2006年8月5日更新(2006年8月14日ページ移動。2011年5月3日一部写真削除)

──2006年8月第1週のニュース──

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8月5日(土) 柏崎市はようやく本格的な夏気分です。

 センセイの自宅そばには柏崎市福祉センターがあり、また周囲に福祉関係の施設が集中しているのですが、夕方からその福祉センター駐車場で、人の動きが慌ただしくなってきました。
 電気工事の会社が照明設備を仮設したかと思うと、町内会の人が駐車場中央部に櫓
(やぐら)を持ち込んでいます。

 町内会・福祉団体共同の盆踊り大会が開かれるのです。

 先週、今週と東京、九州、新発田(こちらは自宅から数往復)と大移動で、さすがの西村センセイもさすがにお疲れ気味。集中講義の後半では、家に戻ってからひとまず横になり、少し休んでから翌日の教材を作る、という感じでした。

 柏崎市では先週末、地域最大の夏祭り「ぎおん柏崎まつり」が開かれたのですが、梅雨末期の雨にたたられ、市民民謡流しは中止、他の行事も縮小したり順延したりしての開催で、盛り上がりはイマイチだったようです。(センセイは小倉にいたので見ていない。)

 それよりも何よりも、梅雨期間中も梅雨明け宣言後も雨がちで気温が上がらず、ちっとも夏らしくなかったのです。

 それでも今週後半から天気が安定するようになり、低かった気温も最高気温が30℃前後になりました。でも湿度があまり高くないので、「逃げ場のない暑さ」という感じではありません。

 午後7時からいよいよ盆踊り開始。カラオケではなく、櫓の上で太鼓と歌い手が頑張っています。

 地元民謡を何曲か繰り返すだけなのですが、最も有名な「三階節」などはここでしか聴けないローカルバージョンを堪能することができます。
 歌詞は基本的には共通なのですが、メロディーが大幅に異なっていて、何と単調で唱っているのです。(しかしその割に、暗くない。)

 う〜ん、すごい。

 それはともかく、地域の人にとってはようやく本格的な夏、という感じで、踊り手も観客も屈託のない明るい表情をしています。

 センセイはビールとポップコーン──お目当てのたこ焼きは売り切れだった──を頂いたのですが、こういうお祭りのビールや食べ物って、(本当の味はどうなのかよくわからないけど)とっても美味しく感じるんですよね。



8月4日(金) センセイはいなくても木は育つ。 ──前任校での集中講義を終えました──

 前任校での一週間に渡る集中講義を終えました。

 朝早くから夕方まで同じ顔ぶれで缶詰になるのですから、集中的に勉強できるとはいうものの、お互い、けっこう辛い。特に、話を聞いている側は大変だったと思います。
 受講生の皆さんは何を考え、どうお感じになったのでしょうか......。(彼ら/彼女らにはこのサイトのことを知らせていない。)

 さて今週は、高速道路を使って110km離れた自宅から毎日通勤したのですが、大学構内に入り、教職員用駐車場に318iを駐車して、まず目に入ってきたのが、木々の「チカラ」。

 もう今は夏しかこの大学に来ないのですが、たった1年会わなかっただけなのに、駐車場脇の八重桜の木がずいぶん成長しています。
 ちょうど知人の子供と再会して、その成長に驚かされるような感じ。

