2004年4月10日更新(2004年4月19日ページ移動。5月3日一部写真削除)
4月10日(土) 花魁(おいらん)電車 ――新潟は桜が満開です!!――
西村センセイ、今年度は大学から特別な許可をもらって、毎週末に前任校の敬和学園大学で非常勤講師を務めることになりました。
土曜日がつぶれてしまいますが、週末はそのまま新潟に滞在できるわけです。で、今日はその最初の出勤日。
昨日のうちに金沢から移動したのですが、金沢では葉桜が目立つようになったのに、富山や新潟は桜がちょうど満開でした(場所や木によって異なります)。
車での出勤途中、越後線分水駅(写真中央奥)で、ご覧のように見事な桜を見ることができました。
この「分水」という場所、もともとは「地蔵堂」という地名だったのですが、信濃川の氾濫から新潟平野を守るために掘削された大河津分水の誕生にともなって改名されました。
で、その大河津分水の土手には3,000本もの桜の木が植えられているのですが、こちらはまだ咲き始めという感じでした。大河津分水では来週の日曜日に花魁(おいらん)道中というイベントがあり、3人の若い女性が花魁の衣装――むちゃくちゃ重いそうです――を着て、土手の下をしゃなりしゃなりと歩きます。
毎年、桜の咲く時期となかなかうまくあわないのですが、この調子だと、今年は満開の桜の下で花魁道中を楽しむことができそうです。で、越後線に乗っていると、内野駅(新潟市)やこの分水駅で桜のトンネルを楽しむことができます。本当にすごいですよ。
新潟や、さらに北にある新発田(しばた)市ではこらから桜が見ごろのようなので、西村センセイ、どうやら来週も桜を楽しめそうです。ワーイ。
白状すると、週末に買った(こちら)のは500円のDVD「アラバマ物語」だけではありません。
「美少女戦士セーラー・ムーン」(実写版)のキャラクターCDも2枚買ったのです。センセイの授業をご存知の方は、授業中にセーラー・ムーンに言及します。
以下、やや言い訳じみますがご説明を少し。
センセイの11歳になる娘が生まれる前後、しばらくの間、新潟県内の妻の実家に居候(いそうろう)していました。
今では大学生になった姪が、その当時一世を風靡したアニメ版セーラー・ムーンに夢中になっていたので、お付き合いすることになりました。ご存知のように話自体はたわいもないものなのですが、登場人物はすべて惑星。ローマ神話の神々(月と金星を除き男神)でもあります。
マーキュリー(水星=メルクリウス:商売と使いの神。水ではなく、水銀)以下、ビーナス(金星:ヴェネリス)からサターン(土星:サトゥルヌス。ちなみに悪魔の「サターン」とはまったく別)まで、皆そうなのです。また彼女らのシンボルマークも、少しデフォルメされているものの、本来のものです。
というわけで、中世の宇宙観(右の図)をご説明する際に言及している、というわけです。右図、中央上部にそれぞれのシンボルマークが見えます。
まだ何か隠しているだろうって?
......はい。
実は、このCDそれぞれに収められている1曲ずつを、知り合いの作詞家さん作詞しているのです!! おぉ、もう、これは買うしかない!!
セーラームーンを演じている女優さんが歌っているので、正直なところ歌としては......ですが、詩は楽しませていただきました。
セーラー・マーズ(軍神マルス)の方がより彼女らしいかな、と思ったのですが......。そうそう、彼女によると、セーラー・ムーンは国内はもとより、海外で人気があるのだそうです。ふ〜ん。
4月8日(木) 西村センセイ、\500のDVD(!!)を買う
週末に、自宅近くの長崎屋へ行きました。
本屋で買い物を終え、出ようとした時、出入り口の洋画のDVDに目がとまりました。何と、500円だというのです。
「トムとジェリー」など、アニメの500円DVDはいくつか販売されているそうですが、いくら洋画DVDの低価格化が進んだ──1,500円のものもある──といっても、さすがに500円とは!!
