2005年3月5日更新(2005年3月15日ページ移動。2011年5月4日一部写真削除)

──2005年3月第1週──

バックナンバーはこちら


3月5日(土) 衝撃を受けて、センセイの車が急停車!! ──センセイの318iに何が起きた!?──

 先週、今週とハードな行事が続いた西村センセイ、週末ですので自宅に戻ってきました。

 どうも疲れが取れないのですが、所用があったので久しぶりに車で外出しました。市内はまだかなり雪が残っています。

 用を済ませての帰宅途中、ずっと本屋に寄っていないことを思い出して、なじみの本屋に入ろうと、低速で、ゆっくりとハンドルを切った途端、グワタァン!!

 左前方からの二度の大きな衝撃とともに、車が停車してしまいました(後で、無意識のうちにブレーキを踏んでいたためと判明)。
 エアバッグは前方、側面ともに作動していません。また、大きな音がしたのですが金属音はせず、比較的鈍い音でした。

 何かにぶつかったことは間違いないのですが、曲がる時には前後を確認しているので、何に衝突したのか、皆目見当がつきません。

 とにかくサイドブレーキを引き、ハザードランプ──お伝えしたようにとても使いにくい(こちら)──を点滅させ、改めて後方を確認してから車の外に出ました。

 で、その結果が右の写真。

 お見せするために撮影したのではなく、証拠のためのものなのでとてもお分かりにくいと思いますが、左前方の車輪が、写真下部から上の歩道に向けて、車道と歩道を隔てている高さ20cmくらいの縁石を乗り越えていました。
 さっきは全然見えなかったのに......。

 さて、まず損傷を含めて状況を確認して、ここから脱出しなければなりません。

 調べてみると、車が縁石をまたいでいるものの、板切れか何かを敷けばバックで乗り越えられそうです。
 周囲を見渡しても適当なものがなかった......のですが、そうです。雪があります。

 318iはFRなので前輪に動力は加わりません、後輪の力で、ただ乗り越えればよいのです。そのために雪を敷いても何ら問題ないはずです。

 で、冬道では必需品のシャベルで前輪と縁石の間に雪を詰め、前輪に無理がかからないようにハンドルを戻してからゆっくりとバックすると、何の問題もなく脱出できました!!
 気をつけていましたが、擦るような変な音はしません。

 安全な場所に車を移動して、今度は損傷状況を確認します。正直なところ、修理費の「0」の桁数が頭をよぎります。

 でも基本的に金属音はしていないし、衝突エネルギーを吸収する時の変な衝撃もありませんでしたから、気を取り直して確認すると、あれ、まぁ、全然何ともありません!!

 最近の車はタイヤの直径が大きいので、衝撃こそあったものの、問題なく乗り越えてしまったようです。

 現場(?)に戻って再確認すると、縁石上、タイヤの場所には何もありませんが、その右側(写真の右半分)、つまり車体中央下部にかすかに擦った跡があります。
 車の該当部分を探してみたのですが、どうやら車体下部全面を覆っている樹脂製のカバー──国産車にはない。センセイも初めて見た──と少し擦ったようです。

 車を走らせてみました。衝撃で操舵系に影響が出るかと思ったのですが、いろんなスピードでカーブを切っても、全く何ともありません。
 やはり、とても頑丈です。

 結果的には、そもそもたいしたアクシデントではなかったし、加えて頑強な車体には何の問題もありませんでした。点検の必要も感じません。

 夕方、所用で再び同じ場所を走りました。

 除雪された雪の山と、縁石と、歩道とが実に微妙な関係で、やはりとても見えにくい状況でした。けれど、本当の理由は、やはり疲労していて、注意が少し足りなかったせいだと思います。

 週末は、ちょっと休ませてもらうことにしましょう。T先生、K先生、ゴメンナサイ。



3月4日(金) 東京は雪の朝です ――今度は国際ワークショップを開催――

 朝、目が覚めると外がいやに静か。

 カーテンを開けると窓の外は一面の雪景色です。窓の下には、昨日まで緑色だった愛宕(あたご)神社の杜が白く広がっています。

 西村センセイ、一昨日から上京して都内のホテルに滞在しています。
 ホテルの外へ出てみると、地面にはうっすらとシャーベット状の雪が積もっています。屋根に雪を乗せた車も走っています。

 新潟なら問題にならない雪の量なのですが、東京だと、冬用のタイヤは持っていないのですぐスリップするし、そもそも冬靴を履こうとしないのですぐに転んでしまいます。
 東京は雪にとても弱いのです。