 なんで木の成長にびっくりしたんだろうかといろいろ考えていたのですが、どうも木々の生命力に圧倒されたんだろうな、という結論に至りました。

 いろいろ考えて、そして実際に頑張ってみて、うまく行ったり失敗したりしてきたけど、その間、木々は静かに、しかし確実に成長していたんですねぇ。

 人間が理性で理解し、実践できることなんて、この自然の生命力に比べればほんの取るに足らないことなのかもしれません。

 成長する木々は、そのまま金沢工大や前任校の学生の姿。

 だから結局、西村センセイはほとんど何もしておらず、木々や学生が勝手に成長していくのを見守ったり、せいぜい時々声をかけるくらいなのかなーと思っています。



8月3日(木) ちょっと気がかりなことが......。 ──中国、韓国、日本人を教えてみて──

 「ちょっと気がかり」と言っても、何か病気になったとかそういうことではありません。

 今週一週間は、金沢工大から特別な許可をもらって、前任校で集中講義をしています。

 登録した学生は約50名で、実際に出席しているのは40名くらい。まぁ、教えやすい人数です。

 その大学は去年、留学生がかなり多く入学して、センセイが教えているクラスの半分くらいが中国および韓国からの留学生です(前者が多い)。

 去年も感じたことなのですが、留学生はとても元気で、何よりも表情によく出ているし、こちらからの質問に元気に応えてきます。

 対照的に日本人はおとなしいのですが、どうもよく見ていると、そのおとなしい日本人は二つにグループ分けできるようなのです。

 一つは、積極的に表現するのがちょっと苦手で、引っ込み思案なんだけど、授業からいろいろなことを感じて、自分なりに考えているグループ。もちろんこちらは全然問題ありません。
 素直な子、場合によっては素直すぎる子で、受験競争なんかも苦手だったんだろうな。

 もう一つは、こちらからの働きかけにも、あるいはクラス内でのやり取りにもまったく何も感じていない(らしい)グループ。

 表情、特に目が止まっていて、どうも知的なことには何も反応しなくなってしまっているようです。

 反応することといったら、出席を認めてくれるかどうかとか、配布資料をもらえるかどうかとか、そういうことだけ。
 資料があったって、授業に積極的に参加していなければテストに解答できるわけないし、単位も取れないんだけど。(たぶん、それすら理解できない。)

 そういう学生は、出席を取ってから授業に入り、板書するためセンセイがちょっと黒板に向かった隙に教室の後ろのドアから出ていってしまったりします。
 それだったら初めから出てこなければいいのに。今日はメチャクチャ暑いんだから。

 今日は留学生、日本人の一つ目のグループ、そして問題のグループのためにそれぞれお話をしたんだけど、当然のことながら、最後のものは、何だか虚空(こくう)に向かって喋っているような感じでした。

 授業そのものはものすごい盛り上がり──申し訳ないけど金沢工大の比ではない──なんだけど、そのことだけが気がかりです。



8月2日(水) 街中で、言い争う場面に出くわして

 街を歩いていたら、男の人たちが言い争いをしている場面に出くわしました。交通量の激しい場所だったので声は聞き取れず、通り過ぎてからやっと気づきました。

 よく見ると二人は緑色の制服。駐車違反取り締まりです。初めて見ました。(写真は一部加工済)

 そばに大型トラックが止まっていたので、これかなと思ったのですが、運転席に座った人が3人の様子をじっと見ています。
 この車ではありません。

 取り締まり員と話し合っている男性は痩身なのですが、よく見るとずいぶん鍛え上げた体です。
 少なくともここ数年は配送をバリバリやってきた感じです。

 取り締まり員の方はずいぶん落ち着いた様子(特に写真右側の男性)ですから、こういう場面にも慣れたのでしょう。

 急いでいたのですぐに立ち去ったのですが、あの運転手、やっぱりダメだったろうなぁー。当然。

 直接迷惑したことがないからかもしれませんが、どうも取り締まりの場面を見ても、スッキリしない西村センセイなのでした。



8月1日(火) 暑い夏こそ熱くラーメンを!! ──「小倉らうめん横町」に入ってみました──

 もう1回だけ小倉のお話を。

 帰る時の土産の目星をつけるために、小倉駅の駅ビルをフラフラしてみました。

 良い匂いに誘われて階段を下りるとそこは飲食店街。

 戻ろうとして、その階段の下に「小倉らうめん横町」なるものがあるのに気づきました。
 最近流行の、人気ラーメン店舗を呼んで、シナジー効果でお客を集めようというもののようです。

 変な時間だったので、お客はまばら。
 何だか食欲をそそられたので、6店舗くらいあるうちのどれかに入ってもいいな、と思ったのですが、どのお店が美味しいのか、さっぱりわからない。
 「美味しいお店=混んでいるお店」の鉄則が役に立たないのです。

