今、明かされる秘密。西村センセイは実はPCユーザーだった!!
西村センセイは、何と、もともとは某国産PC機のヘビーユーザーでした。エスケープシーケンスコードをビシバシ打ち込んでいたそうです。10年前に勤務していたICU(国際基督教大学)で、Ethernetに繋がれた当時最高速のMacIIfxとLaserWriterIIプリンタ(初のPostScriptプリンタ)を知っており、その出力の美しさに運命の赤い糸を感じたものの、某N社製国民機上で一太郎Ver.3と花子Ver.2を使っていた西村センセイは......当時多数派だったPC-98にスリスリしてしまったのでした。先を見る目がなかった......ってことですね。転機は1993年。悪友(?)の道重先生(現在、東洋大学教授)が「速い、安い、カッコ悪い」で有名な一体型Mac、LC-520を購入したこと。道重先生に感化された西村センセイは、冬のボーナスで新潟大学生協からLC-475を購入。あまりの文化の違いに戸惑いながらも、西村センセイはマック道を突っ走り始めるのでした。以下はその涙の記録です。
LC-475
初めて買ったMac(1993年12月)。475にした理由はCPUが68LC040で高性能−−ただしFPUは未搭載−−であるにもかかわらず安かったから。PCとの文化の相違に戸惑いながらも、やがてOS(漢字Talk7.1〜7.5.5)の論理的構造に圧倒され、大学用にもう一台購入したほど。やがてレアものだったPowerPCカードを秋葉原でゲットして装着した。このころ、モニタに永遠の名機、ナナオのT560i・J−−目から火が出るほど高かった(私物です)−−を使い始めた。HD:160M、RAM:36M、VRAM:512K。OSは最終的に漢字Talk 7.5.5。PowerBook 520c
新潟市内のパソコンショップで在庫を見つけてしまい、「や、やってもたぁ・・・・・・。」したPowerBook。品薄だった−−これだけは今でも同じ(!?)−−520cの後期生産型。重い本体にレンガのような電源アダプター、そしてこちらも重いニッカド電池を2個積んで日本中を西村センセイと旅した。自宅(当時は新潟市)ではLC-475にSCSIディスクモードで接続していた。Apple純正のPowerPCカード(100MHz)が発売されるや否や、すぐに購入し、挙げ句の果てにはNewerTechnologyのPowerPCカード(165MHz)に再換装するという溺愛ぶり。現在は娘のものになっているが、CD-Rを焼く時に時々借りている。OSは優秀、デザインも抽んでているが、工業製品としては落第寸前。日本IBMや東芝のノートを見習ってほしいもの。
......でも出来の悪い子ほど可愛かったりする......トホホ。2000年10月に320MのHDを換装された。HD:2G、RAM:40M。OSはMacOS 7.6.1。PowerMacintosh 8500/G3/466
自宅での主力機。もともとはPowerPC604e(180MHz)を積んでいたが、現在はG3カード(466MHz)へアップグレード。とにかく速い。PCMオーディオカード(デジタル音響機器と接続)、FireWire(iLINK)カード(デジタルビデオと接続)を搭載しているので、音楽用を含めたいろいろなCD作成やデジタルビデオ編集が可能。SCSIは4系統もあり、外部HD、CD-RW、スキャナ、そしてPowerBook 2400cがSCSI接続されている。外部とはルーターで接続。ISDNでのネゴシエーションは瞬時で、本当にアッという間にアクセスポイントと繋がる。長く愛してきたナナオのT560i・Jがいよいよ寿命を迎えたので、2000年春、ついにモニタをソニーのGDM-F400(私物)に切り換えた......が、とても高かった。動作は極めて安定で、フリーズとはまったく無縁。HD:8G(PowerBook 2400cSCSIディスクモード接続時)、RAM160M、VRAM:4M。OSはMacOS 7.6.1。PowerBook 2400c/G3/320
モバイルの主力。本当に、いつでもどこでも西村センセイと一緒にいる。写真では分かりにくいが、最初に生産されたロットの1台であることがセンセイの自慢。機種名が単に"PowerBook 2400c"となっていることでわかる。しかし実は、ロジックボードもHDも後期型と交換されている。筐体の一部も補修用部品と交換されているので、オリジナルなのは液晶のみ(!?)。
