2004年1月23日更新(2004年2月2日ページ移動。2004年3月8日写真削除)
1月23日(金) 夏のラーメン。冬の北海道。 −−遠すぎた津軽海峡−−(1月26日訂正)大雪で予定がすっかり狂ってしまった西村センセイ。今日は公務出張なので、何としてでも夕方までには東京都内にたどり着かなければなりません。
で、朝の5時に起きて準備をし、アパートを後にしました。
どのタクシー会社に電話をかけても、返ってくる返事は「すみませんねぇー」......仕方がないので覚悟を決めて、アパートから最も近い金沢の隣の駅から電車に乗ることにしました。
横殴りの吹雪の中を何十分か歩き、西金沢駅のすぐ手前までたどり着いたところ、たまたまUターンしているタクシーと出くわしました。吹雪の寒さに負けそうなので、金沢駅まで乗せてもらうことにします。
実は後で、各駅停車がまだ走っておらず、そのままでは特急に乗れなかったことが判明しました。本当に幸運だったわけです。6時の金沢駅は、特段混んでいるということもなく、さすがに大雪も二日目になると慣れたものかなぁー、などと考えていました。
センセイの乗る特急は、数分遅れで無事に出発。
やはりもうたいしたことないな、と思って、北陸線と並行する国道8号線に目を向けると......おぉ、数珠(じゅず)繋(つな)ぎの大型トラックが全然動いていない!!
延々と巨大なトラックが連なっています。国道8号線は金沢近辺で完全に麻痺してしまっているのです!!どこまで続くのかと思って見ていると、源平の古戦場で有名な倶利伽羅(くりから)峠付近までまったく動いていません。雪の中で身動きが取れなくなっている車もたくさんあります。
「電車にしてよかったなぁ」と思ったのもつかの間、富山を過ぎてから電車のスピードがどんどん落ちて、今や各駅停車以下!! 1時間以上遅れて、やっと乗り換え駅、長岡駅に到着しました。
特急の車中でいろいろ考えたのですが、この際だから、しばらく乗っていない上越線(在来線)で関東に入ることにしました。後でお話しする大旅行を諦める代償でもあります。
僅かの乗客を乗せた上越線の各駅停車は、激しい降雪の中、かなり積もった雪をかき分けながら進みます。
例(たと)えではなく、ホントに先頭車前部のスカートのような部分で雪をかき分けて進みます。おかげで雪が飛び散って、楽しみにしていた上越国境の美しい山々がまったく見えない。新幹線との乗換駅、越後湯沢を過ぎ、鉄道防雪林をしばらく進むと、いきなり視野が開けてスキー場に到着しました。越後中里スキー場です。
センセイは高校生の時、(男の)友人二人と、このスキー場に来たことがあります。
民宿街−−当時は民宿に泊るのが普通だった−−が、駅を挟んでスキー場の反対側にあります。
したがって、最短経路はスキーを担いで、駅の入場券を買うこと、と言うか、それしか反対側に渡る方法がない(当時)。
こういうスキー場はそんなにないでしょうねぇ。駅前がそのままスキー場なのですから。そんなこんなで、清水トンネルのループ−−上り列車の右側の車窓でしか見ることができない−を確かめ、上州の山々独特の青さを味わい、各駅停車の電車を3本乗り換えて、東京(上野)に到着しました。
この間、金沢を出てから約9時間!! でも西村センセイは電車に乗せて、おいしいものを食べさせていれば倖せな人間なので、全然文句なんかありません。実は、この週末、西村センセイは北海道へ行く予定だったのです。
夏こそ熱いラーメン、そして本当の姿を知りたいのなら冬の北海道!!(本当に、そうなのだそうです。道産子の方々、ご異論があったらご連絡を)
というわけで、初めての五能線を味わってから北海道入りし、江差線を完乗して函館の100万ドルの夜景を手に入れ、
室蘭本線[正しくは「函館本線」]を完乗[正しくは「札幌まで乗車」]し、そして午後の噴火湾を数時間堪能しながら金沢に戻るという夢のようなコースをたどるはずだったのです。
北海道の方でも、江差線はもちろんのこと、室蘭本線[正しくは「函館本線」]を完乗した人は少ないいと思います。特急はほとんどすべて千歳線[正しくは千歳線・室蘭本線]経由なので。列車プランは完璧。乗車券類もこれ以上はあり得ない、というくらい完全なものをそろえたのですが、この雪ですべてキャンセルせざるを得ませんでした。
この(ほぼ)完璧なプランにも弁慶の泣き所があって、雪で列車が40分遅れると、月曜日の授業に遅れてしまうのです。ずっと迷っていたのです。昨日はまだ、行ける所まで行くつもりだったのです。「オマケ」(こちら)とは、この五能線・道南ツアーだったのですね。
でも、きっぱり諦めました。先日の大雪の中の授業でも学生の皆さんはほぼ登校した(こちら)のですから、私用で教師が遅れたとあっては言い訳できませんから。あ"っ、いけない!! 泊るはずだった函館のホテルをまだキャンセルしてない!!
今朝は、とても、静か......。
そうなのです。金沢地方はこの冬一番の冷え込みで、すでに30cmくらいも雪が積もっています。北陸地方の重い、雨っぽい雪ではなく、サラサラした粉雪です。
雪のかたまりの中から車を掘り出して、やっと出勤したのですが、公共交通機関はかなり乱れているようで、2限の講義の出席率はやたら悪い。
雪が降り止まないので、遅刻して入ってくる学生は、全身真っ白!!
