2005年1月15日更新(2005年1月24日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)
■1月15日(土) ちょっとモニャモニャした話 ──部分と全体──
せっかくの週末なのですが、西村センセイ、今日は金沢にとどまっています。あるイベントをお手伝いしているのです。
このイベント、センセイのようなフツーのスタッフのために、とても立派なマニュアルが書かれていて、基本的にはその通りに行動していればいいのです。
センセイにとっては10回目くらいの仕事なので、慣れたもの.....のはずだったのですが、ちょっと今までと様子が違う。よぉーく見ていると、どうやらこのイベントのツボがイマイチ押さえられていないようなのです。う〜ん。
他のスタッフはと見ると、あまり何も感じていないらしい......。センセイ一人が浮いています。
さてさてどういうことなんだろうと考えていたのですが、思い返してみれば、センセイがツボがを理解できるのは、厚さ数センチ、何百ページにも渡る特別なマニュアルを隅から隅まで勉強したからです。つまり全体像を理解しているからです。
その結果、ある場面──つまり「部分」──の意味合いを、全体像の中で的確にとらえることができるようになりました。何を言いたいのか。
実はお手伝いしたイベントのことではなくって、考え直してみると、この頃の西村センセイ、数百ページの勉強に相当することをしているのだろうか、としきりに反省しているのです。
あれだけ頑張ったから、小さなことでも良く理解できるようになったのに、どうもこの頃、それに釣り合うような努力をしていない──あるいは、できなくなった──のではないかと思えるのです。
西洋には、真理は細部に宿る、つまり細かい部分のできばえを見れば、見てくれにごまかされず、本物かどうかわかるという諺があるのですが、どうも細部(部分)も全体も、ちょっと......。
というわけで、深く反省した今日の西村センセイなのでした。
■1月14日(金) 気分はヒッチコック ──自動車からは見えないもの──
今日は割とよく晴れたのですが、このところ金沢は寒い雪の日が続いていました。
センセイの場合、ちょっとの雪なら自転車で通勤するのですが、少し積もると徒歩で20分くらいかけて出勤してきます。
そんな先日のこと。
大学の近くまで来たら、何だかとても騒々しくなってきました。
ふと頭をあげると、電線が太った!?
一瞬何だかわからなかったのですが、近づいてみると写真──わかるかなぁー──のように、小さな鳥が、ある特定の電線に密集してとまっていました!!
小鳥が団子のような固まりになっています。ものすごい数の小鳥です。怖くはありませんが、正直なところ、これだけの数だと気持ち悪いです。
雀のようにも見えますが、ちょっと大きい感じもします。
この日はとても寒く、しかも北風が強かったのです。それで、家の陰の、風が弱い場所に集まったのだと思います。密集することで体温を保つ効果もあるのでしょう。
こんな場面、自転車でも気づかなかったかもしれません。ましてや、自動車だったら自分のことしか見えていないでしょう。
まぁ、徒歩での出勤ならでは、でしょうか......。
というわけで、昨日の続き。
普通なら全国展開の大手チェーンに圧倒されそうな「みかづき」と「フレンド」ですが、確かに苦戦はしているものの、それなりにがんばっています。
その理由は、地元で愛されていることに尽きると思います。
新潟市や長岡市の人々は、世代を超えて両店に通っています。先日お店にお邪魔した際も、2世代、あるいは3世代で来店していました。
愛される理由の一つは、運動会やバザーなどの時に、臨時の屋台(?)を出店したり、貸し出したりすることのようです。
よく行く人に訊いてみると、こういう機会にはなくてはならないお店らしいのです。実はセンセイ自身は育った環境の近くに両店はなかったので、思い入れはまったくありません。
けれども、全国チェーンが強力な、しかし単一の店舗展開をするなかで、このようにニッチで、そして地元に密着したお店のあり方も十分あり得ると思うのですが......。そうそう、「みかづき」と「フレンド」は一部商圏が重なっており、ライバル関係でもあるのですが、両社の社長さん、実は大親友なのだそうです。なるほどね。
■1月12日(水) 「ナポリタン」 ──新潟だけの不思議なB級グルメ──
スキー場を発つと、娘は車の助手席でストンと眠ってしまいました。疲れたのでしょう。
彼女が目を覚ますと長岡市内。
「小腹が空いた」と彼女が言うので、国道沿いのファーストフード店「フレンド」に入りました。
「フレンド」は地元、新潟県中越地方では有名な地元資本のファーストフード店で、全国規模のお店が進出してきても、それなりにがんばっています。
同じような存在として、下越(新潟市)に「みかづき」というお店があります。店内は親子連れで混雑しています。
この「フレンド」と「みかづき」の看板商品が右の写真の「ナポリタン」。
スパゲッティかというと、さにあらず。
容器の左下をご覧ください。
実はこれ、薄味の焼きそばなのです。で、その上に、コーン入りのミートソースがかかっているのです。
「フレンド」ではご覧のようにお箸で食べるのですが、新潟の「みかづき」はフォークで食べます。
ここだけちょっと違います。何だかちょっと......という印象を持たれるかもしれませんが、それなりに美味しいのです。