 新聞やニュースを見る時間は少ししかありませんが、雪による事故もおきたようですね。

 さて今回の上京は、金沢工大を中心として国際ワークショップを都内で開催するためです。

 ご存知のように先週はアメリカで国際会議に参加し、その一週間後は自分たちが開催するわけですから、もう大忙しです。
 昼間に加えて、夜も情報交換や打ち合わせを兼ねて会議が続くので、昨日の晩はこのページを更新できませんでした。

 こういう会議に出席するのは――まして開催するのは――正直なところとても大変なのですが、でもやっぱり他では得られないものがあります。

 出席した後は、何かがちょっとだけ変わっている西村センセイでした。


3月2日(水) 飛行機の二段重ね

 ご存知のように、最近の旅客機は座席に小型テレビがついています。長距離用を中心に、エコノミー席でも装備されているものが増えてきました。

 で、シカゴからの帰り道、映画がつまらないので、機外を映している映像をボォーッと見ていました。

 アメリカ北部からカナダは陸地が見えて、碁盤目状の直線道路や広大な耕地や、一面の雪と湖が見えて、それはそれで人々の暮らしぶりに想いをめぐらせることができて面白かったのですが、太平洋上に出ると、一面の雲。
 さすがにこれはあまり面白くない。

 でもしばらくすると、右の写真のように青空と海も見えるようになりました。

 ふと気づくと、画面上部に飛行機のアイコンが見えます。

 え"っ?!、と思って目を凝らすと、アイコンではなく本物の飛行機です!! その証拠に、ゆっくりと前後したり、左右にずれたりします。

 飛行機を良く見ると、エンジンの数は二つのようです。 そういえば、シカゴ・オヘア空港を離陸する際、大韓航空の双発エアバスが、センセイらが乗っている日航機に続いて離陸を待っていました。

 直接韓国へ行くのか、成田を経由するのかは知りませんが、ほぼ同じ時刻に離陸して、高度を分けて同じ空路を使っているのでこういうことが起きたんですね。

 空港近くでは他の飛行機と行きかうこともありますが、同じ方向に飛行するのを見たのは初めてです。


3月1日(火) 自分の後ろ姿は見えない...

 今回4回乗った飛行機の、そのいずれもがエコノミー席。ご存じのようにとても狭い!! 人間がこんな風に密集すると、ふだんはあまり気にならないことまで意識するようになります。

 センセイの後ろの席は、30代後半のアジア系の父親と二人の幼い子供。退屈で元気を持て余しているので、センセイの座席をキックしたり、テーブルを引き出してガンガン叩いたりしています。
 まぁ、我慢できないわけではないのですが、さすがに......と思ったら、彼らはどうやらカナダへ行くらしい。

 父親の下手な英語──センセイといい勝負──と、息子のホントに流暢(りゅうちょう)な英語が対照的で、あれこれといろいろ考えているうちに、「お願いだからもうちょっと静かに...」などという考えはすっかり萎(しぼ)んでしまいました。

 まぁ彼らや、もっと幼い赤ちゃんを別にすれば、みんなオトナです。オトナでないのはむしろ日本人です。

 空港に到着しても、我先に降りるようなことはしないし、女性の荷物を上げ下げしてあげるし、睡眠のために座席を倒す時はちゃんと後ろに注意を払って、声を掛けたりするし。

 他方、日本人はというと、状況を確認せず、もちろん予告せずに座席をガンと倒すし、食事の時間に配膳されても座席を起こそうとしないし、窓枠に足を投げかけてる(!!)し......。どうやったら、あんな風にできるんだ?!

 後で、そうだよね、という話になって、それはそれでまったくその通りなのだけど、西村センセイはとても悲しい......。

 自分の後ろ姿はどうやら、一番見えづらいもののようなのです。



2月28日(月) シカゴ空港の謎が一つ解けたかも...

 というわけで、シカゴ空港に一人取り残された時のお話。

 前回このシカゴ・オヘア空港を利用した際、おみやげ物屋の変な日本語のお話をしました(こちら)。

 再びそのお店を訪れ、改めて撮影したのが右の写真。

 ごく普通のおみやげ物屋なのですが、何カ国語かで書かれた看板の最後に日本語があって、ご覧のように、「と」の字がひっくり返っているのです。

 西村センセイ、「これは日本人のお客の注意を引くための策略?」とか穿(うが)って考えたものの、そのままになってしまっていたのです。

 で、今回同行した同僚の一人にその話をすると、東南アジアの企業に勤務したことのあるその人が、興味深いことを教えてくれました。(彼は空港に取り残されなかったので、この看板を直接見ていません。)

 台湾で、日本語の「と」の字を、本来の「&」はもちろん、「〜的」の意味で使うのが流行していて、その時にはあまり字の向きを気にしないというのです。

 つまり、看板を作ることになって、字を書いてもらったのがたまたま台湾の人だったのかもしれないのです。

 アメリカ人にしてみたら、日本人も韓国人も中国人も台湾人も、そしてもしかすると東南アジア系の人々は同じグループと考えられていて、自分では読めないけれど、「漢字で書いてあるからアジア系はみんなわかるだろう......」ということになったのでしょうか。

 え"っ? ちっともすっきりしないって?

