2004年4月17日更新(2004年4月26日ページ移動。7月4日一部写真削除)
人によっては旧聞(きゅうぶん)に属する話題かもしれませんが、忘れないうちに。
大学の隣の道路を歩いていたら、旗が立ち、人が集まっている場所があることに気づきました。
建築会社のモデルハウスが建ったようです。かなり大きい建物です......あれ?隣接する左手の平屋は、以前、惣菜屋さんだったのです。それも今流行りの素材を生かした比較的高品質・高価格の品揃。
一度入ったことがあるのですが、庶民派のセンセイにとってはちょっと気取りすぎという感じで、それきりになってしまいました。
でもどうやら世間はセンセイのような人間の方が多いようです。
それにしても不景気のせいか、大学近辺のお店は、すぐに潰れてどんどん変わるお店と、流行らないのにずっと続くお店とに二極化しているようです。業種にはあまり関係ないようです。
どこでその差が出るのでしょう? とても面白いテーマだと思うのですが。
4月16日(金) 前脚の緊張感 ──日本海側は急に暖かくなりました──先日、早起きをして出勤する途中で、猫に出会いました。(朝早いので太陽光線が黄色い。)
車のボンネットの上でひなたぼっこをしています。この日はとても寒かったので、少しでも暖かいところを探してここにたどり着いたようです。
見るからに、の〜んびりした様子だったのですが、カメラを向けたところ、やはりちょっと緊張したようで、左側の前脚を少し起こしました(でもすぐに戻りましたけど)。
日本海側はこのところ、ほぼずっと晴れてはいたのですが、なかなか気温が上がりませんでした。
でも昨日あたりから暖かくなり、今日などは日差しのある所は暑いくらいの感じです。きっとあの猫、今度は涼しい場所を探しているんだろうなぁー。
西村センセイ、週末は必ず新潟県柏崎市の自宅に帰ります。センセイの家は庄屋の末裔(まつえい)なので、いくら金沢に勤務していようと、新潟の自宅や実家でやらなければならないことがたくさんあるのです。
で、その実家の裏手には、なぜか水芭蕉(みずばしょう)が植えられています。
群生地が天然記念物に指定されることの多い水芭蕉。
センセイの家の場合、93歳で天寿を全うしたセンセイの祖母(故人)が、近くのお寺からもらい受けて植えたものです。水芭蕉は球根を持つ多年生植物なので、毎年、同じ場所で出会うことになります。
西村センセイ、若いころは自分の興味のあること、例えばロックとか、メカとかだけに関心が偏っていて、実家で育てているお米や野菜といった植物にはあまり関心が向きませんでした。
もっとはっきり言えば、田舎っぽくって、嫌いでした。でも、センセイも歳らしく、いつのころからか、母親が熱心に育てる植物に興味を持つようになりました。
何てったって、植物はほとんど何もないところから芽を出し、葉を出し、茎を伸ばして生きようとします。
よく考えると、これは驚愕(きょうがく)以外の何者でもありません。(このへんの感覚はやはり本来、男性のものではなく、女性のものですね。)で、この水芭蕉。
高原の痩せた湿地帯で見る水芭蕉は「可憐(かれん)」の一言に尽きますが、実は水芭蕉、意外と低高度でも生育できるのです。
それも、すくすく......どころか、どんどん!!もうちょっとすると、この水芭蕉、煙草の葉──若い人は吸っても、その葉がどんなものかご存じないのでは?──のように、直径1mくらい、高さ70cmくらいにまで育ちます。
ウルトラマンが登場する映画なら、もう「巨大生物」って感じにまで成長するんですよ。可愛いことに違いはないんですけどね。
4月14日(水) 野菜の味がしない!! ──西村センセイ、ホウレン草で考える──西村センセイ、帰宅する時には、たいてい近くのスーパーに寄ります。晩ご飯のおかずを買うためです。
いつもは総菜コーナーを中心にまわるのですが、ちょっと野菜が不足気味かなぁーと考えていたので、昨日は地元(金沢)産のホウレン草を買って帰りました。
棚に並んでいた中で、一番新鮮そうなものを選びました。学生時代に一人暮らしをしていた時は、ホウレン草を鍋で茹でていたのですが、今は、洗ってからそのまま電子レンジにかけます。
その方が過度に「しなっ」とならなくてすみますし、栄養素も逃げないのです。で、適当なところで電子レンジを止めて試食したのですが、意外にも、これが美味しくない。全然。
先日、実家で育てたものを少しだけ持ってきて、まったく同じように調理した時はとても美味しかったのに。
どこが違うのかというと、実家のホウレン草はとても甘くて、そのまま食べられるほどなのに、買ったものは野菜の味が全然しないのです。
もちろん鰹節をふりかけて、お醤油で味付けすれば食べられるでしょうけど、それはお醤油を食べるようなものですよね。で、結局、ほとんど箸をつけずに終わってしまったのでした。
西村センセイの考えでは、このごろ味がしない野菜が増えているように思えるのですが、どうでしょう?
