2008年8月30日更新(2008年9月7日ページ移動。2012年9月20日写真削除)

──2008年8月第5週のニュース──

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8月30日(土) 西村センセイ、何と、“mixi”(ミクシィ)のメンバーに!! ──お誕生日おめでとうございます──

 というわけで西村センセイ、何と、ソーシャル・ネットワーキングサービス“mixi”(ミクシィ)の会員になってしまいました!!((c)mixi, Inc) 事実なんだから、しょうがない。

 きっかけは、先日センセイの研究室にお越しになった元学生さん。(学部、院生時代はお世話になりました。)

 現在、彼女は社会人として活躍中なのですが、近況をmixi上の「日記」(マイミクシィ)で公開していらっしゃるのです。
 それを読ませてもらうために「招待」していただいたのです。(詳しくない人のために敢えてご説明すると、誰かの「招待」がないと登録できないのですね。)

 これまでは毎日の様子を拝見するだけ。(センセイが訪問したことは「足あと」機能でわかるはずだけど。)

 でも今日、初めてコメントを書きました。今日が彼女の誕生日だったからです。
 故郷を離れて、新しい環境で頑張っている若い人を、ちょっとでも応援したかったのです。

 数年前だったら、メールソフト“PostPet”が、飼い主や送信相手の誕生日を覚えていて、その日になると催促やお祝いのメールを送ってきました。
 例えば飼い主であるセンセイの誕生日には

今日はなんの日?

今日はなんの日か、○○[ペットの名前]は知ってる。
そう、昨日と明日の間の日ですな。

うそうそ、△△[飼い主の名前]のお誕生日。
自動的にお祝い日ですな。おめでとう。
ところでいくつになられたのですか?

-----
○○[ペットの名前]

というメールを飼い主(=センセイ)宛に自動で送信してきます。

 実はPostPetの新バージョン“PostPet 4you”が公開されつつあります。
 新バージョンは単なるメールソフトの枠を越えて、ソーシャル・ネットワーキングサービス的な要素──So-netは「愛玩ソーシャルメッセージングサービス」と呼んでいる──が強くなります。

 アイディアとしては面白いと思うのですが、どうもサービスやソフトの位置づけが中途半端なような......。9月16日までは自己申告で登録できる(それ以降は、招待制)のですが、センセイはまだ登録していないのです。

 それはともかく、お誕生日おめでとうございます。いろいろ大変でしょうが、でもやっぱり希望を持って前へ進みましょう。



8月29日(金) まるで心霊写真?! ──金沢で起きた物騒な事件は、どうも解決が長引きそうな感じ...──

 珍しく宵の口に金沢のアパートにいて所用を済ませると、もうスーパーの閉店時刻──正確には、商品がなくなる時刻──が迫っています。

 慌てて自転車を走らせながら、ふと気づいて撮影したのが右の写真。
 ちょうど2ヶ月前にセンセイのアパートの近くで起きた殺人事件の現場(中央の3階建てのビル)です。

 事件発生から10日間くらいは車や通行人を止めて職務質問が行われていたのですが、その後はさっぱり。

 じゃあ捜査が進展したかというと、報道による限りでは、そもそも犯人像が絞り切れていない様子......。
 どうも、事件の真相解明まで長引きそうな感じなのです。

 右の写真は縮小しているのであまりよく分かりませんが、雨が降りそうだったこともあり、ちょっと焦っていい加減に撮影したら、みんなブレてしまいました。
 まるで心霊写真のよう。

 冗談抜きで、早く解決するといいのですが。



8月28日(木) イザという時、頼りになるのは、やっぱり古いMacなのです...

 初回の講義は、今日が3クラス目。

 前の2クラスはかなりうまく行ったのですが、「二度あることは三度...」になるか「三度目の(不)正直」になるか、こればかりは実際にやってみないとわかりません。
 果たしてその結果は......こちらから。

 講義は体力を使うので、かなり疲れて──初回は特に疲れる──研究室へ戻り、今後の日程を確認していると、げっ?!

 11月に大阪大学で開かれる学会の原稿、明日が締切だった!!(もちろん全然書いてありません。)

 素材(データ)はある程度用意してあるのですが、それをグラフ化したり、文章にしたりしなければなりません。決められたページ数から逆算すると、文章はそんなに長くならないようなので、とにかくグラフを何枚か作成することにします。

 こういうイザという時に本領を発揮するのが古いMac。(写真中央:テーブルの下にG4 Cubeが設置されている。)
 特に、データから二次元のグラフや図形を作成する時は独壇場
(どくせんじょう)です。

