2008年7月5日更新(2008年7月13日ページ移動。2012年9月20日写真削除)

──2008年6月第5週〜7月第1週のニュース──

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7月5日(土) 本当は、ごく当たり前のことなのだけど...。 ──「茹でてある麺」より「茹でた麺」の方がやっぱり美味しい!! ──

 来週前半まで続く大学院の集中講義、朝10時前から3時過ぎまで連続する──お互いに、けっこう大変──ので、学食が混む時間帯に昼食を取る必要があります。

 西村センセイ、いつもなら少量ずつお願いできるカフェテリア(学食「セレス」)を利用するのですが、夏休み期間はお休みなので、仕方なく男子学生向けの学食「ヴァルカン」へ。
 肉類や揚げ物系を避け、かつボリュームの少ないものというと、麺類を選択せざるを得ません。

 学生の面接など特に忙しくて、午後の講義が始まる前のわずかな時間に学食へ行ったのと、この日はとにかく暑かったので西村センセイ、迷わず「冷やし中華」をお願いしました。
 冷やし中華は季節限定のメニューで手数もかかるため、奥の方で「茹でてある麺」に具を載せ、スープをかけただけ──要するに、コンビニで売っているカップ入り冷やし麺類の状態──で提供されるのです。

 いつも感心させられるのですが暑い環境の中、食堂の方は本当にてきぱきとやっていらっしゃい......あれ?!

 やっと気づいたのですが、その日は、手前にある大きな茹で鍋の中で、普通の麺を茹でていらっしゃいます。

 我が目を半分疑いながら見ていると、茹で上がった麺を、まず目の前の水道水で冷やし、奥に下がってさらに冷水で冷やした後にトッピングしていらっしゃいます!!

 そう、時間が遅かったので「茹でてある麺」の在庫が切れてしまったんでしょうね。
 状況を完全に把握し切れないまま冷やし中華が出てきたので、はっきりしたお礼を言わずに受け取ってしまいました。

 食べてみるとこれがもう、ホントに美味しい!!

 「茹でてある麺」とはまったく別物です(当たり前だけど)。これが学食の実力だったんだ......。

 え"? そんな絶妙のタイミングに、良くデジカメを持っていたな、って?

 白状すると、デジカメそのものは持っていたのですが、食べてから美味しさに感動し、やっと状況を理解したので、実はその時の冷やし中華を撮影していないのです。
 柳の下にいる(かもしれない)二匹目の泥鰌を狙って、二日連続で冷やし中華をお願いしたのですが、お察しの通り、「茹でてある麺」でした。

 ところで、本当はとても美味しい焼きそばも、今回の冷やし中華も、パナソニックのデジカメだと、麺の「美味しさ」が削(そ)がれてしまうような感じがします。

 P.S. 昨晩速報したパナソニックのBD/DVDレコーダーのトラブルの件は、やはり今朝までに一部報道で報じられています。

 しかしその記事中、「問い合わせが少なくとも約300件」だとか「うち4件はハードディスクに録画した番組が消えた」などの情報は、明らかに、ネット上で流通している生々しい情報──ただし、そのすべてを真実だと盲信しているわけではありません──と乖離しています。
 記事の内容からすると報道機関からの問い合わせに対して、その時点(詳細不明)での件数を回答しているようです。

 また報道によると「松下は2日にトラブルを確認、3日午後から正しくソフトが更新されるよう修正したが、4日まで公表しなかった」とのことですが、それが事実なら、ユーザーサイドから見た場合、企業の社会的責任が問われている現在、果たして適切な行動であったかどうかが今後問題になる可能性があると思います。

 さらに、そもそもダビング10への対応や今回のトラブルを各報道機関がどのように報じたかを考えると、特定の業界やメーカーに対して、相当な──普通なら「過剰なまでの」と表現すると思う──配慮をしているんだろうなぁーと考えざるを得ません。
 要するに、まだ報道を控えていることがあったり、あるいは確認していても報道できない事情があるんだろうなぁー......ってことです。(メーカーおよびマスコミ双方の問題ですので、念のため。)



7月4日(金) センセイのBD/DVDレコーダーは無事に「ダビング10」へ移行した(らしい)のだけれど...

 今日、7月4日は何の日でしょう?