近づいてよく見てみると、その中の一つに「アラバマ物語」がありました。
ご覧になった方も多いと思いますが、大恐慌下のアメリカ南部の田舎町で、人種差別と戦う弁護士の話で、1962(昭和37)年に映画化されています。
少しは内容を知っていたのですが、映画を見たことがなかったのと、昨年亡くなったグレゴリー・ベックがちょっと気になっていたので、買って帰りました。何せ、ワンコイン。
コスト削減は徹底していて、解説のカードもなければ、メニューもないも同然。(でも何故かチャプターはちゃんと打たれていました。)
さて、肝心の物語は淡々と進みます。一分の隙もありません。
少なくとも大人の目から見たら派手な部分はない──子供の側に立つとまったく別──のですが、大きな二つの話が無駄なく折り合わされて、観客をぐいぐいと引き込みます。
良き時代のアメリカ映画を感じさせます。個人的には、構図が見えすぎてしまって、話の先が読めてしまいましたが、それでも価格と比べれば、一ケタ違う価値がありました。
そもそも、良くできた作品の内容と、価格と比べること自体がおかしいのかもしれませんね。
4月7日(水) 見たつもり、知ったつもり ――進路開発センターへ行ってみました――ある先生の研究室を訪ねる必要があって、キャンパス内の、ふだんは行かない建物へ行きました。
用を終えて階段を降りようとすると、何だか雰囲気が全く違う一角があります。
何だろうと思って近寄ってみると、いきなり広いスペースが目に飛び込んできました。
掲示板の陰でよく見えなかったのです。何が違うのかというと、学生の熱気、やる気が違うのです。
そう。ここは就職口を探す、進路開発センターだったのです。一部の学生を除けば、金沢工大の学生は自分から勉強します──というか、そうしないと進級できない──が、その勉強の時の熱心さとは違って、本当に自分から取り組んでいるのです。
何だかわかったつもりになっていたセンセイを、ちょっと反省しました。
......金沢工大は、今、強い。うむ。
昨日までと違って、お昼休みのロビーにたくさんの新入生が見られるようになりました。
これ、実は新入生オリエンテーションの一環で、キャンパス内を探検する、という一種の宿題をこなしているところなのです。
いよいよ授業(?)開始というわけです。ちょっと時間は遡りますが、昨晩、いつものようにスーパーで買い物をしようとして、隣にあるホームセンターに入りました。
遅い時間なのに、いつもより混んでいます。
よぉーく見ると、普通のお客に混じって、明らかに新入生がいます。
センセイが必要なものを探していた組み立て式家具コーナーには新入生とお母さんが小物入れを品定めしていました。
昨日は月曜日なので、土曜の入学式(あるいはその前)からずっと息子の部屋に泊まっているのだと思います。
見るからに仲がよさそうなのですが、これは喜ぶべきなのか、親離れ(子離れ)していないと見るべきなのか......。
あぁ、こういうところにも春はあるんだなぁー、と思った西村センセイでした。
そうそう、お目当ての買い物はどうしたって? 書類を整理する引き出しがほしかったのです。
このお店、昔はあったのに、昨日行ったらなくなっていたので、段ボールを使って自分で作ることにしました。
後できっとご覧いただけると思います。
4月5日(月) ご対面ぇーん!! ――新入生オリエンテーションが始まりました――電車に金沢に戻ったのは昨日深夜。お風呂に入って眠りについたのは2時近く。
でも今日は、早朝に起床しました。2個用意した目覚まし時計が鳴る前に、しっかりと起きていましたよ。
何故かというと、今朝から新入生のオリエンテーションが始まるからなのです。それも朝イチで。
土曜日に入学式があったのですが、直前の入学辞退もあるため、入学者が確定するのは式当日です。
で、それを受けて各種の名簿を作るので、たぶん、昨日の日曜日は、事務方はお休みを返上してその作業をしていらしたんだと思います。で、センセイらがそれを見ることができるのは今日。
というわけで、さすがにまだ誰もいない6時半の大学に出勤し、大学のサーバーから情報を引き出して名簿を作り、各種配付物を印刷して......いるうちに、もうオリエンテーション開始時刻の8:40。
初回はお互いにとても緊張するものです。
特に学生の皆さんはガチガチになっていて、自己紹介のためにマイクを持った手が震えている方もいらっしゃいます。お互いに知らない人ばかりですし。それでも約2時間半後の終了時には、かなり緊張度も下がったようです。
お昼休みを挟んで学力診断のためのテストがありました。
ちょっと心配だったので部屋を覗いてみたのですが、それは西村センセイの杞憂(きゆう)。出来はわかりませんが、皆さん、真剣にテストに取り組んでいました。今日の様子なら、これから1年間担当するクラスも何とかなりそうです。
ぜひお互い、有意義な1年間にしましょう。
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都合で、先週も自動車で金沢に来ていました。
土曜日の入学式を終えて新潟に戻ったのですが、ふと気になって、ちょっとだけ寄り道してみました。
というのは、西村センセイ、富山県内はたいてい高速道路を使うのですが、そこから北陸新幹線の工事の様子がとてもよく見えるのです。
この写真は富山県魚津市内で撮影したものなのですが、中央部に工事中のその橋脚や線路の土台――何と言うのでしょう――を見ることができます。
ご覧の通り、場所によってはかなり工事が進んでいます。新幹線に寄り添うように走っているのが、高速道路(北陸自動車道)です。
工事は県内のあちこちで進んでいて、特にトンネルや橋など、建築に時間がかかるものはかなりの進捗(しんちょく)状況です。
富山県で車を走らせていると、いきなり「ただの筒」状態のトンネルに出くわして、びっくりすることがあります。
コンクリート工事を終えただけで、その先の橋の工事がまだ始まっていないため、空中にトンネルが突き出るような宙ぶらりん状態で放っておかれており、とても不思議な感じがします。
他方、駅設備などは意外と簡単に作れるようで、全然工事に入っていません。北陸地方の方にとってはまさに念願の新幹線なのでしょう。東京もずっと近くなります。
でも良いことばかりではなくて、九州新幹線でお分かりのように、平行在来線は第三セクター化されて地元の負担はずっと増えます(センセイの生活にも直結した問題です)。
また、新幹線の騒音は想像以上にものすごくて、写真にある家々はこれから大変なことになります。その昔、「名古屋新幹線騒音訴訟」というものがあったのですが、若い人はご存じないでしょうね。
光と影を乗せて、新幹線は走り始めようとしています。