と同じ程度ではある)
・「人間は間違える」ということを前提とした設計は重要だと感じた。 [以上、ありがとうございます。付け加えると、「かつ、人間はあまり合理的に思考、行動しない存在」なのです。次回の最初でお話しします]
・ギルベインゴールドについてよく知れました
・ギルベインゴールドのまとめを聞いて,見落としていた部分が沢山あったことに気づかされた. [以上、問題の多い設定ですが、まさにその点に気づいて頂くためには良くできた教材だと考えます]
・なんでも合理的に考えるのは難しい。 [もちろん。それに次回ご説明しますが、人間はそんなに合理的な存在ではありません]
・バランスの良い点を見極めるのは難しそうだと感じた。 [そうなんです。だから今日の講義も、なかなか断定口調ではお話しできなかったんです]
・リスクが低くても怖さは消えないと感じた。 [その通り。次回ご説明しますが、非合理的な側面、言い換えると情緒、感情も重要なんですね]
・リスクとそのケアについて詳しく学ぶことができた
・リスクは単純に判断せず、発生率と影響力などの要素を用いて評価する必要がある。
・リスクを考えることは大切だと感じた。 [以上、ありがとうございます]
・安心は安全と異なり感情に強く結びついているため、実際は危険なことでも安心となることがあるとわかった [「安心と感じられる...」くらいが適切でしょうか。この話は次回も続きます]
・運転に気をつけたいと思います [ぜひぜひ。センセイも本当に気をつけて運転しています]
・何を対価に利益を上げるかを思い知る良い機会であった。 [それは良かった]
・課題が2つあるのなら予習という形で先週出してほしかった。 [気持ちは良くわかる。どうしようか迷ったのですが、先週は議論に集中して頂きたかったのでこのようにしました。後学期はご提案通りにしようかと考えています]
・間違った先入観を持つことは問題だと感じた。 [もちろん。ただし人間はそれほど合理的な存在ではありません。次回お話しします]
・企業の経済の動きや、社会での正しい行動について学ぶことができてよかった。
・企業の公衆の安全を守るのは大切だと学んだ。 [以上、何度もお伝えしているように、皆さんが学んだことを生かすためには、やはりこの社会の仕組みをある程度理解しておく必要があるんですね。それに気づいていたくことが大切です。今はまだそんなに焦る必要はありませんよ]
・牛の話[=BSEへの対応]を聞いて考え方が違うことにより安全性にも違いがあるということを知った。 [意外だったでしょ?]
・極端な考えはよろしくないと感じた。 [そうなんですね]
・現在進行系で保険の見積もりをしているのでためになりました。 [なるほど。ジャストタイミングだったんですね]
・講義の時に基本的にスライドではなく何かワークシートを配布して生徒[=正しくは「学生」]に考えられるような授業にしたらいいと思う。 [確かにそういう方法もありますよね。検討してみます]
・今回の講義は、自動車と飛行機のどちらが怖いかという議論で、相手側と意見が異なったことが予想外であった。車は常に乗るものだから、被害は飛行機よりも小さいものである可能性があるので、リスクという観点をどこに置くかで異なることは面白いと感じた。 [案外一致しなかったでしょ? 分布(↑)を見ても、見事に二分されました]
・今日の講義では、内部告発をするかどうかという問題に対して自分の正義感だけではなく問題を把握しておらず普通に働いていた社員のことを考えたり、本当はどこに問題があるのかを考えてから決断をしなければならないので、慎重に考える必要があることが分かった。 [そうなんですね。そこまできちんと考えた上で、監督省庁等に通報すべきなんですね]
・事故の危険性というのは,発生確率と発生したときの大きさの2つを考える必要があることがわかった. [飛行機と自動車を比べるとわかりやすいと思います]
・事故を起こさないように気を付けて運転する
・事故を起こしたくないと思った [以上、まったくその通りですよね]
・自動車が怖いという意見が隣の人とかぶって共通意識を感じた。 [あの場面、面白かったですよね]
・自動車だけでなく自転車や徒歩でもそうですが、慣れとは怖いことです。最近見かけたのは、歩行者信号が点滅して赤になる寸前だというのに渡り始めた自転車走行車が、右折しようとした自動車と衝突しそうになっていたことです。時間に余裕がない場合に、小学生や中学生がダッシュで渡っていきますが、それを見ていつもヒヤヒヤします。また友達と話していて、横断歩道の途中に後ろ向きで歩く人も、反対側から来た自転車や歩行者にぶつかったり躓きそうになったり、見ていて怖いです。普段から、歩行者用信号の点滅中に走って渡ったり横断歩道の無い場所で渡ったり、自転車や自動車に乗る方は住宅街の交差点で一時停止をしなかったり、赤信号で直進や曲がったりしていませんか?また、巡回警官やパトカーが近くに居る時だけ安全運転…なんてしてませんよね?(尋問するような文言すみません) [個人的には一時停止と確認は必ず守ります。ただし他の点はどうかと尋ねられると...自信がありません]
・自動車と飛行機が自分の考えていたように、件数は多いが規模が小さい、件数は少ないが規模が大きいというようのと同じように、保険もリスクに応じて保険の金額が変化していることがわかりました。 [保険金の件は、なるほどと思っていただけたのでは?]
・自動車と飛行機でどちらがこわい[恐い/怖い]かの理由が、すぐに思い浮かばなかった。テレビなどでこわい[恐い/怖い]イメージがついているのかもしれないと思った。
・自動車と飛行機の安全については条件に影響されすぎて難しい問題だと思った [以上、この件については次回の講義の最初で考えます]
・社会人になると組織の構造を考えて相談する人を決めないといけないことが分かった [その通りで、非常に慎重に考え、行動する必要があります]
・車に乗る時は気を付けようと思いました。 [ぜひぜひ]
・主観のみではなく、全体的なメリットとデメリットを表にすることで情報を整理できる当たり前のことを実践するのは忘れがちになることが分かった [その通りで、大切な点ですよね]
・[偽装の舞台となった]西宮冷蔵のその後についての動画を見たことがあるのですが、西宮冷蔵は大きな借金を負いましたが、今も社長は偽装の反対運動を行ってるようです。不利益は大きくとも、幸か不幸かは結局のところ当事者次第だと思います。 [その通りで、誰の何を大切にするかで結論は変わってきます]
・絶対に安全な車はどのようなものか考えたが、何があっても絶対に安全な車は作れないということが分かった。 [戦車あるいは装甲車の件ですね]
・煽り運転が減るだけでも車の安全度が上がると思った。 [1回だけですが、センセイも40分ほど煽られたことがあります]
・特に無し [はい]
・内部告発するにも、周りのことも考える必要があるため、単純なことではないと分かった。
・内部告発はそれが与える影響の大きさを考えてしなければならない。 [以上、最後の手段として、よく考えた上で、しかも監督官庁等に通報すべきなんですね]
・疲れていてあまり話が頭に入ってこなかった [食後だからでしょうか...]
・飛行機に関しての技術の進歩がすごいと思った。また、安心安全について考えさせられると感じた。
・飛行機の事故が起きる確率が低いことを知って安心しました。
・飛行機の事故率が想像よりも低く、驚いた。
・飛行機は人がいなくても飛べることを知った。
・飛行機事故の確率が思ったより低くてびっくりした [以上、飛行機の場合は多数が運行されていて、トラブルを含めた知識が集約され、将来の安全運行に反映される構造になっています。対照的なのが原子力発電で、同じようなミスばかり繰り返しています]
・免許を取ったばっかりなので運転には気を付けようと思った。 [まったくその通り。初心を維持するようにしてください]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。