2006年4月8日更新(2006年4月17日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)

──2006年4月第2週のニュース──

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4月8日(土) 生き残れるか。柏崎の台湾料理店

 今週は車で金沢へ移動していました。自宅へ戻るために高速道路から国道に降りると、柏崎駅近くの、前は焼肉店だったお店が台湾料理のお店に替わっていました。
 工事しているのは知っていたのですが、ちょうど今週末に開店したようです。

 で、新しいもの好きの西村センセイ、さっそく入ってみました。

 ご存じの方も多いと思います──しかし知らない人は全然知らない──が、センセイは大学の学部に8年間通いました。
 留年したのではなく、学部を二つ卒業しているのです。

 さすがに、他人より余計な5年目以降は自分で働いて学費と生活費を得る必要があり、結局、新潟市内の有名な(正確には「有名だった」)中華料理店「東華楼(とうかろう)」の、ある支店でコックとして働いていました。
 おかげで、キャベツの千切りなどは、手元を見ずに機械以上にきれいに切ることができます。(何の役にも立たないけど)。

 で、その時に学んだことなのですが、中国(本土および台湾)には大きく、四つの料理の流れがあります。
 宮廷料理の北京、内陸部の四川、西洋の要素を積極的に取り入れる上海、そして海の幸を使い切る塩味ベースの広東。

 一口に「中華料理」と言うのは、ホントは無理なのです。ちょうど「中国語」がそうであるように。

 問題なのは、台湾料理。

 美味しくないとかそういうことではなく、センセイが働いていた当時の新潟ではなかなか受け入れてもらえない、微妙な味覚だったのです。
 日本人好みの醤油味上海、海鮮ものの食欲をそそる広東、麻婆など刺激的な四川、上品な北京......と違って、「ラベル」を貼りにくい。ホントは美味しいのに。

 実は東華楼の経営者一族は、その台湾のご出身。

 でも台湾料理が新潟市民になかなか受け入れられないので、血のにじむ努力を重ねて、新潟市民にあわせた「中華料理」を開発し、「う〜ん、だまされた。日本一まずい!!」の標語で新潟市民に幅広く受け入れてもらうまでにこぎ着けました。
 これはホントに凄いことです(少なくともセンセイにはできない)。

 当時は、新潟市民なら利用しない人はいない。そんな感じの東華楼でした。

 センセイは所用でよく本部へ通ったのですが、(創業者は事実上、半ば引退していたものの)経営陣の意識の高さには教えられるものがたくさんありました。
 今の西村センセイが、後に続く人に何か伝えることができるものを持っているとしたら、その半分くらいは彼ら経営者から教えられたものなのです。

 でも経営者(社長)は、やはり台湾料理の美味しさを伝えたかったらしく、ある時、日銀新潟支店近くに、台湾料理専門のお店を開きました。

 台湾から招かれたコックの林(りん)さんはとても優秀な人でした。
 ついでに言うと、彼のお嬢さんはとてもチャーミングな方で、地元BSN新潟放送のラジオにも鍵富
(かぎとみ)徹アナウンサーとともに出演していました。

 しかし、やっぱり台湾料理は新潟市民に受け入れられない......。その台湾料理のお店は数年も持たず、それどころか、バブル崩壊とともに過剰投資で東華楼そのものが破産してしまいました。

 経営上の問題はともかく、どうも台湾料理の微妙な味加減が新潟県民にはあわないようなのです。

 ......新しもの好きな西村センセイではありますが、実は、以上のような事情もあって、このお店に入ってみたのです。

 店長や主要な店員は中国人──ただし、センセイは中国語がわからないので台湾か本土かはわからない──で、中国人のウェイトレスと日本人学生のアルバイト、という構成。
 お客はもちろんほとんどが日本人ですが、けっこう中国語も飛び交っています。中国、台湾国籍の人も市内にはずいぶん住んでいらっしゃるのです。

 で、最もオーソドックスと思われるラーメン──今日は本格的な料理やご飯を食べる気分ではなかった──を頼みました。

 そんなに待たせず(この点は評価できます!!)に提供されたお味はというと......不味くはないのだけれど、微妙。

 中華料理に関して、柏崎市内には一定のマーケットが存在するのですが、そこで生き残れるかどうかは、ホントに微妙だと思います。

 今回は初めての訪問で、一つの料理だけしか味わうことができませんでしたが、次の機会にはぜひの他の料理も試してみたいと思います。

 けれど問題は、食べる側だけでなく、料理を提供する側の意識と努力にこそ、かかっていると思います。厳しすぎるかもしれませんが。

 これでも、個人的には応援しているんですよ。



4月7日(金) それだったら、こんなMacがあれば...。 ──西村センセイ、現行PowerBook 12"を見直す──

 金沢では桜の蕾が順調に膨らんできていたのですが、先週末の季節外れの寒さ──場所によっては雪が積もった!!──で、ちょっと足踏み状態。
 それでも金沢地方気象台は昨日、金沢での桜の開花を宣言しました。