 まずExcelで元になるグラフを作成し、Mac OS 9上の“SuperPaint”──古くからあり、とても安価──というドローイングソフトにペーストします。
 このソフトの上では、図形の要素が、点、線、面、あるいは文字に分解されているので、不必要な物は削除し、Excelで描けなかった要素を自由に描き加えることができます。

 Mac上ならこのままでもペーストできるのですが、今回は右端のWindowsマシンを使って最終的に完成させなければなりません。

 そこで、先ほどのドローイングソフト上の情報を拡大した上でコピーし、同じくMac上の“Color It!”という安いペイントソフトに貼り付けます。(これでビットマップ情報になったので、必要ならば部分的に消去したり加筆したりすることもできます。)

 最後にWindowsでも使えるフォーマット(今回はGIFフォーマット)に変換してファイルをWindowsへ。

 学会などでよく「どうやってそのグラフを作成したのですか」と尋ねられます。今回ご紹介したように、Excelと古いMacを使うと、ホントに何でもできるんですね。

 ただし、もともとのソフトが古い──すべて10年以上前のもの──ので、三次元やグラデーションを使うものは苦手ですから、この辺りはOSとソフトを切り替えながら対応するしかないですね。

 こんな悠長なことをやっていて、肝心の原稿、明日夕方の締切までに間に合うのかなぁ!?



8月27日(水) 授業は毎回が真剣勝負。 ──受講生の皆さんに支えられて、2日目の講義を終えました──

 お昼休みの食堂(カフェテリア)で談笑する学生諸君を横目に、センセイはエレベータを乗り継ぎながら、重い台車を押し続けます。

 載っているのは製本済の厚手の講義ノート。

 今日の講義に必要な100人分ともなるとあまりに重すぎるので、教室まで手では運ぶことができないのです(でも最後は階段しかないので、そこは何回かに分けて手で運んだのだけど)。
 今日の金沢が久しぶりに暑かったこともあって、ずいぶん汗をかきました。

 でもその甲斐あってか、今日の講義はとても順調。
 こちらがきちんとメッセージを送ると、ストレートな反応がビシバシと戻ってきます。

 現在センセイがWeb上で講義を公開している講義における最初の問いは、実は全科目で共通です(ぜひ比べてみてください)。
 学年こそ違うものの、 金沢工大の学生さんの素直さが良く出ていると思います。

 明日は3年生(Web上のページあり)、金曜日は1年生(ページなし)、そして月曜日は大学院の講義(ページなし)と続きます。

 そもそも講義は毎回が真剣勝負なので、明日以降の最初の講義がどうなるか、センセイにも全然わかりません。でもそう意識して講義に臨んでいる時に大きな失敗をしたことはないように思えます。

 だからきっと、これは人生のいろんな場面と共通しているんだろうなぁ。



8月26日(火) 何事も最初が肝心なのです ──秋学期の授業が始まりました!! ──

 金沢工大、いよいよ本日より通常営業(=授業)開始!!

 学生諸君は休み明けだし、授業が始まったといってもまだイントロだけで宿題は少ない──センセイはさっそく課題を出した(!!)けど──ので、まだとっても明るい表情をしています。

 センセイの講義はお昼過ぎ。
 午前中はずっと、昨日に引き続いて気をつかう仕事に従事していたので、(こちらも昨日と同様に)とにかくお昼を食べて、気合を入れ直して午後の講義を準備します。

 その甲斐あってか、秋学期初めての講義(こちらから)はまぁ、何とか無事に終了。
 呆気
(あっけ)に取られた受講生がいたり、うんうんと頷(うなづ)く男の子がいたり。

 夕方、ふと気づいて、臨時に設けられた教科書販売コーナーをのぞいてみました。
 もう学生さんは少なかったのですが、センセイが担当する科目の名前を確認していました。
 明日か明後日の最初の講義で彼らと「ご対面」することになるのでしょうか。

 経験的に、最初の講義がうまく行くと、その後も比較的順調に運営できることが多いと思います。授業はこちらが一方的にするものではなく、受講生との対話の中にその本質があるんですね。

 その意味で、まぁ何とか及第点をもらえるスタートを切ることができたかな、と思っています。



8月25日(月) 西村センセイ、とんとん工大店の「工大Set」に挑戦しながら、人間存在の暗闇について考える

 いよいよ新学期開始!! 今日はクラスのオリエンテーションなので、約2ヶ月ぶりにみんなと再会しました。

 学生同士も久しぶりなので、お互いに夏休みの様子を教えあっています。(個人差が大きいのですが)ずいぶん大人っぽくなっている人もいます(実話)。なぜなんでしょう。
 新入生の時のあの子供っぽさは、もうどっかへ吹っ飛んでしまっています。あっという間に約1時間のオリエンテーションを終えました。

