2004年7月24日更新(2004年8月2日ページ移動。9月6日写真削除)
西村センセイ、今日は新潟県北部まで車で出張していました。先日の水害(こちら)以来です。
所用があった――本当――ので、当初は被災地を横切って目的地へ行こうとしたのですが、大きな被害を出した三条、見附(みつけ)市、中之島町付近は、普通の車は近づくことができません。
被害が甚大なので、復旧のための車両が優先されるのです。被災地にちょっと近づいただけでも激しく渋滞しています。しかたがないので、ルートを変更して大幅に迂回しながら仕事を終えました。帰路はいつものルートだったのですが、その途中にも床上・床下浸水した地域があります。
例えば有名な良寛和尚が没した地である和島(わしま)村がそうです。
気をつけて車を走らせると、道路が水没した跡――土砂の様子でわかる――や、石灰が撒かれた床下浸水の家などがあります。土砂崩れで土が家の中に入り、住めなくなっている家もあります。
気になるニュースが入っていたので、この和島村でちょっと寄り道をしました。
「夏子の酒」ってマンガ、あるいはドラマをご存知ですか?
和島村の久須美(くすみ)酒造という会社が、幻の古代酒米「亀の尾」を復活させてお酒を作ったという実話をモデルにしたお話です(残念ながら、センセイ自身はマンガもドラマも見ていない)。
ドラマ化されるにあたっては、久須美酒造そのものをドラマの舞台にして撮影しています。
和久井映見さんがここに来たんですね。で、その久須美酒造が今回の水害で大きな被害を受けてしまったたというので、行ってみました。先方には申し訳ないのですが、今回はお許しを。
久須美酒造は小さな山(丘?)の前にあるのですが、近づくにつれて、あちこちで浸水の跡やがけ崩れの跡が目立ちます。
目的地に到着すると、写真ではお分かりにくいかも知れませんが、蔵の裏の山が大きく崩れています。
近づいて確認すると、二つの蔵が大きく損壊しており、重機と人手を動員して土砂の撤去が行われています。報道によると、被害を受けた蔵はまさに亀の尾の蔵だそうで、今年の出荷は難しいそうです。
久須美酒造は田舎にはめずらしく――ゴメンナサイ――隅々まで神経が行き届いた会社なのですが、さすがには敵(かな)わなかったようです。最後に少しだけでも希望を。
復旧作業に何人もの人が携わっていたのですが、彼ら、彼女らの眼はとてもしっかりしていました。自信に溢れた眼でした。
「これならきっと大丈夫」と思った西村センセイでした。
いよいよ夏休み!! と言っても、センセイのことではなく、世の中の子供たちが、です。
このところ集中講義が続いていることもあって、センセイは6時過ぎには起きています。
一昨日(21日)のこと。
起きようと思いながら布団の上でゴロゴロしていると、いつもと様子が違うことに気づきました。
自転車の音と、子供の声がするのです。それもたくさん。そう、朝のラジオ体操なのです。と言うことは、石川県の小中学校この日から夏休みに入ったということ。
今朝、出掛けにアパート前の公園での体操の様子を撮ってみました。
リーダーと思しき3人の少年たちの号令で、30人くらいの小学生が体操しています。気づくと、大人もかなり参加しています。
数人の母親たちは動員された人たちでしょうが、それ以外にも10人くらいの老人が自分から参加しています。
隣の公園でも同じでしたし、自転車を走らせていると、自宅車庫の中でラジオにあわせて体操している老人を見かけました。どうやら石川県はラジオ体操が盛んなようです。ふ〜ん。
先生は所用で、今日から新潟へ移動するのですが、新潟県は今日が終業式です。子供たちにとっては、待ちに待った夏休みというわけですね。
今日はMpegエンコーダーがらみの話題を。
何度もお伝えしているように、DVD化にはいくつもの方法があります。
DVDレコーダーや民生用オーサリングソフトとは別に、Apple社製ソフト「DVD Studio Pro」というのがあります。業務用のソフトです。
民生用のソフトを使っている時はDVDの構造なんか気にする必要はないのですが、このソフトを使うと、DVDの奥の深さを知ることができます。
DVD Studio Proによるオーサリングの最終段階で、「VIDEO_TS」というフォルダを作るのですが、これをライティングソフト(例えばToest)に持っていくとそのままDVD化します。