 開花宣言といっても、実際には気象台の標準木(ソメイヨシノ)が咲き始めただけで、市内の桜が見頃になったわけではありません。

 金沢工大キャンパスでも、多くの桜の木は、蕾は十分膨らんでいるものの、まだ開花には至らず、センセイの研究室前の枝垂(しだ)れ桜だけが一足先に咲いている状態です。

 市内の桜の見頃は来週後半でしょうか。ちょうど授業が本格的に始まるころです。

 さて、昨日お伝えしたWindowsが走るMacの件、学内のMacユーザーと話していて、「MPUが2個あるマシン(Intel Core Duo)だったら、1個でMac OS Xを、他方でWindowsを...」などとたわいもない夢(?)を語りあっていました。

 で、西村センセイ、悪ノリついでに、夢のノート型Macを考えてみました。

 超小型のノート型Macに、Intel Core Duoとともに、PowerPC MPUも載せちゃうのです。

 古いPowerPCは、もう十分に減価償却を終えているので、タダみたいなもの。これでMac OS 9をネイティブで走らせれば、軽いOSなのでサクサク走ります。
 新しいIntel Core DuoではMac OS XとWindows XPを、古いPowerPCでMac OS 9を走らせ、クリップボードを使って、それらの間でデータを自在に移動!!

 ......などと、バカなことを考えていたら、ふと、あることに気づきました。

 現在でも販売中の、PowerPCベースPowerBook 12"。(たぶんもうすぐ製造・販売を完了するはず。)

 現行のPowerBookのベースはMac OS Xで、“Classic環境”ではあるもののMac OS 9がネイティブで走り、エミュレータ(Virtual PC)でWindows(XP/2000/その他)も動作し、しかもクリップボードが使える!!

 ちょっと重量がある──2.1kg(Windowsノートの倍)──し、MPUは1個なので遅いのが難点だけど......。

 う〜ん。真面目に考えてみようかな。



4月6日(木) びっくり仰天!! Mac上で純正Windows XPが走る!?

 ここ1ヶ月ほど、Macintoshユーザーが気になっていたニュースがありました。Mac上でWindowsを走らせることに挑戦しようというニュースです。

 Apple社は自社製パソコンMacintoshのMPU(CPU)をこれまでのIBM・モトローラ社製“PowerPC”チップからインテル製のチップに変更しつつあるのですが、インテル製のチップはWindowsで使われているもの。
 で、センセイを含めた多くの人が「じゃぁ、新しいMac上では、純正Windowsも走るかもしれない」と考えたのです。

 でも世の中それほど甘くなく、Mac上でWindowsを走らせるためには、技術的にいくつもの大きな壁が存在しました。

 しかし、壁があるなら、その壁に挑戦するのが人間。

 新Mac上でWindowsを走らせることに成功した人に賞金を支払うという企画が実行され、つい最近、それを実現させた人が出たのです。
 最新号のMacの雑誌にも大きく載っています。

 でも、まぁ、どうせこれは実験みたいなものだからぁー......と考えていた昨晩、とんでもないニュースが飛び込んできました。(c)共同通信社

 何と、本家本元Apple社が、Windowsを走らせるソフトを提供し始めたというのです!!

 サイトで提供し始めたのは「ブートキャンプ」という名称の試験版ソフトで、このソフトを組み込むと、起動時にある操作をすることによって、Mac OS XかWindows XPの起動を選択できるようになるそうな。

 下の写真はその選択時の場面です。(上記サイトより引用)

 いや、もう、びっくり。

 デスクトップパソコンなんかだとあまりメリットはないかもしれませんが、仮にApple社製の超小型ノート型パソコンが発売されたとします。
 その1台で、Mac OSもWindows XPも走るんですよ!!