 ちょっとでも知っている人なら「アメリカ独立記念日!!」と答えるはず。(知らなかった人は映画「インデペンデンス・デイ」や「7月4日に生まれて」をご覧ください。)

 でも少なくともAVファンにとって今年の7月4日は違います。何度もお伝えした「ダビング10」の開始日なのです。

 とは言っても、ユーザーは特別に何かをするわけではありません。デジタル放送波を利用して、必要なソフトウェアが自動的にダウンロードおよびインストールされるので、それを待っていればよいのです。

 センセイは、デジタル放送を受信できるBDないしはDVDレコーダーを4台所有していますが、いずれもソニー製。ソフトウェアのダウンロード予定はかなり変更されたのですが、サイトによると最終的には本日より開始とのこと。
 パナソニック(松下)はダビング10の開始以前にソフトウェアをインストールさせているようです。

 さて、どうなるんだろう......。実はダウンロードやインストールのトラブル、そしてそもそもソフトウェアのバグって、意外と多いのです。

 ちょっと心配になって早めに帰宅。

 ご存じのようにマシン類は金沢と新潟に分散して置いてあるので、すべてを確かめたわけではないのですが、とにかくまず、ご覧のようにメールが届いていました。

 その内容は「アップデートに成功した」というそっけないもの。
 ダビング10に関する情報はどこにも書いてありません。そもそもこれって、本当にダビング10に関するものなのだろうか?

 今日は留守録をしていなかったので、NHKのデジタル衛星放送で放送中だった野球を、ちょっとだけ録画してみました。

 表示(右の写真)では、下段の録画済の番組とほとんど違いはないのですが、よぉーく見ると、ダビング10以前についていた、1回しかコピーできない矢印マーク(黄色の円内)が、今日の録画にはありません(赤の下線部分)。

 あ"、ちなみに土曜日の夕方、BS11デジタルで初代「ウルトラマン」を放送中です。

 何だかよくわからなかったので、とにかく野球をDVD-VRディスクにコピーしてみました。

 もちろん問題なく終わったのですが、意外なことに、こちらにも「ダビング10」などの表示は出てきません。

 変だなぁ──もしかしたら、インストールに失敗した?! ──と心配になって、番組の情報欄(右の写真)の中をいろいろ探してみました。

 すると、画面下部に詳細情報があり、それを下方にスクロールすると黄色枠内の「コピー制御 9回ダビング可」という表示をやっと見つけました!!
 先ほどDVD-VRに1回コピーしたので、残り9回、という意味なんですね。

 どうやらこのマシンは無事にダビング10に移行できたようです。

 センセイが所有する機器で見る限り、ソニーはダビング10を過度に強調する意図はないようです。
 「通常のアップデートの一環として理解して欲しい」というメッセージを感じます。

 ただし客観的には、何度もお伝えしているようにダビング10は消費者の利便や制作者の権利や生活を守るためにはほとんど何の役にも立たないと思います。

 センセイ個人にとってはバックアップを録画しなくて良くなったくらいの意味しかなく、「結局、何もかわらないんだろうなぁー」というのがホンネです。
 予想通りではありますが。

 ところで、ソニー以外の動向をチェックしていたら気になる情報に出くわしました。

 実は、ある大手メーカーのマシンの一部でトラブルが多数発生しているというのです。((c)kakaku.com)

 真実の情報ではない、ネガティブキャンペーンかなと思ったのですが、質、量および、その他に得ている情報からすると、ある程度──残念ながら少なくはない──トラブルが発生していることは事実のようです。

 最初は(HDDに)「録画済の番組が消える」という情報だったのですが、どうやらバグが残ったソフトを特定の条件下でインストールするとHDDを認識しなくなり、HDDの初期化を求められる(そしてすべての録画済の内容を失ってしまう)ということのようです。

 メーカーも早い時期にこの状況を確認し、修正ソフトを放送している──現時点ではサイトに公式情報はない──ようで、何もせずに数日待てばソフトを再インストールすることで問題は解決するようです。

 けれども何も知らないユーザーが「初期化してください」と言われれば......電源ボタンを長押しして強制的に電源を落とすなんて、思いつきませんよねぇ。

 以上はまだ最終的に確定してない情報──現時点ではマスコミはまだ報道していない模様──ですが、いろいろ読んでいると先日お伝えした“あるメーカー”と思しき情報にも出くわします。

 さて、本当のところはどうなんでしょう......。



7月3日(木) やっぱり地震は怖いから...。 ──構内のあちこちで工事が行われています──

 春学期は先月末で終了。学生さんたちの表情もずいぶんのんびりしてきました。でもセンセイは相変わらずの忙しさ。
 来週の火曜日まで午前・午後を通しての集中講義が続くし、そもそもそれ以前に、明日正午まで230人分の成績を報告しなくちゃならないし。
 あ"、原稿の締切が月曜必着だった......。

 それでもとにかく何かお昼を食べなければなりません。講義って、意外と体力を使うのです。

 センセイらが担当する大学院の科目以外にも、集中講義や資格の講習会がけっこう開かれているようで、お昼の学食は予想外に混雑してます。
 センセイは混雑が苦手なので構外へ出ようとして、あれ?!

