2007年4月6日更新(2007年4月15日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)

──2007年4月第1週のニュース──

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4月6日(金) 「巣観察中」 ──北陸電力って、こういう点は評価できるんだけどな──

 朝早く──といっても、最近は日が昇った後ですが──出勤のために車を走らせていたら、通り過ぎた左手の電柱に、何か黄色いものが......。

 最初は建て売り住宅などの広告かなと思ったのですが、末尾には確かに「...電力」の文字。
 この地域の電力会社、北陸電力が掲出したものに違いありません。

 気になったので戻ってみると、ご覧のように「巣観察中」。

 ......え"!?

 上を見上げると確かに、カラスが巣を作っています。

 ちょっと解説が必要かもしれません。

 よくご存じのように、鳥類は巣を作って子育てをします。
 ちょっと高い木をよぉーく見ると、その最上部に妙な黒い物体があることがあります(その気になりさえすれば、意外と簡単に見つかります)。

 鳥の巣です。

 普通は木々の枝などを使って巣作りをするのですが、都市部で生活する鳥類、特にカラスは、廃棄されたクリーニング用の針金のハンガーなどを上手に使って巣を作るのです。
 それも、強力な電力が流れている電柱の上に!!

 最悪の場合は電流がショートしてしまい、停電や、最悪の場合は大事故になってしまいますから電力会社は電柱の上の巣には注意を払っています。
 センセイの自宅そばの電柱に巣作りされたことがあるのですが、管轄の東北電力はすぐに撤去してしまいました。

 でも北陸電力の場合、どうも環境との調和を考えているようで、金属がないかどうかなど、しばらくは様子見となったようです。
 原子力発電所の臨界事故で悪名を馳せている北陸電力ですが、こういうところは評価できるんだけどなぁー。

 センセイらもそうですが、きっと、「あ、それって、すごいね」という部分と、「あ、それ、絶対マズいよ」という部分が混在しているんでしょうね。



4月5日(木) 少しずつ始まる、フツーの日々。 ──今年の新入生、どんな感じかな? ──

 金沢工大では月曜日の入学式から始まって、一連の新入生向け行事が続いています。......と言ってもこの表現、よく考えると、彼ら/彼女らを迎える側の視点に立っているんですね。
 決して新入生の視点ではありません。

 一人ひとりの新入生にしてみれば、最初で最後の入学式、対面式、オリエンテーション、クラス分けの実力テストと、西も東も訳のわからないうちに怒濤のスケジュールが進んでいるのです。

 一部地元高校出身者を除けば、新入生が所属するクラスに知り合いはいません。同じ出身県の人がいればラッキーという感じ。
 しかも新入生が大学キャンパス内にいる時はともかく、我々教職員が彼ら/彼女らの24時間すべてに関与できるわけでもありません。

 新入生は基本的に、自分の力だけで、何とかこの状況を乗り切らならないといけないのです。

 素直に口に出すかどうかはともかく、初めて自宅を離れて親のありがたさを身に染みて感じている多くの新入生は、これまでとても心細かった(/相変わらず心細い)はず。

 それでも入学式から4日目に入り、新入生の表情もずいぶん変わってきました。生命力を、確かに感じます。

 今日は約1,700名の新入生を四つのグループに分けて、学生部長のお話があったのですが、これまでの説明が功を奏してか、比較的スムースに行事を終えることができました。

 こうやって少しずつ普通の──しかし初めての──生活が始まっていくのかな、と思っています。

 ところで、お母さんのお腹から生まれて臍(へそ)の緒を切られた赤ちゃん、その後どうなるか知ってます?
 実は数日間ですが、体重が一時的に減るんですね。
 だって、臍の緒という文字通りの生命線を切断されて、これまで当たり前だと思っていた(?)酸素と栄養分が、突然補給されなくなるんですから。

 今まで羊水という水の中に浮かんでいた胎児が、初めて自分の肺を使って呼吸し、しかもお母さんの母乳(ないしはミルク)を自分の口を使って必死に吸い、それを自分の身体の一部にすることができるようになる......。
 命がけの大冒険なんですね。