 起動システムを切り替えるので、例えばVirtual PCを使う時や、OS 9とOS Xとの間のようなクリップボードによるデータの移動は困難だと思います。

 でもディスク上のデータはお互いに利用可能となるはず。

 以前、センセイをして「あったら便利だろうなぁー。絶対買うんだけどなぁー」と言わしめたマシンということになります。(なお、同所には一部不正確な記述があります。)

 この話、いったいどうなるんだろう。

 そして西村センセイ、Mac+Windowsを買うんだろうか。



4月5日(水) おねいちゃん、どーゆー運転したの?! ──318i、燃費計の謎──

 すみません。事故の話ではないのですが、もう1日だけセンセイの318iのお話を。すごい(?)ことがあったので。

 センセイの318iはとても燃費の良い車です。車重がかなりある車としては、とてもよく走ると思います。

 たとえば高速道路を100km/h(アナログ速度計による。デジタル平均速度計だと96.5km/h)で走った時の燃費は17.7km/l。
 自動車専用道路を80km/hくらいで走った時には写真下部のように19km/lくらい走ります。
 いずれも小型車並の、驚異的な数値です。

 でも車重があるので、ストップ・アンド・ゴーを繰り返す市街地になると、途端に燃費が落ちます。
 特に、朝晩の通勤だけに使う時はエンジンが冷え切っていて、コンピュータが自動的にガソリン濃度の高い空気を送るので、燃費がガックリ落ちます。

 今週は、季節の変わり目で衣類を入れ替えるために318iで金沢に来ているのですが、通勤だけに使うと6〜8km/lぐらいしか走りません。
 長距離を走る時の1/3くらいに落ちてしまうわけです。

 で、実際の燃費はその中間。

 センセイが普通に通勤や家族での買い物に使ったり、実家へ移動したりすると、燃費は13.5km/lくらいになります。それでもとても良い燃費だと思います。
 排気量1,800ccで車重も軽かった前のプリメーラと同じような乗り方をして、排気量2,000cc、車重はずっと重い318iの燃費が同じかそれより良いくらいですから。(これって、ホントにすごいことなんです。)

 さて。

 今回の事故の修理に際して西村センセイ、318iは自宅に残し、20kmほど離れた正規ディーラーに車を引き取って修理してもらいました。センセイが電車で金沢に来ている間に修理してもらったのです。

 318iを自宅に残す時、たまたま燃料タンクが空になったので、一定量を給油し、トリップ・メーター、瞬間燃費計(写真の下部)、デジタル平均速度計をリセットしました。

 約1週間後、318iは修理を終えて、自宅車庫に納車されていました。センセイは立ち会っていないのですが、ディーラー勤務のお嬢さん──実は前の大学の教え子!!──が運転してきたのだそうです。

 西村センセイ、帰宅後、318iの破損部がきれいに直っているのを確かめ、ちょっと用があったのでワクワクしながらエンジンをかけると、瞬間燃費計が表示されました。
 BMWはエンジンをかけると基本的に、前に表示していたモードを表示するのです。(低温時の警告を除く。)

 我が目を疑いました。 だって、燃費計の表示は7.7km/l(!!)

 1リットルで8kmも走らなかったんですよ。とても条件が悪い通勤時と同じくらいの数字です。ディーラーとの20kmの距離を考えると、エンジンが冷え切ったまま走るなんてありえない!!

 おねいちゃん、どうやったらそんな燃費の運転できるの? ホントに。

 う〜ん、もしかして、車(318i)の方が運転手を選んでいたりして......。

 ......謎だ。



4月4日(火) 西村センセイ、318iをぶつける(3) ──「西村センセイはカモネギ」編──

 318iをぶつけてしまった件、今晩で最後にしようと思います。

 車を安全な場所に待避させて、改めて謝ったところ、相手の女性がまず口にしたのは、相手の車を動いていたことにするか否かでした。事実は双方とも走行していて、相手の車がセンセイを左から追い抜くような状況でした。

 何でその点にこだわるのか、最初はよくわからなかったのですが、そのうちに、静止している車への衝突なら相手は全く無責任(=こちらが修理費用等を全額支払う)なのですが、両方とも動いていると過失相殺──程度の差こそあれ、要するにどっちも悪い──が発生し、相手にも負担が発生するということが問題なのだとわかりました。

 西村センセイ、それくらい保険については不勉強だったのです。

 どうしようかと思ったのですが、静止している車に衝突するというのはどう見ても不自然。相談してお互い、事実通りに保険会社に連絡。その代わり、修理費用その他はすべてセンセイが負担すると相手の女性に伝えました。

 何故か。

 基本的に今回の事故の責任はセンセイにあります。

 でもよぉーく考えてみると、相手の車だってこちらがウィンカーを出しているのに気づかず、回避行動を取らなかったなど、無過失とは言えそうにありません。

 事故処理後に、修理の相談をするために相手の車の後を追いかけて運転したのですが、中年女性特有の「自分の前しか見ていない」運転でした。
 正直なところ、たぶん事故の時もそうだったのでしょう。

 でも、これはセンセイの側から見たもの。

 相手の立場に立ったらどうでしょう?