PowerBookユーザーの間では良く知られていることだが、ハードウェアは日本IBM藤沢工場製。そのため、とても造りがよい。Appleもぜひ見習ってほしいもの。もともとはPowerPC603eV(180MHz)カードを搭載していたが、G3カード(240MHz、次いで320MHz......何たる溺愛ぶり)に換装された。本当は400MHzのカードが欲しいのだが......さすがに先立つものが厳しいらしい。寄木細工のような2400cの解体は極めて難しいが、手先の器用な西村センセイは本当に簡単にバラしてしまう。自宅ではPoweMacintosh 8500とSCSIディスクモード接続している。その関係(SCSIディスクモード使用時、ROMが4G以上のHDに対応しない)でHDは今では小さめの4Gのまま。動作は極めて安定。変なことさえしなければフリーズすることはない。HD:4G、RAM:112M。OSはMacOS 7.6.1。iMac DV Special Edition(graphite)
DVビデオ編集と大学からのインターネット接続のために2000年3月に購入したもの。iMovieでのDV編集は本当に楽。ただしCRTの管面は安っぽく、品質は劣る。またMac OS 8以降は、Mac OSの良さの根幹である論理性がどんどん崩れており、最近のMacOSはあまり好きではない。(爆弾発言!!)......Windowsとほとんど同じだしぃー。
せめてもと思い、アピアランスを目一杯いじって、見かけはほとんどSystem 7。キーボードとマウスも使いにくいので、ADB-USB変換器を使ってこれまでのものを使っている。iMacはSCSIポートを備えていないのでPowerBook 2400cをSCSIディスクモードで接続する時はAdaptecのUSB CONNECT2000でUSBに変換している。USB CONNECT2000はトラブルが多いらしいが、当方の場合はほとんど(※)問題は起きていない。CPUのクロックは400MHzなので、そこそこの速さだが、ビデオとディスクは確かに速い。でもちょっとでもカチャカチャすると、すぐに固まってしまう......トホホ。HD:13G、RAM:192M。OSはMacOS 9.0.4。
その後、西村センセイはiMac DVとの生活を「なかったこと」にし、2001年8月に下取りに出されて西村センセイの手を離れた。良い嫁ぎ先を見つけて、倖せになってね......。下取り価格は¥110,000。
※初めからUSBCONNECT2000を接続していると起動しない。Power Mac G4 Cube
iMac DVとの生活を「なかったこと」にしたセンセイが、2000年8月に衝動買いしたもの。新潟のソフマップで実物を見て、運命の赤い糸を感じたらしい。
クロックは450MHzでiMac DV SE(400MHz)とほぼ同じだが、格段に速い。Norton Utilitiesで測定してみると466MHzのPower Mac 8500 G3よりも少し遅いが、実際にはCubeの方がずっと速い。G4チップであるというよりも、1Mの二次キャッシュの威力が大きいものと考えられる。またディスクが高速なので、その分、ストレスも少ない。
Cubeはデザイン優先なので、設置にも気を使う必要がある(配線の引き回しが意外に難しい)し、リセットボタンが底面にしかないのでフリーズ時にリセットしにくい※1。また、家に設置するとお店で見る時よりも案外大きいことに気づく......それでも”ポリタンク”G4の1/4位ではあるのだが......。
G4はPentiumよりも消費電力(=発熱)が小さいので、ファンレスを実現している。そのため風切り音はないのだが、HDの回転音はやや気になるし、HDのアクセス時に動作音が框体と共鳴するので、期待していたほどには静寂ではない。そのため、ユーザーの中には流体軸受けを採用したHD−−本当に静からしい−−に換装する者もいる※2。
巷では電源関係のトラブルが続出し、また「モールドライン」と呼ばれる成型時の線で評判を落とした。で、実際、西村センセイのCubeも電源のトラブル−−報告されていないタイプのトラブル−−で何と1カ月も入院していた(こちらとこちら、こちらを参照)。その間のアップルの対応はひどかった。
現在は大学から自宅に引っ越して(こちら)、最新OSでないと走らないソフトで活躍している。従来8500で使用していた20Gの外部HDをSCSI-FireWireコンバータ経由で接続している(トラブルはまったくなく、外部起動も順調)。自宅のデジタルビデオ(DV)回線と直結しているのでiMovie2で簡単にビデオ編集ができる。これはホントに便利。HD:40G+20G(外部HD)、RAM:256M。OSはMacOS 9.0.4。2001年3月、センセイは大学用にもう1台購入した。この間、価格は5万円も下がっていた......トホホ。※1 その後、電源ボタンを5秒以上触っていると強制終了することが判明した。
※2 その後の2001年3月12日、センセイも流体軸受けのHDに交換した。詳細についてはこちらへ。