2006年1月28日更新(2006年2月6日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)
昨日の夕方、「その様子は、また明晩。」とか書きながら、その日の夜にとても嫌なものを見てしまいました。大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」西田憲正社長の記者会見です。
リアルタイムでご覧になった方も多いと思います。ざっと、現在までに明らかになった事実関係を。(以下、現時点までの各種報道による)
東横インは、横浜市内の新規店舗開設に際して、法令(=法律および条例)に沿ってひとまず建築をして建築確認を得た後に、法令に違反した改造を行いました。
しかもこれは、ある特定の店舗固有の問題ではなく、程度や形態の差こそあれ、多くの店舗で計画的、継続的に行われてきたもののようです。(詳細は関係省庁が現在調査中)最悪だったのは、昨日(27日)の社長の記者会見。あまりに低レベルなのでここで文字にすることは差し控えますが、社長がこんなひどい人だったんだと初めて知りました。
センセイが責めているのはセンセイ自身なのです。(西田社長は、責めるというか....それ以前。呆れて物が言えません。)
西村センセイ、ちょうど金沢工大に移った頃から、出張の際は東横インをよく利用するようになりました。何よりも駅に近いし、まぁ安いし、インターネットは完備している──今回の出張を含めて、未だにネットのないホテルは多い──し......。
まぁ、会員になるほど利用してはいなかったんですけどね。でも、センセイが東横インを見誤った理由が二つあります。
一つは東横インのサイトの社内報。
東横インに泊まるたび、読ませてもらっていました。普通の職員の建前と行間のホンネとがあって、センセイとしては「まぁ、これ位ならいいかな」と思っていたのです。
もう一つはビジネスモデルとしての東横イン。
ターミナル駅に比較的近い工場(跡地)などに、土地の所有権はそのままに、かつての駅前旅館の感覚で実質に徹したホテルを開業するというビジネスモデル。センセイも社会も他各区評価したのです。
......でも、この二つから「きっと健全な会社に違いない」と考えたのは、西村センセイの誤り。
よぉーく考えると、前から変な点はあって、客室に社長自らが書いた『内観の勧め』(だったかな)というのがあるのです。で、その内容はたいしたことはない。
だいじょうぶかなぁーと思ったのですが、それ以上、追究することはしませんでした(西村センセイの甘さが出ています)。この件に関する利用客の評価は、二つに分かれるのではないかと思っています(現時点で)。
第一の立場。
今のところ、姉歯事件のように構造上、安全上の問題は明らかになっていません。
だから今後の利用に関しても問題ないし、この事件を契機に隠されていていた問題は改善されるし、例えばコアな利用客の割引拡大など、むしろジブンにとってはメリットが多いのではないか......。
で、こう書くくらいですから、センセイの中にもこんなジブンがいます。第二。
でもね、これはおそらく氷山(「東横イン」という組織)が抱える問題の一部で、あのヘラヘラする社長の下では、もっとも大切な安全すら軽視されているんじゃないでしょうか。詳しくは知りませんけど。
例えば、火事か何か起きた時の対応を、あの社長の顔から考えてみて下さい。お察しの通り、センセイは基本的に後者です。もう東横インを利用する気にはなれません。命あってのものだねですから。
今回の件、図面の流出やマスコミによる工事前後の写真撮影など、情報は公益通報(内部告発)によるものと強く推測されます。つまり、まともな人も東横インの内部に確かにいるはずなのです。
でも、こんな組織じゃぁ、公益通報(内部告発)者を含めた望ましい解決はあるんでしょうか。繰り返しますが、何のことはなく西村センセイ、自らの不明を恥じているのです。
西村センセイ、実は昨日の午後から富山市内に滞在しています。大学の仕事です(バレバレですが、少なくとも建前は内緒の仕事です)。
ご存知の通り、センセイは毎週富山市を通過しているのですが、そのほとんどは通過するだけ。北陸線だったり、高速道路だったり、国道8号線だったり、田舎道だったり。
富山駅で乗り換えることは多いのですが、駅前に出たのは二度だけ。これでは降りたことになりませんね。今日の仕事はお昼過ぎに終わり、関係者そろっての夕食までちょっと時間があります。そこでちょっとだけですが、富山市内を探検(?)してみることにしました。
市内を路面電車が走っているので、それに乗ったり、歩いたりしてみたのですが、富山市はずいぶん小ぢんまりとした町です。
新潟県でいうと二番目に大きい長岡市くらいの感じです(そもそも人口や面積は、新潟県≒富山県+石川県+福井県くらいの関係)。少し足を延ばすだけで富山城――初めて見ました――も県庁も商店街もまわることができます。なかなか風情のある街です。
ただし、雨が降っていたせいか、中心部の商店街に人通りが少なく、またそのほとんどが老人で、ちょっと活気に関してはイマイチという感じでした。
さて、せっかくの機会なので、これからちょっと出かけてみようと思います。
その様子は、また明晩。
■1月26日(木) “Google Earth”がMac OS Xに対応!!