 考えてみると、写真の新入生も似たようなもの。

 でも、ここまで来ればだいじょうぶ。
 まだ体重は増えてないかもしれないけれど、自分の肺で呼吸して、すでに新しい地面に立っています。(まだちょっとふらついているけど)

 ガンバレ、新入生!!  う〜ん、でももうちょっと野性的でもいいかな。今年の新入生諸君は。



4月4日(水) 伝わらせないための言葉!? ──春のキャンパスは、元気いっぱいの新入生で溢れています!! ──

 入学式の日はスーツで緊張しまくっていた新入生も、ガイダンスが始まった昨日からはすっかり普段着。

 写真はお昼の学食なのですが、新入生ばかり。

 何よりも新入生はまったく同一日程で動いているし、食堂が複数あること、周囲や学内にパン屋飲食店があることをわかっていないので、みんな一カ所に集中してしまい、食券売り場前はとんでもない行列になっています。

 けれども表情はとても良い。何よりも屈託がない。

 昨日、今日と、新入生のアドヴァイザーとして自ら説明したり、いろいろな紹介やクラス分けテストのテープの指示などをずっと聴いていて、一つだけ大切なことに気づきました。

 「人間には二種類の人間がいる。スウィングする者とスウィングしない者だ!!」──ちょっと違ったかな──というのは映画「スウィング・ガールズ」の中のセリフ。

 それを捩(もじ)れば、「説明には二種類ある。わかってもらうために伝えるための説明と、わからせないために発する説明だっ!!」

 初めて親元を離れて西も東もわからず、それどころか、朝起きて何かをし、夜眠るという「当たり前」のことすらやっとの人に何を伝え、そして何を伝えてないでおくべきなのか。

 言いたいことはたくさんあるでしょうが、今は我慢して、必要な情報のみを理解できる形で伝えられる人と、残念ながらそうでない人。

 差は(少なくとも表面的には)ごく僅かなのですが、しかし、簡単には乗り越えることができない差のように思われます。

 新入生諸君、頑張ってね!!



4月2日(月) いよいよ明日は、「ご対面ぇーん!!」

 心配されていた天気は、予報よりも良い方向へ外れ、入学式前後には良い天気になってきました。

 午前中一杯かかって式典とそれに続く行事を終えて、いよいよ新入生がキャンパスを歩き始めました。
 ちょっと不安そうではありますが、やはり表情が良い。

 意外と女子も多いんですね。たまたまかもしれませんが。

 でも今日は、学生多数(約1,600名)と多数の教員(センセイはその中の一人)の関係なので、正直なところ誰が誰だか全然わかりません。
 「初々
(ういうい)しいなぁー」(というか、「その分、こちらは老けるよなぁー」)と感じるだけです。

 でも明日はいよいよ担当クラスの皆さんとご対面!!
 対面式に引き続いて何時間かお付き合いすることになります。お互いの「地」がバレるには充分すぎる時間です。

 ちょっと忙しくて、正直なところ本調子ではないのですが、お客さんがいる以上、ベストを尽くさなければなりません。

 さて、どうなる?!

 続きはまた明晩!!(たぶん)



4月1日(日) 明日は入学式。桜が新入生を歓迎しています

 センセイはバタバタしていて、今週末、新潟の自宅に滞在したのは、わずか18時間!!

 今日は都合で、急に車で移動したのですが、途中、金沢大学近くのホームセンターなんかは駐車場が一杯でした。

 今日から新年度。

 新入生などこの地で新生活を迎える人が大急ぎで準備しているのでしょうか。
 でも日曜日なので、世の中は切り替わっていいものかどうか迷っているような中途半端な感じです。

 金沢では桜の開花が宣言されたようですが、ご覧のように金沢工大そばの桜はもうちょっとという感じ。

 明日は金沢工大の入学式があって、続く1週間は新入生のガイダンスなどが続くのですが、今年の桜は、まさに彼ら彼女らを迎える時に美しい花を咲かせることになるようです。

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