平成27年11月10日更新
3FS1クラス
第6回:平成27年11月10日 学習内容/授業の運営方法/学習課題(予習、復習)/課題の解答/今日の一言
・グループ討議(続き)
・討議結果の発表
討議結果を踏まえて(コメントを兼ねて)以下の項目の検討
・組織の中の技術者
・国際的な企業において技術者が経験する倫理的問題
・リスクに関連する諸問題
・企業倫理プログラム(概説)
・技術者が知っておくべき法律(PL法、公益通報者保護法など)
・PCを用いた講義
・与えられた事例に関するグループ討議
・討議結果の発表など
・予習:教科書第5章および第6章の精読(120分)
・復習:課題3(Agora上での ソーラーブラインド」に関するより深い検討)(140分)
課題の解答(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです)
Q.グループ討議や全体での発表、討議、当方からのコメントの結果、前回の個人的な感想は変化しましたか? あるいは見落としていた点に気づきましたか?
A.(原則としてコメントは控えます)
1.(ある程度)変化した 44名(81.5%)
2.(あまり)変化しない 8名(14.5%)
3.無回答 2名( 3.7 %)
1.(ある程度)変化した。あるいは見落としている点があった
・[自分は今まで]1つの視点から見ることが多かったが、多くのステークホルダー視点[原文のママ]から見ると意見が変わった。
・3社が連合していることを考えていなかった。
・3社すべてに責任があるという発想はなかった。
・3社や社内の連携など、気づかぬ所が多かった。
・グループ討議では、その現状をかえる[変える]ための行動を話し合うにもかかわらず、「それは無理じゃね?」と一言で販売の結果に至ったのはもやもやした。そのもやもやを他の班の発表をきいて[聴いて/聞いて]なっとく[納得]した。 [他班で自分と似たアイディアがちゃんと取り上げられていた、ということですね]
・[社内および3社間での]コミュニケーション不足を見逃していた。
・ユーザーサポートで対応すると簡単にいった[言った]が、対応しきれない時の対策など見落としていた。 [最近この種のニュースがしばしば報道されます]
・ユーザーのことだけを考えるわけにもいかないんだなと思った。 [もちろん。会社が倒産したら、ユーザーへの対応すら満足にできなくなります]
・課長が[正しくは課長がその上の上司に]言っていなかったとは、思わなかった。
・課長の意思決定権や三社の連携[不足]については気づいていたが、商品のアフターケアに関することは考えていなかった。
・課長の独断なのかそうではないのか考えていなかった。
・[三社]会議で直接[問題点を]話すという点に少しおどろく[驚く]。ちょっと無ぼう[無謀]かなと思ったけど、これだけの資料があるならそれも良いのかと思った。
・皆、様々な意見があると思った。
・外部に[リスク評価を]頼むのは面白い。
・企業の3社で連系[正しくは「連携」]が取れていなかったこと。
・故意に事故を起こして延期を促すのは面白い考え方だと思った。
・故意に事故を起こすデモンストレーションを考えなかったので、おもしろい。 [以上、「事故」というより、「演示」(デモンストレーション)ですね]
・今までは自分と会社のみでなん[何]とか解決していくべきという、狭い考え方だった。しかし、第三者の機関に調査してもらうという第三者[下線原文のママ]という立場を利用することを知って、少し考えが変わった。
・三社の連携がとれて[取れて]いないという事実に気付けた。
