2003年3月29日更新(2003年4月6日ページ移動。2003年9月8日削除)
一昨日、東京都三鷹市にある「ジブリ美術館」へ行ってきました。
ジブリ美術館は、ご存じ、アカデミー賞を受賞された宮崎駿監督を中心とするグループの美術館です。以前からこの美術館には興味があったのですが、お世話になった、近くにお住まいの二人の師匠宅訪問も兼ねて、この機会に行ってみることにしたのです。
入場にはチケットが必要なのですが、現在、ローソンで予約するしかありません。また時間帯で入場者数を制限しているので、なかなか入手が困難。平日の最も遅い時間帯の分しか残っていませんでした。それでも春休みに見ることができたのはラッキーです。
JR中央線三鷹駅からシャトルバスが出ているのですが、今回はそれを利用せず、吉祥寺駅から徒歩で井の頭公園を通り抜けました。
テニスコートの先に美術館が見えてくる(右の写真)のですが......実はこれ、偽物の入口なのです。写真中央、「きっぷうりば」の黄色い建物には巨大なトトロ像が座っているのですが、フェンスの陰でちょっとわからないかな。
ホンモノの入口はその右手す。この日は風が強かったので、所定の時刻より少し早めにオープン。
屋上には「天空の城 ラピュタ」に出てきた飛行ロボットが見えます。
で、これが建物の入口なのですが、実はこの先、写真はありません。館内は写真やビデオの撮影ができないのです。
つまり、自分の目と心で観てください、というわけです。屋上は撮影できるので、順番にロボットの前で記念写真を撮っています。
近くで見るとロボットはかなり大きなもので迫力がありますし、ずいぶん丁寧に作られていることがわかります。
このロボット、実は最初に登場するのは「ラピュタ」ではなく、宮崎氏が監督したテレビ版の「ルパン3世」なのです。ご存じでした?隣には同じ映画に出てきた「飛行石」も置いてあります。
写真がないこともあって、展示内容を一言で説明するのは難しいのですが、子供と大人、両方が楽しめる内容になっています。
子供たちにとっては、自分が見たことのある映画の登場人物が絵や模型であちこちに置いてあります。
特に人気なのが「隣のトトロ」に出てきた「猫バス」の巨大なぬいぐるみ(?)。映画をご存じの方は良くお分かりと思いますが、主人公の二人が乗るバスが長さ5mくらい、高さ1.5m位で再現されていて、小学生以下なら乗り込んだり屋根に登ったりすることができるのです。人気があるので、並んで待たないと入ることができません。大人にとっては、宮崎ファンでなくても、アニメやアニメーションが制作される過程が、アイディアの段階から大勢の人が関わる制作現場まで順を追って再現されています。宮崎監督の作業場も再現されています。
本当は時間をかけて見たい場所なのですが、今回は子連れだったので駆け足での見学となりました。
う〜ん、娘には内緒で、また一人で来ようかなぁー。
3月26日(水) 金沢工大キャンパスに、R2D2ロボット出現!?出勤するために大学キャンパスに入って、LC(ライブラリー・センター)を曲がろうとして......おぉ、ロボットが......。
大ヒットした映画「スターウォーズ」に出てきた万能ロボットR2D2(左側)がデンと控えているではありませんか!!
