2022年10月4日更新
3BB1クラス
第2回:2022年10月4日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
(続き)
・直面する可能性のある倫理的問題に関する具体例
・グループ討議と討議結果に対するコメント
・ eラーニングシステム <Agora>やグループ討議の事例分析課題に関する解説
・セブン・ステップ・ガイドの概説 他
・PCを用いた講義
・グループ討議
・討議結果の発表
など
・復習:第1〜2回で学んだことについての考察の深化(90分)
・予習:教科書の精読(180分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)
1.(ある程度)変化した 34名(89.5%)
2.(あまり)変化しない 4名(10.5%)
1.(ある程度)変化した/見落としている点があった
・お金の損失の大きさを考えるとどうしても開催する方向に考えが変わった。しかしやはり重要視すべきことは人の命だと感じた。 [途中で提示したスライドは意図的です。そこで損失を重視するように誘導しているので、そのように考えても不思議ではありません]
・この大会は根本的な所からおかしかしく、会場の設営場所自体おかしいという所を見落としていた。 [根本的な問題ですよね。そこがおかしいから、すべてに無理がかかります]
・スポンサーや観客などへのケア [観客は最重要ですね。もちろんスポンサーも。下手な判断をすると、離れてしまうかもしれません]
・そもそもの条件がおかしいという点が見落としていたなと感じた。また、レースの開催などにも保険が存在するというのが知らなかった。
・そもそもの設定に疑問を持つ気持ちが無かった
・そもそもの設定条件などに確かに気付かなかった。もっと深く考えられるようになりたい [以上、気づかれないように設定しています。今回見落としても問題はありません]
・ただ開催しないだけでなく、お金の面、保障[「補償」?]の面などをしっかりと考えることが大切だと分かった。 [この問題を解決できない限り、説得力のある案を提示できないんですね]
・レースを開催するかしないかではなく、別のイベントをレースの時間を短縮し別の催し物をはさむことは盲点だった。 [そうなんです。ただしそのイベント等だけで数十億円の価値に代えることができるかどうかは別物です]
・レースを開催する場合に、金銭的な補償をどの様に行うか具体的に考えていなかったので参考になった。 [そうしないと説得力がないんですね]
・レース会場がその場所でやって良いのかという点を見落としていて、どの立場から考えるのかも大事だが、その場所で良いのかなどの会場設定から考えていかなければいけないと思った。 [次回からはこの点をよく考えるようにしましょう]
・[長い目で見て]委員会が信頼を失うと今後レースを開催できなくなる可能性が考えられることを見落としていた。 [最後にご紹介した二つのグループの観点は評価すべきですよね]
・何かしらの対策をするという、自分の考えになった発想もあり、する派に寝返りました。 [開催する/しないそのものはどちらでも構いません]
・開催した時のリスクをへ減らす[「減らす」のタイプミス]方法に気づかなかった。 [なるほど]
・開催しない方針に変わった [前述しました(↑)が、どちらの判断も可能です]
・開催することや開催しないことでの長期的に見た利益という事について見落としていた。 [「長い目で見た時...」という発想は重要ですよね]
・開催時期がそもそもおかしいことに気づかなかった。 [すみません。インチキな設定です]
・観客の安全性までは考えていなかった。また、そもそものサーキット場の設置場所がおかしいということにも気づくことが出来ていなかった。
・観客の方の安全性や、信頼など [以上、次回から公衆(この場合は観客)を最優先に考えましょう]
・見落としていた点に気づくことができた。
・見落としていた部分(リスク)が色々見えてきて、別の考え方をすることができた。 [他者と話し合ったり、タグループの話を聞くと、とても刺激になりますよね]