・三社協同という点を見逃していた。
・自チームとは異なる考え方を知ることができた。
・自身の予想以上に意見が割れていたことが印象的であった。 [それだけ良く考えた、ってことです]
・自班では顧客の安全についてのみ着目していたが、利益なども考りょ[考慮]する必要があった。
・自分が見落としていた点に気づけた。
・自分にはない様な考え方があり、驚いた。
・商品を発売してしまい、ユーザーサポートの点でサポートするという点は思い付かなかった。
・[直属の]上司より上[の立場の人]に相談するのは盲点でした。
・[グループ討議の]前までは、[課長の意見に]従ってそのまま商品化するという考え方だったが、やっぱり公衆が最も大事なので、商品化を止める。
・損害とリスクを説明するという案は自分では思いつかなかった。 [説得力が出ますよね]
・他の班の意見を聞いて[、自分が]見落としていた事実が多く見つかった。
・他班の延期させる手段に多様性が見られ、良い勉強となりました。
・対策の方法の効果に見落としがあった。
・同じ状況を見ていても色んな捉え方があると思った。
・[CSE社東南アジア工場での]発熱[事故]の原因が不明で遭ったことを見落としていた。
・発売を延期させるための手段が、色々あったこと。
・販売を中止にするという判断もあるのだと感じた。
・別な視点から見れた。
・落とし穴にはまった。
2.(あまり)変化しない。あるいは見落としている点はあまりなかった・できるだけ社内での解決が必要だと思う。 [もちろん。ただし3社で協同しているので、それで収まらない場合は3社で競技する必要があります]
・よく内容を理解し、考えることができた。
・課長がほんとになにもし〜いなかった程度。 [原文のママ。この課長については次回補足します]
・自分の案([発表しなかった]他の[もの])と他グループの案が同じだった。
・他班より自分達の班の意見が良いと思っていたので変わらない。
・変わらない方向だ。なぜなら、ドラマにも明るいなんでも[何でも]話せる職場とある。それが何も守られていない。他にも、技術者の意見を無視して会社の利益を大事にしているので、それが納得がいかない。
・様々な意見に共感できたが意見は変わらなかった。3.無回答
・ソーラーブラインドの発売延期や中止が望ましいと思いつつためらっていたが、やはりそれがいいというのは変わらなかったので、ユーザーの安全を第一に考えるようにしたい。
・商品の利益よりも、[公衆の]安全の方が大事だと思う。
今日の一言(表現はできるだけ原文のママです。[ ]内は西村の補足ないしはコメントです) ※本日全数掲載
[今日のグループ・全体討議について]
・グループディスカッションが大変だった。
・グループ討議はためになる。 [以上、いろいろ考えたんでしょうねぇ]
・コミュニケーションが大事。 [まったくその通り。ただしそれをどうやって具体化/活性化させるかがポイントなのです]
・ジレンマと線引き[の違い]が分かってきた。 [でしょ? 実際に議論してみて初めてわかる部分があると思います。センセイの話を聞いているだけではダメなんですね]
・その班も良く考えられていた。 [お話しした通り、全体としてとても良くやっていたと思います]
・だいたいそんなもんだった。 [「落とし穴」をほぼ見抜いていた、ってことですね]
・たしか[確か]に外部[第三者評価]機関[の利用]は良いと思った。 [その通りなのですが、実際にそれを行おうとするとアイディアが社外に流出する可能性があります。忘れていなかったらこの点は次回補足します]
・チームに参加できなかった。 [どうしたのかな?]