 そりゃぁ私、運転はちょっとガサツだったかもしれない──実際にはたぶんそんな自覚はない──けど、あの人、いきなり右側から車を寄せてきて、アッという間もなく......。

 やはり回避行動を取るのは無理だったと思います。

 で、客観的にはやはり過失相殺が必要で、9:1とか8:2とかで処理すべきなのでしょう。

 でも、相手にしてみれば、やはり「もらい事故」で、相手の女性に気持ちを整理していただくためにもセンセイが全額負担する必要があると判断したのです。
 お察しの通り、相手に関して問題は丸く収まり、ずいぶん感謝されてしまいました。(事故を起こしたのはセンセイなんだけど。)

 保険会社には事故の状況を正確に伝え、その上で保険を使わずに処理することで話をつけました。

 ところがひとまずの処理を終えた西村センセイ、「車両保険」というものがあることを知ったのです。入っていない方も多いようですが、センセイは入っています。

 これは基本的に相手とは関係なく(ただし過失相殺は関係する)、自損事故のような時に使う、結構高い保険です。

 で、それを知った西村センセイ、改めて保険会社に電話すると、車両保険の適用は可能なのですが、本来は事前にその使用を申し込み、保険調査員による調査が必要であると伝えられました。
 例えば軽い自損事故を起こしたとして、それを重い事故だと偽って申告して保険金をだまし取ることも可能ですからね。(確かに)。

 車両保険を使うと翌年からの負担が多くなります。概算してもらうと、それでも保険を適用してもらった方が10万円くらい安くあがったようです。(修理費用その他は、全体では約30万円くらいかかった)。

 今回、ご存じのように事故の写真は撮ってあり、それを使っての保険適用も可能だったようですが、結局使いませんでした。

 何故かと言われると困るのですが、う〜ん......。

 BMWのような外国車はともかく、国産車、特に大衆車を販売しても販売店の利益は全く上がらず、むしろ値引きによって赤字なのだそうです。
 その赤字を補填しているのがメーカーからの販促費だそうな。

 そして販売店が最も利益を生み出すのは、(販売ではなく)事故車の修理なのだそうです。

 今回はディーラーで直せないので板金屋に外注したのですが、形だけの明細はあるものの、内容は全く不明。たぶんかなりの金額が販売店に還流されているものと思われます。

 保険会社にしても似たようなもの。

 事故を起こして保険を適用しても掛け金が上がるし、使わなければそのまま保険会社の利益。基本的に保険はそういうシステムです。ここを責めてはいけません。
 オマケに、今回のセンセイのような場合は、鴨が葱を背負って販売店と保険会社を訪問したようなものだったわけですから、これはもう、笑いが止まらない......。

 でもね。

 例えば200万円の車を買って何年も運転して、その価値が50万円くらいになっていたとします。いろいろ不満はあるけれど、愛車は毎日元気に働いてくれています。

 ある日のこと。

 もらい事故で、その愛車が廃車になったとします。(条件にもよりますが)保険のシステムでは、基本的にはその車の価値、つまり50万円しか受け取ることができません。

 理屈はわからないではないけれど、昨日まで動いていた愛車が動かないんですよ。存在しないんですよ。手元にあるのはその代わりの50万円。
 これでは代わりの車は買えません。

 保険のシステムはもちろん合理的で、だから掛け金をかけているのですけど、でも、よぉーく考えると、いろいろなものの「価値」をお金に換えるというこのシステム......。

 何か、どこか何かが変だと思う。

 西村センセイ、お金に換算できないものって、やっぱりあるように思うのです。

 で、気持ちの整理をつけるために保険を使わなかった、かな。

 



4月3日(月) 西村センセイ、318iをぶつける(2) ──優しいお巡りさん(?)、編──

 お互いの車を安全な場所へ移動させた西村センセイと相手の中年女性、ちょっと相談して、まずお互いの保険屋さんに連絡しました。

 で、事故証明が必要だということになり、センセイの携帯電話で110番。

 所轄警察署の電話番号──たとえば柏崎警察署の場合は0257(21)0110──を知っていればそちらに電話するのですが、ここがどの署の管轄かもわからないので、110番するしかなかったのです。

 怪我人はないことなどを伝えてしばらく待っていると、トヨタ・ヴィッツに乗って3人のお巡りさん登場。

 まずは免許証から車検証......と調べて、その後はヴィッツの後部座席で事情聴取。

 ヴィッツだと、やっぱり狭い。

 センセイが運転席の後ろに、被害女性が助手席の後ろに座り、前部座席に座った二人の警官から事情を聴取されます。残りの一人は暇そうにその辺を散歩していました。

 事実関係で揉めるようなことはなかったので、10分くらいで事情聴取を終え、無事に放免(?)されることになりました。

 で、西村センセイ、ヴィッツの後部座席から出ようとすると、おぉ、何と、それより早く運転席の警官が外へ出て、後部座席のドアを開けてくれます!!