 まぁ、そういう場合はシカゴ・オヘア空港へ行き、まずご自分の目で確かめてから考えてみてください。



2月27日(日) 空港に取り残されたり、電車と本気で競争したり... ──西村センセイ、ちょっと太って戻りました──

 皆様には4日ぶりにお目にかかることになります。正真正銘、西村センセイです。ちゃんと足はついています。

 27日夜現在、荷物や移動の関係で、センセイは新潟の自宅におります。

 金沢には明日の午前中に移動する予定ですが、新潟に戻ってきたら、センセイが不在の間も大雪!!
 時差ボケ──突然、猛烈に眠くなる──もあって、車での移動は諦めて、電車で行くことにします。

 さて、今回のやや慌ただしい米国出張は、テキサス州サンアントニオ市で開催された学会へ参加するためでした。センセイは一昨年のこの時期、初めて学会に参加しています(こちらこちら)。

 じゃぁ当たり前の行事で、何事もなかったんだろうというと、いえいえ、とてもそうではなかったのです。トホホ......。

 今までの海外出張は、単独での行動でしたから、すべて自分で手配していました。
 でも今回は何人かでの行動だったので、何かなら何まで新進気鋭の若手K先生──ホントにご苦労様でした──に手配していただきました。

 で、手配は見事だったのですが、西村センセイ、すっかりお客様気分になってしまい、結果的に他のメンバーの足を引っ張るという愚挙に出る(?!)ことになってしまいました。トホホ。皆様ゴメンナサイ。

 事の始まりは成田空港。

 出発日の23日は春一番が宣言されるほどの強風で、しかも飛行機が苦手な、強い横風だったのです。 

 出発のために搭乗ゲートを離れて誘導路状でかなり待ち、無茶苦茶な揺れの中をかろうじて離陸したのですが、離陸がかなり遅れてしまいました。

 ほぼそのままの遅れで、乗り換えのシカゴ、オヘア空港に到着したので、乗り継ぎまでの時間がありません。

 受付のお嬢さんにかなり無理をいって乗り継ぐことができ......そうになったのですが、手荷物の関係で、センセイ一人と(他の人の)手荷物が1個がオヘア空港に取り残されてしまいました!!

 というわけで、センセイと手荷物は、次の出発まで3時間半ほどオヘア空港で過ごすことになりました。

 こういう時間って、発想を変えるとけっこう有意義に使える時間で、今まで気づかなかった巨大恐竜の化石(レプリカ)を確認したり、アメリカ風の軽い食事をしたり、お土産を先に買ったりすることができました。

 でも一人でなく、集団で行動しているとこのようにはならず、あまり外部に注意を払わなくなるのです。
 せっかくのチャンスなのに......。

 さて、一便遅れで到着したのはテキサス州、サンアントニオ市。
 この地域の拠点都市です。

 学会は市内のホテルを会場に開かれたのですが、そのすぐそばに、アメリカ史上有名な、独立を目指すアメリカ軍とこの地域を支配していたメキシコ軍が戦った有名な戦跡、「アラモ砦」がありました。

 ある日のお昼休みにせめて外まわりだけでも訪れてみました。
 この日はピクニック(日本でいう軽い修学旅行?)で多くの子供たちが集まっていました。

 諸般の止むを得ない事情で、最後の日程を残しながら日本に戻ったのですが、これがまたたいへん。

 シカゴの出発は、これまでになくスムーズだった──いつも出発機が混雑していて待たされる──のですが、成田上空に着いても、混雑していて着陸できない!!
 まぁ、毎度のことではありますが。

 予定より15分早く来たのですが、駐機場に着いたのは15分遅れ!!

 荷物を受け取り、税関のお兄さんに早めに検査してもらった時刻が、まさに指定券を持っている東京行きの成田エクスプレスの出発時間!!

 電車が遅れていたのか、センセイが時計を日本時間にあわせる時にあわせ間違えたのか、乗客が多すぎて出発できなかったのか、自動改札口でアメリカ人の旅行客に「イクスキューズ!!」で助けてもらったのが効いたのか、とにもかくにも予定の電車に乗ることができました!!
 息は切れましたけど。

 というわけで、ちょっとしばらくの間、前回(23日)からの間に見聞きしたことや、感じたことをちょっとだけお伝えしようと思っています。

 それでは、また明日。

 あ、そうそう。帰宅して体重計に乗ったら、ちょっと増えてました。西村センセイって、意外にストレスに強い!?


「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る