で、これで良いのだ、と思いこんでいたのですが......。先日、オーサリングの最後で、フォルダではなくディスクイメージを作成し、それをToastに読ませたところ、"DVD"ではなく、写真のように"UDF Bridge DVD"で焼くと表示されました。
調べてみると、実はこのUDF Bridgeこそが本来のフォーマットで、これによってDVDプレーヤー(UDF)からもパソコン(ISO9660)からも正常に読めるようになるのです。知らなかった。
普通にiDVDなどのソフトを使っている限り、面倒なことを考える必要はないのですが、DVD、思っていたよりずっと奥が深い......。
■7月21日(水) Mpegエンコーダーの使い勝手(1) ──DV−Mpegエンコーダー──
これから時々、今回購入したMpegエンコーダー(こちらやこちら)の使い勝手をご報告していこうと思います。
まずはピクセラ製のDV-Mpegエンコーダー(こちら)。
この製品は基本的に、デジタルビデオなどからiMovieなどで読み込んだ「DVストリーム」ファイルをMpegフォーマットに変換するものです。
iMovieなどのソフトで細かいところまで編集できますから、子供の成長の記録などを編集、DVD化するのに向いていますが、反面、映画からCMをざっとカットしてDVD化するような用途には向いていません。
ソフトを起動し、初期設定を終えてからファイルを読み込み、変換を開始させます。
面白いことにしばらく変換してから元に戻り、最初から再度変換します。初期設定では、全体のビットレートやCBR/VBR(固定/可変ビットレート)、音声方式(リニアPCM/Mpeg/Dolby AC-3)を選択できます。
変換そのものはリアルタイムかそれより早いくらい、つまりソフト変換の10〜20倍くらいで、極めて快適です。
しかしここで、大きな問題が。
それは、DVストリームのままでは2G以上のファイル、時間に換算すると約9分半以上のファイルは直接扱えないのです。ソフトの問題ではなく、Mac OSの問題です。(例えばiMovieで長いテープを読み込むと、2Gごとに自動的に分割される。)
で、どうするかというと、例えばiMovieなら必要な部分をQuickTimeファイルで書き出す(2G以上扱える)と、このソフトで取り扱うことができるようになります。
変換の様子を見ていると、ソフトはQuickTimeファイルをいったんDVストリームに再変換してからMpeg化しているようです。あまり効率的ではありませんねぇ。
この問題を解決するためには2G以下で作成したファイルを個別にMpeg化し、ファイルを結合する方法も考えられるのですが、このソフトではできないようです。
その他、起動するたびに初期設定がクリアされるとか、細かいところで不便だな、と思います。
やや繰り返しになりますが、細かく編集した、9分以内のビデオのMpeg化などにしか使えない感じです。
■7月20日(火) 夜行急行「能登」、看板だけを付け替えて、昼間走る
昨日はダイヤがかなり乱れました。水害の影響もあるようですが、それ以上に、臨時列車を走らせたためのようです。
直江津駅で北陸線に乗り換えると、臨時ダイヤで運行する旨のアナウンスがありました。変だなと思いながら雑誌を読んでいると、何だか奇妙な気配。
窓の外を見ると、隣のホームに特急が入ってきました。
ボンネットのある旧型車両を使った臨時特急「はくたか」です。鉄道マニアと思しき人物が何人か、カメラを構えています。最新の時刻表にも載っていなかったので断言はできないのすが、もしかするとこの列車、かつてそうだったように、上野から金沢まで運行されたのかもしれません。
「はくたか」は現在、上越新幹線に接続して、越後湯沢―金沢(他)間を最新型車両で運行していますが、その昔は信越線を経由して東京と北陸を結んでいたのです。上越線は大雨で小千谷(おぢや)付近の路床(ろしょう)が流されて不通になっている(昨日現在)のに、その脇を鉄道マニア用に運行した、そんな感じです。
さすがにちょっと今日は、間が悪い。
指定席は割とふさがっていたようですが、自由席はガラガラ。
内緒の話ですが、この車両、普段は急行「能登」として上野─金沢間を毎晩走っている車両だと思われます。看板だけを付け替えているのです。夜行なので、一般にはその存在があまり知られていませんが、車両そのものは、決して珍しくない......。