 小倉は暑かったので、冷たい麺類でも良かったのですが、「暑い夏こそ熱いラーメン」と意地を張ってみることにしました。
 ......でも決まらない。

 横町の中に何故か、札幌ラーメンのお店があって、「九州で札幌?」とか思いながらも、入ってみました。

 ところが、う〜ん、全然美味しくない。

 もしそのお店が美味しかったら満足して、小倉らうめん横町にはもう行かなかったのでしょうが、ハズレを引くと、当たるまで粘ってしまいたくなります。
 小倉にいる間に結局、もう1回横町のお店に入ってみることにしました。

 よく見ると横町の中は昭和30年代を再現していて、昔の郵便ポストや鉄製のCM看板などがあります。
 「街頭テレビ」を模したレトロなテレビ──でもカラー!!──は、フーテンの寅次郎を映しています。

 この時も変な時間だったのでどのお店もガラガラ。

 全開の判断に懲りたので、入口にあった「人気投票No.1」のお店に入ったのですが......あんまり美味しくない。

 小倉を離れる日、お土産を買ったついでに、横町をもう一度のぞいてみると、特定のお店は行列ができていましたが、他はガラガラ。
 もちろんセンセイが入った2店は後者でした。

 う〜ん、残念。

 ところで後になってよく考えてみると、センセイが入った二つのお店は、両方とも九州ラーメンの麺に近いものを使っていました。東日本で多く見られる太くてブカブカし、縮れた麺ではなく、素麺のようにストレートで縮れはなく、密度の濃い細麺です。

 でもそれなら、なぜ札幌ラーメンだったんだろう......。

 まぁそもそも、九州で札幌ラーメンを食べること自体、ちょっと場違いではあるのですが。



7月31日(月) 西村センセイが小倉の学会会場で見たもの

 昨日の晩、最終列車で小倉から新潟の自宅へ戻りました。最短経路を最短時間で走ったのですが、それでも小倉駅から柏崎駅までで8時間以上かかりました。
 何だかんだ言っても、日本は広い。

 まだ行ったことのない場所だらけで、(会うべきなのに)出会ったことのない人ばかりなんですね。

 要するに、ホントは何も知らないんです。西村センセイ。

 さて、今日は全然難しい話じゃなくって、今回の学会会場で見たものをいくつか。

 何回かお伝えしているように、学会は小倉駅北側の北九州国際会議場で開かれたのですが、入口では何と、ロボット嬢──形状から勝手に女性と決めつけている──がお出迎え。
 とは言っても電源は入っていないようで、要するに飾ってあるだけ。

 小学1年生くらいの大きさで、圧迫感はなく、気がつかない人も多かった──最初はセンセイも気づかなかった──ようですが、でも、いかにも工学系の学会だなぁーという感じ。

 このロボット嬢、どこかで見た覚えがあるのですが......誰が造った何というロボットでしたっけ?

 ロボット嬢に別れを告げ、上層階の会場に向かうためエレベータのボタンを押そうとすると、おぉ、「シンドラーエレベータ株式会社」!!

 シンドラーエレベータはもともとスイスの会社で、1991年に独立系の旧「日本エレベーター工業」を買収合併して、日本に本格参入しています。

 この北九州国際会議場は1990年の完成で、実際には旧日本エレベーター工業が製作したものを引き継いで管理しているんですね。
 暗くてうまく写真は撮れませんでしたが、エレベータ内には「日本エレベーター工業」というプレートが貼られていました。

 学会参加者の大半が技術者あるいはその経験者ということもあってか、かなり多くの人が気づいていたようで、会議の中でしばしばこのエレベータが引き合いに出されていました。
 「だから絶対乗らない」という意見が圧倒的だったのです。

 でも根性なしの西村センセイ、とにかく小倉が暑かったので、しっかりシンドラー社製のこのエレベータに頼っていました。

 はい。



7月30日(日) サッポロ「ヱビス」、危うし!! ──プライムタイム=レキシコン!! ──

 センセイの世代で、ちょっとでも音楽をやった人間には、「プライムタイム」と言えば「レキシコン!!」と返ってくるはずなのですが、どうも最近の世の中はそうじゃないらしい。(レキシコンの秘密はもうちょっと先で。)

 今回の出張、関係者はバラバラに会場に入り、バラバラに宿泊したのでみんなで飲むという機会はありませんでした。(少人数で飲んだ人はいるだろうけれど。)