・元々の設定のおかしさに気付けなかった。開催について反対派だったが、チームの意見に納得して、開催に賛成派になった [意見の変化そのものは問題ではありません。その根拠と、万一の時のことをどこまで考えるかがポイントです]
・自分の見落としていた点に気づくことができたので有意義にグループ討議が行えたと思う。 [それは良かった]
・社会に出たら短期的ではなく、長期的に物事を考える必要がある点 [まったくその通りなんですね]
・社会[から]の信頼までは考えていなかった。長い目で考えられていなかった。 [目の前だけで判断するとあまり良い結果にならないことが多いです。いろいろな観点から、あるいは広い視野で考えることが重要なんですね]
・社会保障による金額の損失の補填ができることや最も安全を考えるべき人への考えなど、様々な視点から考えることが重要だった
・条件付きの開催や、別の形での開催は考えていなかった。保険から賠償を払うという考えもなかった。 [以上、保険は知っていても、今回は思いつかなかったというパターンですね]
・設定がおかしい点に気づけなかった。視野狭窄になっていた。 [よく考えると、とても不自然な設定ですよね]
・損害のお金はどうするのか、延期する際の条件など細かい部分に気づかなかった。 [そうなんです。それらをいかに落とし込むかが難しいんです。焦らずに進みましょう]
・突き詰めていくと、開催場所に問題があるということを解説されて初めて理解した。少々視野が狭くなっていたと感じた。 [設定そのものがおかしいなんて、かなりインチキですよね]
・保険に入っていればさほど損害はない。
・保険の存在を完全に見落としていた。
・利益や損害について考えることが出来ていなかった。保険があるというところに気づくことができていなかった。 [以上、制度を知っており、かつ自分でも利用しているのに思いつかなかった、ということですね]
・利益を考えたら開催してもいいのかなと思った [利益は重要です。ですから「開催する」でもかまいません。ただしその場合は非常事態の際に、被害はどこまで広がるか(特に観客)、どう対応するかが問われます]2.(あまり)変化しない/見落としている点はあまりなかった
・[設定の]おかしな点[に気づいていたが、それ]を指摘する勇気が足りなかった。 [見抜いていた、ってことでね]
・グループで討議していても数年後のことも考えて信頼が大切であることは変わらなかった [素晴らしい]
・みんな考えていることは同じだなと思った [今回は割とそうでしたよね]
・周りとほぼ同じいけん[意見]だった [グループ内がほぼ同意見だったということでしょうか]
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
・いろいろな意見が聞けたので面白かった
・グループでこのような問題を考えることは面白い。また、保険に関しても知ることができてよかった。
・グループで議論するといろいろな考えが出て楽しかった
・グループ活動で他者の意見を尊重しながら改善策を出していくということがうまくできたのでよかった。明確な答えがある問題についてではなく、聞く人によっては答えがかわってくるようなことについて討論するのは楽しかった。
・グループ討議で様々な意見を知ることができた。 [以上、見ていて雰囲気の良いグループが多いと感じていました、話し合うと、やはり得るものがありますよね]
・スリップしたこともある車に乗ったことがあるので、本当に怖い。雪道走りたくない [気持ちは、わかる。こんな目にも遇っています。でも仕事なので乗るしかない、というのが実情です。もちろん安全運転を心掛けています。]
・スリップの玉突き事故にならなくてよかった。 [ご覧いただいたビデオですね。「人事を尽くして天命を待つ」(「盡人事待天命」 『読史管見(とくしかんけん)』)の心境でした]
・その場でできるリスクの低減や安全性の確保だけでなく社会の仕組みや影響なども知ることが重要だと感じた [まったくその通り]
・もっと、社会のことを知るべきだと思った。どのようなことがあるのか分からないので、社会について把握していきたい。 [こちらも]
・一つの出来事をいろいろな視点から考えることが大切だと思った。 [視点を変えると、見えるものががらっと変わるんですね]
・円滑にコミュニケーションをとることができた。 [それは良かった]