 大学の建物を解体しています。よぉーく見ると、完全に解体するのではなく、改装工事のようです。
 正確なことは忘れてしまいましたが、金沢工大野々市キャンパスでは一部で新築、改築工事が進んでいるのです。

 直接のきっかけは意外にも、昨年春に発生した能登沖地震

 当地では被害は皆無。
 でも、そもそも金沢は秋田から(実際にはたぶん北海道から)神戸にかけての歪み集中帯の上にあり、しかも「富樫断層」という大きな断層の上にあることから建物の耐震性を再評価して、古い建物から順次撤去解体、新築することになったのです。

 とはいっても、大学や高専の教育研究活動を続けながらの作業となります。

 あの建物を空けてから別な建物の内容を移し、不要になった建物を解体してそこに厚生棟を新築し......といった玉突き状態の工事が、しかも数年!!
 この建物はその手始めの工事というわけです。

 正直なところいろいろ大変です。
 でも、他の方がどう考えるかはわかりませんが、自分自身で大きな地震を3回──新潟・新潟県中越・新潟県中越沖地震──も経験すると、センセイとしてはやはり「備えあれば憂いなし」と思えるのです。
 ご紹介した大きな歪み集中帯はどうやら、活動期に入ったようですし。

 自分の家や部屋でゆっくり眠ることができるってそれだけで、とても倖せなことなんですよ。



7月2日(水) 乗り間違えの御利益?! ──西村センセイ、雨の東京で電車を間違える──

 今回の東京出張はずっと雨に祟られました。というか、新潟や北陸地方は割と良い天気が続いているのですが、関東など太平洋側はこのところ雨がちなのです。

 本来の出張の合間を縫って、ちょっと秋葉原へ。
 雨がかなり激しく降ってきたので、例の事件現場などへは行かず、Macな秋葉館だけで用を済ませます。

 秋葉原駅に戻り、新橋へ移動するため階段を登っていると、ちょうど左側の電車が入ってきました。
 発車のベルは鳴り終わりかけています。

 センセイが乗車したことを確かめるかのように列車のドアが閉まったところで、あ"......。

 京浜東北線に乗ってしまった!!

 この時間帯、京浜東北は快速運転なので、目的地の新橋には止まらない......。
 仕方なく東京駅で降り、右側のホームへ。各駅停車の山手線に乗り換えるためです。

 ぼんやり山手線の線路を見ていて、ふと奇妙な物体に気づいたので撮影したのが右の写真。鉄道路線の起点を表す「0キロポスト」です。(右側の白い案山子のようなものは勾配を表している)

 写真は山手線のものですが、実は東京駅、駅構内に各路線の0キロポストがけっこう、それもいろいろな形のものがあります。 1、2番線から発車する西へ延びる路線に至っては、何と壁に描かれているほどです。

 東京駅は皆さん利用されるでしょうから、ぜひ、......などと考えていたら、外まわりの山手線が到着。

 仕事に戻りなさい、と諭(さと)すかのように。



7月1日(火) 出張から戻ったら、あっちもこっちも物騒なことに...

 今日は平日ですが、お伝えしたように学園が休業なので、お昼過ぎまで新潟の自宅にいました。

 いくつかの用を片付ける途中、6月15日に不審火で(?)全焼した市内の八坂神社に寄ってみました。
 事件後初の訪問となります。

 八坂神社は奥に位置する本殿と手前の拝殿から構成されていたのですが、昨年の新潟県中越沖地震で被災し、両者を分離しました。

 ご覧のように本殿は無事ですが、拝殿はもう跡形もありません。
 火災から約2週間、全部解体してしまったようで、手前には燃え残った柱などが置かれていました。

 それにしても、被災から1年の節目に、「ぎおん柏崎まつり」発祥の地を燃やしてしまう人物がいるとは......。

 ちょっと暗い気分のまま、各駅停車を乗り継いで金沢へ戻ります。

 アパートに着いたのは8時半頃。近くのスーパーが9時に閉店するので、急いで自転車を走らせると、何だかあたりの様子が変。

 写真ではちょっとわかりにくいかと思いますが、パトカーが数台出て車線規制を行っています。
 交通事故かな、と思った時、警棒を持った警官に呼び止められました。職務質問です。

 何と、近くのアパートで殺人事件があったとのこと。

 「(6月)27日の金曜日は何を...」と尋ねられたので、その日の行動を説明して事なきを得たのですが、アパートに戻って調べてみると事件が認知されたのは29日(日)。