 センセイは会場のすぐ近くに宿泊していたので、夕方このサイトを更新した後は、ホテルでビールを飲みながらパソコンに向かっていました。う〜ん、かなり暗いかも。

 さて、こういう出張時に、必ずチェックしておかなければならないのがコンビニ。

 駅の近くですからコンビニはいくらでもあるのですが、好みの銘柄のビールを置いてあるかどうかが問題なのです。
 昔は銘柄が限られていたのでほとんど心配する必要はなかったのですが、最近は発泡酒その他が増えて陳列棚のかなりの部分を占めているので、好みのビールを置いているとは限らないのです。

 また地域差もあって、どれだけ探しても見つからない地域もあります。
 西村家の場合、祖母の代から「ビールはサッポロ(黒生)」ということになってるのですが、サッポロは一般的に、関西以西では入手が難しい。

 今回もいくつかコンビニをまわっても見つからず、やっとあるお店で手に入れたのですが、センセイがいつもの本数を買うと、もう陳列棚には並んでいない......。

 嫌な予感がしたのですが、当然補充してもらえるだろうと思っていたら......翌晩は、全然ない!!

 実は西村センセイ、サッポロ黒生が手に入らない時は、(意外にも)アサヒのスーパードライにするのです。
 前者はコクがあって、後者は鋭く金属的な感じですから、味は全然違うのですけど。(スーパードライには、お刺身などの味を殺さない良さがある。)

 他のコンビニを探す根性もなかったので、スーパードライに......と思って目に入ったのが、アサヒの「プライムタイム」。
 今までサッポロの「ヱビス」が市場を寡占していた、ちょっと高価格のプレミアムビールです。

 この「極上の時間」を意味するプライムタイム、そういえば売れに売れているんだそうな。

 手に取ると、パッケージにも気が配られていることがわかったので、今晩はこのプライムタイムにしてみました。

 で、そのプライムタイム、これが本当に美味しい!!

 スーパードライの乾いた感じが全然なくって、肌理(きめ)細かくふっくらとした味で、しかも嫌味がない(サッポロのビールには共通して、ちょっと嫌味な部分がある)。
 缶ビールなのに、瓶ビールのようなふくよかさがあり、とてもアサヒのビールとは思えません。

 プライムタイムを飲みながら、う〜ん。

 いろいろ考えたのですが、この商品のヒットは、絶対にまぐれではありません。

 中心となる顧客は誰か、彼ら彼女らが現在のビールに持っている不満は何か、今求めているものは何か、何をどのように提案するか......きっちり造り込まれています。
 見事なものです。

 よく考えたからヒットする、というものでもないのですが、(少なくともビールに関しては)商品開発の詰めが甘いサッポロ──何だかセンセイに似ている──とは対照的です。
 報道によるとヱビスは出荷数量を昨年より落としたそうですが、その理由がわかるような気がします。

 何度もあったことだけど、(詰めの甘い)サッポロは大丈夫だろうか......。

 あ、そうそう。謎の(!!)レキシコンのことを。

 カラオケではエコーをかけますよね。(センセイはカラオケをやらないけど。)

 今でこそ半導体だけで簡単にエコーをかけることができるのですが、これが一昔前はとても難しく、美しいエコーを得るために、音声を増幅して、その電力で大きな鉄板やバネを物理的に揺らし(!!)、響いた音を別なピックアップで拾って増幅、加算していたのです。
 信じられないかもしれませんが。

 電子オルガンとか、ギターのアンプの中には、必ず専用のバネ──フェンダー社の3本のバネを組み合わせたものが有名だった──が入っていたんですよ。

 1970年代後半、当時メチャクチャ高価だったメモリ(要するにコンピュータ)を使って、完全デジタルでしかも高品位なエコー(リバーブ)を実現した会社がありました。
 それがアメリカのレキシコンという会社で、看板商品が「プライムタイム」という製品だったのです。もちろんセンセイなんかには手の届かない、録音スタジオ専用のものでしたが。

 だからあの頃ちょっとでも音楽に関係していた人には「プライムタイム=レキシコン」なのです。(そうですよね?)



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