・課題の問題が難しかった。 [宿題のことでしょうね。すみませんが、全クラス共通課題です]
・会場、季節など人の立場から考えるだけではいけないこともあると考えさせられた。 [そうなんですね]
・開催する場合の条件を考えるのは面白かった。損害が出た場合の対処法ももっと考えられたら良かったかなと思う。 [損失補填の件、最初はみんなよい解法を思いつきません。焦る必要はありません]
・各問題についても根本にあるものも捉えて考える必要があることが分かった [そうなんですね]
・金銭が絡むと、考え方が変わったり、正常な判断ができないことが分かったので気をつけないといけないと感じた。 [そうなんです。途中で提示したスライド、「数十億円」と言って迫られると、やはりクラッと来ますよね]
・広い視野で見ることが大切であると感じた。
・今だけではなく、長い目で物事を見ることが大切だということを改めて感じた。 [以上、まったくその通り。これからはできるだけこの点を意識しましょう]
・最初に言われたことにとらわれず、深く考えるのは難しいと実感した。 [難しいです。だからこそこの科目で練習し、少しでも慣れておきましょう]
・実行委員も討議をしている私たちも、周りの環境やたった一言で考えが狭まってしまった。自分が考えを狭める立場になっていないか考えたい。 [非常に重要な点です。いつの間にか自分自身が一種の「ゆでがえる」になってしまうんですね]
・実際に、追い詰められてしまうと物事が正しく判断できなくなり、視野狭窄になることが分かった。 [模擬的にやっただけでも、かなり追い詰められたのでは?]
・十人十色な意見がでたり話し合いの中でいろんな意見が出て面白かった。 [それは良かった]
・初めてのグループ討議だったが、班員全体で良い意見交換ができたと思う。 [こちらも]
・人は追い込まれると周りが見えなくなるというのは、その通りだと感じた。緊迫した状況でも広い視野で物事を考える大人になりたいと思った。 [ぜひぜひ。そのための科目だと考えてください]
・人間少しずつ追い込まれていくと考え方も狭くなることが分かったので、心に余裕を持ちたいと思った [そうなんです。一種の「ゆでがえる」になっちゃうんですね]
・長期的な考えができたのは良かったが、開催しない場合のお金の問題をどうするかは考えたが思いつかなかった。 [最初は思いつかないのが普通です。焦る必要はありません]
・追いつめられると人は正常な判断ができないことを知ることができた。 [金沢さんの場合、実は最初から追い詰められていたんですね]
・答えが分かれるような考えで、じっくり考え話し合うのが久しぶりで新鮮だった。 [知的に楽しかったのでは?]
・討議で他の人の意見も聞けて、こういう視点からも考えられるんだと学ぶ事が多く、楽しかった。
・討議をすることにより自分の考えになかった発想の意見が聞けたので面白かった。
・班によって様々な意見が出て興味深かった。人々の安全を第一に考えるには開催時期や場所を検討すべきだと感じた。 [以上、話し合ったり他班の報告を読んだりすると、やはり得るものがありますよね。それもたくさん]
・富山でのドライブレコーダー映像が怖すぎた。富山の道路は平気でああいうことが起きる [富山は気温が低いのでああなります。石川や、センセイの自宅がある新潟の平野部はあそこまで冷えません]
・物事を狭く見ないで、社会的に弱い立場の人の安全を優先すべきだと思った。 [まったくその通りですね]
・保障がある事を考えていなかったのと、開催時期や開催地にそもそも問題がある事が分かった。 [そもそも設定がおかしいわけですが、気がつかないのが普通です(というか、最初から見抜かれたら議論にならないので)]
・命はお金より重い。 [重いです(キッパリ)。実感を込めて、です。(理由はこのような場ではお伝えできません。興味があれば個人的にコンタクトしてください)]
・目の前の物事に採らをれて視野狭窄にならないようにしなければいけないということを学んだ [確かになぁ...という感じだったのでは?]
西村が担当する授業の様子は、<nishimura-sensei.net>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。