 しかし残念ながら皆が皆このように順調、というわけにはいきません。気になる子にちょっと声を掛けて研究室まで呼び出し、4時間(!!)ほど個人面談。
 気がつけばもう1時半です。

 今朝は早起きをしたので、さすがにお腹が空きました。
 学食にもコンビニにももう何も残っていない時間帯なので、行き先が決まらないままとにかく外へ出ます。小雨が降り出してきて、もうこちらが泣きたいくらい。

 とにかく食べなきゃ、と思った西村センセイ、なぜか大学近くの「とんとん」の前に立っていました。
 もちろんお店に入り、写真の「工大Set」をお願いしました。

 このお店、坦々麺だけのお店で、辛さを自由に選ぶことができます。
 センセイは辛い物が苦手なので、このお店には2ヶ月に1度くらいしか来ません。

 坦々麺に、おにぎりと鶏の唐揚げ2個(+おしんこ)がついた「工大Set」、名前が名前ですから、以前から気にはなっていたのですが、量が多すぎるので今まで一度もお願いしたことがなかったのです。
 現物を目の前にしてみると......やっぱり、多すぎる。

 工大Setに挑戦しながら、今日の面接について思い返します。

 大人も子供も、最近の人がものすごく見誤っていることがあると思います。その最たる物の一つが人間存在の暗闇。

 占いや心理学が人気を集めていますが、それは人間の「心」への関心の裏返しでしょう。でも心──つまり人間存在──はそんな簡単に割り切れるようなものではなく、底知れぬ深さと恐怖と、そして豊饒さを秘めています。
 未消化の知識や生半可な覚悟で相手にできるようなものではなく、もっと恐ろしく、そして真に尊敬すべき存在です。(だからこれまで宗教がその役目を果たしてきた。)

 二十歳過ぎの女の子だと、丁寧に説明すればそれなり──皮膚感覚で?──に理解してもらえるのですが、金沢工大のように男の子が相手だと、なぜか問題が難しくなりがち。
 どうしてなんでしょう。同じ年頃なのに。

 人間の心は機械でも何でもなく、それ自身が生き物なのに、親も、周囲も、そして何より本人自身が、それをそのまま受け取ることができていないんだよなぁー......。

 それにしても、とんとんの「工大Set」、センセイには量が多すぎます。(おにぎりは美味しかったけど。)



8月24日(日) おぉ、あっちも、こっちも青春18きっぷ!!

 明日は金沢工大で秋学期のオリエンテーションがあります。つまり学生にとっては新学期が始まるのです。かなりハードな日になることが予想されるので、午後、ちょっと早めの電車に乗って金沢へ移動しました。
 でも......どこかがいつもと違う。

 柏崎駅から乗ったのですが、予想外にお客が多い。

 よく見ると、普通の利用客に混じって、大学生と思しき複数のお客がデジカメや携帯電話のカメラで海岸線をパチパチ撮っています。夏休みに、普通・快速列車乗り放題の「青春18きっぷ」を使って旅行しているんですね。

 写真は北陸本線に入ったところで撮影したものですが、明らかに、センセイの近くにいる乗客の約半数が18きっぷの利用客。

 若者ばかりとは限りません。この頃は年輩客にも18きっぷの愛好者が増えています。
 左端の、薄手の日本地図を手にしたお父さんもその一人。

 ただし残念ながらあまり旅慣れていないようで、事前の情報収集が不足気味。

 例えば直江津を過ぎると北側(写真右側)に美しい海岸線が続くのですが、その反対側(山側)に座っていたので、海が見えた途端にしまったとばかりに座席を移動。
 向かいの老女は、何が起きたのかわからずに戸惑っていらっしゃいました。

 またこの電車(直江津発金沢行562M)は、新潟−富山県境を越えた泊(とまり)駅付近で、大阪発札幌行の豪華夜行寝台特急「トワイライト・エクスプレス」号とすれ違うのですが......全然気づいていません。
 地図だって、もっと正確な物を用意すべきでしょう。

 もちろん車窓の風景や鉄道の情報だけが楽しみでなければならない、というわけではありません。

 写真中央の、大きな荷物を抱えた女子大生──顔でそれなりの大学の学生だとわかる──4人組はどうも、都内(?)から各駅停車を乗り継いで金沢へ行く途中のようで、4人でずっとしりとり遊びをしています。
 若いなぁー。

 以前の鉄道ファンというと、いかにも趣味のお客という感じの人ばかりだったのですが、今日の乗客を思い返すと、ずいぶん様子が違っていることを思い知らされます。
 先ほどの女子大生もそうですが、ちゃんとした顔の人──どんな顔だ?──が増えているのです。

 いろんな楽しみ方に応じた鉄道旅行そのものを趣味とすることが認知されつつあるようで、センセイとしてはとても嬉しいのです。

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