もちろんゴミ箱(空き缶入れ)なのですが、丸い蓋がつくと、ホントにR2D2そっくり。腕兼脚もしっかりとついています。
というか、もしかするとR2D2はこのゴミ箱からデザインのヒントを得たのかもしれませんね。
せっかくですから、いっそのこと金沢工大でR2D2を作ったら......どうでしょう。皆さん。
夕方からは雨という予報だったので、自転車の予定を変更して徒歩で出勤しました。
大学近くの曲がり角で、民家の軒先に白梅が咲いていることに気づきました。
まだごく一部なのですがやはり存在感があります。
そういえば水道もずいぶん温(ぬる)み、刺すような冷たさはなくなっています。
もうすぐ4月。暦にも、街にも、人々の生活にも本格的な春がやってくるのですね。
昨日の「たんぼぶち」の続き。
午前中で作業を終えてから、実家近くの「南部コミュニティセンター」の体育館で娘とバトミントンをして遊びました、と言うか、娘の主目的は実はこちらなのです。目下の彼女の夢は「バドミントンの選手になること」だそうな......。
ある日のこと。
実家で従兄弟たちと遊ぶためにおもちゃのバドミントンセットを買ったのですが、肝心の遊ぶ場所がない。
で、近くのコミュニティセンターの駐車場を思い出して子供たちを連れて行って遊ばせ始めたところ、管理にあたる女性が「どうぞ中の体育館をお使いください」とのこと。
どうやら地域の人に無料で開放されているようです。入ってみると、小さめではありますが、子供たちが遊ぶには十分すぎる大きさです。
というわけで、その日以来、センセイの娘や従兄弟たちが遊ぶ場所になったのでした。普段はガラガラなのですが、昨日は中学生が途中からバスケットボールをし始めましたし、ある日なぞはアルコールこそ入っていなかったものの、地域の人が真っ昼間から宴会を始めていたり。
利用者の記入欄をめくっていたら、地域の子供たち「たくさん」の「おとまりかい」との記入もあります。地域の人々にはそれなりにいろいろ活用されているようです。実はこの場所、センセイが通った小学校の跡地なのです。
センセイは昭和だと32年生まれ。第二次世界大戦がもたらした団塊の世代とその子供たちの狭間の世代です。
ほんの少し前までは、激増する子供対策に追われていたのですが、センセイの頃には子供の数が急減し、学校は統廃合に追い込まれました。センセイが通ったこの小学校はもう残っていません。跡地にはこの施設と消防署の分室があります。大きくそびえていたシンボルのポプラの木も、その隣の貯水池ももう残っていません。
でも体育館から見える風景はそのまま。本当に不思議なものです。誰にでも好かれた近くの伯母の家も見えます。
そういえば伯母は最近、もうほとんど目が見えなくなってしまいました。
今日で三連休も終わり。皆さんはこの連休をどのように過ごされたのでしょうか。
センセイは今日、娘を連れて実家へ移動し、農作業に従事しました。田圃の雪も、日陰などを除いてすっかり消えたので、春の農作業が本格的に始まっているのです。
センセイの実家では自家消費用や贈答用のお米や野菜を作っています。
野菜を育てるのは母親(おばあちゃん)の仕事ですが、田圃仕事はどうしても男手が必要です。父はずいぶん年老いてきましたし、彼は元々サボり癖が強いので、センセイ兄弟が手分けをして作業します。今回は弟二人の都合が悪かったのでセンセイのお出ましと相成ったわけです。
今日の仕事は「たんぼぶち」(田圃打ち)。
小型の耕耘機で冬を越した田圃を耕し、昨年の稲の古株を細かく砕くとともに、上下の土を入れ替えて土に空気を吹き込みます。
この耕起作業の後には「代かき」という田圃をならす作業が続くのですが、こちらは4月下旬に行われる予定です。で、ちょっと昔話。
現在では写真のように機械を使っていますが、センセイが子供のころは高価な農機具を購入することができず、鍬(くわ)を使って、一株一株人力で耕していました。
もちろんセンセイも小学3年生くらいから動員されたのですが、どうも農作業には向いていなかったようです。
センセイが働いていると、近くのおじいさんがやってきて目の前の切り株にどっかりと腰を下ろし、キセルに火をつけて休憩しながら、「腰がはいってねぇのぉ」(腰が入っていないな)と仰ったのを良く覚えています。う〜ん、田舎はチェックが厳しい......。
ゴム長靴もなく裸足での作業ですから、今思うと随分危険が伴っていました。あの頃の苦労を思い出すのも難しいくらい遠い昔の話です。じゃぁ現代は楽かというと、実はそうでもない。いくら機械を使うといっても、湿田の中で膝近くまで足を取られての長時間作業ですから、やはり非常に疲れます。
それでも晴天下、一面の茶色の枯れ草からのぞく草木の新緑の芽を愛でながら、そして春を告げる小鳥の鳴き声−−ウグイスはまだです−−を聴きながらの作業は、なかなかいいものです。あと何年続けられるかはわかりませんが、秋の実りに向けて、センセイ、今年もがんばります。