・とても面白い内容の教材でした。 [ありがとうございます。再視聴したビデオの中でご説明したように、このプログラムは若手の先生の制作です]
・ミスのリスクは非常に大きなものである。 [そうなんです。ご説明したように、社会が求める基準は、皆さんが漠然と考えているものよりずっと厳しいんですね]
・みんなと話[し]合えた。 [それは良かった]
・もっと倫理教育について理解を深めたい。 [この科目の意味と意義をご理解いただけたようですね]
・ヤンキーは意外に動く。 [こちらはたぶん、このFSクラスの雰囲気を表現しているんだと思います]
・企業内の構造について、考えることができた。 [それはちゃんと成長している、ってことですよ]
・考え方にも色々あり、具体性、考えの見方・捉え方がもう少し、自分には足りないと思った。 [こちらも、別な意味で、自分に不足しているものを実感されたんだと思います。意外に思われるかもしれませんが、それも重要な点なんですよ]
・行動案の理解を深めたい。 [まったくその通りですね]
・今回は自分とちがう[違う]意見が多かった。 [う〜ん、具体的にはどんな点がそうだったのでしょう]
・今回は他の班の意見を行くことで、新たな気づきを得ることができた。 [でしょ? 一人には限界がありますが、何人か集まるとものすごい力になるんですね]
・今日の問題の落とし穴について、大半に気付くことができていたので良かった。 [それって、ちゃんとツボを押さえていたってことじゃないですか]
・思い込みで考えて[い]ることが多かった。 [でしょ? 次回改めてご説明しますが、セブン・ステップ・ガイドの良さはそこをきちんと乗り越えることなんですね。重要な点に気づかれたんですよ]
・[ビデオの?]時系列がイマイチ分からなかった。 [う〜ん、シナリオやビデオで再確認しましょう]
・実際に起こりうる[/得る]話だが、少し難しかった。 [確かに。まぁ、あまり焦らずに]
・主人公や主人公の会社の中で解決することしか考えていなかったが、取引先とのことも重要だと感じた。 [そうなんですね。この点は次のビデオでも問題になります]
・書記はつらい。 [ご苦労様でした]
・人には色々な方法を考えるの[原文のママ] [きっといろいろ考えて、新しい発見がいくつもあったでしょうね]
・積極的な人がいるとグループ活動がやりやすい。 [確かに。でも任せっきりにすると、成長はありません]
・難しかった。 [あまり焦らずにいきましょう]
・不具合を取扱説明書に明記するだけでは対策にならないということ気づいた。 [お気づきのように、取扱説明書の冒頭には、これでもか、というほどの注意書きが書かれています。それはこのような事情によるんですね。ただし、ご説明したように「時々火災を発生させますので、注意してください」と書くわけにもいきません]
・不正が明るみに出たとき[時]のリスクはニュースでも散々放送されているのに不正は減らない。人間は愚かだ。 [その通り。唯一の救いがあるとすれば、(自分自身の中にも存在する)その愚かさを認識できるようになったら、そんなにバカなことはしなくなるってことなんですね。偉い人を含めて認識できない人が増えていますが]
・様々な意見があって新鮮だった。 [このクラスは良く頑張ったと思いますよ]
・倫理問題は難しい。 [あまり焦らずに進みましょう][今日の一言]
・agora地味にめんどくさい[正しくは「めんどうくさい/面倒くさい/面倒臭い」]です。 [確かにそういう面があるかもしれませんが、手順を確認するには優れています]
・たのし[楽し]かった。 [皆さんよく頑張りました]
・つかれた[疲れた]。
・ねました[寝ました]。ごめんなさい。
・ねむたい[眠たい]。 [以上、かなり疲れているようですが、どうやら他科目のレポート類(↓)で相当忙しいようですね]
・腰[が]痛い。 [それは身体が発する警告です(センセイも腰痛持ちなので)。意識して休みを取るようにしましょう]
・今週はがんばります。 [ぜひぜひ]
・今週はレポートやプロジェクトで忙しい。 [皆さんが疲れている理由はそこだったんですね]
・今日は集中できた。 [だって今日の皆さんは相当頑張りましたよ]
・私の持っているスマートフォンのバッテリーも膨張していて危険な時期がありました。 [もう大丈夫なんでしょうか。リチウム・イオン・バッテリーが膨らむのは、中にガスが発生しているからです。相当危険な状況ですよ]
・友達が台湾に行ってしまいました...。まぁ、来週には帰国してくるのですが。それはそうと、先生は寿司とピザ、どっちが好きですか? 僕は寿司派なんですが、たまにはピザに浮気したくなるんですよね。でもやっぱり寿司食べたい。ヘイ、ラッシャイ!! [台湾へは学生部長以下が交流のために行っています。去年は先方の学生諸君を迎えました(こちらやこちら)。後半のご質問ですが、センセイは貴方/貴女同様、寿司派ですね]
・夢と現(うつつ)の間を彷徨っていました。すみませんでした。 [原文のママ。ただし「彷徨(ほうこう/さまよ[う])」など、難しい語をよく知っていましたね]
西村が担当する授業の様子は、<http://www.page.sannet.ne.jp/h_nishi/>で公開しています。できるだけ、授業当日に更新するように心がけています。