去年、“Google Earth”に関連して、日本語版「Googleマップ」のご紹介をしました。(これはこれでかなり面白い。)
で、本家“Google Earth”の方なのですが、今までのWindows版に加えて、今年に入ってからMac版(OS X)も提供され始めました。(写真はWindows版 (c)Google)
気分はもう、ホント世界旅行で、現在オランダに出張中の同僚を空からのぞく――さすがにそれは無理か...――とか、かなり使えます。
Googleマップと違って地面への角度や方向(必ずしも北が上ではない)なども調整できます。ただし、センセイの環境では反応がとても鈍くて、今のところはGoogleマップが実用的かなぁーという感じがします。
■1月25日(水) 大変だぁー!! 中古電化製品の売買ができなくなる?!
今日の午後、受講生二人が研究室へやって来ました。
いろんな話をしたのですが、その中にとてもびっくりする話がありました。この4月から中古電化製品の売買ができなるらしい(!!)というのです。
正直なところ、最初のうちは信じられなかったのですが、説明を聞いて、また自分でも少し調べてみて少しずつ事情がわかってきました。
ここで言う「電化製品」とは、テレビとか冷蔵庫といった大型家電製品だけでなく、ビデオデッキやステレオなど、小型のものでもAC100Vを使うものほぼすべて(らしい)です。
そのうち、2000年頃以前に製作され、銘板に右の写真のオレンジ色枠内の記号(通称「PSE」ラベル)がないものは、販売のための展示、売買ができなくなるのです。
確かに最近の電化製品にはこのマークが印されています。パソコンのACアダプタなんかでもそうです。そもそも電化製品はそのエネルギー源として電力を使っています。とても大きなエネルギーなので、当然、安全性が求められます。
そのため、安全を確保するための基準の一つとして「電気用品安全法」というのがあるのですが、その第27条に確かに、PSEラベルのないものを販売してはならないと明記されています。
法律のこの該当部分は平成13年に改正されたらしいのですが、それ以前に製作されたもの──ラベルはついていない──は、「5年間」に限って販売が許可されていました。
その特例の期限が切れるのが、今年の3月31日!! (経済産業省のページもご覧ください。)ご注意いただきたいのですが、すべての電化製品といっても、2000年ころ以降に製作されたものは検査に適合し、ラベルを貼付されていますから売買に問題はありません。
でも「ハード・オフ」等、リサイクル・ショップで扱っているのは、かなりの部分がその条件を満たしていません。ジャンクもそうです。
これらは4月以降、販売のために陳列することも、買うことも、おそらくお店に売ることもできなくなるのではないかと思われます。リサイクル・ショップにとっては死活問題のはず。消費者にとっても大問題なのですが、この件、まだごく一部で問題なっているだけのようです。実際、各リサイクル・ショップのホームページには何も書かれていません。
状況がわかったら、またお伝えします。受講生のお二人、ありがとうございました。
■1月24日(火) 学生がスイスイ進んでいくのが羨ましくて...
...と言っても、ちっとも高尚だったり観念的だったりする話ではありません。
今週に入ってから北陸地方は再び冷え込み、雪が舞う日が続いています。こうなると西村センセイ、自転車の時の3倍くらいの時間をかけて大学まで歩くことになります。
別に歩くのは嫌いじゃないし、中年のオジさんとしては健康のためにとても好ましいことなのですが、その脇を、学生が雪の上、自転車でスイスイと進んでいくのを見ると...。
センセイは雪国育ちですから、ちょっとくらいの雪はへっちゃらです。雪を怖いと思ったことはない──豪雪地は違うと思う──し、中学・高校時代はどんなに雪が降っても自転車や50ccのバイクに乗って家を出ました。
運転は難しいけど、歩くより速い!! ほら、列車に乗り遅れちゃう!!で、とても冷え込んだ昨日の朝、何十年ぶりかで学生さんのマネをして自転車に乗ったのですが、これが結構、ムツカシイ。
自転車は後輪駆動(FR)なので、後輪が元気で(?)、じゃじゃ馬のように左右に飛び出そうとします。前輪はというと、轍(わだち)にや凸凹にハンドルを取られて、なかなか進まない......オイオイ。
大学構内に入ったところで、顔見知りの(歩いていた)先生を追い越して、その途端、その先生の顔が「こんな日に? 学生と同じじゃん!!」という顔。
あ"、マネしようとしたんですけど、無理でしたぁー......。(通り過ぎてしまったけど)
■1月23日(月) ファイルを全部選択してペーストすると...?!