本当にそうなのか、亜鉛不足で西村センセイの味覚がちょっとおかしくなっているのか......。
昨日、クラスの学生が血相を変えて、研究室に飛び込んできました。
開口一番、「自転車っ。盗まれたっ!! 買ってまだ10日なのにぃー」。
どうやらどこかで自転車を盗まれてしまったようです。
とにかく落ち着かせて話を聞くと、キャンパス内とのこと。
二重に鍵を掛けていたのかと訊くと、その日だけ遅刻しそうになったので二重にロックはしなかったそうな。どこへ行くべきかもわからないようなので、とりあえず彼を連れて階下の担当窓口へ行きました。
「アドヴァイジーが自転車を盗まれたようなのですけど......」と切り出すと、窓口の女性、少しも慌てた素振りを見せない。
ナシテ????
どうするのかな、と一瞬考える間を挟んで、彼女曰く、「場所を移されたんじゃない?」
え"っ?
「○○号館の駐輪場じゃない? でしょぉー? 駐輪場があふれて迷惑になっていたから裏の駐輪場に移動したのよ。」
手馴れたものです。学生もたちまち納得。彼にとっては、自転車を取り戻せれば何でもいいのです。
所用のついでに、今日その駐輪場へ行ってみると、確かに表は大混雑なのに、裏はご覧の有様。
ちょうどその学生が赤い折りたたみ自転車に乗ってやってきて、大きな声で元気に、「ありましたっ!!」。
今度は気をつけようね。
4月12日(月) うるうる系/いやらし系 ――春学期の講義が始まりました――
いよいよ金沢工大の講義が始まりました。初回の講義にいろんな感想が寄せられていますが、興味のある方はぜひこちらをご覧いただければと存じます。
さて、先日の話。
廊下を歩いていて、1号館の吹き抜けの向こうに目が留まりました。女子学生が歩いているのですが、どうもこっちを見ているらしい。しかもニコニコしているようです。
困ったことに西村センセイ、このところ急に目が悪くなったので、彼女が誰なのかよくわかりません。で、目を凝らしてじぃーっと見ることになります。
お互いの距離が狭まって、なぁんだ、講義の準備を手伝ってもらっているSAのお嬢さんです。仕事のお願いがあって、研究室へ来てもらうように手配していたのです。
打ち合わせをしながら少し雑談したのですが、このような場合、損な役回りにまわるのは男性。特にセンセイのような中年の男性です。
近視になりかけた女性もじぃーっと対象を見つめますが、その時、目はウルウルとしているので、あまり嫌悪感は持たれません。人によっては好意を持っていると誤解する人もいます。
状況は同じなのに、中年のおじさんが目を細めてじぃーっと見つめると、「いやらしい!!」。そういう経験、ありません?
4月11日(日) 器用貧乏 ――西村センセイ、書類整理棚を作る――
先週末、仕事の合間に気分転換を兼ねて書類整理棚を作りました。年度始めでいろいろな書類を整理しようと思ったのですが、適当な棚がないのです。
仕事に使うものなので、ちゃんと予算を請求すれば買ってもらえると思うのですが、申請は年度末に終わっています。申請しなかったのだから自業自得。
出来合いのものを私物として買っても数千円。で、先日ホームセンターへ買いに出かけた(こちら)のですが、そのお店には適当なものがない......。というわけで、印刷用の紙を包んでいる段ボール箱3個をきれいに解体して寸法を合わせて切り取り、写真のような整理棚を作りました(ラックは先日買った私物)。
当たり前の話ですが、ダンボールは(それを包んででいたので)A4の紙のサイズとぴったりです。
棚の間隔は好みに合わせることができます。カッターで切る作業はちょっと大変でしたが、西村センセイ、こういう工作は小学校の中学年から得意としていたので、30分ほどですべての作業を終えました。
でも、よく考えてみると、このテのものは100円ショップへ行けばたくさん売っているのでしょう。
それでラックを棚だらけにしても、たぶん2,000円くらい......。西村センセイ、どうやらこういうことにばかり手間をかけすぎて、結局、より大きなものを失ってしまう傾向があるようです。
反省。