 一瞬、「へぇー、今どきの警官って優しいんだ」と思ったのですが、すぐにそうじゃないことに気づきました。

 パトカーの後部座席には被疑者や犯罪者を乗せる可能性があるので、常にチャイルドロックをかけているのです!! だから開けてくれたのです。

 まぁ、ぶつけたのはセンセイなんだから、確かに同類項ではあるんだけど......。



4月2日(日) 西村センセイ、318iをぶつける(1) ──何がショックだったのか、編──

 この春休み期間中に、交通事故を起こしてしまいました。センセイが318iを運転中に、318iを他の方の車にぶつけてしまったのです。
 センセイは基本的に加害者です。低速だったこともあって、幸い、お互いに怪我もなく、物損事故だけで済みました。

 他の人のBMWについては知りませんが、センセイのBMW 318iはホントに不思議な車です。

 運転しているとどんどん楽しくなってくるし、そして何時間運転しても、いつまでも運転できるような、そんな気持ちになってきます。車を降りる時に「まだずっと運転していたい!!」と思います。
 信じてもらえないかもしれませんけど。

 ところが、その日は何だか気が滅入っていて、集中できないし、何よりも、その318iを運転しているのに楽しくない!!

 おかしい......。

 何か変だなぁーと思いながら、片側2車線の右側(中央側)車線を運転中、交差点が近づいてきたので大幅に減速しました。たぶん30km/hもないと思います。
 もう止まるような、そんな速度だったのです。

 で、交差点上、センセイの車線の前に、右折するためにウィンカーを出しているクラウンがいたので、それを避けようと左方向へのウィンカーを出し、ハンドルを左に切り始めた時、助手席側の窓のすぐ向こうに、女性運転手の驚いた顔。

 えっ"?!

 助手席のすぐその前に、驚いている女性の顔が存在することを認知するのと、軽い衝突音はほぼ同時でした。

 今になって思い返してみると──その分、脚色されているかもしれない(念のため)──直ちに回避行動を取って車を停止させ、ハザードランプを点灯させました。

 周囲に車は少なく、彼らは2台を避けて走り去っていきます。

 サイドブレーキを引いて車を降り、横に停止した相手の車に駆け寄って、頭を下げ、手を合わせてて「申し訳ない」。(たぶん聞こえてなかっただろうけど)。

 相手は何か言っていたのですが、最初は全然聴き取れませんでした。やはり気が動転していたのでしょう。
 それでも何とか分かったのは「○○(目の前にあるお店)の駐車場に(車を)入れましょう。」

 センセイよりずっと冷静。

 というわけで、センセイの318iの左前部(上の写真)と相手のホンダ・フィットの右前部をぶつけてしまったのでした。

 センセイの318iは車体の一部が凹んだだけで、あとは擦り傷です。黒い部分が多く見えますが、相手の前輪のゴム部分が擦った跡です。

 下の写真は相手の方のフィット右前部ですが、かなり皺がよっています。

 さて、昨日までに、概ねこの事故の処理を終えました。処理は淡々と進み、何か特別な問題があったわけではありません。

 で、くどいと思われるかもしれませんが、今回の事故の顛末(てんまつ)や通じて感じたことを2、3回お伝えしようかと思っています。
 警察、保険屋の対応だとか、かかった費用だとか。あるいは(お伝えするかどうか分からないけど)その背景だとか。

 で、今日はまず、西村センセイがショックだったこと。

 もちろん相手の車を傷つけ──繰り返しますが人身事故にならなかったのは不幸中の幸い──、センセイが大切にしている318iを傷つけるような事故を起こしたこと、そのものが、まずショックでした。
 あれだけ気をつけていたのに。

 でもこの事故、要するセンセイの確認不足が起こしたもの。若い人に特有な、スピードの出し過ぎとか、そういう種類の事故ではありません。

 見たつもりで、見ていない。......これって実は、老人特有の事故の起こし方なのです。

 ......ガックリ。

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