この「ナポリタン」、新潟では有名なB級グルメで、コラムニストの泉麻人も絶賛しています。
それよりも何よりも、この「ナポリタン」、地元では世代を越えて支持されているのです。その秘密は......また明日。
今回の寒気による大雪で、ここ数日間、新潟県内の交通は混乱が続いています。
雪による交通事故もたくさん見ましたが、雪には比較的強いはずの鉄道も遅れや運休が出ています。特に昨日は、一部の列車に3時間以上もの遅れが出ました。
センセイも電車で帰ったのですが、いつもの各駅停車だと運行のメドが立たなかったので、特急に乗りました。それでも40分ほど遅れて金沢に到着しました。列車がこのように大幅に遅れるのは、除雪車が除雪作業をする場合です。線路を低速で独占するので、列車は長時間走ることができません。
西村センセイが柏崎駅で電車を待っていると、改札口で騒ぎが起きました。
長岡行きの各駅停車が2時間ほど遅れて駅に停車していたのですが、しびれを切らした一人の男性乗客が駅員をつかまえて、大声をあげて文句を言っているのです。
それまでの駅員の説明にも問題がなかったわけではないのですが、その場に居合わせた人間は、乗客の八つ当たりであることを理解しています。その証拠は、目、なのです。
乗客は一見論理的な、でも良く聞くと感情的でしかない説明をしているのですが、その内容もさることながら、彼の目は駅員ではなく、あらぬ方向を向いています。
もちろん最初から最後まで相手の目を見続けるのもちょっと苦痛ですが、ちゃんとメッセージを伝える気があるのなら、相手の目を見て語りかけなければなりません。
相手の目線にあわせて、相手の立場を考えて話しかける。
特に子供と話す時などは、物理的にもその子の目の高さに合わせる必要があります。(子供と接する機会の少ない学生さんにはまだちょっとわからないかもしれませんが。)
「目は口ほどに...」そのままの光景でした。
■1月10日(月:祝日) この冬初めてのスキーに行ってきました!!
新潟地方は、山間部を中心に大雪となっています。交通機関もかなり乱れています。
で、そのために昨日は見送ったスキーに行ってきました。センセイにとっては、この冬初めてのスキーです(娘は2回目)。
場所はいつもの栃尾ファミリースキー場。その名前の通り、地域住民向けの公営ファミリースキー場です。
いつもなら近くにある母親の実家訪問を兼ねて、両親も連れて行くのですが、父親が医者からスキーを禁じられているので、今回は内緒のご訪問です。寒気が入っているので今日の新潟はこの地方としてはとても冷えています。
車の外気温度計は-2.5℃を指しています。雪も降っていたので、今日のスキー場はあまり混んでいませんでした。
何故か上手なスキーヤーもほとんどいなかったのです。
理由をいろいろ考えたのですが、たぶん上手い人はもっと本格的なスキー場に行ってしまったのだろうと思います。実質3時間ほど滑りまくって帰途に着いた途端、娘は助手席でパタッと眠ってしまいました。やはり疲れたのですね。
こういう親子で共有する時間は、もうあまり残されていないので、できるだけ大切にしたいと思っています。
ご存じのように、今日と明日──人によっては土曜日も──は連休です。
何だか正月休みの延長戦のような感じですが、センセイにとっては貴重な、まとまった休日です。
買い物やスキーなど、家族サービスもしなければならないのですが、今日の新潟は山間部で大雪となっており、予定していたこの冬初めてのスキーは中止となりました。
で、買い物から戻ってきて、ふだんなかなかできない、書斎の整理を始めました。ふと気がつくと、この1年間に新たに制作して、そのままになっている教材がありました。
例えば右の写真。
センセイの講義を受けた方は思い出されたかもしれません。これは2年以上にわたる、火星の不規則な動きをMacで再現したものです。
空色の線が火星の軌跡です。中央下部にオリオンがありますが、お分かりになりますでしょうか。写真は止まっていますが、実際は動画で、火星がどんどん動いていきます。講義で用いる状態では、もっときれいです。
今までは、講義のたびごとにMacを抱えて移動し、各種設定をその場でこなしていました。
もっと便利な方法を探していたのですが、なかなか良い案を思い浮かばなかったのです。ところが去年の4月、ふと思いついて、PowerBook G4のビデオ端子から映像を出力し、それをA/D変換してデジタルビデオ(DV)に録画することを思いつきました。
技術的な理由から、コンピュータで直接見るよりは解像度が低くなってしまうのですが、それでもパソコンなしに提示できるのは大きな利点です。
実際、講義に出席した学生さんにはたいへん好評でした。で、せっかくの教材がそのままテープに入ったままだったので、DVレコーダーをMacと接続し、iMovieでその動画を取り込みました(右の写真)。
これから不要な部分を編集するところなのですが、コンピュータの画像だけでなく、説明のための普通のビデオも混在させることができます。
しかもこれをQuickTime MovieやMpegに書き出せば、WindowsやMacといったOSの壁もほとんどなくなりますし、テーマごとにチャプターとしてDVDに書き出すことも可能です。
そしたら重いMacもDVレコーダーも教室には不要で、DVDを1枚持っていけばそれで済みます。
DVDに焼いた時、画像の品質がどの程度保たれるのか、興味津々です。
機会を見て、またご紹介しようと思います。