 警官の説明によると「27日(金)の今ごろ以降」とのことだったので、きっと司法解剖の結果、死亡日時が絞られたのでしょうね。

 1階がレストランになっているビルの、2階の現場は、本当にテレビで見るようなブルーシートで覆われ、警官が不寝番をしていました。

 何だか、あっちもこっちも物騒だなぁー。



6月30日(月) 新潟県上・中越地方では、来年の大河ドラマ「天地人」が話題になり始めています

 出張先から金沢にではなく、新潟の自宅へ戻りました。明日の7月1日は大学の創立記念日(6月1日)の代休。学園全体が休業してしまうので、金沢にいても仕事にならないのです。

 今回の東京出張、以前からちょっと気になっていたことがあったので、直江津駅で電車を乗り換え、そしてその時間を利用して、ちょっとだけ駅舎の外へ出てみました。

 確かめてみたかったのは左側の写真の垂れ幕。

 直江津駅前(新潟県上越市)に写真の塔があるのですが、いつの頃からか、そこに「祝 平成21年度NHK大河ドラマ 上越市ゆかりの直江兼続公を描いた『天地人(てんちじん)』決定!」という垂れ幕が下がっているのです。
 電車からだとちらりとしか見えないのですが。

 主人公の直江兼続(なおえかねつぐ)は、現在の上越市に拠点を置いた上杉謙信の養子の側近、つまり上杉家の重臣として戦国時代から江戸時代初期を生きた人です。

 以前から新潟県内では割と知られていて、昨年の「風林火山」ではGacktが演じた上杉謙信も登場したため、「ぜひ次の大河ドラマに」と言われていたのです。
 なお、上杉謙信そのものは1969年に「天と地と」で取り上げられていますから、再ドラマ化の見込みはほとんどありません。

 駅構内や周囲には右の写真のような旗がたくさん置いてあります。

 これは上越市だけではありません。

 直江兼続は旧六日町(現在の新潟県南魚沼市)の生まれ。
 北陸地方から首都圏に向かうために電車に乗っていると乗換駅の越後湯沢駅の手前のあちこちで同じような旗をたくさん見ることができます。
 そもそもセンセイが来年度の大河ドラマの件を知ったのは、この旗だったのです。

 電車に乗るために駅に戻ると、おぉ、キヨスクには写真のTシャツや「愛」の字が描かれたクッキーが並べられています。
 直江兼続は兜の前立に「愛」の字をつけていたのです。

 この他にも県内には、城主となった与板町(現在の長岡市)など、上・中越地区にゆかりの地がたくさんあります。

 今日の地元紙にもゆかりの「元祖継続だんご」が紹介されていたりします。

 来年の放送開始に向けて県内は上・中越を中心にいろいろ慌ただしくなるんだろうなぁー。



6月29日(日) 何で撮影したらいけないのだろう? ──朝日新聞社主催の教育シンポジウムに参加しました──

 西村センセイは都内に来ています。朝日新聞社主催のシンポジウム「大学教育を考える ─初年次教育を学士力にいかにつなげるか─」に参加するためです。

 会場は築地の朝日新聞本社。JR新橋から1kmも離れていないので、本当は歩くつもりだったのです。初めての場所だし。

 でも今日の東京は雨だったので、やむを得ずJR浜松町で降りて都営地下鉄大江戸線へ。
 こちらもも初めての利用で、聞いていた通り、ロンドンの地下鉄「チューブ」を思わせる小さく丸っこい車体が印象的です。それはそれでまぁ面白かったんだけど。

 さて肝心のシンポジウム。タイトルの通りに、センセイも関係している初年次教育──先日学会が設立された──に関するもの。登壇者を含めて知り合いがたくさんいたのですが、何と前の大学からも元同僚が2名お越しになっていました。

 会場はぎっしり満員、大半は大学の先生方。この分野に注目が集まっていることもあって、ものすごい熱気です。

 いよいよ会が始まる時になって、撮影、録音禁止との場内アナウンスが流れました。
 撮影していると機器を取り上げるとまで言っています。

 もちろん演劇やコンサートならわかるのですが、今回は基本的に情報伝達、あるいは共有の場なので、う〜ん、どうなんだろう(だから今日の写真は休憩時のロビーの様子)。

 裏方の動きを含めて会の進行はスムース。
 (センセイはやらないけど)フラッシュを焚かれたら迷惑だろうなぁーとは思うんだけど。

 学会だったらスライドの内容を紙に印刷して配布したりするのだけど、それがないので、みんな必死になってスライドの内容をメモしています。
 休憩時間にも参加者から係員に「資料をもらえないのか」といった苦情が寄せられていました。

 そもそも主催者は新聞社で、入場無料とはいえ興業に伴う権利は主催者側に属するわけだけど。

 他の人の迷惑にならないように気をつけながら、スライドの内容をデジカメで撮影したりすると、とっても便利なんだけどなぁ。


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