この列車のためにダイヤが乱れ、大勢の人が右往左往する姿を見ながら、何だか中途半端な企画で、一体、運行するだけの意味があったのかなぁーなどと考えた西村センセイなのでした。
■7月19日(月) アバンチュール ――西村センセイ、めずらしく列車の左側に座る――
西村センセイ、電車で金沢に戻ってきました。
ご存知のように、昨日は福井が水害に襲われました(新潟は曇天か晴れでした)。
レーダーで雨雲を見る限り、金沢は大丈夫そうだったのですが、鉄道の混乱が予想されたので、いつもより早い列車で帰ることにしました。各駅停車を乗り継いで4時間の旅です。
週末は気を使う仕事をしていたので、気分転換に、列車は左側に座ることにしました。海が見えるので、西村センセイ、いつもは右側に座ります。柏崎と親不知(おやしらず)付近の海岸はとても美しいのです。
列車は日本海側を西に進むので、左側は山手になります。
柏崎を出発して間もなく、巨大ながけ崩れが眼に飛び込んできました。今回の豪雨の被害です。
国道の大きな陸橋の根元が大きくえぐられており、土や倒木でその下の旧道は滅茶苦茶になっています。幸い、基礎には影響がないようで国道は通行止めではありませんし、鉄道にも影響は出ませんでした。直江津からは北陸本線。
いつもは「山側なんてつまらない」と決め込み、ちゃんと見ていなかったのですが、今日は風景がとても新鮮です。少し反省。
人々の生活と豊かな(そして恐い)自然があります。海もいいけど、山の生命力を感じます。富山県に入ると、何故かいつもより若い女性が多い。それなりに着飾っていますし、浴衣姿も増えてきました。
どこで降りるんだろうと思っていると、滑川でみんな下車してしまいました。7時前の到着だったのですが、花火大会か何かでしょうか。新潟―富山県境付近はかなり厚い雨雲が覆っていたのですが、滑川では晴れ間ものぞいていました。 もうすぐ梅雨明けのようです。
■7月18日(日) 今、そこにある、被害 ――自宅・実家近辺の水害の様子――
昨日はページを更新できずに申し訳ありませんでした。
新潟県上越地方の大雨の中、通行止め――自宅近くでも幹線国道で大きな陥没が発生してしまいました――を迂回しながら自宅へ戻り、そのまま実家でちょっとややこしい仕事をこなしていたのです(実家ではインターネットができない)。
その関係で、今朝は甥をを連れて実家近辺をドライブしました。
昨晩の大雨と違って、何日ぶりかの晴れ間ものぞいています。
ドライブが目的、正確に言うと二人きりでいろいろ話すのが目的。でも目的地がないとドライブはできない。
というわけで、実家近くの水害の様子を見に行くことにしました。今回は町内の一部でも集中的に豪雨が降り、床上・床下浸水があったのです。
海岸に出ると、岬の先端で、コンクリートの壁の上(写真右上)で土砂が崩壊し、海岸沿いの準幹線国道が交通止めになっています。
それでも実家のある町は、三条市や見附市などに比べると被害は軽微です。
用事を終えると、気分転換を兼ねて、今度は一人で外出しました。
ある自動車販売店の隅で、奇妙な車が数台並んでいることに気づきました。壊れている車が多いですし、何よりも泥だらけ。
そう、もっと早く気づくべきでした。今回の豪雨で水没してしまった車なのです。
写真の高級外車、良く見るとタイヤや下部等は泥だらけ。
で、車内をよぉーく見てください。
ダッシュボードがベージュ色に見えますが、これは本来の内装ではなく、内部に侵入した泥水が抜けた後の、土なのです。とてもキレイに――被害者の方、ゴメンナサイ――均一に表面を覆っています。
こうなると、もう、完全に廃車。
で、話を聴くと、業者にもいろいろあって、中にはこういう車を格安で買いうけ、外回りをきれいにして売りさばく者もいるのだそうな。
でもコンピュータをはじめ、配線類がやられてしまっているので、必ず、じきに使い物にならなくなるのだそうです。そうそう、先日の日記(こちら)で、一部訂正があります。
今回のような水害の場合、家屋や自家用車の保険適用の可否は、契約によるのだそうです。例えば家屋の場合、「総合○○」などは保険金がもらえ、「火災○○」で特約がない場合は当てはまらないなど、複雑なのだそうです。
今回はごく身近なところで被害が起きているので、身につまされる思いです。