今日は会合で夕方までいなければならないのですが、駐車場の車が再び雪に埋もれてしまったので、空いた時間に掘り出しに行きました。
雪のない地方の人には考えられない光景でしょうね。明日から出張なので、今日は少し移動しないといけないのですが、富山−福井間の高速道路は通行止になっているそうです!!
さて、どうしよう。やっぱり冬だ。
追伸:
結局、大雪のために高速道路は全面不通。北陸本線も不通!!身動きの取れなかった西村センセイは、車で一般道を使って移動しようとしたのですが、道路は大渋滞!! 4時間かけてわずか数キロ(御経塚のあたり)しか進めなかったので、アパートに戻ってきました。
食べ物もない。ガスも昨日から止まっている......。
明日は東京へ出張することになっているのですが......どうなる!? どうする?! 西村センセイ!! 続きはまた明日。 (今回はオマケも用意しています。)
いや〜、今日はよく働いたぁーっ!!
もちろんいつでも働いているつもりなのですが、いつもの仕事に加えて、昨日の夜に大仕事を一つ終えました。
今朝は朝早くから明日締め切りの仕事をしていて、で、午後の講義の直前にやっと終えたのです。締め切り前に終わらせるなんて、信じられなぁーいっ!!
まぁ、そのおかげで朝ごはんも昼ごはんも食べられなかったので、教室へ向かう途中、荷物を持ったまま、誰もいない学食でご飯を食べたのでした。
仕事を終えた机の上はご覧のありさま。まぁ、いつもとあまり変わらないのですが。
西村センセイの人生で、こんな日は珍しいので、今日の夕食は鍋でもして、一人でお祝いすることにします。
さてさて、寄せ鍋にしようか、それとも牡蠣(かき)鍋にしようか......。当地金沢では、このところずっと雨や雪の日が続いています。
おかげで、太平洋側から来た新入生は、鬱々(うつうつ)としてしまっています。確かに、最初の年はそうかもしれませんね。詳細はこちらから。でも、雨の日も一日中降ってばかりいるのではありません。
昨晩(深夜)のこと、仕事に一区切りをつけて、というか「明日できる仕事は明日やろう!!」−−学生さんと同じですね−−と思って布団を敷いたのですが、ふと窓の外が気になりました。
雨音は止んだのですが、まだ降っているのかな、と思ったのです。部屋の電気を消して窓を開けると雨は止んでいて、街の明かりに雲が白く照らされていました。
ふと気づくと、その一部に穴が開いています。空です。晴れ間が見えているのです。確かに、青い。
その奥には白く大きな星も見えます。後で調べたら土星でした。
当たり前ですが、夜にも青空は広がっているんですね。誰もそれを見ようとしないだけで。
(画面中、縦に数本走っている黒い線は、撮影画面を縮小したためです)
長くかかっていた論文をようやく一つ書き終えました。ワーイ、ワーイ!! この辺の感覚は学生さんのレポートと同じですよ。ホントに。
今回の論文では、本文はすべて右の写真のWindowsノート機で書きました。Macは使っていません(きっぱり)。
PowerBook G4は現在、「持ち運ぶことも可能な」ノート型パソコンとして研究室に鎮座しています。
大型の液晶ディスプレーと繋がっていて、それはそれで美しく、DTPやグラフィックにはちょうど良いのですが、どうも文章を書く気にはなれない......。そういえばかなり前から、文章を書く時は小型のノートパソコン(PowerBook 2400cなど)に頼っています。
どうしてなのかいろいろ考えたのですが、やはり手元(キーボード)と画面が離れていないことが一つだと思います。
センセイはもちろんブラインドタッチできますが、それでもやはり手元を見てしまいます。ノート機でないと目を上下させる必要があるのと、焦点を手前、画面と大きく動かす必要があります。視力が落ちてきた西村センセイとしてはこれがかなりキツイ。そしてもう一つ。こちらがより重要なのではないかと考えているのですが、写真のノート機もこれまで使っていた2400cも画面の大きさは10.4インチ。学生さんが普通使っているノート機より、かなり小さいのです。
世間では、画面は大きければ大きいほど使い勝手が良いと信じられているようですが、実は人間が画面全体を一度に把握できる大きさは10インチくらいが限度なのです。だから初代Macは9インチのディスプレーだったのです。
画面に表示されている内容に沈潜(ちんせん)するにはこれくらいの大きさがちょうどなんですね。
これで液晶の品質が良かったら、何にも言うことないんだけどなぁー。このWindowsノート。
今日の昼間は新潟の自宅にいたのですが、スケートのついでにちょっと買い物に出かけました(センセイの家ではセンセイしか車を運転できないのです。)
その一つがティッシュ・ペーパー。
センセイはこれまでずっと、クリネックスを使ってきました。他社製品と比べて優れているからです。
特に柔らかさは普通のティッシュ−−特別なものも存在している−−の中ではピカイチで、(実は)敏感肌の西村センセイには欠かせないものだったのです。
クリネックスはお店によっては取り扱っていないのですが、あちこち探して、多少高くてもずっと使っていたのです。
ところが、同社は昨年製品を大改訂し、より柔らかい製品に切り替えました。
で、その新製品、柔らかさは確かに評価できるのですが、切れやすい。そして使っているうちに綿埃(わたぼこり)のような紙のカスが取り出し口付近に溜まってしまいます。というわけで、西村センセイ、迷った結果、このごろ品質改良の著しいネピアを購入したのでした。
そうそう、クリネックスが柔らかさを実現するために一箱あたりの枚数を減らしたのですが、ネピアはそこを突いたCMを流しています。どうもこういうやり方って万年二番手の存在がやるやり方で、センセイはあまり好きになれないのですが......。