このところの西村センセイ、ご存じのようにアナログ音源をせっせとデジタル化しています。これでまでに40Gくらいをデジタル化しました。CDに単純換算すれば80枚くらいでしょうか。
もっとも、デジタルに直しているばかりで、実際のCD化はほとんど進んでいないのですが。で、作業は自宅とアパート。
その間は小型の外付けハードディスクで運ぶのですが、自宅/外付HD/アパートと、何台かのHDを使って、少しずつ作業するので、そのうち何が何だかわからなくなってしまいます。
どれが最新版だったとかね。で、フォルダの中の内容(フォルダおよびファイル)が数百項目になってしまい、収拾がつかなくなったので、ちょっと内容を整理しました。
「整理」といっても、個々のフォルダやファイルそのものをいじくるという意味ではなく、それらの内容を何とかして書き出そうというのです。
項目が多くなりすぎると、どんな表示方法をとっても一度に全部を見ることができなくなるでしょ?さて、まず画面左側。
フォルダ内の全内容を階層構造で表示します。Windowsでエクスプローラーを使っている時に似ていますね。
次に、すべてを選択──フォルダやファイルの色が変わっている──して、起動したエクセルにペーストします。(写真右側)
え"......という感じでしょうね、Windowsユーザーなら。
だってWindowsならファイルやフォルダそのものをペーストすることになりますからね(エクセルに貼ることができるかどうかは別)。
すべてをコピーしてペーストするこの場合、40Gのフォルダやファイルを作ることになります。でもMacは、フォルダやファイルそのものではなく、その「名前」をペーストするのです。(ファイルをコピーするにはコマンド〔Windowsのコントロール〕キー+“D”を使うか、オプションキーを押しながらドラッグする。)
その結果が写真右側のエクセル。
名前がズラズラとペーストされるので、それを階層ごとに整理していけばいいのです。写真はある程度整理したもので、録音状態が不良だとかといった問題のあるファイルを黄色く示しています(わかるかな)。これは古いMac OS 9の場合なのですが、OS Xでもできました。
Windows XPでやってみましたが、クリップボード──ちょっと工夫すると表示可能──には一つのファイルのパスが保持されているだけで、他のファイル名などは入っていませんでしたし、そのクリップボード内の情報もエクセルその他にはペーストできませんでした。
だからどうこうというほどのことはないのですが、個人的には便利だと思うMacの小技です。
あ、そうそう。
これら作業中の音源ファイルの詳細はファイルメーカーで管理しています。でもファイルメーカーは全体を見渡すのが苦手なので、エクセルでも管理しようとしているのです。
■1月22日(日) 逆の立場から見る風景 ――センター試験終了の日に――
今日は夕方に新潟の自宅を出ました。
このところとても忙しかったため、新潟―金沢を特急で往復していたのですが、(慌ただしさはあまり変わらないものの)所得税の特定支出控除を断念したこともあり、今日は各駅停車での移動です。経費節減!!
新潟は、昨日、今日とこの時期には珍しく好天に恵まれました。
けれど夕方になって急に荒れ始め、寒く強い風が吹き、横殴りの雪が襲い掛かるようになりました。荒天で乗換駅の直江津駅に少し遅れて着いたのが午後7時ころ。雪が入り込むホームには、間もなく入線してくる特急列車の乗客が待っているのですが、いつもと違ってずいぶん乗客が多いし、それに何より雰囲気が違う。何でだろう......。
高校生がやたら多いのです。でも高校生が、何故特急列車に? 修学旅行じゃあるまいに…。
やっと気がつきました。
昨日、今日と実施された大学入試センター試験の受験生が特急を利用して自宅へ戻るところなのです。
直江津駅(上越市)近くの上越教育大学で受験して、これから帰るのでしょう。
特急はくたかが走るほくほく線沿線(十日町市?)の受験生と思われます。「今どきの受験生は特急に乗るんだぁー」とか思いながら、北陸本線各駅停車に乗り込んだのですが、こちらもいつもと雰囲気が違う。
もちろん高校生のせいです。いつも乗り合わせる高校生と違って、制服をそれなりにきちんと着ているし、何よりも「顔」が違う。
大学の先生が「この子たちを教えるんなら楽だろうなぁー」と感じるような、そんな生徒です。とにかく明るくって、昨日と今日、そしてここに至るまでの苦労にひとまず区切りがついた顔です。
西村センセイ、ずっと大学入試センター試験を実施する側の重要な仕事をしていたので、センター試験については隅から隅まで知っています。でも、そのセンセイが見ることのできなかった光景です。
自分の仕事の意味を、逆の立場から確認させてもらった、そんな今日の電車でした。
受験生の皆さん、ご苦労様でした。そして(個人的に)ありがとう。